張込み―松本清張短編全集〈03〉 (光文社文庫)

張込み―松本清張短編全集〈03〉 (光文社文庫)
あらすじ・内容
 強盗殺人事件を追う刑事は、容疑者が立ち寄ると睨んで、男のかつての恋人を張込む。吝嗇の銀行員と結婚した女は不幸な日々を送っていたが、そこへ容疑者から連絡が入る。二人を追う刑事が見たものは―。清張推理の出発点となった「張込み」、そして「菊枕」「断碑」「石の骨」ほか、人間心理の綾、社会の矛盾を描いた感動の八編を収録。

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張込み―松本清張短編全集〈03〉の感想・レビュー(59)

根暗な話ばっかwww 貧乏や社会的下層にいることのひがみに満ちたキャラクターがどしどし登場。今のうちは古風な筋という印象だけど、日本の格差社会化がもっと進むと、こういうのも一周して将来を先取りしたストーリーになりうるのかもしれない。「佐渡流人行」の追従と裏切りに満ちた、共感できる人が一人も出てこない怒涛根暗ストーリーぶりは突き抜けた面白さがあった。大久保長安の話もあったし、清張は佐渡に思い入れつよかったんだろうか。
★2 - コメント(0) - 2016年6月4日

短編全集3冊目。これは自身が編纂したもののようであるから、物語の並び順にも意味があるのであろう。だが、とても暗い情念に振り回されるような話が並んでいた。意図的に私小説的な話を集めたものではないかと感じた。
★17 - コメント(0) - 2015年7月11日

『張込み』はこの短編集の中で唯一のミステリかな。面白かった。『菊枕』『断碑』『石の骨』は暗い雰囲気で読むのが疲れたけど、引き込まれていく感じで楽しめた。加藤清正の家が取り潰される『五十四万石の嘘』は分かりやすい展開だけど加藤清正が好きなんでバカな孫の行動とか興味をもって読めた。『佐渡流人行』も予想外の結末で(笑)この短編集はどれも色々な味があって楽しめたな。
★20 - コメント(0) - 2014年10月8日

この中ではやはり何度か読んだこともあるのですが副題となっている「張込み」と「菊枕」が読みでがあります。そのほかも同じようなタイプの小説が多いのですが、このころは清張もまだ頭角を現しつつあったころで、生活も厳しく自分の体験などを重ね合わせて書かれていたものが多いと感じました。
★20 - コメント(0) - 2014年9月12日

★張込み:あらすじ:強盗殺人の容疑者を負い、刑事は九州に向かう。首謀者石井が3年前に交渉のあった女・さだ子に会いに行く可能性を考えたのだ。石井は上京後、リストラにあい、日雇い人、肺病を患い、自殺をほのめかしていた。刑事は必ず女に接近するだろうとさだ子を見張る。一方さだ子は20歳も年上のケチな銀行家に嫁ぎ、三人の子供の継母になり、日々を単調にしかし平穏に過ごしていた。そこに石井が現れ、さだ子は恋する女へと変貌する。だが、それもつかのま数時間の逢瀬ののち、石井は刑事につかまり、さだ子はもとの生活に戻る。
★69 - コメント(3) - 2014年7月4日

八篇からなる短編集。どれも重みがありとても良かった。ミステリー風なのは「張り込み」くらいかな。「菊枕」「断碑」「石の骨」の三編は、天才肌だが、自身のコンプレックスとストイックさに誰からも相手にされなくなってしまうという話。息苦しくなるくらいに生き方を追及していおり、読みごたえがあった。。良かったのは「父系の指」だ。自伝的小説のようだが、自分に流れる血筋を憎み切れず終わったところに感動した。どの作品もさすが松本清張という感じだ。
★5 - コメント(0) - 2014年5月31日

あらあ、前知識なく読んだら、まったくミステリじゃなかったのね(苦笑)どれも重厚でよかった。やり切れなさが素晴らしい。張込み、父系の指、が特に印象に残った。
★3 - コメント(0) - 2014年3月16日

表題作『張込み』と『佐渡流人行』が面白かった。
★3 - コメント(0) - 2013年4月9日

「菊枕」「断碑」「石の骨」等を面白く読んだ。いずれもモデルがありそれを著者の創作を加えたものと言う。事前の調査、準備、想像力等を総動員して書いたのであろう。その中で菊枕は特に印象深い作品であった。
★2 - コメント(0) - 2012年9月2日

妬み、嫉み、僻み、恨み辛み……そういった鬱屈した人間の負の感情と自身のその感情に翻弄されて苦難の人生を歩んだ人間を描いた作品が多く収録されているこの短編集の中で、表題作の「張込み」は張り込み中の刑事の視点を通して一人の平凡な主婦の灰色の生活が一瞬色艶やかに燃えさかる様子を描いていて一服の清涼剤ですらある。最後に収録されている「佐渡流人行」のラストのどんでん返しも実に私好みでした。
★3 - コメント(0) - 2012年3月19日

張込み。久しぶりに読みましたが、面白いですね。短いページの中に色々な人間の感情を押し込めて。名作だと思います。他の短編も面白かったですが、清張はやっぱり推理小説がベストと思いました。
★4 - コメント(0) - 2012年1月31日

松本清張の初期の短篇は切れ味が鋭く、大衆文学の明瞭さも純文学の不明瞭さも排した独特のリズムがいい。実況文学とでも言っておくか。「断碑」「石の骨」「菊枕」
★3 - コメント(0) - 2011年7月23日

昔は『張込み』の良さが全くわからなかった。しかし今になってやっと女の感情が理解出来るようになった。女と同年代になったらきっと共感出来るようになるのだろう。それは寂しい気もするけれど。
★3 - コメント(0) - 2010年2月16日

普段はミステリー以外ほとんど読まないのですが、収録されている非ミステリーの作品も最初は興味ないなと思っていても読んでいくうちに先がだんだんと気になってきて一気に読了してしまう。そんな引き込まれるような作品が多かった短編集でした。
★2 - コメント(0) - 2009年12月13日

★★★
- コメント(0) - 2009年10月2日

男が想像する愚かな女を書かせたら天下一品ですね、過去に固執する男を書かせてもね。
★2 - コメント(0) - --/--

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