新学期 (河出文庫)

新学期 (河出文庫)
179ページ
498登録

新学期はこんな本です

新学期の感想・レビュー(392)

久々に長野作品を読んだら、結構ヘヴィな現実がふわふわと表現されることに違和感を覚えてしまった。昔はこのぼかされるような部分が好きだったのに。17歳も年上の兄と急遽同居することになった史生。転校を余儀なくされ、そこで出逢った美少年 椋と身体は弱いが切れ者の密に振り回されるようになる。その遠因ともいえる史生の兄 朋彦の良さが全く分からない。先生面をしながらその実、自分の子供を歳の離れた弟と偽り人任せにしていた癖に、結婚が決まりそうになったからと史生の気持ちにお構いなく呼びつける傲慢な大人にしか見えないが。
★11 - コメント(1) - 3月26日

17歳も離れた兄の要る史生、気ままで勝手で小心の椋、先天的に身体が弱く長く生きられないと思っている蜜。14歳の少年たちの数カ月のものがたり。長野まゆみにしてはやけに素直な少年小説だ。
★2 - コメント(0) - 2016年10月16日

再読。秋から新しい学校で新学期を迎える事になった史生。歳の離れた兄との同居が決まり新しい街での暮らしに、新しい友達…新たに築く友情や歳の離れた兄との関係など長野作品にわりと良くあるテーマなんですが、謎もなく爽やかに青春期を瑞々しく書いてありとても好きな話です。
★18 - コメント(0) - 2016年9月8日

ようやっと読破。もう一度読み終えることが出来たら真面目に感想を書く予定。
★4 - コメント(0) - 2016年2月22日

最後の椋の「決まってるじゃないか。好きだからさ」は史生への告白と思っておこう。史生にとっても椋と出会わなければ朋彦のこと(しかも第三者から言われるって)を冷静には受け止められなかったのじゃないかな。
★51 - コメント(0) - 2016年2月4日

特定の異性との恋愛感情による結びつきが唯一至上なるもの、という価値観を自明視しない。しないどころか、そういったヘテロセクシズムの重力に超然としてとらわれない、雰囲気だけの美少年ものでは決してないとおもう。解説もおそらくそうした点に絡めて書かれており、長野まゆみ作品の解説としては攻めの姿勢が際立っている。ここには内面はない、ましてや人物もない。あるのは長野まゆみ的世界の配置図であり、三人称一元描写が選択されているのもそのことによるのだろう。とはいえ、これが上手い小説とはおもえないが。でも上手さが何になる?
- コメント(0) - 2015年12月13日

わたしも家庭の事情で、秋から新学期をむかえたことがある。長い夏休みのあと、はじめて歩く通学路に校舎の中に、はじめて顔をあわせる同級生たち。あの頃のわたしが味合わなかったうつくしくみずみずしい新学期を体験させてもらった。あの頃とおりすぎたうつくしい季節や風景が目の前に浮かぶほど、長野さんが表現する世界の中は病みつきになりそうなほど心地よい。朋彦が史生のために作ってくれた、肉いり玉子の揚げものがなんだかとてもおいしそうでしかたなかった。
★37 - コメント(2) - 2015年12月10日

夏休みが明け、見知らぬ土地の中学校に転校した史生。それまで別々に暮らしていた兄に、この秋から引きとられることになったからだ。迷路のように入り組んだ美しい土地で、史生は二人の少年に出逢う。14歳という何者でもない年頃の葛藤を、みずみずしく描く。秋から冬にかけての物語なので、夏に読むと、あの凛として澄みきった空気が恋しくなる。子どもと大人の境目だけに味わう杞憂が、より一層、少年たちを美しく儚い生き物に仕立てあげる。長野作品に共通する兄の存在。兄もまた、謎に包まれた美しい生き物であり、読者を魅了してやまない。
★31 - コメント(0) - 2015年7月25日

『新学期』というタイトル見て、ちょうど春だなって思って読んだら、季節違いました。うん、はじまりってことでいいのかな。解説読んでなるほど~と思いました。長野さんの解説ってなんだか言葉にするのが難しそうだ・・・。
★8 - コメント(0) - 2015年4月14日

やっぱりこれを読んで新学期を迎えなくては…! 椋君好きです、また数ヶ月後の新学期で会おうね
★2 - コメント(0) - 2015年4月8日

長野まゆみの兄弟の話が好きで「紺碧」とか「レモンタルト」の空気感を期待して読んだらちょっと違った。少年たちに焦点をあてた作品。長野作品は最近またどっさりと電子書籍化されたのでとても嬉しいです。
★2 - コメント(0) - 2015年2月24日

ik
一冊くらいは読んでみなければ…と初めて手にとった長野まゆみでした。そして密で「たかし」って読めることに先ず驚きました(笑)青春のほの酸っぱさみたいな物を感じながら楽しく読了。読みやすかったです
★4 - コメント(0) - 2015年2月2日

小説もよかったが、解説もよかった。2008年の「文藝」のインタビューを引用しつつ、著者の作品の特徴を解説した部分に、なるほどと感じた。著者曰く「…ウインドウ・ディスプレイみたいだという評を読んで、『あ、小説って内面を書くものなのか』とちょっと思いましたけれども…」これはつねづね著者の作品を読むときに感じていたことを言い当てられたようで納得。
★4 - コメント(0) - 2014年11月19日

陣野俊史さんによる「解説 風景に踏み迷う」が素晴らしい。 そして、作品中の漢字やかなの使い方も最初は法則性が読めず、読むにつれその漢字とかなの使い方に馴染んでくる感じも『新学期』という作品に相応しいと思った。 私も長野まゆみさんの描く世界に触れるということは、風景に踏み迷うことだと思う。
★8 - コメント(0) - 2014年10月13日

きらきらした瑞々しさあふれる作品です。少年たちの硬質な感じが物語を美しくしていると感じました。長い間会っていなかった史生と朋彦の兄弟、朋彦を慕う椋の3人の関係が好きです。本当のことが分かったとき、朋彦の優しさの意味が明らかになり成程な、と。その裏で病気と闘いながら生きることに必死の密に感動してしまいます。少年たちが皆何処か素敵なんですよね。椋が史生に向けた「好きだからさ」の一言にはかっこよさを感じずにはいられません。14歳という限られた時間の心の交流に癒されました。
★46 - コメント(0) - 2014年10月6日

きらきらとみずみずしい空気が素敵な作品でした。少年たちの硬質なところも好きでした。毎回長野作品を読むとそう感じるのですが、身の回りを綺麗にして、美味しい食事をとり、季節の移ろいを大事に感じていきたくなります。
★15 - コメント(0) - 2014年10月2日

長い間会ってなかったのだからどういう態度をとっていいのかわからない史生が普通だなと。椋にそそのかされて史生が朋彦に抱きついた時のシーンが好き。優しく接する朋彦をみて、本当の関係性がわかった時なるほどな~と思った。でもそんな大事なことなら自分で言おうよ(笑)最初は意地悪だと思っていたけど、その裏に病気という重りを抱えていても一生懸命に生きようとする密に感心。病気が治る見込みはない、それでも諦める気はない。その一言をいえるのがすごい。史生と椋の関係も好き。最後の「好きだからさ」とあっさりという椋が男前。
★3 - コメント(0) - 2014年8月28日

読後感が爽やか。それにしても、長野まゆみ作品の少年達は本当にスマートな子が多い。聡いなあ。
★4 - コメント(0) - 2014年8月2日

何年ぶりかの2周目、椋には憧れる。
★2 - コメント(0) - 2014年5月19日

こちらも久々に読んだけど凄く良かった。離れて暮らしていた兄・朋彦と一緒に暮らすことになった史生。転校した先で出会った椋と密との交流を描いた物語。少年達の微妙な心情が凄く良く描かれててホント流石長野さんと言う感じ。みんな自分にないモノに憧れるんだなー。朋彦と史生の関係は何となく予想がついてたけど最後まで良い話でした。椋はホント魅力的で、長野さんが書くああゆうキャラクター大好きです(´ω`)
★6 - コメント(0) - 2014年5月5日

兄弟であってほしかった。
★1 - コメント(0) - 2014年3月27日

年の離れた兄明彦と弟史生。早くに両親を亡くし離れ離れに暮らしていたが、兄の意向で同居&二学期からの中途半端な転校をする事になった弟が主人公。学校や町の様子が長野さんの細やかな描写で描き出され、その独特の世界観の中を少年たちが歩きまわる。転入初日に出会った無軌道な行動を取りがちな椋や、折り目正しさと達観の中にいる密。どうしても反発してしまう「兄」という不可解な存在。嫉妬とも羨望とも取れる感情の揺らぎが、それぞれの少年たちの中に小さな波紋を描き出す。
★7 - コメント(0) - 2014年2月28日

長野さんの世界観はとても好きです。14歳にしては大人びた会話をする少年たちが面白かった。最後、兄さんからちゃんと説明してほしかった。
★4 - コメント(0) - 2014年2月3日

初めにあらすじ読んだときはドロドロした話なのかと不安でしたが…まゆみさんらしい綺麗なお話でした笑 相変わらず素敵な少年たちに出会えて幸せ。椋と密の会話になかなか入れない史生の気持ちすごくわかる…。そしてあのドキドキ感を残したまま終わる終わり方、とても好きです。
★7 - コメント(0) - 2014年2月3日

解説のところの「内面」については長野さんの作品を読んでいてずっと引っ掛かっていたことだったのでわかってすっきりしました。長野さんの少年は頭がよくきれるなぁ…。
★14 - コメント(0) - 2014年1月7日

pon
文章や描写が綺麗。文章が綺麗だから、実は男同士の嫉妬とか、家族の重大な秘密とかが描かれているのに全然そんな感じがしない。これぞ長野まゆみ。子供でも大人でもない少年を描かせたら、随一の表現力と思います。
★4 - コメント(0) - 2013年12月22日

期待どうりの内容で、とても満足。あり得ない非現実的少年像を描かせたら、右へ出るものはいませんね。
★3 - コメント(0) - 2013年9月14日

猫の漫画と同時に読んだせいか、この本の少年達も猫のように思えてしまいました。本当は寂しがりやだけど、甘えベタで強がりで…。もの寂しさと、きらきらした少年達の世界観がない交ぜになったような作品でした。
★2 - コメント(0) - 2013年9月13日

良かった。でも兄、ちゃんと説明せんかいと思った……まあ史生が逃亡したんだけどね…(笑) なんのてらいもなく「好きだからさ」と言う椋は長野さんの書く素敵少年らしいスマートさ。
★5 - コメント(0) - 2013年9月4日

兄弟や友人同士の絆や嫉妬などの微妙な感情が穏やかに書かれています。打ち明け話はあっけなかったけど、それはそれで良かったのかな。長野さんの書く少年同士のやり取りはすごく好きです。
★5 - コメント(0) - 2013年9月3日

兄が教師を務める学校に転校した少年と、その兄を慕う2人の少年。小説の雰囲気が綺麗で世界観がいいんだよね。
★5 - コメント(0) - 2013年7月20日

私もいつも夏に転校していたので、主人公に共感しながら読んでしまいました。それぞれの哀しさや複雑な思いを抱えつつも、それを何でもないようにふるまう少年たちによって、爽やかな印象になっています。長野さんの書く少年たちの会話が好きだってことに気が付きました。気まぐれに授業を抜けるなんて憧れだなぁ。
★14 - コメント(0) - 2013年3月16日

「瑞々しい」という言葉がぴったりの文学性の高い作品。独特の空気を醸し出している。だらだらした説明がないのにそれぞれの環境や性格が伝わってくる。この作者さんてもっと話題になったり評価されてもいいと思うんだけどなぁ……一般受けしないのかな?
★7 - コメント(0) - 2013年3月14日

新学期の始まりと共に新しい出逢いがもたらされ、別れるまでの物語。人生の中では始まっては終わりを繰り返していき、出逢いがあれば別れがあり、生まれれば、死んでいく。別れや死で終わっても出逢いと生まれることでまた始まっていく。椋は密と別れているが、史生とは出逢っているし、すずしろの死で別れたが黒い幼犬とは新たに出逢っている。そんな当たり前の出逢いと別れを学期でしばり美しい文章で纏められており、長野作品でも特に好きな話。
★13 - コメント(0) - 2013年3月2日

ボウタイの制服男子とかっ!長野作品じゃないと、もう存在しない!最高でした…
★4 - コメント(0) - 2013年1月27日

再読。長野作品の中では現実的な設定なのに、本編の景色描写、小物、見事にすべて長野さん独特の色合い。巻末の陣野氏の解説に深く首肯。つい描写を人物の心情を表象するものとして読んでしまうが、長野さんの作品はそういう性質のものではなかった。初読の時こそ、ただ彼女の世界に浸ったのを思い出した。
★5 - コメント(0) - 2012年9月13日

密を何度もヒソカと読んでしまう。。。
★2 - コメント(0) - 2012年7月22日

印象的なシーンはたくさんあったけど、最後の場面が一番好き。そして解説が秀逸でした。改造版の少年アリス、読んでみたい
★5 - コメント(0) - 2012年6月17日

少女コミックだったら絶対的にイケメン指数の高い彼等(笑)と思います。解説に感嘆。ラストは晴れやかで好きです。学校をなか抜けとか最高だね。やっときゃよかった(笑)
★7 - コメント(0) - 2012年5月6日

新学期の 評価:54 感想・レビュー:69
ログイン新規登録(無料)