少年アリス (河出文庫)

少年アリス (河出文庫)
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少年アリスの感想・レビュー(1442)

★★★☆
- コメント(0) - 3月14日

久しぶりに再読。5回ぐらいは読んでいるはず。 約20年前に初めて読んだ著者の本(タイトル買い)。 昔に読んだ時よりも分かりやすく感じた。ちょうど「宮沢賢治全集(ちくま文庫)」で「銀河鉄道の夜」を読んだばかりだからだろうか(本作は宮沢賢治の影響が感じられる)。 次作が「野ばら」なのだから恐ろしい。アリスは目覚めても、月彦は目覚めないのだから。 長野まゆみを読み直していると、稲垣足穂もまた読みたくなってきたなあ。この世界、ハマると抜け出せなくなるのでゆっくりと読んでいこう。 【きっかけ:初期作品から再読中】
★6 - コメント(0) - 3月5日

初、長野まゆみさん。文章がうつくしい。幻想的な世界観が不思議で、でもどこか心地よくて、ファンタジーはあまり読まないのだが、楽しめた。アリスと蜜蜂、二人とも自分の内面について理解していて、お互いに補い合っているというか、そんな二人の関係性が好き。
★6 - コメント(0) - 2月16日

夜の学校へ忍び込んだアリスと蜜蜂は不思議な授業を覗き見し、謎の教師に捕らえられてしまう……幻想的な冒険譚。一行目から幻想は始まっているのかもしれない。離れ離れになってしまったアリスと蜜蜂が、それぞれ相手のこと、自分との関係性に思いを馳せる場面が印象的。互いに「自分のせいで対等ではいられない」と思っているけれど、これだけ相手を尊重し考え大切にしようとしているのだから、対等な関係と呼べるんじゃないかな。
★21 - コメント(0) - 2月6日

Mer
最初から最後まで表現が美しくて、天体や時空を感じる不思議な要素が詰め込まれてる。 少年ものは初めて読んだけど、こんなに可愛いとは知らなかった…!蜜蜂の純粋無垢さが愛おしく感じる。 植物がたくさんでてくる。初めて知る花も多くて、調べて見てどんどん想像が膨らんでいった。眩草(クララ)って響きが可愛くて好き。* 不思議の国のアリスに関連しているのかと思っていたけど、また別の素敵なファンタジーだった。
★6 - コメント(0) - 2月3日

鮮やかで幻想的でガラス玉のような小説。アリスが鳥になる過程は一種のシュールレアリスムのようなものさえ感じる。みずみずしくて、美しくポップな言葉がページを彩る。最後アリスが無事、蜜蜂と再会できて本当に良かった。
★23 - コメント(0) - 2月1日

自身の感性を刺激される。 ことばから広げる世界は自身の世界がどんなものであったかを投影する水面のよう。 幼い頃一度読んでとても好きな作品という記憶が何十年経った今でも残っていた。今回改めて読んでみて、ああ、私の世界は根本では何も変わっていないなと、妙に安心した。
★5 - コメント(0) - 1月25日

比較的わかりやすい、童話のようなお話。その幻想的な雰囲気と可愛らしいイメージにまぎれて、無機質な不気味さを併せ持つのが長野まゆみさんの初期作品の特徴なのであり、僕はそこに惹かれているのかなと感じました。
★6 - コメント(0) - 1月23日

ふわふわしていて、それでいて何処か固く、美しいものだけで組み上げた様な世界観。深夜、家を抜け出して学校に忍び込んでみたくなるような一冊。
★4 - コメント(0) - 1月6日

好きな長野まゆみのデビュー作(ですよね?)。硬質な文章、宮沢賢治っぽい鉱石の例え、鳥や植物の種類。主人公のアリスに友人の蜜蜂、飼い犬の耳丸。一文目「睡蓮の開く音がする月夜だった。」からもう長野ワールド全開。夜の理科室、螢星、ブリキの月、群青天鵞絨の天幕、銀木犀の淡いかをり。並べるだけでうっとりする!解説にもあるけど、私もストーリーより雰囲気を味わいたくて長野作品を読むなあ。これは夏の終わりの夜に読みたい。
★8 - コメント(0) - 1月4日

ふわふわしてた。 長野まゆみ先生の本の中ではお気に入りのほうかな。 でも買うほどではないかな。 不純な気持ちで本をとりましたが、同性同士の絡みはあまりありません。
★1 - コメント(0) - 2016年12月14日

108円本。「睡蓮の開く音がする月夜だった」と始まる時点で、もう幻想の世界の扉が開いた感じがする。少年しか出てこないけど、無色透明な世界が長野さんっぽい。アリスと蜜蜂が少し成長するお話だけど、絵がないのに絵本のようなこの世界を自分の頭の中で想像するのが、贅沢な楽しみ。「夜の学校」「理科室・標本箱」ってキーワードだけでも魅惑的。1989年の作品だけど古さを感じない、不変のメルヘンだな~。
★11 - コメント(0) - 2016年12月8日

長野まゆみ初読本。綺麗で不可思議なファンタジー。少年たちの互いの関係や心理描写が細かく書かれていて、そこが現実ぽさを残している。言葉の選び方や字面からレトロな雰囲気も感じられてうっとりとする話でした。改訂版も出ているようなので読みたいです。
★4 - コメント(0) - 2016年11月28日

萩尾望都からの流れで初めて長野まゆみを読む。アリス、蜜蜂、耳丸…このタイトル、この登場人物の名前(耳丸は犬だけど)、面白くないわけがない。簡単に言うと「不思議の国のアリス」の少年版なのだけど、紙面を彩る言葉の美しさといったら! 一見古めかしいのだけど、違和感なく調和している。長年「どんな小説なのかなあ」と思っていたけれど、素晴らしかった。改版が出ているようなのであわせて読んでみたい。その次は何を読むべきかな。
★12 - コメント(0) - 2016年11月20日

ファンタジーなんだけど、大谷石とか石膏とか、星や月をつくる質感とか、なんかしっくりくる。絵のない絵本を見ているような、ほんわかする読書時間だった。
★3 - コメント(0) - 2016年11月6日

昔、読んだときは幻想的だな、とか文章綺麗だなという感想だったけと、今回は追加で人間関係描写が良いなと思った。アリスから見た蜂蜜、蜂蜜から見たアリス、蜂蜜と蜂蜜兄についてのアリス視点と蜂蜜視点の差、主観と客観のズレがリアルで面白い。
★6 - コメント(0) - 2016年11月5日

話は相も変わらず長野まゆみなんだけど、少年がアリスである意味は判らなかったかな。好奇心旺盛ながらも聡明なアリス、同じ名前を持つ少年、同一線上の世界に不思議の国がないのだとしても。 少し物足りなかったのだと、思う。
★1 - コメント(0) - 2016年10月22日

少年アリスと蜜蜂の、一夜限りの冒険譚。カムパネルラという名前が、この世界とは違う別の世界への誘いであるのと同様に、アリスや蜜蜂という名前によってこの物語はここではないどこかのお話となる。宮沢賢治のようなやわらかい言葉遣いによって語られる、天体と幻想と成長の物語。深夜の学校では、鳥になることのできなかった鳥たちの秘密の授業が行われている。偽の卵をもつ少年の、夢のような体験。螢星の入った烏瓜。その淡い物語以上に、ページを開いた瞬間の天鵞絨のような文章の美しさに目をとらわれる。他の作品も読んでみたい。
★14 - コメント(0) - 2016年9月29日

こんなにも幻想的なのに、いつかの時代に淡いライトの下で眺めていたような既視感が柔らかいブランケットのように覆い被さってくる。意味を持つ言葉の上に振りかけらた呪文に遠いようで近い想像力を刺激させられ、タイトル通り不思議の国のアリスをモチーフにしたと場面もちらほらと見受けられるのですが、夏の夜の黒い幕の上でゆっくりと点滅する星明かりのような"長野まゆみ作品"としての魅力も十分に溢れています。少年が大人になる過程に見る走馬灯のように過ぎ去る瞬間を捉えた物語、解説までしっかりと楽しませて頂きました。
★43 - コメント(0) - 2016年9月22日

不思議で、でも綺麗なお話。アリスは蜜蜂が、蜜蜂はアリスが、お互いに羨ましくて、お互いが欲しかったんだろうなぁ。そして、お互いに別れを意識するけど、でも二人だけの秘密の共有で離れない関係になった気がする。
★4 - コメント(0) - 2016年9月11日

夜の学校での不思議な出来事が、幻想的に、美しい言葉で現されている小説だと思いました。古めかしい表記とか、くせになって好きです。
★11 - コメント(0) - 2016年9月8日

「睡蓮の開く音がする月夜だった。」冒頭の一文目から物語に引きこまれた。少年に卵、鳥。『銀木犀』にもある長野まゆみさんのモチーフがやはり素敵。夜の学校へ忍び込んだことから始まる、アリスと蜜蜂、それから犬の耳丸の冒険はまさにメルヘンだなと。好みどストライクだった。少年たちがお互いに、相手の自分にないところを羨んでいる描写がメルヘンな中で人間らしくていい。お兄さんはこの後冒険するんだろうか(笑)
★15 - コメント(0) - 2016年8月30日

自分の中にはないファンタスティックな世界観に惹き込まれました。
★14 - コメント(0) - 2016年8月28日

退嬰的な気分に浸りたい夏休みには最適な本です。
★6 - コメント(0) - 2016年8月21日

夜空に向かって手を伸ばしたなら天幕の裾に指先が触れた。ひらりと揺らせばその隙に、私たちよりも大きな異世界が広がって見えた。それは既にメルヘンから招待される子供ではない私たちが、覗き見るという罪悪感を伴う偶然によって出会った秘密。そしてふと思う。生まれ損ないだという彼らは、成長することもないのだろうか。彼らは何のために夜空を飾るのだろうか。やがて吐き出された真実は、しかし何も知ることなく、再び秘密の幕に覆われて成長していく。だから随分と幸福な世界に私たちは生きているのかもしれないなあ、と感じた。
★15 - コメント(1) - 2016年7月22日

繊細な感じの童話のような。
★6 - コメント(0) - 2016年7月14日

とても綺麗なイメージを持てる素敵な作品。ページを開くと、文字の大きさや行間からなんとなくレトロ感を感じられて、言葉なども、例えばカタカナ語を漢字で表しているとか、最近ではあまり見なくなった繰り返し記号?が使われているとか、作品のイメージ作りが丁寧だなと思う。読んでいる間なんとなくそわそわするし、先に起こる何かにワクワクしたり、終わりが来るのが寂しいような…。そういえば子どもの頃は、夏休み中いつもこんな気持ちだったよね。と思い出させてくれた嬉しい一冊。
★15 - コメント(0) - 2016年6月28日

久しぶりに。長野まゆみは世界をつくるのが上手い人。夜の学校で、少年たちは秘密に見つかる。秘密は秘密であることを求める。忘れたのか、いや、忘れていない。思い出せないだけで。
★24 - コメント(0) - 2016年6月7日

言葉にするのは難しいけど、とても面白かった。結末と読み終わった後の余韻が少し独特だった。
★13 - コメント(0) - 2016年5月30日

幻想的な風景の描写がとても美しくて素敵でした。読んでいる間、なぜか藤城清治さんの影絵が頭に浮かんできました。絵本を読んでるような感覚。アリスと蜜蜂兄弟の心理や関係など深く思いを寄せてしまうし、ちょっぴり切なくもなる。解説で更にこの作品と長野まゆみさんの世界の素晴らしさを知った。この方の作品をもっと読みたいです。とても好き♡
★45 - コメント(2) - 2016年5月20日

ふわふわした少年時代の夢
★2 - コメント(0) - 2016年4月23日

LC
長野まゆみを始めて読む 話は、別に、とは感じたが、 文章の美しさには目を見張る物がある 美しく儚い世界を感じ心が若返る気持ちになれた
★3 - コメント(0) - 2016年4月6日

きらきらした作品、というのが第一印象。筆者の中にある美しいもの、匂い香るものをすべて詰め込んで書いたというような文章でした。旧字体や難読漢字をあえて使用していて、読みづらいですが、レトロというか、現代社会とは完全に隔絶された世界観が、内容だけでなく文体からも表れているのがすごいと思いました。芸術作品です。こういう空想力勝負な作品も、完成度が高ければありなのだなと、新鮮な発見がありました。
★20 - コメント(0) - 2016年4月1日

二人の少年が不思議な世界に足を踏み入れてしまう。不思議の国のアリスの様な雰囲気で素敵でした。表現が綺麗なので映像で見てみたいです。
★8 - コメント(0) - 2016年3月28日

不思議な雰囲気のする話でした。
★2 - コメント(0) - 2016年3月26日

長野まゆみのデビュー作文藝賞受賞作品。本を開けて児童文学らしいと察するまで時間がかからなかったが、あまり最近読んだことない雰囲気に懐かしさを覚え読みきってしまった。児童文学(という括りでいいのかもわからないのだが)にはあまり明るくないが、テーマをある程度絞ってしっかりとその世界に落とし込み、こうも簡潔でそれらしい言葉で描かれると素晴らしいと感じずにはいられない。解説に色々書かれていて、読む人が読めば“分かる”のだろうが、その点ではあんまりよく“分かる”には至らなかった。
★9 - コメント(0) - 2016年3月22日

あからさまに賢治と足穂のフォロアーだろうなあと思ってなんとなく読まずにいたが、読んでみるとやはり賢治と足穂であった。だがそれがいい。ちいさくて美しい作品だった。
★4 - コメント(0) - 2016年3月20日

綺麗な言葉で描かれた彩り豊かな作品。流れ行く時と成長する事を惜しむ気持ちになりました。
★9 - コメント(0) - 2016年3月13日

少年アリスの 評価:82 感想・レビュー:316
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