黄金の壺/マドモワゼル・ド・スキュデリ (光文社古典新訳文庫)

黄金の壺/マドモワゼル・ド・スキュデリ (光文社古典新訳文庫)
あらすじ・内容
美しい金緑色の蛇に恋した大学生アンゼルムスは非現実の世界に足を踏み入れていくが……。(「黄金の壺」)17世紀のパリ。天才的な職人が手がけた宝石を所有する貴族たちがつぎつぎと襲われる。ようやく逮捕された犯人は意外な人物だった!(「マドモワゼル・ド・スキュデリ」)

あらすじ・内容をもっと見る

黄金の壺/マドモワゼル・ド・スキュデリはこんな本です

黄金の壺/マドモワゼル・ド・スキュデリの感想・レビュー(154)

全然集中して読めなかったので次回再読の際にはもっと入り込んで読みたいと思う。
- コメント(0) - 2月15日

幻想の背後に壮大すぎる思想やら主張やらが入ってくると割りとうんざりしてしまう事に気が付いた。その要素が控えめだったドンファンが一番好き。オチもベタだけど、挿入の仕方がスタイリッシュだった。黄金の壺も日常の非日常的な奇々怪々さは堪らなかったけど、後者が前者を圧倒し出してからはこれじゃない感があった。
★4 - コメント(0) - 2月13日

あふれすぎる激情から、余白を一切残さずに全てを塗りつぶすその過剰ぶりには閉口。しかし、我々の王国は地上的な世界にはないと言いながらも、天上に至る梯子はしっかりと地上に据え付けているあたりに、ホフマンの真骨頂を見る。ポエジーに生きることの幸福。音楽と視覚との間を自在に飛び回りつつその超自然的な美を言語化する離れ業に幻惑されながらも、幻視者のあふれるヴィジョンと多幸感が見える。天才とはある種の過剰であり、見え過ぎて聞こえ過ぎて、美のヴィジョンをその全身で浴び続けていることなのかもしれない。
★2 - コメント(0) - 1月30日

黄金の壺の贅沢な感じよ、しかしヴェロニカは男云々より立場で結婚したいということなのではもっと突き詰めれば金では・・・? ええねんけどさ、結局そうなったんやし。 クライスレリアーナの「俺はわかってるんだぜ、おまえたりよりな」この作品は俺こそ見方をしっている!!なんて感じは芸術作品に振れた人は誰しも抱くものなのでは、ちょっと読んで安心した。
- コメント(0) - 2016年9月27日

「黄金の壺」、これは面白い! 最初は、夢野久作の「ドクラマグラ」のような狂気の話かと思ったが、メルヘンだった。 しかもかなり現実をベースにしたメルヘン(う~ん、うまく言えません)で、話の展開が実に奇抜で、約200年前の作品であることにもびっくり。 映像化しても面白そうだ。 「マドモワゼル・ド・スキュデリ」は、ポーの作品を思わせる推理・サスペンス作。 解説読んだら、ポーのような作品の先駆けでした。 犯人がとにかく個性的。 終わり方はほのぼのとした感じ。あとの2作は私にはよくわかりません。 ★★★ 
★19 - コメント(3) - 2016年8月11日

黄金の壺…ファンタジーとしか言いようがない。クスリでも決めてるのかと。 マドモワゼル・ド・スキュデリ…これが推理小説の元祖とか言われてるのか…西洋古典推理小説は読んだことないからわからないけど、なにが元祖と呼ばれる所以なのかよくわからないね。俺の文学的素養が低いのかもしれない。 ドン・ファン…独逸における「ドン・ジョヴァンニ」の一般的な公演名。 クライスレリアーナ…クライスラーに関するあれこれ?正直記憶にまったく残ってない。
- コメント(0) - 2016年4月24日

ホフマンの魅力を伝えるセレクトと翻訳。黄金の壺は、リアリズムが奇妙に交錯する幻想小説として。マドモワゼルは、推理小説(ミステリ)の先駆けとも評される作品として。クライスレリアーナほか、音楽についての小品を収めているのも○。
★5 - コメント(0) - 2016年4月17日

ホフマンの小説には怪しげな人物が道具を渡し、主人公が狂乱して物語が急展開する。といった手法が見られる。私はロマン派の小説をあまり嗜んでいないので、これがいわゆるロマン派の〝お約束〟なのかはわからないが・・・・・・しかしこの黄金の壺は「怪しげな人物」が割り込むのではなく、主人公・アンゼルムスや令嬢ヴェローニカが自分たちの憂鬱という病を解消するために異物を日常の中に入れ込んでいく。その姿は非常にリアルで、共感しやすい。「ある日」が割り込むのも、運命の残酷さを感じさせて面白いが、私は黄金の壺の方が好きだ。
- コメント(0) - 2016年1月19日

「黄金の壺」は魔女やら火の精やらが登場し、メールヘンの世界がテンポの良い訳文で紡がれ、ドタバタ騒ぎが楽しい。惑わされては心変わりするアンゼルムスの浮わついた態度には正直苛立ちを覚える。対してヴェローニカは夢見勝ちな乙女らしさを湛えつつも、アンゼルムスを自分のものにしようとする執念を見せつけ、なかなか現実的な人物に思えた。「マドモワゼル・ド・スキュデリ」は謎と狂気に溢れ、サスペンスフルな展開が面白かった。時代設定、登場人物の配置、鮮やかな結末、どれをとっても見事。
★5 - コメント(0) - 2016年1月5日

悪さをする余裕があるなら楽しいことを素直に探しなさい。
- コメント(0) - 2015年12月13日

「マドモワゼル・ド・スキュデリ」が一番面白かった。ルイ14世治世下の魔都パリ。強盗、殺人、そして毒殺。悪の蔓延る現世で期せずして連続殺人犯たちと対峙するは、国王の信頼厚いスキュデリ夫人。「クライスレリアリーナ」は後にシューマンがこれをもとにピアノの名曲を作ったことで有名な音楽小説。翻訳が抜粋であることが残念。「ドン・ファン」はモーツアルトの傑作オペラ「ドンジョバンニ」が上演されている劇場が舞台。
★50 - コメント(1) - 2015年10月18日

黄金の壺、とっても面白かった。童話寄りの美しい幻想文学は大好物です。神秘の世界に酔いしれそう
- コメント(0) - 2015年10月14日

「黄金の壺」は妖艶な蛇の化身の美女に惑わされる「白蛇伝」みたいな話かと思ったら奇想天外なメルヘンだった。蛇の化身が善玉というのは珍しい(特にキリスト教国だと蛇=堕落の象徴だし)アトランティスや火の精に魔女と異教的な雰囲気がたまらない。自然に潜むポエジーを感じ取れる詩心と純粋さを持つ主人公だからこそ、愛を手に入れられたのだろう。現実と夢の世界の結婚が対比されるのも象徴的。「マドモアゼル〜」もよく練られた話で面白いし多面的な作家でもあるが、やはりホフマンは奔放な想像力を遊ばせる作品こそ魅力的だと思う。
★2 - コメント(0) - 2015年7月26日

現時点で本年最高におもしろかった小説。『黄金の壺』は信と愛の寓話ものでエピソードがよかった。『マドモワゼル・ド・スキュデリ』は打って変わって探偵小説。ブランヴィリエ夫人の悪行が白日の下になり、まだパリの人々がその悪魔の秘薬に怯えている頃多発した金品強奪、殺人事件の謎に迫る、というものなのだが、頁を繰る手を止められない。描写が素晴らしいからか、頭に映像が浮かぶところが多々あった。これはぜひ時代考証しっかりして映像化してもらいたい。第一級のエンターテイメント作品。
★3 - コメント(0) - 2015年7月2日

ドイツ・ロマン派の才人ホフマンの作品集。大都会ドレスデンを舞台に、林檎売り(実は魔女)と高級官僚(実は火の精)の争いに巻き込まれた若者を描いた「黄金の壺」が幻想的で魅力十分だが、併録されている「マドモアゼル・スキュデリ」は、更に興味深い。相次ぐ宝石強奪、深まる謎、口を閉ざす容疑者、あっと驚く真犯人など、推理小説の要素をほとんど備えている。謎解きの要素が薄いため完全な推理小説とは言い難いが、その代わり、ルイ14世やマントノン夫人など実在の人物が頻出し、歴史物としても楽しめる。推理小説成立前夜を飾る力作。
★10 - コメント(0) - 2015年5月31日

授業で使用。テストまでに丁寧に読み返す。ドイツ文学は初めてかな。
- コメント(0) - 2015年5月30日

「黄金の壷」は、読んでいる間ずっと1つの音楽を聴いているような感覚だった。やはりこの人は芸術的表現で以て物語を作っているのだなあと再確認。しかし物語の途中で著者自身が出張る場面や評論となると途端に退屈な雰囲気が漂うのは著者自身の現実側の姿故なのか訳者故なのか。
- コメント(0) - 2015年1月24日

★★☆ 浪漫派、ああ浪漫派、浪漫派。過剰なまでの装飾に満ちた形容の言葉と、芸術に対する常軌を逸した熱狂。とても一言で感想を言い表せないけれど、本を読んでいる間は狂おしく綺羅綺羅しい世界に身を置いていたことだけは言える。そこから無事生還できて良かったという気もするし、私にはあの世界の扉は開かれていなかったという気もする。こういう作品を読むと、ヨーロッパ史をもう一度勉強したくなる。古典文学の読解に教養は欠かせないな。
★8 - コメント(0) - 2015年1月5日

黄金の壷は昔岩波で読んだ覚えがあります。ただ非常に現代的でわかりやすくなっています。「モモ」などを訳している大島さんだからでしょうか?「マドモアゼル・スキュデリ」も楽しく読みました。「クライスレリアーナ」は全文を読みたい気がしました。ホフマンという人は多彩な作家ですね。
★40 - コメント(0) - 2014年11月17日

自分なりに大学生アンゼルムスがちょっと気がふれている人間なんだなと 納得しながら読んでいたのに、突然ホフマンが現れて全否定されてびっくり。 今まで小説読んできて作者に否定されたことなかったので、動揺しました。 アンゼルムスのようにどんな世界でもいいやと 幻想の中にゆらゆら揺られるのを心地よく感じながら読みました。 でもまた最後にホフマンが登場し現実に引き戻されました。 どうしたいんだ!ホフマン!
★1 - コメント(0) - 2014年9月23日

幻想小説を探していく上で、一度は読んだ方がいいかな…と手に取ったホフマン。「黄金の壺」はメルヘンだけど、一筋縄ではいかない二重世界。読み手によって全く解釈が変わりそう。「スキュデリ」は、頁をめくる手が止まらない、先が気になるミステリー。読みながら、全力で主人公を応援しました。どちらも佳作だけど、同じ作者の作品とは思えなかった…。
★5 - コメント(0) - 2014年8月6日

「ドン・ファン」がおもしろかった。
★1 - コメント(0) - 2014年7月21日

『黄金の壺』は幻想的な物語。とても不思議な雰囲気で良かった。物語に引き込まれて行く感じで読めた。『スキュデリ』はミステリ風の作品で楽しめた。どの作品もいい雰囲気で良いな~。『砂男』のような作品も好きだけど、この短編集の作品も良いな。
★27 - コメント(0) - 2014年7月2日

題名ともなった2作品は岩波文庫で既読。「ドン・ファン」はオペラ批評からの芸術美を昇華させたかと思いきや、まさかのオチに口が開きました。そして音楽の絡んだ謎めいた「クライスレリアーナ」は面白そうなのに抜粋なのが返す返すも残念です・゜・(ノД`)・゜・
★36 - コメント(0) - 2014年2月6日

■誕生お祝い 1月24日■「黄金の壺」は、あちらとこちらの世界が入り混じってしまう、実にホフマンらしい短編。同系統の「砂男」も久しぶりに読んでみたくなります。あちらは確か結末が暗かったような……。「マドモワゼル・ド・スキュデリ」は確かに推理小説ふうのお話でした。1819年に出版されているので、ポーの「モルグ街の殺人」よりも早いんですよね(他に先行作品があったのかも調べたいところ)。連続殺人事件、意外な犯人……どんでん返しもちゃんとあり、面白かったです。
★16 - コメント(0) - 2014年1月28日

黄金の壺は岩波版で読んだことがあったのでさらっと復習程度に。スキュデリの方をじっくり読みました。探偵小説風の筋書きよりむしろカルディヤックの人物像が印象に残った。そしてこの新訳は大島かおりさんとのこと。『モモ』訳してる人やん!と勝手にテンション上がってしまった。
★4 - コメント(0) - 2013年12月12日

大好きです。ETAホフマン大好きです。この、現実と幻想が混ざりあっていく感じ。おとぎ話めいていて、だけど少しグロテスクで、くらくらするような美しい物語。ですます調の文体も、ロマンチックさに拍車をかけていて素敵でした。大満足。
★6 - コメント(0) - 2013年10月8日

幻想的なメルヘン、推理ドラマ、オペラ、音楽の味わいが詰まったホフマンの世界。ホフマンって多才な人だったんだな。
★3 - コメント(0) - 2013年6月14日

「黄金の壷」は妖精や魔女を同時代に当てはめたファンタジー。次から次に起こる奇々怪々な出来事が心地いい。「マドモワゼル・ド・スキュデリ」は推理小説というほどのものではないと思うけれど、サスペンスの古典として非常に面白い作品。残りの二つは小品という感じだけど、エッセイとも物語ともつかないポストモダン的な装いがある。
★4 - コメント(0) - 2013年6月3日

「マドモアゼル・ド・スキュデリ」は推理小説の元祖と言われてるけど、理論的でないところがあるのは致し方ない。
★2 - コメント(0) - 2013年5月15日

「黄金の壺」では、「第四の夜話」の冒頭で、「これまでの人生で、いつもの自分のすることなすことが、なにもかもいやでたまらなくなり、(略)価値のあると感じたり考えたりしていたものがすべて、にわかにばかばかしく、取るに足りないと思えてしまう、(略)経験したことがおありでしょうか?」(50頁)これである。時にあるかもな。たぶん、何かにうなされているんだろうが。今、オーヴァードクター12年経過しつつある。この間何も変わらなかったのでこんな心境だが、どうにか生き延びれたか。顕著な業績なくして生き延びれない世界だが。
★9 - コメント(0) - 2013年3月15日

メルヘンの世界というのは、自然が語りかけてくる言語を聞きとってしまうことで立ち現れてくるのではないか。そして、そうやって立ち現れてくる幻想世界には、往々にして主体の欲望が投影される。表題作「黄金の壺」はそういう話だった。「クライスレリアーナ」の主人公は音楽家だが、赤い大きな石に、その下で惨殺された令嬢の物語を読み取ってしまう。それにしても、19世紀初めの小説とは思えないほどやんちゃな内容だった。魔女vs火の精の支離滅裂なバトルシーンは必見。「ドン・ファン」は途中から小説でさえなく、オペラ批評と化している。
★3 - コメント(0) - 2013年1月31日

論理的思考と実務家としての手腕が必要とされる法律家でありながら、幻想的な物語を書き、音楽家としての感性も持ちえたホフマンという人、とても興味深い。
★2 - コメント(0) - 2012年10月24日

200年前に書かれたと思うと、凄いとしかいいようがありません。またまた初めましてな偉大なるホフマンさんに古典新訳文庫で出会えました。「黄金の壺」は非現実的な世界へ引きずりこまれてしまい殆ど迷子になったかのような状態にさせられましたが、不思議な感覚が魅力的でした。「マドモアゼル・ド・スキュデリ」はミステリーなので入りやすかったです。でも、この本は人を選ぶかも知れないので、誰にでもおススメは出来ないだろうなぁ。
★53 - コメント(0) - 2012年5月8日

色川武大だとか夏目漱石だとかを読んだところにこれだったから、なおきつい。物語として面白いにせよ、いかんせん登場人物も題材もロマン派で古典的。あまりに美化された宮廷人たち、その吐く息に悶絶。
★3 - コメント(0) - 2012年3月13日

「黄金の壺」を読んでから一、二年経って、ようやく続きを読んだけれどとてもよかった。ミステリータッチの「マドモワゼル・ド・スキュデリ」、音楽について書いた「ドン・ファン」「クライスレリアーナ」。とりわけ「ドン・ファン」がよかった。「ドン・ジョヴァンニ」の内容ややオペラの基本的用語を学校で教わっていたからだろう。幻想的で素晴らしい短編だった。
★5 - コメント(0) - 2011年12月7日

人知を超えた力に精神を犯され、熱に浮かされたかのごとく正気を失ってしまうというロマン派的な人間像がホフマンの作品のモチーフになっていると感じた。クライスレリアーナが抜粋なのは残念。
★2 - コメント(0) - 2011年2月26日

黄金の壺/マドモワゼル・ド・スキュデリの 評価:82 感想・レビュー:53
ログイン新規登録(無料)