地下室の手記(光文社古典新訳文庫)

地下室の手記(光文社古典新訳文庫)
あらすじ・内容
苦痛は快楽である
“自意識”の中で世界を嗤う男

世間から社会的存在であることを否定された男は、「地下室」という、永遠の自意識の中に閉じ込もる。後の5大長編へとつながる重要作品であり、著者の思想が反映された主人公の苦悩をリアルに描いた決定訳!

物語 ひきこもる“俺”
世間から軽蔑され虫けらのように扱われた男は、自分を笑った世間を笑い返すため、自意識という「地下室」に潜る。世の中を怒り、憎み、攻撃し、そして後悔の念からもがき苦しむ、中年の元小官吏のモノローグ。
終わりのない絶望と戦う人間の姿が、ここにある。

あらすじ・内容をもっと見る
285ページ
1169登録

地下室の手記(光文社古典新訳文庫)はこんな本です

地下室の手記(光文社古典新訳文庫)を読んだ人はこんな本も読んでいます


地下室の手記(光文社古典新訳文庫)の感想・レビュー(760)

抽象的な一部が少々辛くて、二部で読みやすくなることを期待したが、こちらも非常に疲れる話だった。素直でない主人公が本当に嫌で、心の中で、いったい何がしたいのー!と叫ぶこと頻り…。薄いのにちっとも進まない一冊だった。
- コメント(0) - 3月17日

こういう風になってはいけないという戒めや反面教師として捉えるより、もう引き返すのも面倒臭いし、これからも「地下室」を作り続けていくための慰めの書として受け取らせていただくことにした。果たして自分の「地下室」を深く煌びやかに作り上げた先に何が待っているのか、碌でもないものの確率が高いかもしれない。著者は自分の「地下室」を作品にする事ができたが、低脳愚凡な私にはそれは不可能であろう。だが止める事は最早できない。すでに「地下室」は私の一部なのだから。
★3 - コメント(0) - 2月20日

ねじけてて読んでて疲れた、けどわかる部分も多くある。
★1 - コメント(0) - 2月19日

多くの人がそうであるように、私も地下室の住人である。人とわかり合いたいと願いつつも、実際に付き合うと面倒になってすぐさま退散したくなる。主人公はそんな暗部を純粋培養したような人格で、読んでて不愉快だった。しかしラストにあるようにそれは作者の意図したところであり、またこの作品が時代を越えてまで評価されている点だと思う。ぜひ最後まで読んでから主人公の評価を下してほしい。
★2 - コメント(0) - 2月14日

本書を読んで、地下室人とは自分のことだ、と感じた人はどれだけいるのだろう。地下室人である主人公は「自意識過剰で猜疑心が強く、嫉妬深くて気も弱いくせにプライドだけは人一倍高く、人とつき合うにしても、相手を愛することはできずただ独占欲が強くて暴君のように振る舞うだけ」という人物だ。醜くおぞましいこの人物は、しかしぼくの心の奥底から、地下室人を連れ出してくる。人とつき合いたいが、自分が他人からどう評価されているかしか考えられず、他人との距離感が測れない。結果、周りの人を傷つけ、自分も傷つけ、そして自閉していく。
★10 - コメント(0) - 2月5日

第一部ではそのひねくれた話についていくのに一杯一杯だったけど、二部になって話が進んでいくともう胸が苦しくなった。「なんでそうなの!?」という気持ち。とてももどかしくて、愛すべきキャラクターかと言われると困ってしまうけども放っておけない感じ…というか。だけど、「地下室」という言葉の選び方、がとても素敵で気に入ってしまった。
★1 - コメント(0) - 2月2日

40年間引きこもり生活をつづける元役人の独白と回想がつづられていきます。プライドが高く、自身の意にそぐわないものに対して、恨み言ともとれる独特の不快な考えをぶつける主人公。全編を通して、屈辱の中に官能的な喜びがあるという思想(妄言?)が貫かれているわけですが、繰り返し自身を貶めるという行為は、愚物の自己弁護を通り越した不快さがあります。共感はできませんが、人の心の暗い部分の表現として捉えることはできます。愛しい人を見出した後の、主人公の思弁は皮肉な結末を迎えるわけですが、さらに不快な気分が高まります。
★73 - コメント(0) - 1月22日

19*他人事とは思えない。自意識過剰な引きこもり。前半は哲学的で、ものすごく読みにくかったが、中盤から一気に読んでしまった。
★2 - コメント(0) - 1月17日

ご多分にもれず自分に似ているというか自分もこんなことをいつかやらかしてしまうんじゃないかと。はやく、ちゃんとした大人にならなきゃね
★1 - コメント(0) - 1月13日

主人公の性格は嫌らしいけれど、読んでいて感じるものは何処か同族嫌悪の色を帯びている気がします。
★3 - コメント(0) - 1月3日

第一部は哲学的な話も多かったので読みにくかった。第二部の小説部分は後半にいくにつれて盛り上がっていったという印象。主人公ほどとはいかなくても自分にもこういう性格があるから見透かされているようでどきっとした。人間の本質を暴く巧みさがドストエフスキーにはあるのだと思う。
★20 - コメント(0) - 2016年12月13日

自分が書かれているのかと思った。自意識にがんじがらめになった主人公の独白がわかりすぎるくらい心にささる。娼婦に説教するシーンなんて最高に最高。
★4 - コメント(0) - 2016年12月8日

新訳だから読み易いかと思ったけれどやはり読むのが大変だった。最後まで暗くて悪い方向に妄想して勝手に憤って自爆する主人公。「地下室」の方は主人公の思考が頭に入って来ず苦行。「ぼた雪によせて」を最後まで読んでからまた戻って読んだら理解が深まった。
★16 - コメント(0) - 2016年12月7日

新潮の古典訳とどちらで読もうか迷ったけど、より身に迫ってくるような新訳で読んだ。終盤の激情が凄まじく、自意識にがんじがらめになった独白が続く第二章の途中までを苦々しく読んでいたら、当世風に言うと痛々しいまでに自意識に囚われた行為を繰り返す中盤から後半にかけての最早破れかぶれの如き闇雲な様、終には娼婦へどん詰まりの思いの丈を吐き出してしまう場面で、かき乱された。自分も同じように自意識に苛まれてきたとか、孤独なのは他人への共感が欠けているからだとか、軽はずみに頷けない。よくぞここまで曝け出したものだと唯唯。
★2 - コメント(1) - 2016年11月28日

自分だけが幸せでありたいという強い自意識がおっさんを苦しめさせる世界との連帯意識を感じられなかったからこそ破滅意識、冷笑、強い攻撃性を生んだこのニヒリズムを乗り越えていかにして生の意志を保ったかをカラマーゾフの兄弟で書いているのだと思うとワクワクする期待。
★1 - コメント(0) - 2016年11月9日

ドスとエスフキーで初めて読んだ本。あとがきに「この本を著作ドストエフスキーの最初に読む人はいないだろうが」みたいなことが書いてあり、さらに彼の作品の中でも特段読みにくいものらしいことも書かれていて驚いた。哲学的な話が好きなので、主人公の弁を興味深く読んでいたが意外と当たってそうというか確かそうなことを言っていてほうと思ったり。確かこの主人公は自己矛盾を起こしているけど、それは本人も言っている通り自然法則としてそうなってるのかもしれないし、まぁ人間ってこういうものなのかなぁなんて考えたりして物思いに耽る
★1 - コメント(0) - 2016年11月2日

今まで読んだドストエフスキーの小説の中でも自分にとっては一番読みにくい作品でした。 基本的に著者が書いているように主人公は非常にねじけています。 なので、基本的には世間から疎外されながらも、自己肯定をするための屁理屈を唱え、周りに攻撃的に向かっています。 読んでいると「なんだこいつ、酷いな」と思うのですが、程度は別にして自分も同じような発想を持ってるかもと思わされます。 自分を肯定するために周りを攻撃・非難することは誰もがやってしまうことかもしれません。 反面教師としたいと思います。
★1 - コメント(0) - 2016年10月12日

傲慢さから軽蔑され、後悔するもその性格ゆえに偏った持論と自己弁護をうだうだと繰り返す。この哀れな中年を滑稽だの理解出来ないだのと笑える人間なら良いのだが…。元学友と娼婦相手に醜態を晒して喚き散らす姿が心に突き刺さる。 ドストエフスキーは難解でとにかく読み辛い印象を抱いていたが、2部は一気に読んでしまった。一人称を「俺」とした様な訳者の方のアレンジが効いている。
★1 - コメント(0) - 2016年9月25日

ドストエフスキーのエッセンスを鍋が焦げつくまで煮詰めたような作品。主人公は自意識という牢獄の中で苛まれ続け、あげくに読者と対話を始める。とにかくその苛まれ具合は尋常ではなく、主人公はリアル世界で身動きが取れないほどなのだが、逆にそこが笑えるところだ。まあ面白かった。3.5/5点
★3 - コメント(0) - 2016年8月24日

初ドストエフスキー。ドストエフスキーが勧められる理由が分かった。大人の男は誰でも同じようなことを考えるようになっていくのだろうな。自分自身の姿を投影してしまう。 読書を成長の糧とするならば、主人公を反面教師として生きていかなければいけない。 気が向いたら再読しよう。
★8 - コメント(0) - 2016年8月19日

DEE
ひたすら否定的な主人公の息苦しいくらいの暗く重いお話。 本人も言ってるように、ねじけている。 何もそんなひねくれて人生を生きなくても、と思わないでもない。 それほどの量はないのだけど、読むのに手間取ってしまった。
★5 - コメント(0) - 2016年8月7日

おれも善良にはなれない
★1 - コメント(0) - 2016年8月6日

かつて新潮社文庫で読み始めたのだが、第1章途中で挫折。それで違う訳者のものにした。しか~し、やっぱり読みにくく第1章だけで4日ほどかかった。つまり、この地下室の男の独白がすぐにひるがえったり、逆のことを言い出したりするので、じぇんじぇん真意がつかめなかったからである。強すぎる自意識が、先んじて世間の軽蔑を斟酌して、のたうつように苦悩し、より苦悩を深めるような言動を選ぶ。自分の愚かさを自覚しながらも高いプライドを維持するための言動だ。こんな人とはあまりお近づきになりたくありませぬ。
★22 - コメント(1) - 2016年7月22日

現代でもこういう風にひきこもっている方が多々いられると思います。世間を憎んだり、攻撃したり、逆恨みしている人。自意識の中で世界を馬鹿にしながら、現実の自分は繊細で傷つきやすい。ドストエフスキーは自分を投影して書いたのだろうか。
★20 - コメント(0) - 2016年7月8日

自意識の『地下室』に閉じ籠る中年男のモノローグが延々と続く。初出は1864年だが現代的なテーマ。『地下室』で醸造するのは軽蔑、嫉妬、憎しみ……などの黒い感情。元学友の集まりに望まれていないのに参加し憎しみを募らせる。説教を垂れた若い娼婦に「本を読んでいるみたい」と指摘され深く傷つきキレる。『空気を読む』のが強く求められる現代では、人間関係に疲れる事も多い。『地下室』の住人は空気が読めないわけではなく、むしろ誰よりも空気に敏感な性格に思える。それでもこうなってしまうのは、孤高と呼ぶべきか愚かでしかないのか。
★125 - コメント(3) - 2016年6月11日

yuk
第13回G1000イベント/読んでいると落ち込む。落ち込んだ…
★3 - コメント(0) - 2016年6月11日

著者の数ある作品の中でも、本書の難解さは抜きん出ているのでは無かろうか。手記の書き手…主人公の性格がとにかく鼻持ちならない。高慢で卑屈で偏屈。けれど自分ほど情け深く慈悲に溢れ、教養ある人物はいないと信じている主人公。実は自らを客観的に分析できていながら、改善もできない哀れさ。物質的であると同時に、自分の内面をも示す「地下室」へ引き籠り、最終的に出ない事を選んだ男の末路はどうなるのだろう。本作を著した頃のドフトエフスキーの境遇を考えると、著者自身が自らへの戒めとした作品なのかもしれないとも考えた。
★75 - コメント(1) - 2016年6月10日

ドストエフスキーという人物はどんな人物だったのだろうか。彼の文章は彼が人間の本性を見透かしていたのではないかという気にさせられる。本作は解説で「ある意味でこれ以上暗い小説は滅多にない、というほど暗い」と書かれていて納得。主人公である地下室の住人は側から見ると支離滅裂で非理性的で、友人もいない上に貧しいという何かと恵まれない人物。理解に苦しんだ。最後の最後にもしや救われるのでは、という期待も見事に裏切られ、読んだ後に彼は何のために生き、満ち足りるという感情を知ることがあるのだろうか、と思った。
★11 - コメント(6) - 2016年6月5日

再読。自尊心を守ろうとする主人公の執念が尋常じゃなかった。主人公は想像の中では常に自尊心を保てるが、現実では馬鹿にされている。しかし、馬鹿にされればされるほど、自尊心を守るために、執拗なまでに嫌味な役を演じる。手段は選ばず何でもする。それも、全て自覚した上で。途中までは、読んでいてイライラしていたが、終盤になってくると、ここまで執拗に自尊心を守る姿は稀有だと思った。そして、恥をここまで書ききるところも凄い。その意味では漱石の「道草」とも似ている。非常に面白かった。
★33 - コメント(2) - 2016年5月30日

高過ぎる自意識に辟易。面倒で痛々しい。他人を見下しながら、散々理屈をこねては「自分の方が優れている」と自分を守る。そのくせ、他人と繋がりたいと思っている。でも自尊心が邪魔をする。そして自己嫌悪。その繰り返し。他人と比べなければ、自分を捉えることができない。どうして他人と比べる必要があるのだろうか。例えば彼が現代でSNSなんかをやりだしたらと考えると、恐ろしい。彼のpostは満たされない承認欲求で溢れ、「いいね」の多さをいちいち気にしそうだ。と、考えると…なるほどこれは彼だけが特別だとは言い難くなる。
★47 - コメント(0) - 2016年5月18日

とんでもなく自意識過剰なクズが、自分をぞんざいに扱った軍人をストーキングしたり、いけすかない奴らとの同窓会をぶち壊したり、娼婦に説教したりする話。終始「お前ェ……」とツッコミながら読んだ。意味はよく分からないし、高尚な考察とかは他の人に任せる。本当に主人公がカスで、まとめブログのしょうもない記事を読んでる感覚に近い。まあ現代でも共感する人はいそう。ドストエフスキーらしい語り口や勢いがやっぱり楽しくはあった。
★6 - コメント(0) - 2016年5月2日

主人公は決して珍しいケースではない。周りに馴染めず周囲を軽蔑しているにも関わらず彼らと友情を確認したいと思っている。奮い立たせ行動にも起こすものの何一つ思った通りにならなず自己嫌悪を繰り返す。正直、今の時代には受けるかもしれないけど、それはそれで心配になる。
★4 - コメント(0) - 2016年4月22日

自我、個我、自意識とは、どのように在るのか。自尊心、劣等感、焦燥感、そして承認欲求とは結局のところどのような心の働きなのだろう。諦念を志向しながらも、執着から逃れることのできない人物。仮想敵である「あんたがた」に向けて、高邁で卑屈な状態から放たれる「ままならなさ」への問題提議。概念の欠陥が間髪入れず指摘され、またそれを論証する無限の循環。その闇へと身を投じ、言葉を繋ぎ続けようとする衝動とは何か。相対的な自己の在り方、言ってしまえば利害得失の中で不足を埋めようとする衝動が目指すのは、どんな生の実感なのか。
★14 - コメント(2) - 2016年4月16日

ロシアで引きこもりになった太宰治をみているかのようだ。
★4 - コメント(0) - 2016年4月4日

この手記の主人公のような人は満員電車に乗れば人車両に1~2人はいそうな気がする現代社会。秋葉の加藤容疑者が記憶に新しい。自暴自棄になって、ネットの掲示板を荒らし、女性にストーカーや痴漢を繰り返したり、薬物に逃げる人も、全部当てはまる。ドストエフスキー本人の感情ではなく、想像で書いたんであれば、この人は本当にすごいと思う。
★22 - コメント(0) - 2016年4月2日

ドストエフスキー自身も”なるべく早くこの小説の重荷を肩から下ろしてしまいたいのですが、同時になるべく良いものに仕上げたいのです。私が考えていたよりずっと書きにくい作品です。”と言っていて「奇妙な調子」を気にしていたという。辛辣で棘のある言葉を発する地下室の住人だが、冷酷というよりも寂しさの心がみてとれ、住人自身も自分の態度をわかっている。「奇妙な調子」が本書の魅力である。
★99 - コメント(0) - 2016年3月31日

話があっちいったりこっちいったりで、うんよく分からん。
★1 - コメント(0) - 2016年2月21日

過剰な自意識を持った男の手記。 啓蒙・進歩・博愛・ユートピア...への懐疑と呪詛の言葉が綴られる。 四十男の言葉を通じて語られてはいるが,その行動様式自体は若者にも当て嵌まるものだと思う。敵意・悪意を持つ対象を持つことで活気づく反面,それらを奪われるとどうにも立ち行かない感情だけが残ったり,周囲の活動的な(往々にして社交的でもある)人間を「愚鈍で足りない」「率直すぎる」と揶揄して,思慮の浅い彼らと比較して自分こそは根本的ななにか(しばしば本人にも分かっていない)を求めた真摯な態度を取り続けていると
★5 - コメント(1) - 2016年2月18日

「クォンタム・ファミリーズ」等、色んな本で見かけたので、ついつい読んでみた。なんとも屈折した心理が、ある意味現代的。
★7 - コメント(0) - 2016年1月27日

ねじけ方が突き抜けていて、思わず笑ってしまった。酷いなぁ、と苦笑しながらも、ふとした瞬間、自分のねじけた精神を鏡写しされているようでもあり、ヒヤリ。
★6 - コメント(0) - 2016年1月1日

地下室の手記(光文社古典新訳文庫)の 評価:82 感想・レビュー:236
ログイン新規登録(無料)