結婚と家族のこれから 共働き社会の限界 (光文社新書)

結婚と家族のこれから 共働き社会の限界 (光文社新書)
あらすじ・内容
現在の私たちは、「男性は仕事、女性は家庭」という近代以降に形作られた性別分業体制を脱し、「共働き社会」に移行しつつある。しかし、この共働き社会では、結婚しない(できない)人の増加、子どもを作る人の減少といった、「家族からの撤退」をも生じさせた。
結婚と家族はこれからどうなっていくのか――。本書では、男性中心の家制度、近代化と家の衰退、ジェンダー家族――男女ペアの家族――の誕生など、「家」の成立過程と歩みを振り返りながら、経済、雇用、家事・育児、人口の高齢化、世帯所得格差といった現代の諸問題を社会学の視点で分析し、<結婚と家族のみらいのかたち>について考察する。

あらすじ・内容をもっと見る
260ページ
229登録

結婚と家族のこれから 共働き社会の限界はこんな本です

結婚と家族のこれから 共働き社会の限界の感想・レビュー(109)

評判通り、明確に存在しているけれど目を逸らしがちな大問題を俎上に載せてらっしゃるな、という印象。家事分担問題、同類婚による格差拡大問題…。使われている言葉は違っても、女子会の果てない議論を一度整理してくれているような一冊です。改めて考えても、やはり難しいのですが…。
★1 - コメント(0) - 3月16日

時代の流れが見えるようでよかった。「配偶者選択は結婚の背後にある社会構造との関連で決まる」と。今を生きる自身も影響は避けられない。配偶者の方が高収入とかだと凹むな。人間という共通項からの視点に変えよう。また本書に従えば、最近世界的に流行りの「なんとかファースト」という考えは何かに対する特別待遇であり、待遇格差は即ち不満を生み出すだろう。差別と不満を無くすには、誰もが等しく尊貴であるとの確たる信念と振る舞いが求められる。社会構造もそうなるべきだ。先ずは誰かに特別待遇されずとも満足できる自己でありたい。
★7 - コメント(0) - 3月15日

「日本の男性にとって妻はお母さんの代わり」だとすると、働く女性の結婚する意味が無いので、男性は頑張らねば…  結婚や家族といった、これまで普通だった形が、今や高度なマネジメントを必要とする人間関係になってきている。「嫌婚男子」といった言葉も出てきており、結婚や家族といった形をとることの難しさを今の世代が感じとっているのかもしれない。 婚姻関係は税制面や法律面で優遇されてきたけど、これからはもっと色々な形もあるという方向に変っていくかもしれない。
★1 - コメント(0) - 3月8日

姦通罪がかつて女性のみに適用されていたのは、「生まれた子がどの家族に属するか(どの血統の子か)」をきちんと判別するためであった。武士の時代は、戦で得た手柄を家族で分け合ったり、家長の財産を長男が受け継いだりと、生きる上で家族という単位が重視されていたからだ。逆に、武士の時代以前の古代の人々や、男女共に働けて家族に属さずとも食うのには困らない農民らは、女性も異性関係はゆるかったとのこと。不貞の制限って道徳的理由から来たものではないんですね。
- コメント(0) - 3月5日

結婚と家族、仕事とこれからの家庭のあり方について、社会学と経済学の観点から書かれた著書。共働き夫婦における週あたりの家事時間の差を見ると、日本では妻の方が週あたり10時間も多く家事をしている。家事分担がより平等な国では、妻の方がより多く家事をしていると、不当だと考えやすく不公平感につながるが、そもそも家事分担が女性に偏っている国では、女性が家事を多くしても、そんなもんだと思い不満につながりにくい。今後の家族像について、家族の負担を減らし、家族主義から脱却することで、人々は進んで家族を形成できるようになる。
★12 - コメント(0) - 3月2日

◆フルタイムの共働き夫婦でも、妻の家事労働は平均・週10時間長い。理由は『妻が家庭の責任者としてのアイデンティティを維持したいため、夫の家事の参入を認めない場合』と『低収入の夫自身が、家事をしないことで、男性の権威を表現する場合』がある。後者は何とも情けない。◆同類婚(年齢、学歴、所得階層、民族、宗教などが同じ)が多い社会では『共働き自体が格差を生み出している』◆一口に、女性が働きに出れば良いかと言えばそうでもない一方で、人口減少を考えると女性も労働に出ないと社会が維持できないと言う様々な問題があります。
★20 - コメント(0) - 3月2日

男性中心の家制度、近代化と家の衰退など、「家」の成立過程と歩みを振り返りながら、経済、雇用、家事・育児、人口の高齢化、世帯所得格差といった現代の諸問題を社会学の視点で分析。
★2 - コメント(0) - 2月18日

勉強会の課題図書。 筆者によると共働き社会は格差社会を加速させ、さらには同類婚を増加させる。 熟知できず……。読み直しが不可欠。
★3 - コメント(0) - 1月23日

若い頃は、恋愛をして結婚。そんな夢みたいな夢をみていた。夢が夢じゃなくて、周りからの結婚しろ!がプレッシャーに、重荷になってきて、そこを通り過ぎて、今に至るけど。仕事をして、それなりに生活できて、欲しいものも生活を破綻しない程度だったらなんでも買えて、家まで買えた今となっては、結婚する意味を考えても、思いつかなくなってしまっている。過去において女性にとって結婚は生きるための手段であったのだが、結婚しなくても生きていける今の女性にとって、結婚がより純粋なものとなり、結婚のハードルが上がったのを感じる。
★4 - コメント(1) - 1月18日

タイトルだけ読むと、現代日本について論じたように見えるが、実際は古代から現代、日本だけではなく世界にも目を向けている。夫婦、家族の姿はどのように食べていくかによって決まっている、というところが興味深かった。
★2 - コメント(0) - 1月14日

あまりちゃんと読めなくて流し読み/結婚してその子供を専業主婦として育てられるということは贅沢なことなのだなと思った/社会が「家事は女が得意だから」という社会だから男の人はやらなくなる/夫婦になれず一人で生涯を終える人は昔からいたから別にふつう/結婚してそいとげないといけない、じゃない社会がいいね/フツーの夫と結婚して、嫌になって離婚するなら、いい遺伝子をもらってシングルでも生きられる社会にした方が優秀な人が増えるからいいんでないのと思った
★2 - コメント(0) - 1月8日

結婚する意味について考えるために読んでみた。明快な答えのないテーマなので扱いが難しいと思うのだが、歴史的な家族制度や格差問題、税制のあり方まで非常に丁寧に説明してくれているので、中学生でも十分に読了できると思う。時代と文化が異なれば結婚のあり方も変わるもので、一昔前のように猫も杓子も結婚して配偶者との間に子どもをもうける家族のあり方というのが、実は人類史上においてもレアケースなのだと気付かされた。
★9 - コメント(0) - 2016年12月27日

いま考えるべき制度設計の思考材料(共通理解の基盤)がガッとゲットできる便利本。社会進化研究(ex.心理歴史学)にも沿うところの社会システム記述(条件設定しだいでヒト行動規範がどう変化しうるのか)が小気味良い。あの「(夫婦は)共同経営者」というタームもしっかり登場。
★6 - コメント(0) - 2016年12月23日

結婚とか家族とかを論じ、家族の在り方を考えるだけではなく、社会の成り立ち・あり方を考える書です。家族を大事にというのであれば、家族から負担を減らし、家族の良いところだけを楽しめるような社会を目指すべきでしょう。公正な社会には、特別扱いする家族は似合わない。ケアの現場では、公平さと個別化という親密さ・特別扱いが求められるが、両者は共存しないのである。
★6 - コメント(0) - 2016年11月30日

ちょうおもしろかった。2度読みしたい。「自由な親密性」
★3 - コメント(0) - 2016年11月30日

  共働き家族は格差を生み出す。同類と結婚するから。なるほどです。給料の在り方を考えてほしい。同一労働同一賃金。残業代はきっちりはらう。残業しなくても暮らしていける給料。
★7 - コメント(0) - 2016年10月27日

女性の高学歴化・高所得化は同類婚の傾向を強める(いわゆる「パワーカップル」)。それゆえに男女間の所得格差は縮まるが世帯間格差の拡大をもたらす。これを是正するため世帯単位での課税を導入しようとすると今度は共働きが阻害され、結婚への誘因も下げることになる。女性の社会進出、世帯間格差、出生力(少子化対策)というトリレンマを見事に指摘している。この指摘がリベラル(を自認する)社会学者からなされた意味は大きい。
★6 - コメント(0) - 2016年10月26日

家制度の歴史的な変遷から社会制度などの大きな視点から、個々の生活に当てはまるような細かい視点まで、考えさせられるものが多い。同じ学歴や生活水準で結婚する同類婚に関する記述は興味深かった。
★8 - コメント(0) - 2016年10月14日

共働き家族は格差を生み出す。家事、育児、介護などのケア労働は外注化されてきている。社会学って面白い。
★3 - コメント(0) - 2016年10月12日

「ほとんどの人が結婚してそのなかで子どもを作るという社会は、20 世紀後半を中心に先進国に見られた例外的な現象です。少し乱暴にいってしまえば、高い経済成長率と大規模な戦争の欠如により、たまたま可能になっていた」/サブタイトルの共働き社会の限界に触れているところが新しく感じるところでした。/
★11 - コメント(0) - 2016年10月11日

家族という仕組みについての歴史や問題を割とニュートラルに読みやすく書いた本。大学生の教科書になりそう。というか講義録かもしれない。 食べていくための家族、から「家族(を維持するため)の負担を減らすこと、つまりある意味での家族主義から脱することによって、人々は進んで家族を形成できるようになるのです。「家族を大事に」というのならば、家族から負担を減らして、家族の良いところだけを楽しめるような社会を目指すべきでしょう。」
★3 - コメント(0) - 2016年9月29日

20世紀は経済活動を「家」から分離すると同時に、親密性については「夫・妻・子」すなわち「家庭」に閉じ込めたと。で、フェミニズム的な公的領域/私的領域の議論とかとは別に、公正の原理ってのは原理的に親密性と噛み合わせが悪く、どうしても不平等は生じるよね、と。典型的なのが同類婚で、傾向として所得が近い人同士がくっつきやすく、世帯間格差が広がってると。所得が高い世帯は家事も介護も外部にアウトソースできるけど、所得が低い世帯はむしろ家庭をセーフティネットとするべく結婚するのが現状と(厳しい)。
★7 - コメント(1) - 2016年9月27日

少子化や、働く女性の負担が重いことなどの現代日本の家族にまつわる問題は、なかなか解くのが難しいとわかった。会社が長時間労働をやめるとか、夫が家事をよく分担するとか、そういったことだけでは解消しないのであると。これから一体どうなるのだろうと、途方に暮れる思い。
★4 - コメント(0) - 2016年9月25日

古代の日本はもともと男女平等だったそうです。男性優位の時代が続き、現代社会は血統を重視しない、いわば古代の日本の形に変型シフトしているというのです。家長の権限も衰退し経済的自立を得た女性、男性は当然ながら自由に結婚しやすくなったのかと思われますが、実際は経済の停滞、親の高齢化、様々な問題が現れ自由な結婚を阻んでいます。 結婚がリスクになるのなら人は単身で居ることに安住してしまいますね。北欧型の社会がふさわしいとは提案していますが、日本においてそこまで受け入れられるのは、相当先のことではないでしょうか?
★2 - コメント(0) - 2016年9月24日

最初に家族観の変革の歴史説明があり、現代の家族観はあくまで一過性のものであることがわかる。現代の共働き夫婦の形態は同類婚により格差拡大につながること。家族が最後のセーフティーネットになってしまうと、家族を作ることで失敗できないため、逆に重い負担になる場合がある。そのため家族がいなくても生きていける社会にすることが、逆説的に家族を作りやすくなるというのが主な主張。また、北欧型の高負担高福祉の制度が完璧ではないものの著者の理想に近いものであるらしい。
★8 - コメント(0) - 2016年9月17日

異類婚姻譚もう一回読みたくなった
★4 - コメント(0) - 2016年9月16日

新書としては学術的。家族に関する歴史やイデオロギーの変遷をまとめている。著者が家族主義からの脱却を目指しているのであろうということは理解できるが、煮詰まってしまっている現状を反映してか、結論部分は明るいものではない。
★7 - コメント(0) - 2016年9月11日

今年(2016年)読んだ本の中では抜群におもしろい一冊。 結婚とは家族とは、男性とは女性とは、家事とは育児とは、二人で生きていくことと独りで生きていくこと、etc. とにかく考えさせられること満載で、読むペースは非常にゆっくりになってしまうのですが、頭フル回転で刺激ビンビンで読み進められます。 著者の意見の押しつけではなく、きちんとした統計データに基づいた推論と意見とその検証なので、独りよがりな展開にも陥りません。 章立ても秀逸で、読み進めるほどに新しい気付きがある本書、ぜひご一読を。
★4 - コメント(0) - 2016年9月4日

著者は社会学者なので解き明かしが農業前提の歴史時代から始まっていて,進化心理学は考慮されていない.結婚と家族の制約条件として「食べていく」経済,「生き残り」セーフティネット,「支配イデオロギー」政治構造に絞る.現代先進国では家族の形は「共働きカップル」に否応なく収束される.その上で社会ごとに解決するべき肝が”無償労働”=家事・子育て・介護の調達方法と同類婚による格差だと主張する.これ「逃げ恥」のテーマだな.日本ではこの解決方法が有効機能しないため少子化が進んでいると.
★2 - コメント(0) - 2016年9月3日

「あるべき論」ではなく、あくまで「問題提起」と著者は言っていますが、著者の中では「“結婚“や“家族“からの解放」というある程度の方向性は見えているものの、方策が見出だせていない状況にあるのだろうと解釈しました。 ただ、提起された問題や、日本を含めた様々な国の家族の変遷や現状の社会システムとの関係性は非常によく分かる内容で、とても興味深く読ませて頂きました。 特に、『同類婚』を背景にした『共働き社会化』が『世帯間格差の拡大』を招くという話は、これまであまり耳にしてこなかった面白い視点だと思いました。
★18 - コメント(0) - 2016年8月23日

共働き社会が格差を広げる可能性として、同類婚におけるアソータティブ・メインティングを伴った場合に言及した箇所は興味深かった。北欧型の福祉国家がいいと手放しで評価するわけでもない(性別職域分離とか高負担からくる排外主義というリスクがある)が、家族が最後のセイフティ・ネットになるような社会では、失敗したときのリスクが大きい。気軽に結婚し、気軽に子どもを作ることができる社会に、気軽に家族を作ってしまったばかりにうまくいかなかったとしてもそれほど困らない社会を目指すべきという主張には賛成。
★3 - コメント(0) - 2016年8月16日

男は仕事、女は家庭という家庭における分業体制は近代社会で発生したものだが、日本特有の現象ではなく、むしろ欧米の方が強かったという。最近は共働き世帯の方が多くなったが、その影響として無償労働である家事や育児に関してクローズアップされているということか。これをどう解決するか決めないと家庭を持つことはむしろリスクになってしまう。明治の頃の家父長制の流れが現在までイデオロギーとして残り続けている、という歴史の流れを再確認。
★8 - コメント(0) - 2016年8月16日

家族像の変遷と今後の家族像を考える本。共働き社会のケア労働をどうするか、アメリカ型と北欧型が例にあげられているが、格差を利用したケア労働の問題点を指摘していた。また北欧型は国がケア労働者を雇用する形になるので結局女性側がケア労働に従事する形は変わっておらず、民間企業で活躍する女性の数はそれほど増えていないとか細かい指摘が。同類婚の格差と税制の関係などの分析も面白い。扶養控除が自営業との税制の関係で不公平さをなくすために設定されたというのは知らなかった。
★4 - コメント(0) - 2016年8月16日

家族がある限り、人は他人より自分の家族を優先するため、公的な領域で公正な世界が実現しても、私的領域における公正さが実現できるとは限らない。だが、家族がなくても生存できる社会を作ることで、感情の不公正イコール生存の不公正となる状況を緩和することはできる、というのが主旨の本。私的領域での感情の不公正が、すぐに解決できる問題でないのは歯がゆい。カップル・家族以外の親密性のかたちがもっと広がるといいのになあ。
★2 - コメント(0) - 2016年8月11日

inu
「家族が最後のセイフティ・ネットになるような社会では、家族が失敗したときのリスクが大きくなる」家族が煮詰まってる感のする昨今を別の視点で考えることができた。
★3 - コメント(0) - 2016年8月9日

子どもを持って右往左往してた時、自分の子どもは自分で育てろ。とかそういう決まりになってますから。という社会から圧を感じた。その中で、秘密の言葉「やりたい部活が」を探し当て、受容と供給にたどり着き、保育園はいきなり廃業。明日から大ピンチなのに、私の代わりはいくらでもいるし、気の毒だけど、あなたでなくても構わないって言われて、総活躍とは遠い遠いどうなればいいんだろう?考え続けなければってより低能の自衛手段は家族を持たないことだな。独りで生きていく覚悟を決めろっとお勧めしたい。
★3 - コメント(0) - 2016年8月6日

今の社会のあり方は、決して古来より続いてきたものではない。だからこそ、これかrの社会のあり方も決まったものというわけではなくて変えていくことが可能である。社会が変わっているのだから、それに合わせて変えることは決して悪いことではないという考え方を多くの人がするようになれば、より生きやすい社会が生まれるだろう。
★3 - コメント(0) - 2016年8月5日

成長が止まって稼ぎ手が男一人では維持でない状態になった日本の一般家庭を例にした内容なのだが、最近新書で出てくる学術論文をベースに編集しなおしたものなのでちょっと読みにくい。
★1 - コメント(0) - 2016年8月5日

公正な結婚や家族などあるのだろうか、家族とはそもそも誰かを特別扱いすることから生じるものではないのか?私的領域に公正さを求めるのはおかしいのではないか、家族を持たなくても生きていけるような社会を目指そう、という本。特定の立場に偏ることなくバランスよく書かれていると思う。今は過渡期なんだな。
★5 - コメント(0) - 2016年8月3日

共働き社会がゴールではないのか。三つの問題点など、共働き社会の限界がよくわかった。家族がいなくても生存できる社会を目指すべきなのか。達成できるのか…これから、考えてみようと思う。
★10 - コメント(0) - 2016年8月1日

結婚と家族のこれから 共働き社会の限界の 評価:88 感想・レビュー:49
ログイン新規登録(無料)