20世紀SF〈3〉1960年代・砂の檻 (河出文庫)

20世紀SF〈3〉1960年代・砂の檻はこんな本です

20世紀SF〈3〉1960年代・砂の檻の感想・レビュー(115)

アンソロジー〈20世紀SF〉第3巻、人類が宇宙へ飛び、月に手を伸ばした60年代篇。バブルの弾け停滞を迎えたSFへ変革が訪れ、誰もがその大きな波から逃れられなっていく。バラードやオールディスなど全く新しい波に乗る者、クラーク、ラファティ、ヴァンスと云った自らの道を貫く者、ゼラズニイのように過去の系譜を継ぎ生まれ変わらせる者。数多の功罪を生みながら多様化し先鋭化するSFを概観した、今回も充実のアンソロジー。SF初心者の自分でも既読が結構あるのは意外だったが、これは叢書〈未来の文学〉によるところが大きい。
★69 - コメント(2) - 1月5日

SF史に関する知識は皆無であるが、1960年代というのはSF界において、「ニュー・ウェーヴ(新しい波)」という変革が起きた時代だったとのこと。管理社会をユーモア込めて皮肉った「「悔い改めよ、ハーレクィン!」とチクタクマンはいった」が、タイトルを含め最も印象に残った。宇宙SFだが毛色の違う、クラークの「メイルシュトレーム2」とニーヴンの「銀河の〈核〉へ」もよかった。ラファティの「町かどの穴」は既読だが、やはり理解不能。きっとラファティの作品は、理解しようとすること自体が間違いなのだろう。
★3 - コメント(0) - 2016年12月31日

この巻だけアマゾンで新本が買えた。既読は14点中4点。収録作は前巻同様粒ぞろい。ゼラズニイ「復讐の女神」の西部劇感がいい。ディレイニー「コロナ」が泣かせる。バラード表題作はやさぐれて美しい。ヴァンス「月の蛾」とにかく面白い。引っかかったのがオールディス「讃美歌百番」。ポストヒューマンの先駆的作品という意義がけれど、設定にやや説得されない部分があり、小説としては何だかむりやり終わらせた感じ。それでも、美しい場面がたくさんあり、「先達」の正体にはちょっと鳥肌が立った。
★2 - コメント(0) - 2016年12月27日

どれも面白かったけど『コロナ』『やっぱりきみは最高だ』『町かど穴』『讃美歌百番』がおもしろかった!! でもなんと言っても一番おもしろかったのは『月の蛾』!! アンソールの『仮面の中の自画像』のような世界観。たくさん種類のある楽器や仮面にときめきました。
★2 - コメント(0) - 2016年7月4日

まず、過去を知らない人は巻末の解説を先に読んだ方がいいかもしれない。私は予備知識なしで読んだのですが、どの作品も難解に感じました。1960年代の時代背景が分かっていれば、もう少し楽しめただろう。個人的な好みの作品は、『「悔い改めよ、ハーレクィン!」とチクタクマンはいった』『メイルシュトレーム2』『町かどの穴』『イルカの流儀』といったところ。
★5 - コメント(0) - 2016年6月30日

 ジャック・ヴァンス,"月の蛾"(浅倉久志・訳,1961=2001).in: 中村 & 山岸(eds.),20世紀SF3 1960年代 砂の檻,pp. 421-485(2001).「惑星シレーヌ」には,奇妙な礼節慣習があります.会話の際には,階級に応じて適切な小型楽器を使って伴奏をしないといけません.そして顔面をさらすことは非礼とされ,やはり社会的立場を反映した仮面をつけることが要求されるのです.酒井(ed.)の短編集 奇跡なす者たち(2011)にも収録されています.
★1 - コメント(1) - 2015年11月28日

★★★☆☆『コロナ』『やっぱりきみは最高だ』がおもしろかった。やっぱウィルヘルムはいいなあ。途中でオチに気づいたけど、わかってても見せ方がうまいので十分楽しめる。この時期のSF作家ではいちばん好きです。ゼラズニイやヴァンスは思ってたのとちょっと違ったので肩すかしを喰らったのだけど、まあそこそこ楽しめた。ただ古臭さを感じる作品も多く、特にSF的要素による人間意識の変化をテーマにしたものにはうんざりさせられた。この頃はロマン溢れる題材だったのだろうけど、いま読むと青臭さばかりが目立って正直しんどかった。
- コメント(0) - 2015年11月16日

[4.0] 「銀河の〈核〉へ」は既読。「「悔い改めよ、ハーレクィン!」とチクタクマンはいった」「コロナ」「町かどの穴」がとても良かった。『世界の中心で〜』を途中で投げたことを反省。ゼラズニイも読んでみることにしよう。「町かどの穴」はこれまで読んだラファティ作品で一番好き。「復讐の女神」「メイルシュトレームII」「リスの檻」も好き。強い指揮官が好き。ディッシュは読みたいが入手が難しそう?「砂の檻」はあまり合わず。「月の蛾」は最後まで登場人物が覚えられず残念。
★2 - コメント(0) - 2015年6月27日

「月の蛾」をどっかで読んだことあると思ったら零號琴だったでゴザル.チクタクマンやっと読んだ.「やっぱりきみは最高だ」のいびつ感ったらステキだよなぁ.とはいえ,ニューウェイブ系が苦手なので全体的には苦戦した.
★1 - コメント(0) - 2015年3月8日

面白かったです!ディレイニーの「コロナ」なんていい話なんでしょう・・こころが読めることの悲哀がせまります。「町かどの穴」いつもわけわからない話を書くラファティですがこれは面白い、笑える、最高によかった。巻頭の「復讐の女神」デラズニイエスパー版ハードボイルドな展開がよかった。不気味な話「リスの檻」ディッシュ、怖すぎです。映画キューブを想像した。異文化とのコミュニケーションを書いた「イルカの流儀」ディクスンも皮肉がきいてて好きです。「月の蛾」ヴァンスのミステリ的などんでん返しも凄いです。さすが傑作選!!
★27 - コメント(0) - 2015年2月8日

架空の楽器がたくさん登場して音楽でコミュニケーションを取る世界を描いた「月の蛾」が面白かった。でもこれを読んで楽器を始めようと思う人はいないだろうな。
★1 - コメント(0) - 2014年12月17日

面白かった。
- コメント(0) - 2014年6月2日

クラークはハードSFで技術的なことを語ってる時が魅力的。「町かどの穴」は浅倉久志に感謝しながら読もう。
★2 - コメント(0) - 2014年4月12日

「コロナ」「メイル~」「何時から~」「月の蛾」あたりが好みの作品でとてもおもしろかった。でもこのシリーズ①で未だに一番印象に残ってるのは「美女ありき」だったから多分この本でもメディアと偶像を扱った「やっぱり~」を一番憶えてるんじゃないかな。②と④読みたいなあ……
- コメント(0) - 2014年3月10日

クラークに『ゼロ・グラビティ』見せてやりてえなあ。
★1 - コメント(0) - 2014年2月22日

“お医者さまがいったじゃない。パパぐらいのとしになると、なんども新しい手足を生やすのが、だんだんむずかしくなるって”(ラファティ「町かどの穴」) 爆笑ラファティ。一行で泣かせるゼラズニイ。リリカルなクラーク、バラード。業界人ってしょーもねえウィルヘルム。ミステリするヴァンス。2000年12月13日に第1巻を、今ようやく全巻毒了。SF者への道を歩まなかった自分にとっても読み易いこのシリーズを中途でやめていたのは何故? いつでも読めるという過信は禁物、今後も積毒本は1ケタ厳守で。毒毒度:5
★3 - コメント(0) - 2013年8月9日

打率高かった。特に好きなのは、ディレイニー「コロナ」ラファティ「町かどの穴」シルヴァーバーグ「太陽踊り」ヴァンス「月の蛾」。
★1 - コメント(0) - 2013年6月12日

「コロナ」と「賛美歌百番」が特に気に入ったけれど、他もとても良かった。
- コメント(0) - 2013年6月1日

■ディレイニー「コロナ」:社会から疎外された男女――宇宙港の整備員で前科者の青年と、他人の苦痛や恐怖に感応できるテレパスの少女――が、〈コロナ〉という曲を介して心を通い合わす様を描いた感動作。■ラファティ「町かどの穴」:町かどに開いた穴からやってくる“自分たち”によって、夕方の帰宅風景がシュールに変貌していく不条理コント。■ヴァンス「月の蛾」:TPOに応じて様々な仮面と楽器を使い分ける慣習がある惑星を舞台にしたSFミステリ。エキゾチックな異世界描写が秀逸。謎解きはアンフェアだが、フリの効いたオチが鮮やか。
★45 - コメント(0) - 2013年5月13日

ストーリーテング合わせて「復讐の女神」が一番好き。豊穣な異星描写の「讃美歌百番」「月の蛾」は甲乙つけがたい。「太陽踊り」は落ちが秀逸。以上が好きなもの。
★3 - コメント(0) - 2012年6月11日

「リスの檻」が一番読みたかったが、どれも良かったような気がする。 中でも一番短い「何時からおいでで」がショートショートならではのオチとインパクトで強烈な印象。 全体に外れがないアンソロジーで満足でした。 501ページ
★10 - コメント(2) - 2012年6月8日

新しくなくても外へ。アーサー・C・クラーク「メイルシュトレームII」、ラリイ・ニーヴン「銀河の〈核〉へ」、ゴードン・R・ディクスン「イルカの流儀」が。
- コメント(0) - 2012年1月27日

「乱視読者〜」から流れて。「コロナ」はいいですね!素敵な話。「月の蛾」はようやく読めた〜 これ絵本にしても合うよきっと。まるでお伽噺のような玉です。文化人類学的な話はやっぱ好きみたい。国書刊行会のヴァンスの作品集気になってます。ディッシュ「リスの檻」バラード「砂の檻」ラファティ「町かどの穴」クラーク「メイルシュトレーム2」など、なんか凄い。粒揃い。
★1 - コメント(0) - 2012年1月17日

クラーク、バラードが非常によかった。
- コメント(0) - 2011年1月15日

R・A・ラファティ「街かどの穴」が愉快。
- コメント(0) - 2010年8月30日

小説。SFアンソロジー。まず『60年代のSF』に関する解説がしっかりと書かれていて、SF初心者の僕にはとても勉強になりました。収録作も全て面白く、アンソロには付きものである『ハズレ感』が無いのも素晴らしいなと思ったり。まあこれだけ豪華な作家陣なので当たり前かもしれませんが……。個人的に一番好きだったのは「コロナ」かな。ディレイニーの短編集復刊してくれえ。
★3 - コメント(0) - 2010年8月12日

面白かった作品の感想を簡単に。「復讐の女神」―意表を突く設定の追跡劇で非常に面白かった。ただ、チームのひとりサンドールは凄そうな能力の割にはあまり役に立ってないよ^^。「コロナ」―ラストが心に沁みます。とにかくいい。「町かどの穴」―ラファティじいさんはやはり最高ですね。「月の蛾」―異星文化描写に定評のあるヴァンスですが、この仮面と楽器で成り立つ異様な文化もすごいです。ラストの落とし方も素晴らしい。NW派の「砂の檻」「リスの檻」も勿論いいです。トータルとしても大変読み応えのある正に集大成な楽しい1冊でした。
★5 - コメント(0) - 2010年8月8日

60年代。この世界への探求と挑戦。
- コメント(0) - 2010年7月27日

好きだなあと思ったのは「やっぱりきみは最高だ」「街かどの穴」「大陽踊り」「月の蛾」。SF初心者なので、色々な作者を一気に読めるアンソロジーは楽しいし面白い。(青)
★1 - コメント(0) - 2010年6月3日

何回読んでもバラードは御褒美である。
- コメント(0) - 2010年2月15日

アメリカでもチクタクマンがしみる時代だったのだな。
- コメント(0) - 2008年9月25日

どの作家の作品も大層面白かったのですが、特に気に入ったのは「復讐の女神」「コロナ」「銀河の<核>へ」「月の蛾」。色んな作家の味わいを知ることができるアンソロジーというのは、ほんとによいですよね♪
- コメント(0) - 2008年2月23日

ゼラズニィ、バラード、ディレイニーなどに混ざってクラークも収録されているというのが、ある意味凄いかも。
- コメント(0) - 2006年3月20日

カバーデザイン/祖父江慎  カバー装画/笹部紀成  フォーマット/粟津潔
- コメント(0) - 2004年11月19日

3巻は60年代。〈ニュー・ウェーブ〉の時代。印象に残っているのは『復讐の女神』、『コロナ』、『メイルシュトレーム2』、『リスの檻』、『月の蛾』
★4 - コメント(0) - 2001年2月20日

チクタクマン、コロナがすばらしい。
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「コロナ」「砂の檻」「リスの檻」が面白い。「町角の穴」はいろんなところに収録されてるけど、面白いからいいか。重厚な作品が多いかな。
★2 - コメント(0) - --/--

ニューウェーヴが台頭した60年代の作品集です。(ほぼ)著名な作家の作品が掲載されています。第1巻、第2巻に比較すると、底抜けに明るい雰囲気や明快さはありませんが、かえってSFの奥深さを感じさせる良質なアンソロジーになっていると思います。面白かったのは、ジャック・ヴァンス「月の蛾」、J・G・バラード「砂の檻」(次点は、R・A・ラファティ「町かどの穴」、ケイト・ウィルヘルム「やっぱりきみは最高だ」)です。
★2 - コメント(0) - --/--

AK
★★★★
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20世紀SF〈3〉1960年代・砂の檻の 評価:76 感想・レビュー:41
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