マクベス (光文社古典新訳文庫)

マクベス (光文社古典新訳文庫)
あらすじ・内容
「ヘエエエイ、マクベース!」荒野で三人の魔女から呼びかけられた闘将マクベス。やがては王になるとの予言どおり、ひたすら血塗られた裏切りと栄達への道を突き進む。王の座を手中におさめたマクベスの勝利はゆるがぬはずだった、バーナムの森が動かないかぎりは……。

あらすじ・内容をもっと見る
231ページ
521登録

マクベスの感想・レビュー(384)

Kindle読み上げで。卑怯にも王位を簒奪したマクベスが、重圧に耐えかね錯乱していく物語。面白かった。セリフがいいんですよねえ。「先に『待て!』と叫んだやつが地獄堕ちだ!」とか「あなたが並べたてられたご自身の悪徳の数々が、私をスコットランドから永遠に追放したのだ」とか。痺れる。読めてよかった!
★4 - コメント(0) - 3月12日

金正恩が思い浮かんだ。鉄板はスターリンかな。トランプも、マクベスにならなければいいけれど。。。マクベスの奥の方にあった欲望が、魔女の囁きによって顔を出す。一旦転がりだしたら止まらない。栄光から奈落の底へ真っ逆さま。このマクベスの欲望は、本心だったんだろうか。自分を見失ったまま、元に戻れていない。瞑想して自分を受け入れるべきだったよ。薬じゃ治せないって医者が言ってたけど、まさに。元々は主君に忠誠を誓う良き臣下だったのにね。有名な『綺麗は汚い、汚いは綺麗』と囁く魔女は、自分の身近にもいる。心せねば。
★1 - コメント(0) - 2月27日

☆☆☆☆ 新訳、かなり読みやすい。
★1 - コメント(0) - 2月1日

かの有名な、きれいはきたない、きたないはきれい。とは訳されていません。そこがいい。新訳ということで、何度か挫折した経験のあったこの本も、するすると頭に入ってきました。古典だから正座して読むべし、という格式高い雰囲気がなく、舞台で上演されたらおもしろいだろうなというほどのスピード感がありました。そのうち福田恆存版も読んでみたいですが。
★1 - コメント(0) - 2016年12月25日

あの薄さにいろんな情念が詰まってて、濃い作品でした。
★1 - コメント(0) - 2016年12月7日

たった200ページ程度しかない戯曲の中に「弱さ」「欲望」「恐怖」「狂気」「猜疑」「憎悪」…ありとあらゆる人間の持つ負の側面が盛り込まれております。マクベスが単なる悪者としてではなく、欲望に目が眩んだために陥る狂気と苦悩とともに描かれているので「勧善懲悪」ではなく深みのある物語になっているんでしょうね。そしてこれらを生み出す三人の魔女の予言、一体何を象徴しているのでしょうか。
★21 - コメント(0) - 2016年11月24日

戯曲という形式を初めて読んだたためか、淡々と進むストーリーにあまり面白みを見出せなかった。実際に演じられている様を見ずにシェークスピアに触れたとは言えないんだろうな。舞台鑑賞前の予習用といった所だろうか。
- コメント(0) - 2016年10月16日

本の名前だけは知っていたので、ストーリーを知ることができてよかった。マクベスの栄光と破滅への道のりがあっというまに展開されていた。人生の短さを感じた。
- コメント(0) - 2016年10月10日

荒野の三人の魔女の「王になる」という予言。その通りの栄華を手にするものの、裏切りに手を染めた事によりやがては転落していくマクベス。訳も読みやすく、物語も短いのでテンポよく読めました。印象的な場面が多いので映像作品も見てみたい。登場人物の中ではマクベス夫人が特に印象深かった。
★7 - コメント(0) - 2016年8月31日

この作品は色々違う訳で読んで、これが4つめになるのかな?現代的で読みやすいという点ではとても読みやすい。何度読んでもこの作品の展開の早さというか、栄華をつかんで転落するまでのあっという間の流れに翻弄されます。多分その慌ただしさがマクベスの生き方であり、栄華の儚さなんだろうなと思うのです。心に大きな傷を作ってまで一瞬の栄華を求める虚しさを最後に独白する有名なTomorrow Speechは何度読んでも心に迫り、しんみりと読み返してしまいます。ここの訳に関してはちくま文庫の松岡和子訳が一番好き。
★2 - コメント(0) - 2016年8月24日

個人的には、ある程度大人になってから読んでみて良かった。もう少し若いと何も感じることがなかったかも、と思う。人間の本音が常に読者に見える形で提供されていることで、全体として事の本質がハッキリと浮き出てくる事に気付かされた。また、善悪両方の人間が自らの使命(役割?)を貫き通しているのも魅力的。また他の作品にも触れてみたい。
★1 - コメント(0) - 2016年8月3日

シェイクスピアの戯曲を読むのは初めてだったかも。『ハムレット』は太宰で読んだけあまり覚えていない。もともと戯曲を読むのが苦手というか、特にシェイクスピアのような時代劇かかった大げさなセリフ回しは何を言ってるのようかわからん。それでも黒澤明の『蜘蛛巣城』の原作でもあり、最近観たジャスティン・ガーゼル『マクベス』が正統的なスタイルで面白かった(マクベスはマイケル・ファスベンダー、夫人がマリオン・コティヤール)。ストーリーがわかればこれほど面白いドラマもない。さすがシェイクスピアだと思った次第。
★9 - コメント(2) - 2016年7月23日

マクベスは、自分が王位を簒奪したのはバンクォーの息子にくれてやるためだったのか!と暗鬱たる嘆きをこぼす。バンクォーが国王の父祖となるという予言に囚われてだ。もう一つは、彼は自分に世継ぎがいないという事実。これも彼の悲劇に少なからぬ影響を及ぼしている。いや、彼よりも彼女、マクベス夫人の悲劇にだ。女性として、貴族階級の妻として、子供=跡継ぎを授かれなかった心痛たるや如何許りか。
- コメント(1) - 2016年7月7日

舞台を見てみたい。シェイクスピアは言葉の魔術師で、どこもかしこも、名文句だらけ。この時期に読んだので、スコットランドやイングランドの重い重い歴史を現実に重ねて感じた。こんな過去があると、人は簡単に今の状況に馴致されず、過去の亡霊に操られてしまうのかな。平家物語の壮絶な戦闘シーンと比較して読むと、サムライは残酷なんて言ってた人はこれ読んだのかと言ってやりたくなる。
★2 - コメント(0) - 2016年6月26日

マクベスの転落劇とすれば悲劇だけど、それすらも滑稽な喜劇と化す。マルコムたちが中心の王道ヒーロー活劇ととらえることもできるし、と短いながらここまで話を多面的に見ることができてなんかお得。マクベスの描写がなんか物足りない感じがしたので、演出家の手腕ひとつでかなりキャラが変わりそう。国のためを思って前の国王を殺したとか、暴君と化したのも誰かに止めてほしかったとかね。
★3 - コメント(0) - 2016年6月24日

古典新訳文庫らしく、格調高くもモダンな日本語で書かれている。魔女が出てくるホラー調のこの戯曲は、やはり生で見てみたいとも思う。ハムレットの2分の1の分量となっているのが、劇をご覧になられるジェイムズ一世が長い芝居が嫌いだからという背景が面白い。王様の好き嫌いによって、名作が生まれたり、駄作が生まれたりしたのだろう。なんだか、現代の企業に通ずるものがある。そもそも、王様に対して、王座をめぐる男たちの血なまぐさい争いを見せるというのも、なんだか不思議なセンスである。
★8 - コメント(0) - 2016年6月8日

初シェイクスピア。特に何の教訓を得ることもなく読み終えてしまった。別の訳の「マクベス」も読んでみたいと思った。
★1 - コメント(0) - 2016年5月15日

シェイクスピアの悲劇。魔女の予言を耳にしたマクベスは次第に狂い、血生臭い道を進んでいく、という話。魔女の予言に唆されたマクベスとマクベス夫人の内面を生々しく描きます。当初、王殺害計画について「もうこれ以上、進むのはよそう」と言っていた弱気なマクベスが段々と残忍で凄惨な姿に変化する点が面白かったです。マクベス夫人が手を洗う(ぬぐう)シーンはとても臨場感がありました。荒野の、おどろおどろしい世界が目に浮かぶような描写に最後まで引き込まれました。映画化されているようなので、そちらも気になります。
★9 - コメント(2) - 2016年5月14日

映画を見て余韻を味わいつつ戯曲を。魔女の予言を信じて血みどろの王位簒奪を果たしたマクベス夫妻が、同じ予言に翻弄され破滅していくまで。シンプルな筋立てでシェイクスピアの中では短め。セリフがとても力強くて、特に長い独白は実際に語られるとイメージ喚起力といい訴える力といい素晴らしい。恐ろしい話だけれどどこか静けさがある。マクベスが囚われている暗い妄想の森の中で、読み手も出口を見失い共に彷徨う。冒頭の魔女の「きれいはきたない、きたないはきれい」は「晴々しいなら 禍々しい、禍々しいなら 晴々しい」と訳されている。
★14 - コメント(2) - 2016年5月14日

マクベスに対する魔女の呼びかけがなんかすごい印象が。
★5 - コメント(0) - 2016年5月14日

マクベス第二弾。安西徹雄訳。福田恆存訳では場面転換が不自然な箇所が幾つもありました。それが安西訳では全て解決されていたのです。安西徹雄とは何者だ、ただの翻訳家ではない。上智大学名誉教授にしてシェイクスピア演劇の演出家。まさに安西さんの自家薬籠中の物になっている。こんな経験は初めて。続きは河合祥一郎訳を読んでから考えます。
★35 - コメント(0) - 2016年4月20日

だいたい内容は知っていたけど、こんなに血なまぐさい話だったのかー、と思った。「きれいは汚い、汚いはきれい」の訳もいろいろ。夫より強そうに見えたマクベス夫人も最期は気が狂ってしまう。解説にあった幻想の話か面白かった。あとやはり悲劇はストーリーが一本通っているせいか(喜劇は同時並行のストーリーがあったりするイメージ)、読みやすかった。
★3 - コメント(0) - 2016年4月15日

私は『マクベス』が好きだ。何故ならば、『マクベス』は常識では考えられないことが成就してしまったことや無意識による恐ろしさを描いているからだ。人の破滅を加速させる事象の描き方は怪奇小説的である。しかし、三人の魔女がマクベスに呼びかける時は自然に「マクベスや、マクベスや」と脳内で訳して読んでいたので、この本での「ヘエエイ、マクベス!!」という訳し方には度肝を抜かれました。もう、この言葉で三人の魔女がケミカルウォッシュ加工でスタッドや編上げ、ダメージ加工している服を着たパンクな魔女にしかイメージできない…(笑)
★54 - コメント(0) - 2016年4月5日

ギリシャ神話のモイライ、北欧神話のノルンを思わせる三人の魔女、その予言を耳にしたが故に道を踏み外したマクベス、同じ予言を耳にし「歴代の王たちの父祖となられる方」と言われても最期まで人の道に忠実だったバンクォー、権力を手にできない女ゆえに夫以上に予言に囚われ、自滅してしまうマクベス夫人。「王の宝玉を2つ持ち王笏を3つ抱えた」王だったジェイムズ一世の治世に発表された作品ならではの展開とはいえ、実在のマクベス王の史実に照らし合わせるとシェイクスピアもなんとも罪深いことをしたものだと思わないでもない。
★104 - コメント(5) - 2016年4月4日

名言「いったん悪を始めたからには、悪を重ねること以外、強くなる道はどこにもないのだ。」それにしても、ヘエエエイ!マクベス!のインパクトが凄い。詳しい感想は自分のノートへ。
★6 - コメント(0) - 2016年4月1日

本作品で最もキャラが立っているのは、王殺しの大罪へ夫を誘惑するマクベス夫人です。彼女は土壇場で怖気づく夫・マクベスを、あの手この手で叱咤激励し殺人へ駆り立てます。心理戦の駆け引き、その説得力が凄い。「いいえその明日を、決して太陽を見せてはなりませぬ。その顔、まるで書物ではありませんか。異様な中身が誰の目にもありありと読めてしまう。世間をあざむくためには世間と同じ顔をしていなくては。目にも手にも言葉にも、歓迎の色を浮かべていなければ。罪のない花を装いながら、花の陰に隠れているヘビでいなくてはなりません」
★48 - コメント(3) - 2016年3月31日

シェイクスピアの四大悲劇のひとつ。闘将マクベスが魔女にそそのかされて国王を殺して王座を手にするも、罪の意識と疑心暗鬼により精神的に追い詰められて破滅していく姿が描かれている。荒野に現れる魔女たちこそは人間の内にある邪心である。邪心はマクベスに「やがて王になる方」とささやきかける。そして悪妻がマクベスの背中を押す。そこにはなんらの理念もなく、ただ王になるという目的だけしかない。だから謀略によって王になった途端にありもしない幽霊の幻想に悩まされることになる。理念なきところに邪心はつけ込むのは人間の弱さである。
★27 - コメント(0) - 2016年3月12日

心えぐられるような台詞、表現、、、素晴らしい。後のイギリス文学に大きな影響を与えたんだろう。オスカーワイルド読んでたら、こういういい回しはきっとシェイクスピアに感化させられてるのかもしれないと思わさせられるところがあるし、ダロウェイ夫人のウルフも然り。聖書からの引用はいうまでもない。文体は旧約の預言書を読んでる感じだった。訳者が素晴らしい訳をしている。
★3 - コメント(0) - 2016年2月28日

シェイクスピアの悲劇。魔女の予言から、マクベスの現れていなかった欲望が顕在化し、一気に目標の達成まで突っ走る。 普通の人がここまで大きな欲望に駆られることは少ないが、日常生活においても魔女のささやき(噂話等?)のようなものに囚われ、道を踏み外すことは往々にあるのではないか。 マクベスの人物描写はシェイクスピアらしく、完全無欠な人格ではなく豪胆さと繊細さがどちらも入っている人格が描かれている。
★6 - コメント(0) - 2016年2月25日

まさに悲劇。また、随所に名言の宝庫。より深く意味を理解するために何度でも読みたい。違う訳者の本も読んでみようと思う。マクベスについては何となく罪と罰のラスコーリニコフを思い出した。
★2 - コメント(0) - 2016年2月13日

「ヘエエエイ、マクベース!」と、やけに魔女のテンションがハイな気もするが、マクベスも英雄と言われるだけに豪快な時もあれば、ものすごく小心者になったりもするし、全体的に登場人物が躁鬱だ。死体を引きずって舞台からはけるシーンが多くて何かシュール。
★7 - コメント(0) - 2016年2月4日

マクベスの落ちっぷりがすさまじい。夫人つよい。全編血なまぐさいのにどっかスコンと笑えるとこもあり。名言多数で、あの言葉はここからだったのか!とか今さら驚く。「響きと怒り」とか。
★3 - コメント(0) - 2016年2月4日

沙翁没後400年ということで、文字が大きそうな文庫本を借りて読みました(苦笑)。訳者が違うとなるほどこうも違うものなのか、と味わいながら読了です。ダンカン王を初めとしてバンクォーもマクベスもあっさり数行で死んでしまう気がしますが、バンクォーの子孫らしき人がちゃんと王位に就いたのかしらん……?それはともかく、魔女の予言に翻弄されたか、もともと野心があったのか、マクベス「夫人」となっている彼女個人の本名が知りたいと思いました。《図書館》
★6 - コメント(0) - 2016年1月24日

「いったん悪を始めたからには、悪を重ねること以外、強くなる道はどこにもないのだ」 破滅が近づくほど、マクベスの優柔不断な態度が無くなっていったのは印象的。
★14 - コメント(0) - 2016年1月16日

T M
シェイクスピアは言葉のリズムが好き。翻訳であっても独特の。後書にあったが、今作で安西先生の訳では魔女の「きれいは汚い 汚いはきれい」が推敲の結果無くなった。私は結構好きな言い回しだった。子どもの時に初めてシェイクスピアを読んだ時心情描写の無いの戯曲作品に戸惑ったことを思い出した。今では、台詞の行間から心情を妄想することはできるので、普通の物語としての楽しみ方もできるけど、やっぱり言い回し、これが醍醐味。今年1作目。楽しかった!(原文も挑戦すべきですな)
★7 - コメント(2) - 2016年1月2日

魔女たちの予言により運命の罠に堕ちたマクベスの姿とマクベス夫人の最期のあわれな姿。『ハムレットQ1』は台詞の比喩の美しさが印象に残るけど、『マクベス』は言葉の強さと言うか物語の雰囲気にあった登場人物たちの強い言葉が印象に残るな~。
★31 - コメント(0) - 2015年11月25日

魔女の預言をきっかけに両手を血に染めてゆくマクベス。及び腰のマクベスを叱咤する夫人。そして復讐を企てる王子と家臣たち……運命の転がる様を見せつけられ、そして圧倒される。魔女の預言がマクベスの奥底に眠っていた野心を呼び起こしたのだろう。悪魔の囁きに耳を傾けてしまうのは誰にでも起こり得る事であり、それをこの様な作品に昇華させたシェイクスピアは人間の本質をよくよく理解していたと思わずにはいられない。
★8 - コメント(0) - 2015年11月23日

☆×5.0…魔女のマクベスを呼ぶセリフが頭にこびりついて大変なことに。(あまり想像もしたくない場面ですが)人は誰しも、その中に「弱さ」を内包する生き物。それがたとい勇猛な男といわれるマクベスでさえも魔女から予言されたものが現実味を帯びていくうちに惑わされ、破滅の道をたどっていくこととなります。結局悪しき手段を持って野望を成就しようとしてもどこかしらでボロが出てくるものなんですね。現実、マクベス夫人はその途で尋常ではない人としての崩壊を迎えますし…なんと言うか、非常に重いですわ。
★9 - コメント(0) - 2015年10月23日

ちゃんと読んだことがなかったので。その上でまた「蜘蛛巣城」など見てみたいです。
★2 - コメント(0) - 2015年10月5日

戯曲。シェイクスピアの四大悲劇の一つ。『オイデュプス王』から続く”預言と悲劇”の系譜に連なる一冊です。運命決定論と自由意志論の型としては定型ですが、やはりマクベス夫人やマクベス討伐を目論む復讐者たちが活き活きと描かれてるのが印象的ですね。短い作品ながら徹頭徹尾、全篇緊張感の張り詰めた作品です。
★19 - コメント(0) - 2015年10月4日

マクベスの 評価:88 感想・レビュー:140
ログイン新規登録(無料)