カメリ (河出文庫)

カメリ (河出文庫)
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カメリはこんな本です

カメリの感想・レビュー(128)

全体的に境界があいまいな世界。テレビの中と外、海と陸、ヒトとヒトデナシ、シナリオの想定内と想定外、かわいさと不気味さ、感情と推論、ニセモノとホンモノ、地上と水面下。誰もがホンモノに近づけることを望んでいるようで、誰もがニセモノであることを受け入れている。「かめくん」の時と同様、徐々に膨らむ泡のようにこの世界を思い出しては、読み返すことになるのではないかと思う。久しぶりに北野勇作さんの世界観を楽しめた。カメでないアメリ(¬カメ∧アメリ)の映画を知らないので、観てみたい。
★1 - コメント(0) - 3月22日

HU
北野さんの本は「かめくん」以来2冊目。これもまた素敵なすこしふしぎ系SFでした。 カメリ達のやりとりだけ見てるとほのぼのしてるのだけど、それを取り囲む世界が薄氷の上に存在しているような怖さがあり(というか一回リセットされたような描写ありますね)、シナリオに従って生きているという彼らの物悲しさもありました。
★2 - コメント(0) - 3月17日

二足歩行型模造亀(レプリカメ)カメリ。シリコン頭のマスターの喫茶店に努めている。同僚は戦闘型ヌートリアンのアン。お客は人に似ているヒトから作られたヒトデナシ。人はいない。その世界を人が帰ってきてもいいように維持しているのがヒトデナシ。出てくる名前がみんな語呂合わせ。で、ふんわかしたお話の中に突然ハードSF。気楽に読んでいるとなんだこれ。この落差がたまらなくいい。
- コメント(0) - 3月15日

★★★★★ SFマガジンで楽しく読んでた。人が滅んだ未来なのか よくわかんない世界での、不思議な生き物たちの不思議な生活が大好き。言葉遊びな名前の解釈も楽しい。
★23 - コメント(0) - 2月24日

シマックの「都市」のように人類が去った世界で、日々人間の行動を模倣し続ける(世界再建の為?)人造生物たち。北野作品の多くは何か大事件が起きた後の世界を描き、祭の後でも生き続ける寂しさ・哀しさ・切なさ、そしてささやかな喜びが胸に沁みる。
- コメント(0) - 2月22日

みんな可愛いなあ。(マスター以外)
- コメント(0) - 2月17日

大好きな作品『かめくん』と同じく、“模造亀(レプリカメ)”が主人公ということで読んでみました。相変わらず独特の世界観で面白い!人のいなくなった世界に残されたアンドロイドと生き物たちの世界?はたまた、取り残されたアンドロイドたちが見ている夢の世界? 荒唐無稽な話のようであり、現世の真実を言い当ててしまったような話でもあり。「楽しくしている、ということと、楽しそうに見えるということに、何か違いはあるのか」など、禅問答のように繰り返される主人公カメリの問いが、少しずつ真理に近づいていくのが、非常に面白いですね♪
★13 - コメント(0) - 1月29日

めちゃめちゃ面白かった メトロで迷う話(カヌレつくるやつ)が最高 本物を真似ながら一生懸命いきている偽物たちが健気で可愛くて、でもすこしこわい。
- コメント(0) - 1月16日

「かめくん」を読んでからのファン。生きるってこういうことなんだろうなぁ・・と思える本。ヒトがいなくなった世界でヒトに作られた人造動物たちが送る生活がたんたんと優しく、淋しい。基本面白く何度でも読みたくなる。
★7 - コメント(0) - 1月9日

なんかまか不思議な物語。メルヘンでもないし、でも読み進めたくなるようなお話。年初に読むには良かったかも。
★20 - コメント(0) - 1月4日

kr
クリスマスにピッタリな一冊。この物語は、かめくん世界のどこに位置付ければいいんだろう。人類がいなくなった世界、レプリカメと、ヌートリアと、石頭とヒトデナシ。クリスマスって、泡だよね。こんな不思議な話が、世界をまたにかけて書かれたものだっていうのもなんか面白い。
★4 - コメント(0) - 2016年12月23日

☆5 これ大好き。北野勇作の亀シリーズの中でナンバーワン。かめくんのいた時代よりだいぶ後の時代になるのかな。 カメリと、カメリを取り巻く人々、いや、生き物達の関係が素敵すぎて羨ましくて。殺伐とした職場で働く身としては憧れる環境。 クリスマスの時期に読むべき一冊。
★2 - コメント(2) - 2016年12月9日

緩くどこか不気味で不思議なSF作品。「かめくん」と同じく模造亀の女の子でアメリ+カメでカメリということらしい。原始的で真理が描かれているこの世界観は他の本には無い独特なものがある。読んでいて不安を煽られるけれど支え合っている温かさが全編に溢れていて良い。
★17 - コメント(0) - 2016年11月30日

カメでアメリ、だからカメリ。心から優しさだけが溢れてくるような作品。登場キャラクター全てが愛おしい。毎日読んでも飽きないだろう。危うい均衡のもと成立する日常に垣間見える残酷さについて、そもそも「生きている」とはそういうものではなかろうかと森見登美彦が解説で述べているがその通り。愛おしい。
★11 - コメント(0) - 2016年11月17日

ちょっと椎名誠の異常世界を思わせるような(それ以上の)不思議な世界と,そこに住む模造亀やヒトデナシの話。実は結構SF設定になっている世界も面白いし,カメリちゃんもかわいい。淡々とした文体だけど,何故かとても切なく,面白い。
★1 - コメント(0) - 2016年10月23日

味がありすぎる表紙に惹かれて手に取った、北野勇作氏の「カメリ」を読了。童話的なやわらかい文体で、泥にまみれたグロテスクと言っても過言では無い世界を舞台に、亀の姿をした模造生物「レプリカメ」の女の子・カメリの日常を綴ったお話。恐らくは遠い未来、ヒトがその姿を消して泥水と文明の残骸だけが残された世界で、かつてはヒトのために働いていた模造生物たちが、与えられた役割を日々こなしながら生活している。
★15 - コメント(2) - 2016年10月2日

ヒトが居なくなった世界でヒトの真似をするヒトデナシたちと、ヒトデナシを喜ばせるために頑張るカメリ。カメリやヒトデナシたちの優しさが心にしみる。
★4 - コメント(0) - 2016年10月2日

少し不思議で、どこか切なく、なぜか懐かしい。
★3 - コメント(0) - 2016年9月28日

★★☆☆☆カメリかわいい。
★9 - コメント(0) - 2016年9月25日

数年前たまたまSFマガジンで読んで一瞬でカメリのファンに。人間が消えた世界でおそらく人間が作ったのであろう生命体なのか機械なのかがうごめく世界。おもしろい。ふんわりしたSF。キャラが全員かわいくて魅力的。レプリカメ、ヌートリアン、ヒトデナシ。おおっていうニヤニヤしちゃうものも出てきたりほんと楽しい1冊。
★4 - コメント(0) - 2016年9月19日

とても面白かったです。カメでアメリだから、カメリかぁ。可愛い。ヒトのいなくなった世界で、ヒトデナシたちが集うカフェでの、マスターやヒトデナシたちの会話がふんわり哲学的に感じました。なんてことない会話で、するする読んでしまうのですが、よく感じてみたら深い。メトロで迷うお話で、ヒトデナシたちが、カヌレの型の形状の話をしていて、ここではないどこか、に、現場かな?と返してるのが可愛くてお気に入りです。未知との遭遇かな。カメリが作ったカヌレは不思議だったな。どのお話も、不思議でちょっと寂しくて可愛かったです。
★40 - コメント(1) - 2016年9月16日

カフェで働く亀。アメリじゃなくてカメリ。同僚のヌートリア、アンと石頭のマスター。常連のヒトデナシ。みんな優しい。ニセモノの世界でみんな一生懸命楽しむ。そして一歩一歩進むカメリが健気でかわいい。不思議な魅力のお話。
- コメント(0) - 2016年9月12日

最高にビザールで最高にキュートな生命讃歌
★3 - コメント(0) - 2016年9月8日

『かめくん』は大昔に読んだけど、それと同じレプリカメ(模造亀)が主人公の短編連作。ヒトがいなくなって、ヒトデナシたちが世界を修復している、そんなところでカフェをやってる赤毛のヌートリアンのアン、石頭のマスターとレプリカメのカメリ。メトロは巨大オタマジャクシ、図書館の本は巨大な吸血プラナリア、海と陸を隔てるテトラポッドやテレビのケーブルも生きてる世界。生き物好き(とダジャレ好き)にはたまらん世界観です。ふるふると震えて入り混じりまた分離する、不安定なようでいて安定している、そんな世界のお話。
★14 - コメント(12) - 2016年9月5日

いつかニンゲンが戻ってくる日まで、世界を一生懸命守っている生き物たち。働くヒトデナシたちの集まるカフェの、石頭のマスターと戦闘用ヌートリアンのアン、模造亀のカメリ。確固としたSF世界でもくもくと生きる彼らに泣きそうになる。ザリガニイが出てきたところで、かめくんのことを思い出してまた泣きそうになる。
★35 - コメント(0) - 2016年9月3日

gu
SFマガジンをめくっていると時たま現れるカメリ。いつの間にかこんなに貯まっていた。遠い遠い未来が過ぎ去った今を模倣して、行先のわからないノスタルジーが生まれる。駄洒落がなんだか切実でいとおしく感じるのは、この小説の世界が何から何まで「文字通り」だから。本来あったはずの意味や文脈はずっと昔、ヒトと一緒にいなくなってしまって、名前や外見だけがカメリたちと一緒に生きている。沢山のものが抜け落ちて、空っぽに見える世界はしかし全然空っぽなんかではなくて、カメリやアンや店長や、ヒトデナシたちの喜びで満ちている。
★14 - コメント(0) - 2016年9月3日

黙々と仕事をするカメリに、いたく共感致しました。水に入る前に濡れないようにとリボンを外すカメリの女子力の高さに感心し、水に濡れてしまったら、外してキュッと絞って結びなおすカメリの凛々しさも好きです。SFです。かわいらしい表紙に騙されることなかれ。ディストピアです。自分自身が構造物になるために建設工事をしているヒトデナシなんて、切ない設定です。多分、今年読んだ本の中で一番おもしろい。人生の友とする本がまた増えました。
★7 - コメント(0) - 2016年8月31日

カメでアメリ、だからカメリ。泥にまみれた螺旋街で、泥沼戦用兵器ヌートリアンのアンと、人ではないがほとんど人だと主張している石頭のマスターとともに喫茶店で常連のヒトデナシを相手に働くカメリ。ニセモノたちが居もしないホンモノたちの為に日々働く世界。いつもの北野さんらしいナマモノ的なグロテスクな世界ながら、なんとも可愛らしい物語であった。印象に残ったのはこんな文章。「もしかしたら、ホンモノそっくりではないかもしれないが、でも、ホンモノそっくりだと感じられるのなら、それはホンモノそっくりと同じことではないか」
★17 - コメント(0) - 2016年8月26日

カメでアメリだからカメリ。レプリカメ、カメリの日常。ほのぼのしているような雰囲気なのに実にハードな日常。リボンを大切にする可愛いカメリの決断力と潔さが格好いい。ヒトがいなくなった世界でヒトの世界を模倣して生きる彼らの境遇は一見悲惨のようだけれど、悲壮感などどこにもなく、格好いい生きざまを見せてくれる。森見さんの解説もすてき。
★7 - コメント(0) - 2016年8月25日

人間がいない世界もいい。 無限に想像広がります。 ヒトデナシ達が中之島にいるって最高。 カメリが喋らないのに気持ち伝わるところもほっこりします。
★6 - コメント(0) - 2016年8月20日

何とも不思議な小説。ライトノベルのように気楽に読めるかと思ったらさにあらず。なかなか歯が立たない。SFのようでファンタジーのよう。ほのぼのとしてそうで結構ハード。可愛いようで何気に残酷。解説にも書かれていたけれど、まさにメトロのタマゴのような、謎めいた奥の深い物語だった。
★2 - コメント(0) - 2016年8月19日

登美彦氏がオススメしていたので読んでみた。カメでアメリだから、カメリ。でも、カメリが住んでいるのはおしゃれなパリの街ではなくて、泥だらけのオタマ運河。ヒトがいなくなった世界でヒトではないヒトデナシがヒトのいる世界に戻そうと毎日どこかを工事している(ときには自らヒトデナシバシラとなって)。どこか不思議で滑稽で恐ろしい世界ではあるけれど、今やるべきことを考えて飄々と毎日を生きる模造亀(レプリカメ)のカメリは、なんとも強くて賢く、愛らしい子であります。著者はほかにもカメの本がたくさんあるようなので読んでみたい。
★8 - コメント(0) - 2016年8月19日

ヒトがいなくなった世界で、残されたものがヒトの世界のマネをして暮らす。カメのレプリカント、レプリカメのカメリは、石頭のマスターの経営する喫茶店で泥まんじゅうを作り、ウェイトレスの戦闘ヌートリアン・アンとともに働く。店にはテレビを楽しみにしている常連のヒトデナシたちがいる。すべてがお約束を守って透けて見える世界の残酷さまでふくめてひたすら優しく、どこか懐かしい。あとがきがまた素晴らしい。
★1 - コメント(0) - 2016年8月15日

『かめくん』の世界に通じる一作。ニセモノの生き物達が何気ない日々をわやわやと送る、とても愛らしくて、さらりと残酷で、それでいて愉快なお話である。森見登美彦氏の解説は的を射すぎているから、どんな読者でこれを上回る感想など存在しないであろう。
★1 - コメント(0) - 2016年8月14日

かわいい。好き。エスカルゴの話で少し泣きました。ふわふわした中にもさりげない残酷さやSF的終末感があり、それでもなんだかすべてが愛おしい。夢のハワイが天王寺っぽかったり中之島に図書館があったりするのも関西人として楽しい。
★2 - コメント(1) - 2016年8月11日

独創的に練りこまれた世界観。何でもありなんだけど面白い。文章の中では繰り返し使われるセリフがいくつもあって引き込まれる。お気に入りはアンがカメリに言う「ま、そういうのが、あんたのいいところだからね」。
★1 - コメント(0) - 2016年8月10日

森見さんのブログを見て読んでみました。街の風景はパリでもあり、大阪でもあり?、はたまたニューヨークでもあり。生々しい描写もあるけれど、なんとなく憎めないかわいいカメリ。不思議な物語で楽しかったです。
★1 - コメント(0) - 2016年8月9日

ny
哲学的で寂しい世界だけど、言葉遊びと牧歌的なキャラクターでコミカルな雰囲気になってくる。
★1 - コメント(0) - 2016年8月8日

えーーっ、何これ? すご~く不思議。こんなの読むの生まれて初めてかも。けっこう怖かったり不気味だったりグロかったりするのに、それと同時にほんわかしてて可愛くて悲しい。ずーっと読んでいたくなる。
★6 - コメント(0) - 2016年7月31日

作者お馴染みの世界と同じ(ような)設定の中で繰り広げられるごっこ遊び。ここに哀しさを感じるのだとしたら、それは自分達の人生を見るからだろうし、懐かしさや優しさを感じるのだとしたら、実人生がハードに過ぎるからかもしれない。ともあれ、カメリが雪にならなくてよかった。また、いつか会える。
★2 - コメント(0) - 2016年7月31日

カメリの 評価:92 感想・レビュー:61
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