〈オールカラー版〉美術の誘惑 (光文社新書)

〈オールカラー版〉美術の誘惑 (光文社新書)
あらすじ・内容
美術作品も、人と同じく一期一会で、出会う時期というものがあるにちがいない。私が病気の娘を案じているときに出会ったシャルダンも、娘を供養すべく東北に見に行った供養絵額も、娘の死後の絶望の中で見入った中国の山水画も、みな出会うべきときに出会ったのだと思っている。それらは、二度と同じ心境では見ることができないものだ。 (「エピローグ」より)
美術は、単に優雅な趣味の対象ではなく、社会や文化全般に強く関係する。政治経済と深く関わり、生老病死を彩り、人の欲望や理想を反映する――。西洋でも東洋でも、美術は歴史の局面で重要な役割を果たしてきた。そんな美術の誘惑についての、一期一会の物語。【図版125点収録】

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〈オールカラー版〉美術の誘惑はこんな本です

〈オールカラー版〉美術の誘惑はこんな本です

〈オールカラー版〉美術の誘惑の感想・レビュー(80)

私も以前は美術作品の観賞に余計な知識はいらない、心が感じいるままに、良いと思うかそうでないかが重要だと思っていた節があった。知識ばかりの頭でっかちでは、本当に作品を楽しめないのではないかと。でも好きだから知りたいし、知れば知るほど楽しみ方も増える。私ももっといろいろ勉強して、良いディレッタントになりたいなぁ。
★21 - コメント(0) - 2月26日

再読だったのに、ほとんど内容を記憶していなかった不思議。自分の記憶力が不安になりました。そういえばこの絵は見た記憶があると思っても、文章がおぼろげにしか……。
★64 - コメント(1) - 2016年12月18日

美術に精通していない自分には大変読み応えのある一冊だった。
★3 - コメント(0) - 2016年8月13日

『欲望の美術史』の続編。図版はオールカラー。美術史家である著者が美術作品の興味深い知識を幅広く教えてくれる。
★1 - コメント(0) - 2016年7月4日

「日本の夜景画」の章が印象的。北斎の娘応為など。
★1 - コメント(0) - 2016年6月28日

美術史を専門とする方によるテーマごとに選出された美術作品(主に絵画)を写真と文章で綴るエッセイ。新聞の夕刊に連載されたものを集めたものであるが、最初と最後に亡くなられた娘さんの記述があり、美術作品との出会いは、その時その時に会うべくして会う一期一会のようなものという2次的テーマ性を持っている。「夜景画」、「眠り」や「ナルシシズム」といったテーマとセレクションされた絵画がいい。
★6 - コメント(0) - 2016年5月3日

欲望の美術史の続編ですが、最後の「白い蝶」を読んだら、それまで読んでたものを忘れてしまいそうに…。この著者さんの文章の力が強い、ということでしょうか。デューラーの銘板を持つ小さい自画像が可愛い。
★16 - コメント(0) - 2016年4月10日

図書館 ◆カラヴァッジョ研究で名高い宮下規久朗氏の美術エッセイ ◆本書は連載をまとめたもので、数々の作品、話題について宮下氏は縦横無尽に論を繰り広げる ◆氏は連載中にお嬢さんの死を経験し、美術の力に対し懐疑を抱くようになったとのこと。それでもしかしこうして私たちに対して発信してくれるその知見は、おそらく「次なる者」を経て新たな思索へと「羽化」してゆくだろう。氏が白い蝶に人間の魂のアナロジーを見るように、氏の「ことば」もまた不滅なのだ。氏が人生の特別なときに「ことば」を発してくれたことに、深く感謝
★6 - コメント(0) - 2016年3月25日

内容は多岐に渡りとても読み応えがあったのですが、今ひとつ真に迫らない感じ……(とでも言えばいいのでしょうか)を全編に渡って感じておりましたが、エピローグでその謎がとけました。エピローグの迫力が凄まじくて、その末に辿りついた答えがまた迫力がありました。私もそういう出会いを果たしたいです。
★5 - コメント(0) - 2016年3月8日

美術鑑賞の本質について切り込んだ内容でした。
★3 - コメント(0) - 2016年2月23日

ik
美術作品と向き合うということは、生と死と向き合うということ、というのに尽きるのかもしれない
★3 - コメント(0) - 2016年2月15日

「ケレスとバッカスがいないとヴィーナスは凍える」という主題があるそうで、パンとワインがなければ愛は冷めるという意味だと。。。 φ(・_・”)
★6 - コメント(0) - 2016年1月22日

欲望の美術史の続編。もとは新聞の連載とのこと、前作同様に非常にわかりやすく幅広い美術テーマをカバーしていて、とても興味深かった。供養絵額や戦争画など、美術史だけでは語れないエピソードが印象的。随所に若くして亡くなった娘さんへの思いがつづられ、美術の存在する意味や意義について考えさせられてしまった。娘さんのご冥福と著者が美術への思いを取り戻されることを願っています。
★4 - コメント(0) - 2015年12月5日

オールカラーが嬉しい。テーマに寄って古今の名画を解説。 一番印象深かったのはかの三島由紀夫についての一章。 美青年を愛したからのグイド.レーニ「聖サバスチャン」は知られて いるが熱心な美術愛好家で絵画についての評論も有るのは知らなかった。 読んでみたい。美術界の「一発屋」の話やデ.キリコの哀しい老後など 考えてしまう。お嬢様を亡くされて直後のなぜかシャルダンの静物画に 心奪われてシャルダンが一人息子を亡くしていた事を知る。 白い蝶とプシケ考察。。いい一冊でした。
★8 - コメント(0) - 2015年12月2日

絵画を人の営みでテーマ分けし古今東西分け隔てなく取り上げた美術紹介。浅学ながら絵画が好きで、気になる展覧会があれば行ける範囲で極力行こうと心掛けているが、半分も行けていない。なぜ行くかと問われれば、好きになれる絵に出合いたい、これに尽きる。有名な絵を見たいということも無いではないが、むしろ知らない絵に目が留まり、その前から動けなくなる体験をしたい。そんな出会いを求め展覧会に足を運ぶのである。この本は著者が亡くした娘へのレクイエム。それが単なる美術解説書と一線を画す深みを与えていると思うのは不謹慎だろうか。
★53 - コメント(3) - 2015年11月28日

前作と同様に、絵画の主題と歴史がわかりやすく解説されてました。やはり、直接絵を見て、自分で感じることが大切と思います。娘さんの死という辛い状況の中で上梓されてこの本は、著者の「叫び」が聴こえてくるようで最後は~蝶の章は涙が溢れてしまいました。愛する者の死は、時に人を無力にし、生きる糧さえ奪ってしましますが、それでも生きてゆかなければならない~亡くなった娘さんとの対話の中で、また著者に美術との新しい出会いがあることを願ってやみません、そして改めて娘さんのご冥福をお祈り致します。
★10 - コメント(0) - 2015年9月22日

★★★★絵画は目で見たときの感覚だけではなく、背景や作者、描かれた真の意味に対する知的好奇心を喚起することにより我々を誘惑すると著者はいう。本書はその「美術に対する知的好奇心」を満たしてくれる一冊であり、一枚の絵画が作品単体で理解するよりも、時代、国、主題、精神性など時空を超えた広大なコンテクストの中で理解していくことにより、より多面的に味わ合うことができることが実感できる。1枚1枚の絵が「理解できるならしてごらん」と見るものに問いかけている気がしてきて、その挑戦を受けて立ちたくなった。
★10 - コメント(0) - 2015年9月2日

あっという間に読み終えましたが、著者が22歳の娘さんを亡くした人ということしか記憶に残りませんでした。その辛さ、立ち直れない大変さは分かるような気がしますけど、そのことばかりが頭に残りました。
★5 - コメント(0) - 2015年8月22日

産経新聞夕刊毎月連載2013.7~2年分に大幅加筆。著者はお嬢さんを末期癌で亡くされ、自分が信じてきた宗教心のような美術に対する思いが崩壊したと書かれている。。「供養絵額」「夭折の天才」が印象的。多岐にわたる知識を解りやすく興味を持てるよう書かれている。「美術の力」に限界もあるだろうが、やはり私は絵に癒されることを信じたい。美術展で有名画家の絵を見ることも好きだが、長谷川利行や高島野十郎,田村一村などの恵まれない環境にもめげず、懸命に絵を描いた画家に敬意を持っているし、その絵を眺めれば心が慰められる。
★26 - コメント(0) - 2015年8月19日

大切な人を失った時、感覚の総てが麻痺しても、おずおずと扉を開きそっと傍らに寄り添うような、そういうものとの出会いはある。人によってその”もの”は異なるだろうが、美術や信仰の力を信じてきた筆者にとっては、己の信念を叩きのめされるような出来事の中からかすかな光を感じ取る”もの”との出会いがわずかながらあったように思える。新書とはいえ、抱いているものは重い。お嬢様にHvet i fredと、一言添えて。
★6 - コメント(0) - 2015年8月10日

『欲望の美術史』と同じく、新聞の連載をまとめたもので、数ページのトピックごとに分かれていて、とても読みやすい。この本では、2年前娘さんを若くして亡くされたことが書かれていて、その悲しみ、やるせなさに胸を打たれる。正直にいって、美術は、悲しみから救い出してくれるほどの力はない、と。それでも、子を亡くした画家たちが描いた作品や、供養絵額などについて取り上げられていて、その絶望、喪失感から完全に救われることはなくても、悲しみに沈む心に寄り添い、少しずつ癒やしてくれる作品もあるのだろう、と思った。
★13 - コメント(0) - 2015年8月5日

元々は産経新聞の連載をまとめたものということもあり、一個一個のコラムは独立していて興味がある物だけ読むのでも十分楽しめるかも。食なら食、眠りなら眠りで西洋東洋問わず絵画を紹介しているのが、絵画初心者としてはありがたいところ。個人的にはクピドとプシュケに舞う白い蝶の話がすきだった。魂が愛を求める。
★6 - コメント(0) - 2015年7月20日

西洋や日本の絵画、現代美術、刺青、近年の企画展のことなど、幅広い内容。図版はオールカラー。絶望してる時は「美術は無力だ」という本音も・・・ 信仰があっても、芸術の力を信じていても、時には深い悲しみに打ちのめされてしまうこともあります。音楽や美術、文学は、いつでも心に寄り添い、慰める力があると思いたいです。娘さんの冥福と、時間と芸術が著者の心を癒してくれることを願っています。お友達に、「あなたが良かったと言ってたから、その企画展を私も見に行って、とっても良かった」と言われた時には、ものすごく嬉しかったです。
★8 - コメント(0) - 2015年7月19日

オールカラー版。一つ一つのテーマを細分化していたので、図版の絵と照らし合わせて読みやすかった。展覧会の見方も、いつも筆者オススメの見方(行き帰りが一緒で、自分のペースを崩さず、適度な会話)で見ているので、それで良かったんだと納得。これからも本物を観て、いい意味でいっぱい美術に誘惑され、心を揺さぶられたいと思います。最後に著者の最愛のお嬢様のご冥福を心からお祈りしたいと思います。娘と同じくらいなので、更に心が痛みました。
★5 - コメント(0) - 2015年7月17日

2015.7.8 am2:50 読了。トピックによる章立てであるため、どこから読んでもよい。美術を深く知るという点においては、『モチーフで読む美術史』に及ばないが、あくまで入門として見ていく分には十分楽しめる。図版が小さいが、全てカラー刷りである。有名な西洋画だけではなく、美術史上では有名でも、一般にあまり注目しない作品にも光を当てており面白い。美術館へ行くとついつい有名な作品にばかり目が行きがちなので、次は周囲の絵画にも気を配りつつ、美術を楽しみたい。娘さんの御冥福をお祈りいたします。
★16 - コメント(0) - 2015年7月8日

そうですか、美術は救いにはなりませんか。しかし、多少の癒しにはなるのですね。リアルタイムで経験した展覧会などの論評があり、読みやすかったです。ただ、図版が小さくて苦労しました。娘さんのご冥福をお祈りいたします。
★6 - コメント(0) - 2015年7月5日

美術作品は一期一会。足を運んで、本物を見ることが大事。娘さんへの気持ちが溢れていて、胸が詰まりました。白い蝶。
★13 - コメント(0) - 2015年7月5日

美術は絶望的な深い悲しみの前では無力だと書かざるを得ない個人的な状況の元で書かれた一冊。多くの絵画を巡ることによって著者自身が治癒されつつあるのが感じられる。その意味でタイトルは少し軽過ぎるかもしれない。
★5 - コメント(0) - 2015年7月4日

愛娘の死と言う個人的な体験が、「美術史専門家」としての筆者の価値観にどう影響したか、いわば、「美術」という芸術が究極の状態にある人間にとっても価値あるものかを問うた、重い書となった。これは芸術とは何かという問いそのもので、軽いゲイジュツ評論ではない。有名な絵か、そうでないかは問題でなく、絵に会うというのはその時々の見る者の状態と深く関係した、まさに一期一会という筆者の考えに深く共感する
★7 - コメント(0) - 2015年6月28日

美術の魅力を充分に感じられました
★4 - コメント(0) - 2015年6月26日

絵画から垣間見る人間の感情。著者の前作と合わせて読み比較したいと思う。
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