読書メーター KADOKAWA Group

サンカと説教強盗---闇と漂泊の民俗史 (河出文庫)

感想・レビュー
8

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
gtn
新着
初版において、昭和初期の説教強盗を導入部として、三角寛説を下敷きとしたサンカ論を展開する。サンカは忍者の末裔であるとの珍説を披露するとともに、三角が捏造したサンカ文字や隠語まで紹介する始末。よく言えばロマンチストである。しかし、後年、三角の学説がすべてフィクションであったことを知り、生き恥をかく。だが「サンカ研究にとっては、この一件はむしろ好機」と全くめげない。サンカと深く関わる「箕」についても再考したいと、補遺で抱負を語る著者。遅きに失するが。
0255文字
らっそ
新着
ネタバレ犯罪の舞台が住まいの近所だった 書置:箕に「ちりとり」の意味があったことである。箕と箒はセットなのである。ほうきは呪力があり、箕にも呪力があることはしっていたが、これらがセットであるという認識は今までの私にはなかった
0255文字
Punk!Punk!Punk!
新着
民俗学者柳田國男をも魅了した、漂泊民サンカ。本書はサンカを研究した三角寛とサンカを題材としている。三角がサンカを知ったのは、新聞記者時代追い掛けていた「説教強盗」からである。刑事が漏らした犯人は山窩という言葉からサンカに興味を持つようになる。事件は解決するが、三角は記者を辞め、サンカ研究に進む。サンカとは川漁、箕作り等を業とする漂泊民を指す。独自の文化を持ち、組織掛かった集団と考えられていたが、実際は土着の被差別民や犯罪者をサンカと括り、定着しない輩や差別的な扱いに使用したのが語源でありサンカはいない。
0255文字
う;へ;あ;は
新着
警察の体質が見えて面白い。三角寛のストーリーとしても興味深い。
0255文字
Tomochum
新着
「サンカという集団は居なかった」という立場から読了。三角寛が当時どんな立場から「サンカ」に目を向け始めたか、という面ですごく興味深い。「説教強盗」は学生の頃マイクロフィルムで己が目的もなくひたすら古新聞を読んでた時に何度も出ていたがスルーしていたキーワードだった。「ああ、今も昔もマスコミは同じ動きをする」っていうワードたちを今の世に抽出してくれた感じ。どちらも知らない知人に貸した時の反応が予想外のところから来て面白かったよ。
0255文字
Gen  Kato
新着
説教強盗とサンカとの関わりに触れた一冊。この二つをつなぐワードは「警察」であったということで(そして三角寛)。
0255文字
JunTHR
新着
サンカという言葉すら知らず、説教強盗への興味のみで読んでみた。すると後半、サンカを論じ始めると謀略、忍者、柳田民俗学など予想もつかないキーワードがどんどん出てくる。丁寧だけど大胆な、まさかのごった煮感で超たのしめた!!
0255文字
はにゃん
新着
☆☆専門の研究者ではないので仕方がないのかもしれないけれど、もう少し論文的でないとわかりにくい。キモチはよく伝わるのだけど、論旨が不明瞭。もっと掘り下げてほしい。
0255文字
全8件中 1-8 件を表示

この本を登録した読書家

今読んでいる読書家全0件中 新着0件

登録しているユーザーはいません

積読中の読書家全3件中 新着3件

サンカと説教強盗---闇と漂泊の民俗史 (河出文庫)評価70感想・レビュー8