菊と刀 (光文社古典新訳文庫)

菊と刀 (光文社古典新訳文庫)
あらすじ・内容
第二次世界大戦中、米国戦時情報局の依頼を受け、日本人の気質や行動を研究した文化人類学者ベネディクト。日系人や滞日経験のある米国人たちの協力を得て、日本人の心理を考察し、その矛盾した行動を鋭く分析した。ロングセラーの画期的新訳。

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菊と刀はこんな本です

菊と刀の感想・レビュー(401)

米国人による日本研究。高校の時に知ってやっと読んだ。もう知ったかぶりしなくてすむ。 戦中、戦後直ぐに書かれた本なので、若干内容は古いが、日本人の行動原理とか規範、それらが形作られる文化的背景等、膨大な調査と研究に基づいて書かれたことが伝わってくる。今の自分が読んでもなるほどとうなずくことも多い。 なにより恐ろしいのが、著者は日本に一度も行かずに本書を書いている事。こんな研究を戦時中に行う事が出来た、米国はすごい国だと思わされた。
- コメント(0) - 3月19日

日本人の精神構造や価値観についてアメリカの文化人類学者が分析したもの。  新訳によって、読みやすさという点ではかなり貢献できていると思うが、私自身は内容的に未消化な部分も少なくなかった。70年前の発表なので、日本人の行動様式も随分様変わりし、叙述と自分の認識とが結びつきにくかった。このレポートが、米国の対日政策の指針となったことは、本書を語る上で重要である。
★1 - コメント(0) - 3月17日

アメリカ留学中にずっと読んでいた本。日本にいたら頷けそうにない内容も、アメリカでは確かにそうかもしれないと思えてしまったのは気のせいなのか。外国の人々からしたらやや難解にも見える日本人の多面性を慎重かつ詳細に分析した本である。同じ大学のチームメイトも高校のときに読んだと言っていた。彼は日本人のもつ独特の恐ろしさも感じたと言っていた。日本人の国民性と伝統への意識に気づかせてくれる一冊。
- コメント(0) - 3月11日

今まで社会的経験に基づいて漠然と「善いこと」と「悪いこと」を判断してきましたが、どんな道徳的価値観を日本社会が持っていて、それが実際にどう働くかを分解してくれたのが読んでいて気持ちよかったです。また、『ある心の働きが、「人間」だから生まれるものなのか、「日本人」だから生まれるものなのか?』という、外国人と日常的にコミュニケーションをとることのできない私が解決できない問いにも答えてくれました。
★2 - コメント(0) - 2月25日

細部に間違ったところや、少し違和感を感じる所もあるが、外国から見た戦時中の日本が語られていて、それはもう今の僕たち日本人からみても、当たり前のことではなくなっている。昔の日本人が何を考えていたかに想いを馳せると同時に、悪い面は反省し、美しい面は引き継いでいきたい。
- コメント(0) - 2月11日

アメリカ人、文化人類学者である著者が90年代に日本人の歴史的文化特性についてまとめた著書。欧米型の内向きな性格を「罪の文化」と定義し、比較する形ど日本を「恥の文化」と定義する。日本人な何よりも他人への義理を重んじ、そのための規律にこだわる。それが転じて、枠からはみ出ること、失敗が許されない文化を形成したという。全てが正しいとは思わないが、常に「建前」を気にする、また、正しい英語を気にし過ぎてなかなか話せない今の日本人を見てると、納得できる部分も少なからずある。
- コメント(0) - 1月15日

第二次大戦中の米国で対戦国である日本の国民性を掴むため、文化人類学者が研究した結果をまとめたもの。 菊は「型にはまった美しさ」・刀は「自身を磨くこと」の象徴だそうな。 内容的にはなるほどなと思う部分といや違うやろというところがありますが、まともにフィールドワークもできない状況でここまでの内容を書いたということ自体が驚嘆すべきです。西洋に属する米国の方が「己を知り敵を知れば百戦危うからず」を実践してたというわけです。 ただ、これを読むと逆に今の日本はかなりアメリカ的になってるなぁと感じました。
- コメント(0) - 2016年10月30日

ERI
納得できる部分と、そうでない部分にはっきり分かれた。70年を経て、日本人はアメリカ寄りになってきているのか。恥を強力な支えとし、罪を重視しないという文化であることには共感。日本人の美徳は自己責任であるという主張には強い違和感。いま、自らに自己責任を追及できる大人がどれだけいることか。
- コメント(0) - 2016年10月6日

戦後の対日政策を見越して書かれた本書。もっと古いものかと思っていた。実感として馴染みのない部分もあったが、日本人の行動の根底にあるものへの考察が興味深い。アメリカとは逆に、幼年期初めには自由奔放な行動が許され、次第に恥をかかないようにしつけられて慎重な生き方になるが、幼いころの体験は刷り込まれているため、ときとして極端で矛盾に満ちた行動(従順だが反抗的、勇敢だが小心など)をとるとのこと。
★3 - コメント(0) - 2016年8月20日

価値観や考え方の全く異なる日本人を冷静に分析し理解しようとする努力に頭が下がった。日本人の価値観が人からどう思われているのかということに左右され、機会主義的だとあった。何も問題のない平和な時はそれで良いかもしれないが、そうでなくなった時に歯止めとなるものがないような気がして不安を感じた。あと、日本人の擬装された意志の自由が、鉢植えにされ輪台にはめこまれた菊に例えられていた。美しく咲き誇っているが、要所要所は針金で固定されているところがまさに日本人を表すのにぴったりだと思った。
★1 - コメント(0) - 2016年8月2日

日本に来た事もないアメリカ人の人類学者が日本の家屋内の家具の配置、赤ん坊の抱き方、軍隊内でのいじめの実態、子供の遊びと服装など細かなところを僅かな期間で徹底的に調べて日本人を分析していることに驚きました。日本人でも改めて日本人とは何かと勉強するには素晴らしい教材だと思います。
★1 - コメント(0) - 2016年7月23日

読みやすいが理解しづらい部分も多い。 著者は日本に来たことはないのだから、来たこともないのに日本人を理解するのはそりゃ難しいが。 読んでわかったが、日本はつくづく根性論と恥の社会。あと、相変わらずの切腹社会。 外から見てもそうらしい。 エネルギー温存とかの考えはよろしくない行為だとか。 また、物語が勧善懲悪ではないのは特にアメリカと比べ大違い。 そこは、アニメ文化として名残がある。
★1 - コメント(0) - 2016年7月22日

読まなきゃ、読まなきゃと思っていた一冊。仕事とも深く関わるのに、今さら手にしたことを深く恥じた。読んでいて、ルース女史の観察力と考察力には目を見張った。「日本人とは?」を考えることも然ることながら、「異文化理解」「多様性の尊重」「グローバリズムと日本人」など、今まさに私たちが個人レベルで考えなければならない事柄について、本書は貴重なヒントを与えてくれる。これが70年前の終戦直後に書かれた著作だというから本当に驚嘆。若干の事実誤認があるとしても、それをも意に介させない迫力のある一冊だった。
★7 - コメント(0) - 2016年7月19日

『菊と刀』というと恥の文化・罪の文化の対比が有名であるがそこに至るまでの「義理」や「恩」の考察が良かった。アメリカナイズされたところもあるけど、日本人ってそうだよなぁと納得できるね。時々アメリカの文化か、翻訳かがよくわからないところがあるけど。下手に自国民が書くより、外側から観察してもらった方がよっぽど面白い。日本人とは何かを知るついでにアメリカ人についても知れて、お得。つくづく自分は日本人なんだなぁと思ったし、やんなった。私が今属するコミュニティーは余りこの時代から変わってないのかもしれない。
★20 - コメント(0) - 2016年6月19日

すごい本でした。アメリカ人が日本を統治するにあたり、日本人という民族を知るために書かれた本。終戦から65年経ってだいぶ事情は変わっても、なお価値のある名著。「見られる自分が本当の自分」ときいたことがあるが、日本人の特徴は日本人自身には当たり前すぎて気付かないのかも。日本人が好きな、善と善のジレンマが非常に興味深かった。日本人が精神論が好きというのは納得。自己責任の考え方も好き。ただ、うまくいかなかった原因を「努力が足りない」で終わらせると進歩がないよな。
★8 - コメント(1) - 2016年6月19日

アメリカ人が日本を統治するにあたり、日本人という民族を知るために書かれた本。終戦から65年経ってだいぶ事情は変わっても、なお価値のある名著。「見られる自分が本当の自分」ときいたことがあるが、日本人の特徴は日本人自身には当たり前すぎて気付かないのかも。日本人が好きな、善と善のジレンマが非常に興味深かった。日本人が精神論が好きというのは納得。自己責任の考え方も好き。ただ、うまくいかなかった原因を「努力が足りない」で終わらせると進歩がないよな。
★1 - コメント(0) - 2016年6月16日

菊に代表される柔和さと刀に代表される荒々しさとの矛盾ない共存が、アメリカ人著者の日本文化に対する問題意識となった。日常生活の上下関係に「応分の場」を求めた日本人は、戦争においてもアジア諸国に「応分の場」を求めた。義経と弁慶の話から義理は真心から発したものであったと知れるが、世間と名に由来する義理はいつしか日本人を縛るものとなった。義務は快楽を許容し、そこに悪は存在しない。統合された人格的倫理を持たない倫理体系は、恥からの解放が即ち自由となる。戦後日本の突然の方針転換は、状況対応的倫理に相応しい形と言える。
★14 - コメント(1) - 2016年6月3日

戦後間もない1946年にアメリカ人の学者が日本人の精神性と文化について、アメリカと対比させつつ記した書。訳が良いからかスムーズに頭に入ってきました。これを高校時代に読んでいたら日本史をもっと好きになっていただろうと悔やみます。精神性の差異は日米で異なる心理学の実験結果を生む、というのも面白い(心理学での結果はある程度割り引くべきですが)。競争のメリットが叫ばれる中、実は日本人は米国人と違って競争相手がいると他者との優劣を気にして成績が下がるので、むしろ一人でマイスコアを狙って取り組む方が良いらしいです。
★1 - コメント(4) - 2016年5月7日

『菊と刀』というと恥の文化・罪の文化の対比が有名であるがそこに至るまでの「義理」や「恩」の考察が良かった。「名に対する義理」を侵された時日本人は攻撃的になる。それは復讐という形態をとることもあれば、法の秩序を乱さぬように自己に向かうこともある(その究極形態が自殺)というのはニーチェの言う禁欲主義的僧侶を想起させる。一番良かったのは冒頭、ベネディクトが国民性を語ることを是としていることだ。国民性の差異を認め、そしてそれを尊重するのが大事なのであって、四海兄弟論が如き理想的言説は排他主義にすら繋がりうる。
- コメント(0) - 2016年4月28日

日本人を知っている日本人ほど、また日本人を知らない若い世代でも読みたい、文化人類学の金字塔と言ってよいだろう。内を知るなら外を知れ。温故知新。
- コメント(0) - 2016年4月23日

アメリカ人の日本人研究書(比較文化)として日本人たる自分の行動を見つめるにもよいし、アメリカ人が日本人と異なってどういう考えをするのかを知る意味でも興味深い。
- コメント(0) - 2016年4月17日

★★★☆☆
- コメント(0) - 2016年4月16日

戦前までの日本の考え方が昔ほどではないが残っているのを感じた。前半はアメリカ人向けに書かれている為、ところどころ蛇足に感じる所はあった。4
★1 - コメント(0) - 2016年4月7日

すごい本でした。海外から見た日本って、今でもネットで盛んに話題になるように人の目が気になり、かつ日本文化に自負心をもつ我々にはいつまで立っても興味深いテーマだと思う。古風とは思えど、全く古さを感じないし、日本文化外の人々から見たからこそ出てきた視点というものもたくさんあって面白く思う。また戦後の時代に戦勝国の視点でこれだけフェアな(文化批判を伴わない)比較文化論をかましたことがすごいと思う。あとベネディクトが女性ということを解説で知り魂消ました。
★2 - コメント(0) - 2016年2月5日

1946年の著作だが、いま読んでも日本人なら誰もが自分や周りの人々のことを思い浮かべてしまうのではないだろうか。
★1 - コメント(0) - 2016年1月20日

「君たち、『菊と刀』くらいは読みなさい」と言われて。色々つっこみたい所はあるけれど(特に日本人の神観念についてとか)、興味深い内容だった。ただ、日本人の二面性の原因を子供時代の教育のあり方ひとつに帰するのは少し強引ではないかと感じた。筆者の視点がわりと冷静で、あくまで公正に比較を行おうとしている姿勢が見て取れる。でもまあ確かに人によってはカンに触るかもなあ。今、同じように日本人研究をしたらどんな感じになるのかな。
★7 - コメント(0) - 2015年12月11日

外国人が見た日本人を知っておこうと読んでみた。現代の日本人を分析する機会も無い。が、気付かされる読者もいると想う。でも勝手に分析される不愉快を感じた^^;
★96 - コメント(1) - 2015年11月23日

1946年に出版された、第二次世界大戦中の日本研究の本。筆者が日本に来たことがない?とは到底思えないくらいの詳細な描写にビックリした。戦後70年経っても当時の精神論は変わっておらず、相変わらず自殺者も多い。ルースが言った「この国は考え方を柔軟に変えることが出来る」はできなかったのかのだろうかと思ってしまった。
★1 - コメント(0) - 2015年11月7日

p.69窮地に追い詰められた人々の救出と援護が行われると、それがどのようなものであれ、アメリカ人は感動を覚える~ところが日本人に勇敢さはそのような救出活動を認めない~生死にかかわる危険に身をゆだねてこそ清い。事前に対策を講ずるのは卑劣である。 p.92 p.173些末な事項にこれほど神経をとがらせ、また、これほど痛々しい傷つきやすさをあからさまにする事例は、アメリカでは非行少年グループの長所や神経症患者のカルテにしか見られない。しかしこれは、日本人の美徳なのである。
★1 - コメント(0) - 2015年9月26日

面白いけど冗長すぎる。抄訳版を出すべき。
★1 - コメント(0) - 2015年9月9日

この本が日本でベストセラーになったという事実そのものが内容を裏付けているんだとか考えると、典型的な似非評論家の詭弁っぽいでしょうか/表題の「刀」はハラキリの象徴のように読みました/「無我の境地」とは、自分の行動を観察しているもう一人の自分という意識が消失している状態のことだ、とかはなるほどなーと思いました
★2 - コメント(1) - 2015年8月25日

戦時中のアメリカ人が、日本という国について研究した本。内容としては、恩や義理、誠、恥などの側面から日本、日本人の特異性を語ったもの。昔の本なので、日本人観という点で新鮮さはないですが、行ったことのない外国の文化慣習について研究するという点ではとても興味深かったです。
★5 - コメント(0) - 2015年8月12日

戦時中に米軍が日本人を調査した資料がもとの作品。他者(アメリカ人)と自分(日本人)を比較することで初めて自分(日本人)が客観視できる感じ。目から鱗。
★4 - コメント(0) - 2015年8月2日

有名な本ですがなかなか読めず、新訳があったのでようやく読めました。本の内容というより、文化人類学者に依頼して戦争中の敵国を分析するという考え方に負けたなという感想を持ちます。こういう合理主義というか、無駄のない考え方が日本人にはできなかった。ここまでの徹底性を持てないことに日本の甘さがあるし、欧米に思想的に勝てない一因のような気がします。
★3 - コメント(0) - 2015年8月1日

大学の授業で少しだけ読んでずっと気になっていた本です。今日ではもう当てはまらないことも多いですが、外国人の目から客観的に書かれていて読み応えのある内容でした
★4 - コメント(0) - 2015年3月18日

昨年読んだ本である。(僕にとってだが)衝撃的な(ストンとふに落ちるような)内容で、とても好きな本であるので、何度か読み直している。で、今回は精読ついでに内容をテキストデータ化しようと思い立った。それでまず光文社版をざっと読み内容を把握したうえで、講談社版を読み直してデジタルテキスト化した。これでいつでも内容を見直せるわけで、「菊と刀」が僕の「おなじみの古典」となる日が近づいた。
★8 - コメント(3) - 2015年3月16日

【《罪》】《ベネディクトを読んで》/《古典を読む時に当然の主題を省みていた》。《「罪の意識」の深化》、《これに秘められていた謎》、《「ある謎」の正体を識る》。《人の意識と自我》、《これを見続ける時》、《内観》、《「本来の自己」を知らなくてはならない》。《「私は誰か?」この問いに答える》。《『罪』の正体は「鏡」か》。《「『鏡』を捨てなくてはならない」》。《「罪を識ること」で人は姿を帯びるのだろうか》。《「形なき姿を形あるものへ」》。《「人を造り変え、形造ってくれるもの」》。《「それを刻む」》。/即ち陰影へと
★17 - コメント(0) - 2015年3月11日

読むのは2回目になる。外国人の書く日本人論のはずだが、日本人より日本のことが見えているのではと思うくらい本当に説得力がある。恥という概念に無意識的に苛まれながら暮らしているがゆえに、周りの目が気になって仕方ない。競争原理だって、周りを気にしすぎて負けてしまう。もともと日本に西洋の競争原理は合わなかったのかもしれない。だから生活のバランスを失って自殺してしまう人が多いんじゃないの?と勝手に憶測してしまった。
★5 - コメント(0) - 2015年3月9日

古いのに、全く古さを感じさせない。今まで色々な日本人論(その中には精神分析学的アプローチもあれば精神医学的なアプローチもあった)を読んできたが、この本はすごいと思った。議論は多岐に渡っているため、ここではこの本の概論のみ述べる。この本は日本における文化および日本人が持つ思想の「虹の解体」になったのではないか。この本は日本人だけでなく、日本人が創作した映画、小説(それは得てして表現者の思想を表現するものだと感じているのであるが)を理解するのに役に立つ。直近の例で言えば「風立ちぬ」がそうだった。
★7 - コメント(1) - 2015年2月23日

菊と刀の 評価:80 感想・レビュー:128
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