幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)

幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)
あらすじ・内容
初版から36年後に書き直された新版、初の邦訳!SFを超えた「哲学小説」! 地球上空に、突如として現れた巨大な宇宙船。オーヴァーロード(最高君主)と呼ばれる異星人は姿を見せることなく人類を統治し、平和で理想的な社会をもたらした。彼らの真の目的とはなにか? 異星人との遭遇によって新たな道を歩み始める人類の姿を哲学的に描いた傑作SF。
「2008大学読書人大賞」受賞。

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幼年期の終わりはこんな本です

幼年期の終わりの感想・レビュー(1653)

SFという枠に留まらず、古今東西の様々な作品に影響を及ぼした本作。何の前情報も知らずに読めたのは幸せだったので、未読の方もぜひ。エンターテイメント性も高いので、理系知識に乏しくとも面白く読める。SF慣れしてないので、自分の想像力を遥かに凌駕する展開に、まるで頭のストレッチをしてるかのよう。人類はどこに向かっていくのか?こんな風に遠くに思いを馳せるのも、たまにはいいかも。個人的には、ぽかんとしてしまった結末。少々浅はかだと揶揄されたとしても、自分としては喜びや笑顔の感情が広がっている未来の世界を想像したい。
★72 - コメント(0) - 3月20日

★★★★☆:突如現れた宇宙船。それに乗っていた異星人たちは人類に様々な技術を授け平和な社会をもたらし、やがてオーヴァーロード(最高君主)と呼ばれるようになる。序盤は、「なぜオーヴァーロードは姿を見せようとしないのか」「なぜ無償の奉仕を行うのか」という謎が気になりぐいぐい読み進めることができた。タイトルから、人類の未来や進化に甘い希望を持っていたが、それらは見事に打ち砕かれ読後にはなんともいいしれぬ寂寥感や無常観に包まれた。
★11 - コメント(0) - 3月13日

今となると、「うわーくだらねー」と言いたくなってしまうところがあるのも事実。(まあ、まえがきでグダグダ言い訳してることからして、当人も自覚してたことだろうとは思うのだが)ただ、この手の話のスタンダードとして抑えておくべき一冊なのも、また事実なのだ。
★2 - コメント(0) - 3月12日

読みやすさを重視して光文社古典新訳文庫版。なかなか感想をまとめづらい作品。カレランたちオーヴァーロードたちの振る舞いがスケールがでかすぎ。それになんとなく違和感があったのだけれど、解説を読んで納得。エンディングは悲劇的なように見えるが、ジャンの独白にあるように、人間の進化において必然的な流れだったのかもしれないと思うと、不思議と腑に落ちる。
★10 - コメント(2) - 2月26日

最初の宇宙船が空を覆う映像は「Vビジター」が鮮明にやきついていて、それにかぶってしまった。ただ、こちらはその後の展開がまったく異なり、オーヴァーロードが監視者として人類を統治する姿は、今となってはいろんなSFに登場する。しかしこれが50年以上前に書かれた先駆的な作品であることを考えると作者の斬新な考察力がうかがえる。映画2001年宇宙の旅での不可解で哲学的な内容がこの作品をモチーフにしているとしたら、それはそれで納得できる。いやー古典的な傑作でした。
★5 - コメント(0) - 2月26日

ガンダムのニュータイプとかアクシズショックの元ネタでしょうか。しかし、逆シャアやユニコーンは好きですがこれは嫌いです。特別な存在であるアムロやララァは好きですが、特別でなくなった虚ろな子供達はただひたすら異様で、変態というよりかは自己否定としか見ることが出来なかった。嫉妬するシャアやオーヴァーロードの方が好きです。
★5 - コメント(0) - 2月25日

まさかのラストに驚愕!今なら映画の2001年宇宙の旅を見ても少しは理解できそうな気がする?
★4 - コメント(0) - 2月24日

非常に面白かった。さすがSFの名作。突如、大都市に現れた円盤。人類はより高度な知性「オーヴァーロード」と接触する。しかしその相手方は一向に姿を見せない。なぜ姿を見せないのか。そして何のために地球に来たのか。SFの醍醐味ともいえる壮大なスケールで物語が繰り広げられる。物語を読み終えるときには真の主人公に対して得も言われぬ感情になった。宗教で言う終末の光景や各神話からの題材も活かしており面白い。最後の方に登場するものについては、少し不気味な感じがして怖かった。
★4 - コメント(0) - 2月24日

所々難解だったが、楽しく読めた。オーバーロードの本拠地星の描写は中々カオスだった。こういう結末は嫌いではない。
★4 - コメント(0) - 2月18日

SFは苦手なのですが勧められて読んでみた。新訳のおかげか読みやすく、謎の散りばめられまくった一章に引き込まれそのまま完読できました。タイトルの意味が読了するとよくわかる。何十年も以前の作品とは思えない。SFか哲学かジャンル分けが悩ましい、でも読んで良かった一冊。
★11 - コメント(0) - 2月13日

謎を小出しにして興味を惹きつけるので苦手なSFでもすんなり入ってきた。読んでいくうちに地球を管理する異星人側にも共感していく。地球と人類の変化を長いスパンで見つめた話は、便利さに飼い慣らされた社会への警告も感じる。人間の進化の果ての思いも寄らない結末は「AKIRA」が思い浮かぶ。
★26 - コメント(0) - 2月12日

圧倒的な力を持つ宇宙人たちの植民地と化した地球が舞台。面白いのは宇宙人たちは人間の争いの元を大方潰し、金も完璧にフォローして平和を維持してくれるのである。逆らうと消されてしまうのだが従順になれば今より圧倒的に楽な生活を手に入れられる。ただ、それが巨大な力に与えられている平穏であり、地球を放棄されたらと思う恐怖感が物語の底でジワジワと感じられる面白い作品だった。洋ドラマの「V(ビジター)」の原作かもしれない。
★9 - コメント(0) - 2月11日

面白い!夢中で読めた。 ラストは衝撃的。 ただ、子供を持つ親としては、少し寂しさも感じた…。
★4 - コメント(0) - 2月8日

2017/02/03 19:17 読了。傑作。今はありがちになった監視者の設定。そして人類の行き着く先。未だこれを越えたものはないんじゃないかってくらい凄い。クラーク凄い。今読み直してもそんなに古さを感じさせない。面白かったー。
★5 - コメント(0) - 2月3日

SF小説を読むのは本当に久しぶりだったのだが、大変に面白かった。SF小説にありがちな多くの分かりにくい専門用語や訳の古さからくる読みにくさは全く感じなかった。続きが気になり2日で読んでしまった。傑作。
★5 - コメント(0) - 1月27日

新訳の圧倒的な可読性の高さ。2001年宇宙の旅のスターチャイルドと同じく、人類の次のステージの可能性っていうのがテーマだったんだなと。古典SFに描かれてる近未来はやはりノスタルジック。
★4 - コメント(0) - 1月25日

新訳が出たので読んでみました。前のが読みにくいというわけではないけれど、圧倒的な読みやすさ。哲学小説とも言われますが、話そのものもどきどきするくらいに超絶に面白いです、今の時代でも尚且つ。巨大な宇宙船がある日やってきてオーヴァーロードと言われる異星人は決して姿を見せない。なぜ?何の目的で?こういうミステリでもあるのです、壮大なSFでもちろんありますが。第二部で、異星人の姿が出る時、うわーーーっとのけぞります。また真の目的が第三部で語られますが、そこでまたまたうわーーーー。一度読んだら忘れ難い話です。
★25 - コメント(0) - 1月24日

個人的には待っているのが終わりだけであろうと黄金期は羨ましいですね。
★6 - コメント(0) - 1月19日

古典の小説が読みたくなったのでkindleで購入。読んだ後に色々調べたら「あ、エヴァやこれ」ってなった。B級ハリウッドSFよろしく宇宙人と聞くなり戦争になるのではなく、オーヴァーロードが高度に人類を管理することで人類は畏怖こそすれ感謝の念を抱くようになる。50年前にここまで壮大な形で人類の滅亡(?)を描く作者、凄いですね。
★6 - コメント(0) - 1月17日

先日読んだ「華氏451度」は人類総白痴化のような話だったのに対して、こちらは、無駄な労働や戦争を排除し余暇を与えることによる人間総インテリ化計画のユートピアな物語。と思ったらそうでもなく最後はなんとも悲しい。オーバーロードは科学の最先端を行く知的生命体であるが、そのオーバーロードさえ理解不可能な存在のオーバーマインド。それは科学をも超越する超自然的存在、超精神的神で、全宇宙を支配するものだった。この辺は哲学的な問いかけがあるのか、それとも単にSFとして楽しめば良いのか分からなかったのでSFとして楽しんだ
★22 - コメント(0) - 1月17日

古典的名作。人類補完計画とか、情報統合思念体とか、現代SFの元ネタのひとつはこの作品なんだなー、というメタ的な視点で楽しめた。A
★5 - コメント(0) - 1月17日

世界各地に現れた巨大な宇宙船。これに対する各国の反応や圧倒的科学力を持ったオーバーロードとの共存により変わっていく人々の様など非常にリアリティーがあり、そこがこの作品の深みを産み出している。全く色褪せることのないSF古典の名作。
★7 - コメント(0) - 1月16日

「地球の長い午後」と同じで、この作品に影響を受けた作品の方をすでにたくさん見てしまっているので残念ながら驚きはない。「V」やスタージョン作品に触れた作者のまえがきが誠実で印象的。地球人よりもオーバーロードに悲哀を感じてしまう。
★11 - コメント(0) - 1月16日

巨大な空飛ぶ円盤が上空から悠然と飛来し、刻一刻と近づいてその全体像を表す光景から物語は始まる。第一部では姿すら杳として知れないオーヴァーロードたちと国連事務総長の関わりを、第二部以降は人類に対して彼らが何をしようとしていたのかが彼らの正体共々徐々に明らかになっていく。この物語の主人公は途中から上位存在オーヴァーマインドによって支配されたオーヴァーロードである。人類はあくまで仮想の未来と結末をなぞっているにすぎない。純粋に引き込まれる世界観と展開。現代SFの古典的名作というだけあって面白かったです。
★9 - コメント(0) - 1月10日

めちゃくちゃ面白かった。序盤から既に面白い。難解な解釈が目立つ作品なので、さぞかし難しいのだろうと思っていたのが、いざ読んでみると純粋なエンターテインメントとして楽しめた。映画『2001年宇宙の旅』の第三部「木星 そして無限の宇宙の彼方へ」はこの作品の主題を表現したかったのだろう。
★9 - コメント(0) - 1月9日

本文の世界にどっぷり浸っているうちは忘れてしまうけれど、読み終わってまた「まえがき」に戻ると、自分も作者と同じく超常現象をほぼ信じていないことを思い出した。念力で月をも動かす超人類とかに戦慄してしまったことがくやしい。
- コメント(0) - 1月7日

オーバーロードと呼ばれる圧倒的科学力を持つ地球外生命体によって人類が管理された世界、そこには戦争や紛争などは存在せず、科学力・学問の向上によって社会は大きく発展し、人類にとってまさに理想郷と呼ばれる世界が実現されていた。オーバーロードに管理されるまでの過程から実際に管理されるようになった後の世界観はとてもよく描かれており、読んでいて非常に面白かったです。
★5 - コメント(0) - 1月3日

アメーバを観察するように人類を観察するオーバーロードたちにびっくりした初読時とは違い、オーバーロードたちの抱える悲しみや変容していく我が子を見守るジーンたちに目が向きました。特にカレランや他のオーバーロードが、人類(部下)とオーバーマインド(上司)の間に挟まれてあれこれ言われるデキる中間管理職(だが出世の道は閉ざされている)に思えてきて、やるせない気持ちになりました。この本の読後にこんな気持ちになるなんて、自分も社会に出て揉まれて、親にもなって、年をとったってことなのかな。名作の一言です。
★6 - コメント(0) - 1月3日

「人類が宇宙を制する日は来ない」(p.411)SF小説の古典的名作として以前から気になっており、時間を見つけて読了。50年以上前に書かれた作品でありながら、大筋においては古さを感じさせず、人類の行く末を暗示している物語だと感じた。今現在においても教育期間が長期化し、高度な思考様式を必要とする業務についていけない人達は社会から淘汰されつつある。不測の事態がない限り、人類の終わりを見ずに人生を全うできるのはある意味幸せな身分だと思う。
★4 - コメント(0) - 2016年12月22日

宇宙にぽっかりと浮かんだ、放っておかれたたまご。そのままほうっておかれては、無残に割れてしまう卵をあたために、宇宙の果てから現れるオーヴァーロード。オーヴァーロードはその時がくるまで、辛抱強くただただ卵をあたためる。なかみはその殻を破りたくて仕方がないけれど、殻は強固で破れない。しかし、その道は選ぶべきなのか? わからない。これが最良な結末なのか、判断できない。しかし、昨今のSFの原点の一つであるに違いない。思ったよりも読みやすかった。
★17 - コメント(1) - 2016年12月21日

緻密な設定や理屈っぽさがなく、SFというジャンルにとどまらないスケールの大きさ、あるいは小説としての普遍的テーマを感じる。オーヴァーロードが人々に齎した安定した世界はユートピアのように見えて、実はディストピアになっており、人類だけではなくオーヴァーロードも哀しみや無力さを抱えた存在のように思えてくる。
★6 - コメント(0) - 2016年12月20日

地球に突如降下した宇宙人オーバーロードによって、完璧に平和で幸福な社会をもたらされた人類。人類の行く末とオーバーロードの真の目的に迫るSF古典名著。上には上があり、自分という個がとてつもなく矮小で如何に力のない個体であるかを痛感してしまう。しかし、「人類が宇宙を制する日はこない」というカレランの演説は真実であると同時に、閉塞状態の自分等とは違い稚拙であるが超進化の可能性を秘めた人類への嫉妬というか皮肉だったのかもしれないと読了後はそう思ってみたり。
★6 - コメント(2) - 2016年12月15日

オーヴァーロードやジャンが感じた哀しみを味わうものなのでしょうが,統合思念体への進化という結末にあまり魅力を感じませんでした.ただ,オーヴァーロードの母星へ侵入する当たりまではとても楽しめました.
★3 - コメント(0) - 2016年12月12日

突如やってきた異星人。人類は圧倒的な科学の差に屈するも保護的で平和的な統治下に置かれ、戦争のないユートピアで人生を謳歌できるようになった。だが、決して人類に明かされない異星人の目的とは、そしてそれが明らかになった時、という話。幸福だがどこか虚無感や閉塞感の漂うユートピアの生活が興味深かった。結末は残念ながら私には消化出来なかった。イデアになったのか?
★6 - コメント(0) - 2016年12月4日

読み慣れないSF、これがSFかぁ…と異文化に触れた驚きはただの異文化体験ではなく、作品自体の正体でもあるのではないか知らん。あぁもうほんと異文化過ぎて頭が追いついてません…。けどまた挑戦したいと思います。
★9 - コメント(0) - 2016年11月26日

黙示は,ただ美しい.傑作.
★17 - コメント(0) - 2016年11月23日

近年ブームのAIが人間を凌駕する存在となった時、果たして人間は人間で居られるのか。私はオーヴァーロードと来るAIを重ねずにはいられない。そして我々人類の行く末はいかに。
★6 - コメント(0) - 2016年11月22日

現代はSFの科学技術を超えてしまったので、そういう点では物足りなさを感じるけど、この結末はそんなものどうでもよくなるくらい圧倒的だった!人類の行き先、なんだこれー…。オーバーロードの目的がなんなのかというもの物語の肝だけど、逆にオーバーロードの視点に立って読み返してみると、物凄い悲哀を感じるので面白い。個と集合体って、人体を始め、宇宙も社会も全てはそれで成り立っているし、この結末は突拍子もないものではなくて、案外身近なことなのかも…なんて考えてたら、ああなんだかよくわかんない。
★12 - コメント(1) - 2016年11月20日

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★4 - コメント(0) - 2016年11月17日

前半は星新一が長編を書いていたらこんな感じかな。と楽しめた。 後半から終わりにかけては実は哲学的であり宗教的でもある。 時間に関する概念などは大変興味深かった。
★4 - コメント(0) - 2016年11月11日

幼年期の終わりの 評価:94 感想・レビュー:512
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