掏摸(スリ) (河出文庫)

掏摸(スリ) (河出文庫)
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教団X
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掏摸(スリ)の感想・レビュー(4568)

●教団Xを読んでインパクトが強かったので図書館でついで借り。ダークサイド感、内向的なニヒリズム感、運命?などのテーマはなるほど教団Xにつながっているなと感じた。面白いと言えば面白いけど全体として閉塞感があって出口なし?進んでまた別な作品を読みたいとは思えない。教団Xでは松尾正太郎の存在が大きかったんだと再認識できた。
★11 - コメント(0) - 3月25日

☆☆☆しまった、途中で再読に気がついた。でも最後まで一気読みでした。活きること以外に目的を持てない仕事ってやはり悲しい結末になる。凄腕は闇の仕事人としてやり切ったがその先にあるものが見えない、見えてもやるしかない。無理です。
★12 - コメント(0) - 3月20日

初、中村文則さん作品。自分とは無縁な社会と思いながらも引き込まれた。境界線の見える作品は、一線を越えるか越えないか、境界線にどこまで近づくのか、どこまで踏み越えて行くか、心の動きが面白い。最後良かった。。「王国」も読みたい。
★17 - コメント(0) - 3月20日

書店で大江健三郎賞作品だと知り買いました。簡潔な文体とテンポの良い展開でスラスラと読めました。最初はミステリなのかと不審に思いましたが、何度も現れる塔の幻影、旧約聖書の神、中世フランスの貴族がつくった運命ノートに作品のヒントがあるように感じました。運命によって人生は大まかに規定されているけれども、人には自由意志があるということだと思います。しかし、主人公は、それを盗むという行為によってしか証明できなかったことに気づき、スーパーで万引きしていた子供の面倒を見るようになったのだと思いました。
★39 - コメント(0) - 3月20日

中村文則さんの作品は好みが別れると聞いたことがあったので、少し敬遠してたんですが、結局読んでみました。読みにくいけど面白かったです。ラストの500円は届いたのかどうか…。読者の想像しだいなんでしょうけど、でもこれはこれで完結してるということですが続編もあるようなので気になって早速図書館で予約しました。
★17 - コメント(0) - 3月19日

★★★★★★☆☆☆☆ 天才掏摸師が主人公の話。すりの時の描写がリアルで緊張感がある。掏摸師といえども完全な悪ではない。万引きをする子供とのやりとりからも主人公の優しさが垣間見える。
★17 - コメント(0) - 3月18日

★★★★★
★11 - コメント(0) - 3月18日

雑誌「ダ・ヴィンチ」で組まれた特集を読んで著者の作品に興味を持った。彼の作品の何がそんなに読者を惹きつけているのか。『銃』『土の中の子供』そして『去年の冬、きみと別れ』など浸ってみたい作品はたくさんあるが、今回手にしたのはノワール小説『掏摸』。主人公の生い立ちから、現在の生活、仲間、そして育まれてきた価値観に至るまですべてが苦しく救われない。しかし、淫売女を母に持つ少年と知り合って”希望”というものが少しずつ見えてくる。それが”生”への執着に繋がり、生き延びた後の夢が語られるラストは圧巻。ファンになった。
★15 - コメント(0) - 3月17日

すりって、掏獏って書くんですね。まあ、それは置いといて面白かったです。主人公はスリで生きてきたスリ師。主人公がとても人間らしく魅力的で、展開が早かったので読みやすかったし、面白かったです。個人的には「銃」よりも好み。作中に出てくる木崎の語る運命の話が出てきてから、引き込まれた。ラストシーンがこれしかないという爽快感。中村文則さん、気になりますね。
★28 - コメント(0) - 3月14日

再再読。こんなキャッチボールを僕も子供のころにしたかった。
★11 - コメント(0) - 3月14日

王国を先に読んでからこちらを読んだ。世界的に評価されている作品らしいけど、自分が女だからか、王国の方が熱中できた。ただ、木崎からミッションを成功させた、その方法は見事。いつ死んでも構わないけと思っていそうな主人公が生への執着を見せるあたりが、この作者に共通していて好き。
★16 - コメント(0) - 3月13日

木崎が語る「貴族の使用人の少年」の話が嫌悪感でいっぱいだけど、読まずにはいられない。主人公も木崎の敷いたレールを歩かされているだけなのかと思うと絶望的。最後のコインが運命を変えるのか、変わらないのか…。次は「王国」を読まなくては。
★29 - コメント(0) - 3月12日

mii
格差や貧困と言う言葉が日常に氾濫している現代、運命に逆らって生きることは個人の努力ではどうすることも出来ないこともあるのだろう。掏摸でしか生きられない主人公。でも、「自分にも消えてほしくないものがあり消えてほしくない人間がいたこと」に気づいた時運命を変えることが出来るかもしれないと一筋の光が僅かに見えた様な気がした。最後のコインの行方は読書に委ねられているが通路の向こう側に届くことを祈った。
★14 - コメント(0) - 3月11日

うわ、これあとは想像にお任せしますってこと?と唸ったら後書きに「王国」へつながるとある。読まねば。中村さんにしては暗くなかった気がする。
★46 - コメント(0) - 3月10日

中村文則氏の最初期の作品に比べて娯楽性が強くなり,その点で読みやすくなっているように感じた.逆に,敢えて悪くいうならば俗っぽい印象を受けるかもしれない.けれども,あとがきにもあるように,これが運命という古典的なテーマを骨子に練られた小説だとすると,一種のステロタイプなキャラクター達が物語に対し運命的に当てはめられるピースとして浮き上がってきて物語としての味わいはむしろ深いものとなるように思える.
★11 - コメント(0) - 3月9日

不平等の中でどう生きていこうか…
★9 - コメント(0) - 3月9日

世界的ベストセラーというのにうなずける。面白くて一気読み。 作中に度々出てくる<塔>。佐江子の憧れる”上へ上へと高いところにあるもの”はこの<塔>のことだったんじゃないだろうか。(「僕」にとっても然り) 他人の人生を支配する者(もはや神)に人はなれるのか? 自分の運命に抗う男の最後はいったい・・・?
★30 - コメント(1) - 3月7日

★3 淡々と進むハードボイルド小説。少年には強く生きて欲しいし、主人公には生きてて欲しいと思う。続きがあるらしいので読んでみたい。
★17 - コメント(0) - 3月6日

掏摸の描写がリアルに描かれていた。この様な犯罪をしてると、ろくなことにならないと分かっていても掏摸でしか生きられない主人公。どんなに頑張っても大きな力には勝てないのかと読んでいて苦しくなった。
★24 - コメント(0) - 3月5日

★4.3。中村さんの文章にまた侵食された。鉈や金槌のような重い鈍器で殴りつけられるような文章って感じで好き。作者は自分自身と本当によく対峙されてるなぁ、と感嘆。掏摸の場面はコマ送りで、あまりにスリリング。読みながら自分の指も同じように動いてた^_^; 過去の自分のように太ももを掻く”子供”、いつも見えるがいつしか見えない”塔”が主人公の運命をあざ笑うかのようであり、抱擁するかのよう。私の”塔”を考えてしまった。
★34 - コメント(0) - 3月5日

凄い。一気読み。 木崎の恐怖感、圧倒的な悪の存在感は中村文則さんにしか書けないのでは。。。 主人公の掏摸師は掏摸師だから木崎と会った。 でも、掏摸師になったことも木崎に操られた運命なのか?
★16 - コメント(0) - 3月4日

 一気読み。すごい小説だと思いました。どうしてこんな表現ができるのだろうと思いました。でも・・・、これで終わり!? どうしてもこの後が気になる! 『王国』読まなくちゃ!
★25 - コメント(0) - 3月3日

スリでしか生きられない男の話。 スリを続ける理由に自分が最後にどう死ぬかという事を挙げつつも、少年にスリの手解きをしたり、ラストで生に執着したりと主人公の多面性がおもしろかった。 あとがきにて「すべてに満たされていたら小説は必要ない」という作者のコメントも面白い。
★19 - コメント(0) - 3月2日

展開が早く、先が読めなかった。やはり中村さんらしく面白い。掏摸をするのはこんな感じなのかと感じつつ、見ていった。
★22 - コメント(0) - 3月1日

例えば自分が生まれ落ちた環境が苛酷で劣悪なものだったら?それでも決して社会に背を向けずに、世間に恥じないないよう真っ当な道を進んで行けるなどと答えられる自信や強さは私には残念ながら持ち合わせていないというのが正直なとこ。スリを稼業とする『僕』には自分が決めたルールがある。ターゲットは裕福な者。裏社会に生きてはいても自分なりの美学や情を持って生きる姿は人間らしさを感じさせる。操られた運命に抗うように生き延びようともがくラストも印象的。どんよりと漂う空気感がいかにも著者らしく、私好みの1冊。
★46 - コメント(0) - 3月1日

決して親指は使わず、勘づかれる事なく、二本の指のみで、自然に財布を強奪する。天才的スリ師。目的は金じゃない。自分の果てる先が見てみたいだけ。しょせん世界は理不尽に溢れてる。とっくに諦めていたはずなのに何故か生に執着する。運命って決められたものなの? いつも目に浮かぶあの塔は絶対的な物でも、相対的な物にもなるのではなかろうか?
★134 - コメント(0) - 2月26日

スリリングで、久々にドキドキした本。続編読まないと。
★12 - コメント(0) - 2月26日

世の中の不条理。どうしようもできないことに強く抗う力を感じた。
★16 - コメント(0) - 2月24日

ハードボイルドだ。おもしろかった。続きが気になる。兄妹編も手にとってみたい。最後、おしゃれな終わり方だなあ。全体的に曇天の印象だけれど、日が差していないわけではない。そして、読んでいると、とにかく自分の財布の所在が気になって仕方が無い。
★15 - コメント(0) - 2月23日

遠くに見える塔は何らかのメタファーなんだろうけど、塔がなんだったのか最後までよくわからなかった。あの母子がどうなったのか、犯罪の目的がなんだったのか…作品のテーマとしてはこだわる部位ではないにしても、もう少し見せてほしかった。終わりかたもアレだったので、読後感も微妙(後味悪い系)。ただ、木崎の狂気とスリの描写は秀逸。いろいろ惜しいポイントがあってもどかしいのだけれど、よい小説だと思います。
★16 - コメント(0) - 2月23日

わかりやすい正義や決着ではなく。抗えない強大な力に圧されていく命。どんなに時を経ようと、頷こうと拒否しようと、成功しようと失敗しようと、全てが木崎のシナリオから出ない、その苦しさや恐ろしさ。それでも微かに光を、光となり得るものを残す最後。「僕」だって言わばあっち側の人間で、それに個々人の背景は明確ではないけど、ここではその正誤や真相を問う必要はないというか。とにかくその、それぞれがそれぞれのカタチで生きている、闇に生きた「僕」が「生きたい」と願うその燃える命の強さみたいなものが、私の胸に焼き付いています。
★18 - コメント(0) - 2月20日

掏摸を生業として、生きる男の話。掏摸をする時の巧みな技術や、財布を抜くときの緊張感が伝わる。闇の世界で生きる中、幼い頃と同じ環境にあったのか、少年に優しくする姿に主人公の人間味が垣間見れて気持ちが温かくなる。 権力者の木崎に操られ、抗えない運命、命をも奪われるラストシーンだが、掏摸らしく、しかも木崎からお金を取って、生きようとする姿に逆転劇を思わせ快感があり救われた。 兄妹篇で、悪魔的な木崎が登場する『王国』も興味深い
★13 - コメント(0) - 2月20日

スリ稼業で生きている男の話。木崎の狂気さも素晴らしいし、主人公がどこかで他人との繋がりを求めているのが人間味がある。ラストはいつもなら不完全燃焼に感じると思うが、今回の場合はこのラストで良かった。スラれる可能性がある事を考えながら東京は歩こう。
★13 - コメント(0) - 2月19日

3.5★★★☆「え、まさかこのまま終わりじゃないよね?え、終わりかーーーい!」ってなりました(笑)主人公だけじゃなく、その他の登場人物たちのバックグラウンドやその後が気になりすぎる。あと倍の量あってもスラスラ読めたと思う。何気に初・中村文則さんでしたが、おかげで気になる存在になりました。
★11 - コメント(0) - 2月17日

スリの描写に新鮮味があるというか、緊張感が文章から伝わってくる。盗みをする子供と、その母親との繋がりを持とうとしているのはなんでだろう…
★11 - コメント(0) - 2月17日

スリの主人公と裏社会。救いようがないような、鬱々とした暗い雰囲気。他人のポケットに手を入れる感覚がリアルです。木崎が圧倒的すぎて主人公は最初から最後まで操られているような気さえしました。それでもラストはその運命に抗ったのだと思いたいです。人間が他人の運命を握るなんて忌々しい。誰にも見られていなくても塔が見下ろしている描写がとても好き。
★43 - コメント(0) - 2月16日

この人生において最も正しい生き方は、苦痛と喜びを使い分けることだ・タクシーの狭い空間は、自分が街や人間から隔離され、逃げることができたといつも実感させた・僕は、自分が死ぬことについて思い、これまでの自分が何だったのかを、考えた・なぜあの時、僕は皆が見ている前で、時計を下に落としたのか・皆に押さえつけられ、恥の中で、僕は染みいるような、快楽を感じていた・ていうか、何で子供とか生まれるんだろ。そう思わない?かわいいの最初だけじゃん・でも、つまらん人間になるな。もし惨めになってもいつか見返せ
★34 - コメント(0) - 2月15日

タイトル通り、スリが主人公の話。最後まで悪魔的な木崎に支配されラストはやはりといった感じでした。 中村文則さんの作品のなかでも好きな作品になった。
★47 - コメント(0) - 2月14日

スリとして生きていくしかない主人公が、時々優しさを見せながら裏社会で暗躍する話。表の世界では見えない世界があるんだなあと感じた。自分が生きている世界が唯一だと思ったら間違い。この世は多面的に出来ている。 日本でもスリには気をつけよう。
★20 - コメント(0) - 2月14日

財布とか擦られてないか気にするようになった。良いこと。
★12 - コメント(0) - 2月10日

掏摸(スリ)の 評価:78 感想・レビュー:1611
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