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南海ホ-クスがあったころ: 野球ファンとパ・リ-グの文化史

感想・レビュー
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たろーたん
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覚書。日本の野球を支えてきたのは学校と民間企業だ。学生野球が野球を社会に根付かせ、後に企業が作り出したチームが太い幹となった。そのため、プロ野球では当初から広告としてチームが結成されている。民間企業の中で、チームの後ろ盾になったのは新聞社と鉄道会社だ。新聞社がその後メディアによってファンを獲得していったのに対して、鉄道会社はその地域に根差したものを目指す。それは、チームを選んでファンになったかというよりも、自分が利用する鉄道チームだからファンになったという形だ。「南海です」は地元以上の意味を持った。
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katashin86
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日本プロ野球、とりわけパリーグにおける関西私鉄球団の成立から短い南海全盛期、そして衰退の末の身売りまでを、選手ではなく球場やファンの応援文化を中心につづる。 刊行2004年は球界再編の直前、今読むと読売的マスメディア主導から再び「スタジアムを共有するもの」へと回帰しつつある今のプロ野球文化を先駆けてとらえている、とも思える。 たまに乗るたびにプロ野球球団を持てたことが不思議に思われる南海電車の、難波にかつてそびえた大阪球場とともにあった栄光の時代がしのばれる、ノスタルジアな1冊でもある。
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あんさん
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就職して大阪を離れていたが、南海ホークスが売却されると聞き、帰省して大阪球場へ行った。西武戦。スタンドはガラガラだったが、外野席から見下ろした場外馬券売場は人が溢れていた。試合は終盤、清原にホームランを打たれて負けた。あれから30年以上。宝物のような野球文化の歴史を思った。
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Admiral2009
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私の南海ホークスの印象は「ナンカイやっても巨人に勝てない南海」でした。
Tomoichi

父が南海ファンでファンクラブに入ってました。野球観戦といえば大阪球場で南海vsロッテや南海vs日ハムなどの好カード(笑)仕事帰りの酔っ払いサラリーマンがヤジっている面白い思い出があります。父は長嶋茂雄の件で巨人が大嫌いでした。どうも巨人に売ったのは兄貴のようですが(以前見たテレビ情報ですが。。。)

02/11 17:45
Admiral2009

Tomoichi様。後楽園で日ハム戦の試合を終えた南海ナインが、道路の反対側のホテルサトーに歩って帰るのを何度も観ました。佐藤道郎や島野育夫をはじめ暗闇から出てきたジョーンズが横断歩道を渡ってました。殆どの球団はバスや高級車で出入りするのに、近いとは言え歩く選手の姿を観て何だか可哀想に思いました。

02/11 18:58
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TakeROC
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南海ホークスを書いた本だから古い物だけど、奇しくもオリ近の合併からの楽天の誕生。間隙を縫うようなダイエーからソフトバンクへの身売り。もちろん、そこには選手会のストライキがあるのですが、それ以前に終えている事が不思議な感じです。南海ホークスへの愛に溢れた内容と捉えています。愛するチームの消滅は想像を絶する辛さだろうと思うが、時間の経過で新しいチームが市民権を得て、その歴史を継いでいる事も丁寧に書かれている。著者の意図とは異なるでしょうが、日本の野球を語る歴史書のひとつと言って良いように感じています。
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美味しい渋谷
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かつて大阪・難波を本拠とする南海ホークスと言うプロ野球チームがありました。福岡へ移り、親会社もダイエーを経てソフトバンクに。懐かしい時代の物語。
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ぜんこう
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野村克也さんがプレイング・マネージャーだった頃にホークス子供の会に入ってたので、わくわくして読んだんですが、どうも思ったのと違った。 副題の「野球ファンとパ・リーグの文化史」とあるように南海ホークスや大阪球場が話題の中心ではあるが、パ・リーグ、プロ野球、都市対抗野球や学生野球と多岐にわたり、僕の思ってた懐かしい選手の話なんかは皆無(;_;) これだけのものをまとめたのはすごいと思うけど、注釈が多すぎ・・・欄外ばかり読んでるところもあったし。 貴重な写真も欄外がほとんど。大きな写真を掲載してほしかった。
ぜんこう

よこたんさん。 本書にも書いてましたが、当時は、電鉄会社中心のパ・リーグはファン層が地元に偏り(大阪には南海・阪急・近鉄と3球団も)、新聞やTVを持つメディア中心(読売・中日)のセ・リーグに人気をとられて衰退。悲しいです。僕は大阪を離れてから(野村の追放と同時期)阪神ファンになったようなもんですから。

01/06 10:13
よこたん

確かに、親に連れられて行った記憶(ほぼ球場で食べるばかりでしたが)では、人がギッシリの甲子園、まばらな藤井寺でしたー(´Д`)

01/06 16:11
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ren5000
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ずっと積読してたのをやっと読みました。思えばおじいちゃんに連れられて初めてプロ野球を生で見たのが大阪球場での南海ホークスでした。でも自分の知ってる南海ホークスはもうすでに下位争いに低迷して結局強い南海を見ることはできなかったなあ。その後少年野球の全国大会で大阪球場の土を踏むことになったり、大人になってなんばパークスの建設に携わったりと自分には関わりの深い球場でした。今はおしゃれな場所になってしまったけど、あの球場でのユーモアあふれるおっさんたちのヤジが懐かしい(涙)
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遊々亭おさる
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2003年初版。巨人中心で語られることの多いプロ野球史を南海ホークスを核とした視点で纏めたしぶい一冊。球団創設前夜から身売り後の動向まで、都市論・戦後史・そして野球ファンという大衆を軸とした文化史まで多岐に渡る内容をコンパクトに纏めた労作。その昔、大阪球場はおもろいやじを飛ばし、笑いを取ろうとするおっさん達の聖地であった。球場からやじが消え、老若男女が選手や他者との一体感を楽しむ場になった昨今の状況に一抹の寂しさを覚え、感傷に浸ったおっさんもいるはず。この気持ち、巨人ファンには分かるまい。
遊々亭おさる

ren5000さん、コメントありがとうございます。弱くて人気もなかった南海ファンは、天然記念物のように国で保護されるべき存在。かくいう僕は、人気のなさにかけては勝るとも劣らぬ阪急ファンでした。お互い、因果な性分ですな。

03/05 18:27
ren5000

阪急ファンでしたか。私は南海がなくなったあと近鉄を応援してたんですけど、それもなくなって以来プロ野球を見るのはやめました。。。

03/06 16:08
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Eddie
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南海時代からずっとホークスを応援し続けています!
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カニック
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自分と同年代の著者たちの作品。よくぞここまで調べたなと感心する力作でした。自分の断片的な記憶もよみがえらせてもらいました。そしてきっと死ぬまでホークスファンであり続けるであろう自分が嬉しい。
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さんつきくん
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筆者のホークスへの愛。莫大な資料を調べ上げ、一冊にまとめたのは尊敬に値する。細かな一つ一つに解説もあり、「へぇ」を連発。球団創設から身売りまで。中百舌鳥の練習場、大阪球場の建設とGHQ。御堂筋でパレードした黄金期。野村克也が活躍した第二次黄金期。晩年Bクラスが定位置になってしまった閑散期。栄枯盛衰。1950年代のプロ野球は私鉄、新聞社らが親会社だった利害関係もまた興味深い。阪急応援団との野次合戦。昭和のノスタルジックさも含めて面白く読めるノンフィクション作品。
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taka_kazu
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南海ホークスというより、プロ野球ビジネス全体の文化史となっており、よくここまで調べ上げたものだという力作だと思います。なぜ電鉄がプロ野球チームを持ったのか、なぜメディアがプロ野球チームを持ったのか、大衆がテレビで野球を見るという文化はいかにして起こったか、その変遷がわかります。そして今はテレビではなくネットでケータイで野球を見る時代、いや野球以外のコンテンツが多すぎて、マス向けエンターテイメントがなくなっている時代、これからプロ野球がどうあるべきかを考えさせられる本でもあります。
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村上春巻
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ネタバレ【A+】※読んだ日不明の、備忘録的登録(図書館)。数球団を除いて実際の処は球団経営は赤字であるのは今も同じ。とはいうものの広告塔としての存在意義は格別のものであった。阪神、阪急、近鉄、そして南海、在阪の私鉄はこぞって球団を所有し、本拠地球場とその沿線は独特特有のカルチャーに満ちていた。あえていうと、伝統の巨人-阪神戦というのは後に拵えられた伝説であり、1960年代の写真を見ると、南海の野球帽をかぶって無垢に笑う大阪のお子たちが大多数である。フランチャイズという郷土愛的な身びいきの面白さを再認識できた。
村上春巻

ホークスさま、コメントありがとうございます。ホークスの強さはいまや無双ですね。あの王さんがファンから生卵を投げつけられた時期もありましたものね…

12/29 18:28
ホークス

ありがとうございます。王さんの初優勝は感激で涙が止まりませんでした。良い思い出です。

12/29 19:16
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毒新(どくしん)
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なんばパークス、あの豪華な建物がある一等地に、かつて大阪球場があった事を知っているだろうか?そして、大阪一の人気球団が南海ホークスだった事を覚えている人はまだ残っているのだろうか? 電鉄主体リーグであるパリーグ参加予定を読売のTV中継という甘い誘惑で裏切った阪神。メディアの力がいかに強い時代であったか、プロ野球界が当時から未だに変わらない体質であるかが読み取れる一冊。 プロ野球を愛するなら、最低限読むべき一冊。
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