アメリカーナ

アメリカーナの感想・レビュー(31)

先般、『王様のブランチ』で西加奈子さんが2017年、世界的なスターになると名前を挙げていたナイジェリア人作家チママンダ・ンゴズィ・アディーチェさんの最新長篇。原書は2年ほど前に読んでいるけど、よくこんな長い作品を読んだなーと我ながら感心(笑)。まぁそれだけ作者のストーリーテリングの手腕が長けているということなんだろうけど、脇役も含め人物描写も生き生きしてるって感じ?(これはドリスなる人物)まさに大統領になろうとしているオバマさんへの言及もたびたびあるので、この時期に読むのは感慨深いものがあった。
★6 - コメント(0) - 1月14日

黒人女性作家の現代恋愛小説。恋愛ものというよりナイジェリアからアメリカに留学した彼女の経験を通して見たアメリカの様相が伺える本だった。黒人に対する人種差別問題のブログが様々な人々に反響を呼び、自分の世界の広がりを実感し充実した時を過ごすけれど、結局アメリカで生まれた黒人の根の深さには立ち入れない。苦さのある自分探しの本だった様に感じた。
★18 - コメント(0) - 2016年12月31日

移民生活のディテールが興味深くて夢中になって読み進めた。髪と皮膚を傷めつけないとまともに就職もできない現状に、自分を捻じ曲げて適応する苦しさを想像する。後半はイフェメルが何をしたいのかがよくわからなくなり、メロドラマには乗り切れず。シビアな問題を描いたエンタメ小説としては読みごたえがあり、知らない世界に触れられる面白さがあった。
★6 - コメント(1) - 2016年12月25日

読み終えて、鳥肌がたった。アディーチェの描く世界に、すっかり魅力された。大好きな作家。彼女の作品を読んで、ナイジェリアを理解したつもりにはならないけれど、登場人物や都市の名前、食べ物など、ナイジェリアの風を少し感じた。読み終えるのが名残惜しく思えたのは久々。
★4 - コメント(0) - 2016年12月25日

返却期限ギリギリで読み終えた。人種にまつわるジョークや皮肉のやりとりで分からない所が時々あったのがもどかしかった
★1 - コメント(0) - 2016年12月15日

読みながら、アメリカに憧れていた10代の頃の自分を思い出した。そしてイフェメルのことをすごく身近に感じた。彼女のどこに惹かれるのかー最後まで読んで気づいたのは、知的であること、そして自分に正直であること。だから、最後にオビンゼと復縁していく急展開も、「彼らは特別」感があって楽しく読めた。不思議と自分の甘酸っぱい記憶と感覚を呼び起こさせる小説だった。
★2 - コメント(0) - 2016年12月12日

アディーチェって素晴らしい書き手だなぁ。ストーリー、言い回し、登場人物たち…すべてが良くて長いのにずっと読んでいたいと思った。
★7 - コメント(0) - 2016年12月6日

ナイジェリアからアメリカに渡ったイフェメルと、高校時代からの彼女のボーイフレンド・オビンゼの恋愛を軸に、アメリカの人種・ジェンダー・格差をめぐる問題に切り込む。素晴らしくパワフルで生命力みなぎる筆致。ただ読んでいるうちにだんだんイフェメルが嫌になってくる。なぜこんなに自己中心的にふるまって、恋人を次々に傷つける女性を描くのか。イフェメルとオビンゼのラブストーリーに乗れないとなかなかつらい。なお、黒人女性が髪や肌の色で今でもこれほどの不利益を被り、ひどい犠牲を払って加工せざるを得ない現実は衝撃的だった。
★14 - コメント(0) - 2016年12月5日

現代物でありながら作者曰くナイジェリアとアメリカ、そしてイギリスを舞台に繰り広げられる“弁解の余地のないオールドファッションなラブストーリー”だというこの作品。あんなに想いあっていたというのにやはり初恋は実らないものなのか、それとも……という恋物語もさることながら、全編を貫く人種差別問題や著者の研ぎ澄まされたジェンダー観に目を見張り、何日もかかりきりで読みふけった。全米批評家協会賞を受賞作。おそらく“自分は決してレイシストではない”と信じる“リベラル”な人の心にほど鋭く突き刺さるものがあるはずだ。
★26 - コメント(1) - 2016年12月5日

今年一番面白いと思えず、そして苛々とさせられた小説。まず、主人公イフェメールとオビンゼのラブストーリーが、イフェメールが身勝手すぎて笑えてさえくる。実体験に基づきすぎているからかオビンゼはあまりに美化されていて、それでも描けているからすごいが、だからこそあまりに善い人であるオビンゼ(+α)を自意識過剰なイフェメールが散々振り回すといううんざりな構図になっている。アフリカンアメリカンの人種差別を描こうとしているがそれも表面的。被差別側であるイフェメールも結局人々をラベリングして勝手に辟易としているだけ。
★13 - コメント(2) - 2016年11月29日

前半は人種差別という社会問題を前面に問題提起してくるために非常に疲れ、イフェメルの「感情的なフラストレーション」(468上段)にすぎないと考えてしまうほどに食傷。ロマンスパートも面白いと思えず辛かった。しかし、帰国後は、本作はメロドラマであるとのあとがきに強く頷くほどにロマンスが美しかった。イフェメルの怒りが全編を通して存在し続けているが、無感覚にならないということを思い出した。それにしても数々の社会問題が提起されているのに、全て愛が解決した気がして私にとって読書は娯楽の域を出ないと再確認。
★7 - コメント(0) - 2016年11月24日

イフェメールとオビンゼはお互いにぴったりの相手だったにもかかわらず様々な行き違いから離れ離れに。大河ドラマみたいですな。
★12 - コメント(0) - 2016年11月23日

原色づかいのようにダイナミック。…と感じるのも、もしかしたら偏見なのかもしれないけれど。面白かった。
★6 - コメント(0) - 2016年11月21日

素晴らしい読み応え。辛辣で容赦のないところも大好きだし、それでいて温かで面白くて痺れる。くうっ。強く惹かれあう恋人同士が、故国を離れ別々の道を余儀なく歩むこととなる。イフェメルはアメリカ、ヴィザを拒否されオビンゼはイギリスへ…。と、まずはメロドラマでありつつ、ナイジェリア社会のことや欧米での移民の過酷な状況、黒人女性たちのお洒落事情、人種とは何ぞ…という考察等々、私の知らずにいた情報がぐんぐんこちらに注がれてくる感じも堪らなくよかった。“きみを追いかける”から始まったんだね…と、本を閉じても思いは尽きない
★19 - コメント(0) - 2016年11月21日

メロドラマを描きたかった、とアディーチェはいうけど、半分以上はアメリカという国で、イギリスという国で生きる若いナイジェリア人の男女の物語である。国とか文化とか女性であることとかいろんな差異に、いちいち頑なになってしまい、ヒリヒリとその気持ちが分かるんだけど、でもそんな風に全方位に敵を作らなくても?と思うような意地悪な書きっぷり。ウンウン唸りながら面白く読んだ。自己破滅願望なのか?カートやブレインに対してイフェメル自身が人間として不誠実で、
★28 - コメント(4) - 2016年11月20日

ナイジェリアからアメリカの大学に留学したイフェメルと、9.11のせいでビザが下りずにナイジェリアに留まったオビンゼのカップルを軸に話が展開。お互い色々あって、心情が丁寧に描かれている。前の長編「半分のぼった黄色い太陽」よりも身近な世界が描かれていて、イフェメルがアメリカで開設した人種についてのブログもすごく面白い。あと、アメリカでのイフェメルは、この間読んだ「あたらしい名前」のダーリンと被るけど、学歴の差でダーリンの方が悲惨。学歴の有無で世界が全然変わるって感じた。
★5 - コメント(1) - 2016年11月6日

最初から最後までどこを切り取っても面白い。今年出会った小説のなかで「最もストーリーに魅せられた小説」と言っても言い過ぎにはならないだろう。大筋はありふれたものでありながら何故ここまで読ませるのか。訳者あとがきでも書かれている通り、その理由は細部にある。描かれる生活の些事、ほんの小さな情報にも、想像もしないような驚きが満ち満ちている。だからこそ、ここまで長い小説でも面白さが密集していると感じられるのだ。表に出にくい一つの文化、人々のライフスタイルや意識を楽しく知ることができた。大好きな作品。傑作。
★44 - コメント(0) - 2016年11月2日

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