変身,掟の前で 他2編 (光文社古典新訳文庫 Aカ 1-1)

変身,掟の前で 他2編 (光文社古典新訳文庫 Aカ 1-1)
あらすじ・内容
カフカがカフカになった
最新の<史的批判版カフカ全集>をピリオド奏法で

内容 本当の「カフカ」に迫る
家族の物語を虫の視点で描いた「変身」。もっともカフカ的な「掟の前で」。カフカがひと晩で書きあげ、カフカがカフカになった「判決」。そしてサルが「アカデミーで報告する」。カフカの傑作4編を、もっとも新しい<史的批判版>にもとづいた翻訳で贈る。

翻訳は演奏に似ている。ピリオド奏法は、自分が慣れ親しんできた流儀を押し通すのではなく、相手の流儀をまず尊重する。演奏家の「私」ではなく、作曲家の「私」を優先させるのだ。(訳者)

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変身,掟の前で 他2編はこんな本です

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変身,掟の前で 他2編の感想・レビュー(933)

言わずと知れた「変身」はもとより「判決」「アカデミーで報告する」「掟の前で」と傑作ぞろいの短編集。社会で生きる希望と絶望を数ページに凝縮したような「掟の前で」は大好きな作品。"掟"を求めながら、死ぬまで"掟"に拒絶されてしまう主人公。けれど、男は"掟"を求めることで"掟"にとらわれた、"掟"そのものを人生で描き出す生き方をしたのかもしれない…、と想像するともう迷宮入りです(これがカフカ的迷宮か)やはりカフカはユダヤ教や精神分析なんて狭い解釈に閉じ込めず、自分の人生にひきよせて読むのが楽しいですね。
★5 - コメント(0) - 3月1日

哀愁と滑稽さが入り混じった絶妙な雰囲気。グレーゴルの気持ちも家族の気持ちも理解できるからなお悲しい。
★1 - コメント(0) - 3月1日

カフカの4編. 『掟の前で』が素晴らしい. 他ではちょっと味わえない感覚で, 深読みしたり考え始めると止まらない内容. 『判決』はよくわからない. まあそんなもんか,と置いといて他のカフカ作品に行くのもよいかと.
★2 - コメント(0) - 2月11日

379
- コメント(0) - 1月28日

一度は読んでおこうと手にとったけど、わかるような、わからんような。 「変身」は単純に家族の話なんだと感じた。
- コメント(0) - 2016年12月25日

「判決」を読んだ。ある男がいた。商売は順調である。男にはロシアに親友がいるこの親友に自分の婚約を知らせるかどうかを父に相談する。どうも父は男に対して怒っているようだ。男は父から「おぼれて死ぬのだ!」と判決をくだされる。そして男は川に飛び込んで自殺。意味不明である。なぜ男は父の判決に従って自殺するのか。男にとって父とはそんなにも絶対的な存在なのか。いやそうではなく父の指摘はすべて正しいから男はまともに反駁できず、その罪を認めざるをえずに自殺するしかなかったのだろう。実の父からの死刑宣告とは実に残酷である。
★25 - コメント(0) - 2016年12月18日

社会人になってからは初めて読んだけど、家族のために毎日4時起き、突如毒虫に変身してしまったのに仕事に行くことばかり考えて、養ってきた家族に忌み嫌われるグレーゴル、辛すぎる。解説の「解釈で明らかになるのは、カフカの本質ではなく、解釈者の性格である」ああ、そうかもしれない。変身という言葉は、毒虫事件を機に働き始め自立していく家族の方をも指しているのかもしれない、と思ったがもっともらしすぎて何か座りが悪い。あとの作品は初読みだけど、謎をかけられたように立ちすくんでしまった。特に「判決」は2度読んだがわからない。
★14 - コメント(0) - 2016年12月16日

「判決」、「変身」、「アカデミーで報告する」、「掟の前で」の四編を所収。どんな状態に変化したとしても考えることはまず第一に仕事のことを考えてしまう「変身」のグレーゴルの心理って、今になってようやく得心したという感じがする。訳文は読みやすくすらすら流れていくような調子。
★4 - コメント(0) - 2016年12月5日

変身はグレーゴルに降りかかる不条理が障害に対する不条理をシニカルに書いているように思えた.ただ,判決しかり,掟の前でしかり,意味があるようでありつつも何を指しているのかははっきりとわからない.他人の考えなんて分かるわけがないけれど.
- コメント(0) - 2016年12月4日

再読。折に触れ読む『変身』をふと思い立ちまた読む。このわずか100ページの短編の中で、グレーゴルに押し寄せる幾つもの不条理の波。変身という大波、仕事のこと、家族の視線、体に負う傷という間断なく寄せる絶望の小波。しかし一貫する彼の悟ったような諦観。読むたび鮮やかに再生されるのは、彼の最期に部屋に満ちる光と、残された三人にもたらされる芽吹のような多幸感。それこそが一番の不条理。他の『判決』『掟の前で』も理解は及ばぬのに何故か繰返し読んでしまう。立ちはだかる、門、檻、壁。待つこと、蹴破ること、受け入れること。
★155 - コメント(4) - 2016年11月24日

『変身』>旧訳で以前読んだことがあるのですが、そちらと比べるとかなり読みやすかったです。しかし読んで感じることは変わらず、事象と心象にちぐはぐな印象を受けます。意味不明な変身から、それを簡単に受け入れる主人公、急変する家族の態度、そしてあの終わり方。笑えばいいのか悲しめばいいのか…。正解は無いんでしょう。カフカは笑いながら読んだらしいですが、自分としては結構ずっしりきました。『掟の前で』>扉とは?番人とは?自分の中で多様な解釈が出来て楽しかったです。『判決』>これはちょっと訳が分からなかったです。
★8 - コメント(0) - 2016年10月22日

あとがきで解説されている通り、読み手の解釈に任せる自由さが本来のカフカなら、 「変身」の意図が教科書的に限定されている事は少し勿体無いなと思う。 他3編の「これは何を言いたいんだろう。」とあれこれ考えることがカフカの楽しみ方なんだろうな。
★2 - コメント(0) - 2016年10月1日

有名なフランツ・カフカ初めて読んだ.不思議な短編集.「判決」弱さを抱えて生きる男が父に弱さを指摘され?身投げする..「変身」ある日起きたら自分がおぞましい毒虫?に変わっていた男の切ない経過.「アカデミーで報告する」閉じ込められたサルが人間のまねをするうちに人間になった?「掟の前で」ずっと門番のそばで入れてくれと言い続けて一生を終える男に,この門はおまえ専用だったと門番に言われる.自分の感性や能力では解釈が難しい.とても深いなにかを表現されているのだろう..ちょっと村上春樹作品にも似る?うむむ.
★7 - コメント(0) - 2016年9月24日

変身、よくわかんない怖さ不気味さがある。なんなんだろうこの話。読み返すことで発見もありそうだけど一生わかんない謎につきまとわれるような作品だと思う。
★2 - コメント(0) - 2016年9月19日

カフカの「変身」に挑戦。1910年代の作品であるが面白い。ある朝起きたら虫になってたという設定が斬新でした。他の3編も短編であるが、読ませるものがある。光文社古典新訳文庫は読みやすい。
★21 - コメント(0) - 2016年9月13日

カフカはブラックジョークを書いて話すのが好きなだけだったんじゃないかな。滑稽とかそういう面で楽しく読めて面白かった。 読み進めて気難しく考えるより単純に楽しむのが一番心地よく読めると思う。
★1 - コメント(0) - 2016年8月27日

変身を読みたくてこの本を大学で借りてみました。他の短編集も面白かったのですがやはり一番おもしろかったのは変身でした。いきなり蜘蛛に変身したグレーゴルは変身する前は家族にしたたわれていたにも関わらず変身した瞬間に家族に徐々に見放され最後には見捨てられ、グレーゴルをとても不憫に思いました。
★2 - コメント(0) - 2016年7月22日

罪もない真面目な人生を送ってきたザムザ君。不条理にも朝起きたら巨大な毒虫になってしまった。ザムザは精神病の引きこもり説で家族の介護を描いているという一説があるが、奇病であると考えたほうが自然だと思う。ザムザがあるがままを受け入れ、一生懸命生きようとしているというところが唯一の救い。「個」と「集団」の対立はカフカのどの作品にも共通するテーマだと思う。一人で立っていることの苦悩・焦り。カフカそのもの、きちんとした翻訳で受け取りました。
★10 - コメント(0) - 2016年7月15日

定期的に読みたくなる「変身」。虫になった兄が家族の成員でなくなったのだとすれば、私はいついかなる時に私でなくなってしまうのだろう。「掟の前で」は短いけれども、とてもえぐられる作品。シュールと片付けてしまうには、もったいないほど深遠な「何か」を感じる。
★7 - コメント(0) - 2016年7月10日

家族のため真面目に働いていたグレーゴルはある朝虫に変身していた。怖れられ、グレーゴルの存在によって不幸になってゆく家族には少しずつ疎まれるようになる。そして報われないままーー。見た目がアレでもコミュニケーションが取れれば変わっていただろうに。突然虫に変身したら焦る。虫として生きられるかな。
- コメント(0) - 2016年7月1日

カフカに触れてみた。「変身」の面白さは言うまでもない。1912年にこれか!と、ビックリした。…が、よくよく考えてみると、漱石の「我輩は猫である」は、1905年発表だ。文豪恐るべし。収録されている「掟の前で」は、たったの4ページなのだが、考えされられる。光文社古典新訳文庫、美しい国語なのかはさておき、読みやすくて有難い。世の中には、「あぁ何で今まで避けてきたんだろう」と思うようなモノやコトに溢れてる。改めて、古典はオモシロイ。
★17 - コメント(0) - 2016年6月25日

海辺のカフカを読んで以来、気にはなっていたもののこれまで手に取らず、ようやく読んだ初カフカ。判決で引き込まれてそのまま一気に読了。もっと早く手を出しておくべきだったなぁ。
★1 - コメント(0) - 2016年6月13日

自由になったはずのグレゴールはそのおぞましい姿のため周りから忌諱される存在になり、哀れに死んでいく。どうして虫になったのか、そういったリアリティがすっぽ抜けているグレゴールの考え方と対照的な、自らの体の動かし方の細かな描写が滑稽な夢のような小説世界を表していてちょっとシニカル。うーん色々考えてしまう。この訳は現代的でとても読みやすいですが、他の訳と比べると面白いです。2015年5月号「すばる」掲載の多和田葉子訳は新たな解釈が加わっていて、訳で違いが出るものだと思いました。
★2 - コメント(0) - 2016年6月12日

「変身」とても理不尽な話。物語とは正義は栄え、悪は滅びるのが基本だが、カフカにはそんなこと関係ないらしい。虫となったグレーゴルが不憫でならない。たとえ家族という本来強い絆で結ばれているとされる組織も、それは幻想にすぎず、互いを利用して生きているのかもしれない。最後の描写なんか滑稽だ。重荷が降りて希望を見出す家族。よく希望なんていだけるものだ。
★1 - コメント(0) - 2016年5月31日

それぞれの短編が不条理で不気味でシュール。結末も、呆気なくひっくり返されて、ヒリリとする読後感。
- コメント(0) - 2016年5月21日

カフカはファンタジー 判決の最終センテンスとか、判決内容とか、Gesetzを掟と訳すのとか、気になってしまう
★7 - コメント(1) - 2016年5月3日

kuy
 本書は四作の短編集をまとめた本。判決、変身、アカデミーで報告する、掟の前で。  この中で、好みを並べると呼んだ順番と逆になる。  なぜ掟の前でが一番良かったかというと、文章量が少なく、とてもシンプルな話でありながら、皮肉や絶望と捉えてもおかしくない内容がものおかしく感じる。そしてなぜそうなったのか、掟とは何か、層、門番は何か、物語が何かを揶揄したものか、それともそもそも全てがおとぎばなしだったのか、色々な想像ができるところが素晴らしい。  状況ははっきりわかったのに、それ以外は何もわからなかった気分。
★1 - コメント(0) - 2016年4月29日

「変身」:よくわからない状況に陥っているのに普段と同じことを考えているグレーゴルがおもしろい、ちょっとは危機感もってくれと突っ込み入れたよ。話が進んでからは引きこもりの息子に手を焼く家族そのものだ、これ。ラストの家族の解放感といい、虫になる前は一生懸命働いてきたのになんだったんだろう、この人の人生。「判決」と「掟の前で」は友人や父親に目を向けろ、自分から動けと伝えるカフカからの教訓かな。
★7 - コメント(0) - 2016年4月24日

頭ん中がスパイラル。これは読者の十人が十人、百人が百人、微妙に違った印象食らうんじゃないかってくらい、出力の振り幅が広い。難しいとか簡単、良い悪いじゃなくて、自分の場合、感覚が追いつかない感じ。読書素人の自分だけど、それとなーくこういう本書く人こそ「天才」なのかなって思う。
★1 - コメント(0) - 2016年2月25日

初めてのカフカ。 「判決」「変身」「アカデミーで報告する」「掟の前で」 すべて私の中の感覚にない視点で描かれていてショッキングだった。 だが、それが心地よく一気に読みきってしまった。 名作はこうして読み継がれるものなのだなと感じた。
★3 - コメント(0) - 2016年2月10日

初カフカです。「変身」の他三編の短編集。どれも非常に短いながら心に残るものがありました。「変身」はある朝起きたら虫になっていたというのは知っていたけれど、虫視点から語られる主人公が虫になってしまってからの家族の変化、中でも妹の変化に悲しくなります。ひっそりと冷たくなっていく主人公に比べ、主人公がいなくなってぱっと明るくなる家族の対比が印象的でした。
★19 - コメント(0) - 2016年2月9日

個人的には新潮文庫の翻訳よりも良いと思う。表題の「変身」これ、多分私が死ぬまでNo.1であり続けるなぁ。いきなり、起きてたらデッカイワケわからない虫になっているとか、どんな作家さんでも超えられない想像力と、それからの物語の展開が良いんです。新潮文庫だとかなり途中からザムザさんが煙たがられてた感じでしたが、光文社版はより虫になってしまったザムザさんの心理描写が緻密であり、最後泣けてしまうんです。ザムザさんがお払い箱になってしまったあと、今度は妹の描写に色彩が現れる感じは本を越えた芸術です。カフカはすごい‼
★17 - コメント(0) - 2016年1月21日

カフカの作品は、「なぜ虫に?」「どうして猿が?」という理由や理屈を保留にしたまま進んでいく。その類の疑問にいつまでもとらわれていたら、読み進められない。納得できる答えは、文章の中には存在しないからだ。それでもカフカを読みたくなるのは、閉塞感、居づらさ、日常のちょっとした希望に、共感し、少し勇気をもらえるからだと思う。「いまにして思えば、ぼくはすくなくとも気づいていたようです。生きるつもりなら、出口を見つけなきゃならない。でも出口は逃げたって見つからないんだ、と。」(「アカデミーで報告する」より)
★12 - コメント(0) - 2016年1月17日

 「変身」を読み、思ったこととして、主人公が死んだ後の方が希望が見えている所が読んでいて苦しくなった。  主人公は働けない家族のために、人間の時は仕事を精一杯やっていた。しかし、虫になったら、家族からは腫れ物扱いされる。その上、家族は主人公だけに頼らずとも働くことができ、現に物語の最後では、主人公以外の家族の仕事は順調と書いてある。  主人公の人生は一体なんだったのか。そんな重いことを、しかし軽く一つの笑い話としてかかれた作品だと感じた。
★1 - コメント(0) - 2016年1月10日

「変身」のみ。年老いた両親と妹を養っているセールスマンのグレゴール・ザムザ。或る朝突然虫に変身してしまう。・・・虫になったグレゴール、彼の両親、親身に世話してくれていた妹、次第に家族から疎まれ、見放され、とうとう父親の行為が災いして・・その後の父母、特に妹の『変身』振りを思うと、余りにも切な過ぎる。疎外される者の孤独(グレゴール)、疎外する側(両親、妹)の冷酷さが見事に描かれている。不安と孤独に苛まれている現代社会の人々に、疎外とはどういうことかということを教示してくれている。
★71 - コメント(0) - 2015年12月28日

頭の中がもやもやする…。「判決」は父親がベッドから起き上がる場面が面白いし、「変身」は虫の動きがいやに細かくイメージ出来て(いい意味で)きみ悪い。でもなんかどれも読み終わりがすっきりしない。後味悪いというより、いつの間にか終わってたというのが近い。彼とはしばらく距離を置きたい。
★2 - コメント(0) - 2015年12月23日

Dtr
もういい大人だし、古典を読んでおかないと、と図書館で借りた。カフカの名前も変身のタイトルも知っていたが、なんだこれは…。収録されている短編すべて、読後に「えー…と…」となる。難しいが、古典への挑戦は続けていきたい。
★1 - コメント(0) - 2015年12月15日

「変身」においてただ外見が変化しただけなのに、次第に周囲から嫌われていく主人公...なんだか個性よりも周囲に合わせて空気を読まなくてはならず、誰か一人奇抜なことやると除け者扱いする日本人の性格と合致するような感じがした。また、これまでカフカを読んだことある自分としては最後の解説における段落の数はためになった。
★1 - コメント(0) - 2015年12月12日

グレゴール・ザムザがある朝夢から覚めると巨大な害虫になっていた。ATLANTIS AIRPORTのそねちゃんが読んだとのことで読みました。自分が虫となったことを冷静に受け止め、一家の支えとなるべくそんな姿になっても仕事へ行こうとする。家族に尽くそうとするが嫌われる。不条理で悲劇、痛烈な皮肉と自虐、しかしそこはかとなく笑いを誘うような状況です。さまざまな人生への示唆が込められているな。
★16 - コメント(0) - 2015年11月27日

変身,掟の前で 他2編の 評価:82 感想・レビュー:291
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