わかったつもり 読解力がつかない本当の原因 (光文社新書)

わかったつもり 読解力がつかない本当の原因 (光文社新書)
あらすじ・内容
「わからない」ことよりも、
「わかったつもり」でいることの方がはるかに問題だ!
理解力・読解力を磨くための一冊

後から考えて不充分だというわかり方を、「わかったつもり」とこれから呼ぶことにします。この「わかったつもり」の状態は、ひとつの「わかった」状態ですから、「わからない部分が見つからない」という意味で安定しているのです。わからない場合には、すぐ探索にかかるのでしょうが、「わからない部分が見つからない」ので、その先を探索しようとしない場合がほとんどです。
「わかる」から「よりわかる」に到る過程における「読む」という行為の主たる障害は、「わかったつもり」です。「わかったつもり」が、そこから先の探索活動を妨害するからです。
(本文より一部改変して抜粋)

【「わかったつもり」のパターン】
□「間違った」わかったつもり
 →部分の読みが不充分だったり、間違ったりしている
□「結果から」というわかったつもり
 →文章の結末に強く影響される
□「最初から」というわかったつもり
 →文脈・文章全体の雰囲気に惑わされる
□「いろいろ」というわかったつもり
 →「ものごとにはいろいろある」という認識が、それ以上の探索を止めさせる.

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わかったつもり 読解力がつかない本当の原因はこんな本です

わかったつもり 読解力がつかない本当の原因の感想・レビュー(1010)

心理学に基づき、本を適切に読む方法についての示唆を与えてくれる。 わかったつもりとはどういう状態なのか、わかるためにはどんなことに気を付ければいいのかなついてのヒントをもらえる。
★4 - コメント(0) - 3月24日

主に小学校の国語教科書に出ている文章を例にして、わかったつもりになっちゃいけないということを説明しているようだが、だんだん読み方が雑になっていった。筆者の言いたいことを理解するためには再読が必要だとは思うけれど、まあいいかという感想。自分が期待していた内容は読み取れなかった。本書の内容については、分かったつもりにはなれなかった。
★6 - コメント(0) - 3月22日

わかったつもり、わかるとはどういうことか、そして、その状態をどう認識し、何をすればそこから脱却することができるかが少しわかりました。少しというのは、このわかった状態も、「わかったつもり」の状態である可能性を否定できないためです。「わかる」という感覚は、部分間の関連がつくと生じます。しかし、その感覚は1つの文脈による解釈で、「わかったつもり」の状態なのです。その状態はそこから先の探索活動を妨害してしまいますから、言葉と言葉をつなげる背景や情報を意図的にズラし、別の視座から見るようにすると良いのですね。
★23 - コメント(0) - 3月20日

読解力不足、今の教育現場が抱える大きな問題の1つである。その解決には、読書量を増やすなど、読むことに慣れていくのが近道だと私は考えていた。けれども、この本を読んで、ただ読めば良いというわけではないことに気づかされた。 一回流し読みをすると、その記憶が思い込みになって、正しい(と考えられる)読解を妨げるというのは、目から鱗であった。また、自分がさまざまな経験から得ている知識(=スキーマ)も、時に正しい読解の邪魔をすることがあるというのである。 何度も読み直して、文章の変化に気づけるのが、本当の読解力である。
★4 - コメント(0) - 3月19日

最初の猫の親子の話は説得的でしたが、次の正倉院の文章は、端的に纏まりに欠ける欠陥文章なだけではないでしょうか。それをわざわざ取り上げて延々と自説を強化するのは公平な態度とは見えませんでした。思えば本書はこの様なクセのある文章ばかりであり、他方、本文は著者の明快な文章とのコントラストの効果に読者は騙されていやしないでしょうか。以降は読み飛ばしでしたが、やはり本書への違和感は、意味が明快である文章に対し、一義的な本当の読解、つまり本当の真実があるのだという前提になっていることです。
★8 - コメント(0) - 3月18日

メモ:飛ばし読み。読む前に思ってた内容と違い途中で飽きてしまった。いつか必要だと感じたら再読したい。
★3 - コメント(0) - 3月15日

「わかったつもり」の状態は、読みを深めるための大きな障害になること。
★4 - コメント(0) - 3月13日

10年ぶり再読。国語は昔得意だったが、大学受験からなんだか苦手に。本を読み返してみて、苦手になった理由が分かった気がした。自分のスキーマの悪影響と出題者側の勝手な文章解釈。その中で正答を選ぶ苦労が当時はあったんだな。「わかったつもり」は、文章を読む際だけでなく、日頃のコミュニケーションでも沢山ある。思い込みで仕事を進め、後であたふたするなんて日常茶飯事。あふれる情報から真に大事なものを取捨選択するため深く読む力はますます重要になっている。単なるテクニックでなく、認知心理学などを踏まえ書かれた本書は良書。
★11 - コメント(0) - 3月12日

国語教師なので文章には多く触れている方だと思うが、筆者の提示する「わかったつもり」の罠に悉くはまり、その威力を実感した。「わかったつもりの威力」の説明に説得力がありすぎて、「わかったつもりの壊しかた」の説明に心もとなさを覚えたが、そこは自分なりの解決策を考えていきたい。
★5 - コメント(0) - 3月11日

良書。読書には「わからない」、「わかる」、「よりわかる」の3段階がある。本書は特に「わかる」から「よりわかる」へステージアップする具体的なプロセスを述べている。人間は文脈を読み解く事で文章を理解する。そのため、結論や自身の常識がある程度固まった人物程、文脈を読み飛ばすため誤読が生じる。その事実を認識した上で、読後に著者の主張内容を要約。ただし、整合性を保った論旨にて要約する訓練を行う事で、"わかったつもり"を克服するのだ!これって、仕事にも直結する考え方だと思います。
★5 - コメント(0) - 3月1日

「読み」を深める上で読み手の「想像・仮定」が欠かせないのだが、それには整合性という条件が存在する。
★5 - コメント(0) - 3月1日

178
再読 p134「文脈は「諸刃の剣です。」適切な文脈がなければ「わからない」状態を引き起こしますが、存在する文脈が強力であればあるほど、それによる間違いを引き起こす可能性が高くなるのです。」 p139「最初からといったわかったつもりは、変化の面白、玄妙さを味わえなくしてしまう欠陥を持っているのです。」 p140「いろいろあるのだなと認識した時点で、実は人はそれ以上の追求を辞めてしまうのです。」 p169「自分は「わかっている」と思っているけど、「わかったつもり」の状態だ、と明確に認識しておくことが必要です
★5 - コメント(0) - 2月28日

わたしの読み方は文脈とスキーマに強く影響されていることを自覚した。というかその影響下にあることが当たり前で「わかったつもり」でいいじゃん、みたいな開き直りすらあったな。うん。「わかったつもり」は本だけじゃなくて、対面コミュニケーションでも起こりそうだと思う。「個別化」で(唐突なストファイ)対話相手の文脈を勝手において、相手のことをわかったつもりにならないように気をつけたい。
★4 - コメント(0) - 2月28日

過去の知識や文脈によって、文章をなんとなくわかったつもりになっている、なんてことは今までにたくさんあったんだなと気づかされました。自分の理解が、「わかったつもり」なのだとしたら、正しく「わかる」とは、どこまでのレベルまで理解することなのだろうか。この本を読んで、「わかったつもり」の先にもっと深いレベルで「わかる」というものが存在しているということに気づくことができました。
★5 - コメント(0) - 2月24日

【要旨】文章読解を阻害する「わかったつもり」の解説と処方箋を示す。【感想】本書では文章に限定されていたけれど「わかったつもり」は小説、会話、映画などでも起こり得るなと思った。「文脈」がなければ読めないが、誤ったものに則すと誤った読解になってしまう。本書は「わかったつもり」を避けて読解する精読の勧めでもある。小学校の教材でも一読した以上の読みがあるのだから、精読を意識してこれからの読書に活かしたい。
★28 - コメント(0) - 2月23日

これは面白かったし、ためになりました。自分の思い込み、文章の文脈から文章を「わかったつもり」になってしまい、そこで止まってしまうという指摘は自分自身振り返って頷けましたし、わかったつもりになったままの本も多いのだろうなぁと。この本では文章に焦点が当てられていますが、映画や漫画にもこの本の考え方は応用できるのではと思いました。
★4 - コメント(0) - 2月18日

文章を読んで理解できなければ[わからない]と自覚できるが,[わかったつもり]の方が厄介である。ミスリード,読み飛ばし,思い込み…原因が例題と共に詳細に解説されている。[鶴の恩返し]でつうが反物を織ったのは恩返しのためではない⁉[栗よりうまい十三里]はキャッチコピー⁉文章の解釈はそれに整合性がある限り自由で良いと言いつつ試験問題の正答は1つという矛盾…文章を[よりよく読む]とはこういう事だったのか。斜め読み,乱読が多い[わかったつもり]な自分に耳の痛い一冊だった(/-\*)
★22 - コメント(0) - 2月17日

読んだ。私が読む時にするあやまち正にこれだ。読むことは難しいし、誤解の無い文章を手短に書くことは更に難しい。う~ん。
★3 - コメント(0) - 2月16日

(kindle版)わかったつもり状態は非常に身に覚えがあったのでとても参考になりました。想定する文脈によって読み取れる内容が全然変わってくるので適切な文脈で読み取れているかが重要。また、知識があればあるほど自分の持つスキーマに当てはめてしまい、ついぞ文章を読まない(読み飛ばす)事になるので、強く意識しておかなければならない。質問力にも通じるし、自分が文章を書く際にも役立つ内容だと思います。
★4 - コメント(0) - 2月9日

わかったつもりは、わからないよりたちが悪く、思考がそこでとまってしまう。本の要約が苦手で、人に説明するのも下手な自分は終始思い当たる節がありました。あらゆる文章の解釈は多様であるが、矛盾や論理的に破綻していて解釈として成立しないものもある。わかったつもりにならず、常に疑いの目で文章を読み、非成立の解釈を避け理解を深めていくことが大事。読書は量より質、何より読み手の読解力が大切であると改めて思い知らされます。後半に書かれた国語の入試問題に対する違和感への見解も納得。
★17 - コメント(0) - 2月3日

なかなか面白いですね。「わかったつもり」というのは、日本語として最低限の意味や、矛盾がないということがわかった程度で、突っ込んでみると読み方が浅いことや、今の捏造を頭のなかでしてしまうことがけっかうあると。そのうえで、ボクはセンター試験の国語の読解問題みたいのは好きじゃないけどね。
★3 - コメント(0) - 2月2日

hk
文章中のある部分とほかの部分に緊密性がない場合に、読み手は「わからない」と感じる。その際には、別の角度や背景(文脈)から再度読み込むことで部分部分からふたたび意味を抽出し、文章全体に強固な関連性を見いだして「わかる」に飛翔させることができる。問題なのは「わかったつもり」だ。冒頭や結末の扇情的な一文に引き寄せられて、論理的整合性の精査(スキャン)を怠り、つじつまの合わない文章を「わかったつもり」になっている。こういった人々が歴史開闢以来世に蔓延している。本書は「わかったつもり病」を克服するための処方箋だ。
★15 - コメント(2) - 1月30日

文章を読んでいて「わかった」という状態は、記述内容が矛盾ないと認識しているだけの状態で、実はよく考えてみると矛盾があったり、別の解釈があることを例を使って分かりやすく説明してくれる良書。読書していると読み飛ばしながら概要だけ理解したくなってしまうが、精読することも必要だと気付かされた。
★8 - コメント(0) - 1月29日

国語の重要性を痛感させられる一冊。 わかったつもりになる原因について段階的に説明されている。 似たような本はあるが、問題になるストーリーとマトリクス図を書かせたり、登場人物の相関図を作成させたりする「わかったつもり解消ドリル」を作成すれば結構売れるのではないか?
★5 - コメント(0) - 1月29日

誤読がどう生じるのかというのが、わかりやすく書いてある。読書家の人には多かれ少なかれ、この本に書かれているような思考を辿ったことがあるのではないだろうか。
★4 - コメント(0) - 1月25日

文字を追って読んだつもりになってたぶんこんな感じかなで興味をなくす。そこにストッパーをかけるための大事な観点。文書を読みなれるほどに自分が培った文脈やスキームをフル活用して読み飛ばしてしまうがその固定観念を徐々に溶かしていくのはかなりの時間と努力が必要みたいです。ただそれをかけるに大きな価値がある事を教えてくれるいい本でした。
★4 - コメント(0) - 1月24日

自分があらかじめ抱いている解釈の枠組み、先入観になんとなく文章を当てはめて勝手に「理解した!」と思ってしまう「わかったつもり」はそこから更なる理解の深化に結びつか図通り過ぎてしまう罠に満ちている。そんな罠を引き起こす仕組みを例えば小学校の教材という一見わかりやすいそうな、だからわかったつもりになりやすいテクストを題材に認知科学の知見から解き明かした秀逸なテクスト読解入門の本。認知する枠組みとしてのスキーマ、文脈がいかに部分への注意をなくし正確な読みを妨げるか、それを防ぐにはどうするかが明確に解説されている
★25 - コメント(1) - 1月24日

文脈が分かることで、スキーマを呼び起こし内容が氷解するというのが、例文で良くわかった。専門書を読む場合も、まとめを文脈と思って先に読み、どういう意味で書かれているか認識した上で、戻り読みした方が早く理解ができそうそうな気もする。文脈がわからないと文自体がそもそもわからないし、固定観念があっても偏った見方をしてしまう、なかなか境目が難しいが、分かっていないのでは?と自覚しながら読む方法は是非用いたい。
★8 - コメント(0) - 1月21日

本書を読んで、わかったつもりで読んでいる自分に気づくことができた。正倉院とシルクロードでは見事にだまされてしまった。ファーブルの昆虫記が小学生の国語の教材になっているようだが、教科書が間違った読み方をしているのはどうなのだろうと考えてしまった。
★5 - コメント(0) - 1月16日

センター試験の抜粋もあるので、現代文問題のテキストにちょうどいいのではないかなという所。乱読派には耳の痛い話だけど、それこそ自分の中にどれだけスキーマを作成できるかというのが本をたくさん読む醍醐味であるとも思う。それこそ、精読の話。
★6 - コメント(0) - 1月16日

・より「わかる」の状態になる: pとqの間の関連がより緊密になる。 ・読みを成立させている文脈、その文脈から引き出されているスキーマに自覚的になること。 ・文脈(スキーマ)を意識的に変えてみる、注意の向け方を変える。 ・整合性の範囲で解釈の妥当性があり、妥当な解釈じたいは一通りではない。
★4 - コメント(0) - 1月16日

わかったつもりになりながら読んでいる自分にも気付けた。そして、「整合性」!国語の試験で適切なものをえらびなさいの問題が難しいのは、整合性が取れるものを選ぶ問題だから。自分と解釈が違っても整合性がとれるかどうか。
★17 - コメント(0) - 1月13日

読解力
★2 - コメント(0) - 1月11日

「わかった」か「わかったつもり」なのか、常日頃から自分に問いかけていこうと思います。
★3 - コメント(0) - 1月10日

本書を読んで、「わかったつもり」になっている自分がいる。それに気づくことが第一歩。
★4 - コメント(0) - 1月9日

EQR
文章そのものではなく頭の中の想像(いい話、結論ありき、いろいろあった)を読むせいで、書かれていない文章を読み取ってしまう(わかったつもり)。始めから適切な読みが出来るとは限らないので、わかったつもりと実際の文章との整合性を取ることで、わからないに戻って次のわかったつもりを作る。ちゃんと整合性が取れていれば、それはわかったつもりではなく一つの解釈として認められる。ただし解釈は一つではない。
★3 - コメント(0) - 1月9日

文章をよりよく読むためのきっかけとヒントが分かりました。文脈を考えて当てはめて読んでみる。自分の認識を疑ってみる。整合性のとれた解釈であれば許容されるが唯一の正しい正解は存在しない。文章を読むこともある種数学的なんだなと感じました。
★3 - コメント(0) - 1月8日

「解釈は,記述との間で整合性がある限りにおいては自由ですが,整合性のないものは許されないという考えである」という文に,言われてみれば当たり前のことなのに,気づいていなかったことにハッとした。「わかったつもり」という状態は,「整合性」という点を重視せず,フィーリングや思い込みで「わかったこと」にしてしまっている状況で,ある意味自分でフタをしてしまっている膠着状態である。そうなっていることにすら気づきにくい。今までより「わかったつもり」になっている自分を点検し,気づける基準をできるだけ吸収しなくては…。
★6 - コメント(0) - 1月5日

もっと深い読みができるのにわかったつもりになって読み落としてしまうのはもったいないなと思った。小学校の国語教科書の文章を実際に読んで問いに答えるワーク形式になっていて、自分がわかったつもりになっていることを体験できたのはよかった。
★7 - コメント(0) - 1月1日

kaz
小学一年生の国語の教科書に載っているような話であっても、読み方次第でこんなにも味わい深くなるのだな、と驚いた。なんとなく「わかったつもり」になることは恐ろしい。意識して「もっと深く読めるのでは?」「思い込みで解釈していないか?」と問うことが必要。めちゃくちゃ面白かった。この本自体も、まだ「わかったつもり」になっている可能性があるので、また読み返したい。
★13 - コメント(0) - 2016年12月29日

わかったつもり 読解力がつかない本当の原因の 評価:92 感想・レビュー:372
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