誤解だらけの日本美術 デジタル復元が解き明かす「わびさび」 (光文社新書)

誤解だらけの日本美術 デジタル復元が解き明かす「わびさび」 (光文社新書)
あらすじ・内容
日本美術の最先端の味わい方を提示する
実は真っ赤な阿修羅、きらめいていた銀閣、ド派手な風神雷神…。私たちが「わびさび」の芸術として親しんでいる国宝は、初めからもののあわれで、渋くて枯れた趣だったわけじゃない。
最新のデジタル技術で国宝の「本来の姿」を復元し、制作当時の「環境」を合わせて理解すれば、日本美術の見方がガラリと変わる!

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誤解だらけの日本美術 デジタル復元が解き明かす「わびさび」はこんな本です

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誤解だらけの日本美術 デジタル復元が解き明かす「わびさび」の感想・レビュー(64)

作品製作時の色彩を想像してデジタルで蘇らせる、その工程も出来あがりも面白かった。ただ新書サイズだから、ビフォアアフタをどーんと見開きで見せて欲しい。銀閣寺分かり辛い。風神雷神図屏風がお気に入りだから残念。
- コメント(0) - 3月4日

学術的な本ではないなぁ、と思いながら、日本美術を元の形を再現し、本来の形で鑑賞しなおそうという試みは大切なんだなと強く思いました。屏風は座して和室の移ろう光の中で見る。銀閣寺は月を味わい尽くすものとしてみる。ただ、阿修羅像のサーファーの兄ちゃんはどうかなぁー。急に現代の価値観に戻ってる。しかし阿修羅像の真っ赤な姿は現状からは想像もつかないわけで。当時の姿を思いつつ、また時の流れで多くのヒビを抱える現在の阿修羅を愛おしむのもまた良きかな。美術鑑賞なんてだるいって思う人に読んでもらいたい一冊です。
★4 - コメント(0) - 2016年12月6日

最近多く見られる歴史上の建築物や美術品のCG再現。我々は今現在の状態しか知らないが、こういうものを見ると建物にしろ美術品にしろ完成時は遥かに華やかで、色鮮やかだったのだろう。往時の人々は我々が考えるよりずっと色彩豊かな世界に生きていたのではないだろうか?著者は美術評論家でも美術史家でもない。大学で美術を学んで印刷会社に入った後、美術品のCG復元という分野に携わる変わり種と言える。其の為かそれぞれの対象物に対する思い入れはかなり独り善がりの面も見受けられるが、そこが本書を面白くして居るのかも知れない。
★34 - コメント(0) - 2016年11月28日

美術品を描かれた当時の色や形にデジタルで復元する話。当時の文化や生活背景も含めて復元しようと試みていて面白い。デジタル上での復元なので大胆に踏み込んだ色付けや再現ができる。但し、経年劣化を含めた "わびさび" を若干下にみているのかという文章は気になるところ。手段の目的化も見受けられた。とはいえ屏風を立てた風神雷神図、寝そべって見るキトラ古墳、月を楽しむ黒漆の銀閣を見たい。昔のことはわかっていないことが意外と多い。美術を味わうのは背景知識がいると、改めて。時系列の文章で、著者がノリノリで楽しそうであった。
★6 - コメント(0) - 2016年6月23日

さくさくと読めた。美術作品の復元のアプローチの仕方が垣間見えて興味深い。仏像を見たときに僅かに残った彩色の跡を見ると、イメージを膨らませたりはするものの、どうしても経年劣化のベールは剥せない。他の著作も読んで、復元していく際の思考回路を知りたい。キトラのデジタル復元の石室に寝転がってみたいなー。
★3 - コメント(0) - 2016年6月16日

取り上げられている作品は、「風神雷神図屏風」「キトラ古墳壁画」「銀閣寺」「阿修羅像」の4種。それぞれについて、デジタル復元という手法を用いた復元の過程において、著者が調べた作品の背景を解説。同時に、美術品鑑賞における著者の考え方についても言及。一番面白かったのは、俵谷宗達の「風神雷神」と尾形光琳の「風神雷神」との作品の比較。視線や色調の比較、扇屋としての宗達の作風等、これらの違いを踏まえた上であらためて作品を鑑賞してみたい気持ちになった。
★3 - コメント(0) - 2016年6月13日

「誤解だらけの」というタイトルがセンセーショナルに傾きすぎてどうかとは思ったが、内容は好奇心をそそられるものだった。高松塚古墳とキトラ古墳の内部の壁画はよく似ているが互いにどのような関係であったのか、実証と推測で物語を広げていく。キトラ古墳の内部に横たわった時の宇宙的なイメージは素晴らしく、今鑑賞されているような平面ではわからない時間の奥行きや宗教観を体現した舞台装置として制作した当時の人々の思いが立ち上がってくる。そしてデジタル復元した阿修羅像の印象のあまりの違い。後世の人間が合掌「させて」いたとは。
★11 - コメント(1) - 2016年5月27日

風神雷神図、キトラ古墳壁画、銀閣寺、阿修羅像のデジタル復元の過程を通して、日本の美術作品がどのような精神で作られ、どのような環境で鑑賞されていたかがわかる。美術館博物館のような電気が煌々とついた部屋ではなく、月明かりの中で見るとデジタル復元して鮮やかな作品として出てきても、ふさわしい。まさに陰影礼賛の世界。興福寺の阿修羅像が赤く塗られていたのにはびっくり。
★2 - コメント(0) - 2016年4月8日

「日本の国宝、最初はこんな色だった」に続いて、この著者の本を読むのは2冊目。デジタル復元で、俵屋宗達の風神雷神図屏風、キトラ古墳壁画、銀閣寺、興福寺阿修羅像の制作当初の姿を甦らせる。かなり沢山の推測も含まれる復元だが、今の姿とは全く違っていたというのは真実だろう。銀閣寺の何もない壁の部分が黒漆塗だったというのには、衝撃を受けた。月の光が照らしだす黒漆塗の銀閣寺。趣がある。興福寺の阿修羅像も、今とは違い、赤く塗られエネルギーに満ち溢れる姿だったという。とにかく面白く、一気読みした。
★3 - コメント(0) - 2016年3月27日

著者は日本美術をまさに縦横自在に、縦横だけでなく斜めに角度をつけて楽しんでいるが、いかんせんこちらは平面上でしかそれを見られないので、その臨場感は想像するしかないが、きっと想像を絶するのだろうなあと思われる。「わびさび」には過ぎ来し方への思いが不可欠だとする著者の主張はとても新鮮だったが、だとすると、今残っている美術を修復・保存せずにあえて朽ち果てるに任せることこそが、究極の日本美術の鑑賞法なのかも知れない、とひねくれたことを思ったりもした。
★2 - コメント(0) - 2016年3月18日

新聞の書評欄か何かで見かけて、おもしろそうだったので図書館で借りて読んだ。復元の様子がよくわかり、知的好奇心が満たされた。「わびさび」の意味や、美術館の展示の在り方への提言など、一聴に値する。それにしても、この国は、自国の自然に根差した伝統や文化を、どれほどないがしろにしていることか。明治以降の近代化、欧米化を否定するものではないが、そのために失ったもの、失いつつあるものの大きさを、もっとふり返ってみる必要があるだろう。
★15 - コメント(0) - 2016年3月11日

Y
復元した絵や建物を見てチープに感じたことがあったが、蝋燭の灯りで絵を観たり、月夜の光で建物を鑑賞したりすることで雰囲気がかなり異なる。栄枯盛衰の無常観と侘び寂びの関係。
★3 - コメント(0) - 2016年3月6日

デジタル技術で復元された俵屋宗達の「風神雷神図屏風」は実に見事で、キトラ古墳壁画の再現も素晴らしく、銀閣寺は月を味わい尽くすために建てられたという説得にも納得だが、最後の阿修羅像の復元には多くの人々と同様、残念な思いが残った。あの愁いを帯びた切ない表情には仏を御守りするために戦わねばらならぬ戦いの神としての己の運命に苦しみ悩んでいるのだと、そこにシンパシーを感じていただけに、やる気に満ちた精悍な阿修羅像が再現されたことに、かなりのショックを受けた。日本人として奇跡の表情を生み出した経年変化に感謝したい。
★6 - コメント(1) - 2016年2月19日

デジタル技術により当時の色彩を再現している。阿修羅も真っ赤で全然印象が変わるのが面白い。続編から読んだけど、前著も読んでみよう。
- コメント(0) - 2016年1月30日

あっちの小林泰三がSFで勝負なら、こっちの小林泰三は叙述トリックで勝負じゃい! みたいなこと? 同じ光文社新書に『月と日本建築』という好著がありますが、それと同じような、現代とは全く違うかつての創造の意図を最先端テクノロジーで復活させてみようという試み。かなり違った視点が得られるのではなかろうか。
★3 - コメント(0) - 2016年1月25日

全く印象が変わる復元技術。デジタルならではの緻密な発想が興味深く読めた。
★1 - コメント(0) - 2016年1月17日

面白かった!確かにショーケースの中の作品を見ているだけより、作品に浸りながら鑑賞する方が何倍も楽しめる。作者だってその方が作り甲斐もあるだろう。でも、その分劣化することも確か。後世に残すためには仕方がない。だけど、やっぱり風神雷神に囲まれて見てみたいな(笑)。
★1 - コメント(0) - 2016年1月11日

こういう本っておもしろいですよね。現実にあるミステリーといいますか、ノンフィクションで美術の知識欲を満たしてくれるかたわら、謎を解き明かすという娯楽としても楽しめる。
★8 - コメント(0) - 2015年12月16日

今に伝わる国宝も描かれたときには新作だったわけで、最新技術で当時の姿を探る試みは興味深い。「史料」だけでなく「物証」で探る古代日本史もロマンあるなあ。
★1 - コメント(0) - 2015年12月14日

デジタル復元によって、日本美術の本質をみる。面白い!阿修羅の色や形は現在の少年的な感覚ではなくて、まさに阿修羅であった。
★2 - コメント(0) - 2015年11月22日

面白く拝読しました。ただ書き振りがちょっと尊大で、さらに言い回しが苦手です。
★2 - コメント(0) - 2015年11月20日

おもしろかった。他の著作も読んでみたいし、美術館行きたくなった。/中国行った時、現地の仏像神像がド派手な彩色で驚いたんだけど、日本もそうだったんだなあ。
★3 - コメント(0) - 2015年11月17日

デジタル復元により、出来た当時の美術品を味わってみる。復元画像は、渋さ、落ち着いたは無く、ド派手!!我々はわびさびを誤解しているのかも。俵屋宗達の風神雷神図屏風は、品のよいド派手。月夜に輝く銀閣。力強く躍動感、安定感ある興福寺 阿修羅像。わびさびとは、枯れている、渋いという表面上の時の一点だけでは無く、今は枯れていなくても、いつかは枯れる、渋くなるという経年変化を表す、、、のかもしれない。。。知らんけど。
★3 - コメント(0) - 2015年11月15日

この前国立博物館に兵馬俑を観に行ったら兵馬俑には元々色が塗られていたのを知ってえらく驚いた。日本の仏像も然りで確かに色を塗られていた往時の菜食を再現するのが本書の著者の仕事でもある。帯にある阿修羅像の色の皮膚の鮮やかな赤もさることながら衝撃的だったのが俵屋宗達の「風神雷神」の色彩のド派手なこと。どちらかというと琳派のような洗練のイメージだったがむしろ辻惟雄先生の「奇想の系譜」に連なるものであるなあと思った次第。むしろド派手な色彩感覚というのが日本人の色の基層にあるのではないかと感心してしまった。目から鱗
★6 - コメント(0) - 2015年11月9日

K
「誤解だらけ」がどういう意味かは定かではないが、おそらく「自分で触れて、時の流れを思いながら美術を鑑賞して欲しい」という著者の願いなのだろう。ある程度の知識や教養がないとわからないことも多いかもしれないが、「学ぶ」のではなく「想いをはせる」、「ふれる」ことをもっとすべきであると。その一つの象徴が阿修羅像ブームで、美術館の売り込みを受けるのではなく、自分で触れてみてどう感じるか、過ぎた時間とその作品が直面してきたドラマを想うことこそ、鑑賞するということではないか。その一つのツールとしてデジタル復元はある。
★4 - コメント(1) - 2015年11月3日

h t
本物を、何時間も並んで遠くから眺めるのも悪くないが精巧なレプリカをつくっていじり倒すのもいいよね。
★1 - コメント(0) - 2015年11月3日

前作に引き続き面白かった。新書にも関わらずカラー写真が多く掲載されているのでデジタル復元の魅力がよくわかる。風神雷神図屏風 銀閣寺 阿修羅像と教科書で見た有名な美術品の全く違う姿がわかるのが楽しい。
★1 - コメント(0) - 2015年11月2日

デジタル技術で国宝の本来の姿を探求する。今回取り上げられたのは、『風神雷神図屏風』(俵屋宗達)、『キトラ古墳壁画』、『銀閣寺』、『阿修羅像』。わびさびを良しとしがちな中、復元された姿は確かにド派手。日本美術の鑑賞では「時の移ろい」を意識する必要があり、西洋式の展示のやり方はそぐわないという指摘には納得です。所々で見られたAKBグループを用いた比喩は、若者文化(?)に迎合しようとしているようでちょっと痛々しい。[2015-125]
★37 - コメント(0) - 2015年10月24日

「風神雷神図」を見に行く予定だったので興味を持って読んでみた。「わびさび」というのは「時の移ろい」だというのが面白かった。阿修羅像の復元は確かに衝撃的。「サーファーのあんちゃん」とは。タイムマシンで作られた時へ行ってみてみたい。「風神雷神図」今日見てきました。宗達と光琳のを比較しながらじっくりと見ることができてよかったです。
★2 - コメント(0) - 2015年10月14日

阿修羅の復元にびっくり。サーファーの兄ちゃんもどきになるとは。
★2 - コメント(0) - 2015年10月11日

前作同様大変興味深い。特に阿修羅の手の形は大問題だと思う。今後もデジタル復元を続けて欲しい。
★1 - コメント(0) - 2015年10月3日

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