善悪の彼岸 (光文社古典新訳文庫)

善悪の彼岸 (光文社古典新訳文庫)
あらすじ・内容
考える自我から出発したデカルトに始まり、カント、シェリング、ヘーゲル、ショーペンハウアーにいたる西洋の近代哲学。本書はその遺産の上に立ちながらも、哲学そのものがキリスト教の伝統にいかに制約されているか、独断論に終始しているかを示し、新しい哲学の営みの道を拓く試みである。

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善悪の彼岸はこんな本です

善悪の彼岸の感想・レビュー(299)

評価D
★1 - コメント(0) - 3月24日

アフォリズムに満ちたニーチェの著書。岡本太郎はきっとニーチェも好きだったのだろうなと思わせる、そんな勢いを感じさせる。
★22 - コメント(0) - 3月4日

木田元が『反哲学入門』の中で、それまでの西洋の哲学・道徳・宗教全てを批判し乗り越えようとしたのがニーチェだったと語っている通り、本書は基本的にはそれらの批判作業が根底に据えられている。個人的に僕が面白いと思ったのはニーチェの文体論とも読める「ドイツ人の文体」についての断章で、ゲーテの文体は堅苦しさと優雅さの混淆ではあったがドイツという小さな枠に収まっている退屈な文体だと仄めかしている箇所でこれには(良い意味で)笑ってしまった。ニーチェという人間は「芸術」を何よりも愛していた事が著作全体を通じても伺える。
★7 - コメント(0) - 1月21日

「真理が女であると考えてみては――、どうだろう?」の出だしが痺れる。哲学と言うと大げさだが日々色々なことを考え、世の中で居心地の悪さを感じているような人には、胸に迫るものがあるのではないだろうか。少なくとも僕にはあった。しかし…これが学生時代とかならこの思想に心酔できたかもしれないが、社会に出て色々と折り合いをつけなければいけないことも増えてくると、ニーチェの言葉はしばしば子供っぽく思えてしまう。自分の価値観は勿論大事だが、僕はそれを世の中とうまくすり合わせたいと思う。とは言え読みやすくて面白い本だった
- コメント(0) - 2016年12月10日

ニーチェで1冊読むとすれば、おそらくこれなのかな?
- コメント(0) - 2016年11月18日

「善悪の彼岸」にキリスト教がある。1886年に出版された本書でニーチェは「悲劇に向かって進み続ける今日の日本人」と書いた。数世紀にわたって築かれた日本の善悪の彼岸と言っていい”武士道”は、見事に変質し日本の近代化は悲劇へと突入していった・・・。哲学者が愛する”真理”は女性名詞。暴力ではなく、口説かなければ到達できない。ニーチェは”永劫回帰”の思想をスイスのシルヴァプラーナで得た。ニーチェ・ハウスを訪れた府中の知人の熱気を今更ながら感じる。ニーチェがこの世を去った1900年に「BUSHIDO」は出版された。
- コメント(0) - 2016年11月9日

ニーチェ以前の哲学を批判し、あるべき哲学者像を呈示した書。哲学の理論とはその創始者の自己認識であり、道徳的な意図を持って成長したものだと言う。道徳には主人の道徳と奴隷の道徳との2種ある。以前の哲学者が依った道徳は後者であった。真理への意志とは力の意志なのだから前者に依って哲学すべし、というのがニーチェの主張である。後者の道徳の欺瞞性は我々も無意識的にでも勘付いているはずだ。例えば「いい人、なんだけどね・・・。」などと評する時だ。その台詞にはニーチェが指摘した善と愚の接近があると言えるのではないだろうか。
★3 - コメント(0) - 2016年11月6日

やっと読了、非常に難しい。ニーチェはアフォリズムを採用し論文を嫌ったそうだが、論文形式の方がわかり易いと思い知って、そしてニーチェはそのわかり易さを嫌ったのだから難解で当然か。ツァラトゥストラの解説、書き直しのようなスタンスなので主張したい事に関しては表面的な理解はできる。本書においては人間は不平等であり平等を謳う迷妄は捨てて現実を見、弱者と強者がいる事を自認せよという辺りが何故か印象に残った。宗教的な道徳観からの慰め合いは虚妄に過ぎない。確かにこれらをやれたらその人間は見事で立派な人を超えた人間だろう。
★22 - コメント(0) - 2016年11月5日

難しくて内容はほとんど把握できていない。真実が女性名詞というところが面白かった。
★2 - コメント(0) - 2016年11月3日

光文社古典新訳文庫でニーチェを読んできましたが、これが最難関かな。ニーチェ曰く、「ツァラトゥストラ」の解説本なのですが、話が抽象的でしかも当時のヨーロッパについての知識もけっこう必要、さらに、これが1番難解なポイントなのですが、全編アフォリズム。文章がかなり削ぎ落されているので、つるっと読んで、「…で、これはどういう意味なの?」と戻る。ただ、意味がよくわからなくても、言葉のセンスが素晴らしいので、「そういうもんだ」と割り切って読んでもいいのではないでしょうか。詳しく読みたい方は「牛のように反芻」です
★1 - コメント(0) - 2016年11月2日

超攻撃的でありながら笑って頷いてしまう楽しい哲学。自分にはわりと納得のいく解釈ができてしまったのではないかと好相性だった気がする。他の著作も読んでみたい。
★7 - コメント(0) - 2016年10月19日

難しくてよくわからなかった
- コメント(0) - 2016年9月22日

非真理とは生の条件であるのに、その真理を追究しよう時点で哲学とは善悪の彼岸に立つ行為なのだ、と言うところから本書は出発する。哲学だったり宗教によって導き出された“真理”に固執した人々は深淵に取り込まれるか、家畜のような生き方を引き受けることになる。家畜のようになった人々は絶対的指導者を欲し深淵に取り込まれた人は落ちた世界で聖者とならざるを得ないかもしれない。ヨーロッパ史を考慮すると、頷かざるを得ない示唆に富んでいた。あと、PPはこの本の解釈するための物語だったのでは?!ってくらい理解を助けられた。
★6 - コメント(0) - 2016年8月16日

ところどころ、その時代性もあるのか、納得できない部分もあるが(特に女性への嫌悪感)、今読んでも現代を戒めているような言葉が多々あり面白く読んだ。今の時代を見たらニーチェはなんと言うだろう。人間、成長がないと思うんじゃないだろうか。いや〜、本で読む分にはいいけど、身近にいてほしくない偏固さだな。ほとんどのヨーロッパ人がカトリックなりプロテスタントなり、キリスト教を信仰していた時代に、その思考の方向性を変えるにはこれくらいの毒を吐かないとダメだったのだろう……(想像)
★14 - コメント(0) - 2016年7月25日

「お前たち、書き記され、描き出されたわたしの思想よ、わたしが菜食できるのは、お前たちの午後だけなのだ。わたしは多くの色彩と、たくさんの多彩な情愛と、五十もの黄色と褐色と緑と赤の色をもっているというのに。――そしてお前たちが朝にはどのような姿だったかを、教えてくれる者とていないのだ、わたしの孤独から生まれた突然の花火であり、奇蹟であるお前たち、この昔なじみの愛すべき――邪悪な思想よ!」
★2 - コメント(0) - 2016年4月24日

引っ越しだとかもあり、読み切るのに一ヶ月ちょっとほどかかってしまった。 なかなか読み応えのある一冊だった。 やや難解な言い回しがあり、理解に困るところはあったが、なんとかわかった…か? 時代背景やらの前提知識があれば、もう少し理解できたかもしれない。 全体的に批判的な主張が多かった気もした。 ニーチェの観察眼は遥か彼方を見ているようだ。
★1 - コメント(0) - 2016年4月10日

1冊を通して、スピードの緩急が心地よい。また、基本的に言い切りの形なので読みやすい。ある章では攻撃的な物言いをしたと思えば、柔らかな表現を用いするすると流れるように語る章もあり、アトラクションのようだった。学校で教わる教科としての「倫理」を一通り勉強する前と後とでは捉え方が変わる。実に面白い1冊だった。
- コメント(0) - 2016年3月20日

奴隷道徳を人類に課したユダヤ人を罵倒しつつ最も純粋で強い民族として賛美するなど小学生並みに前後の主張が食い違う奇妙な哲学書が意図していたことを探ろうにも、32節で書かれている洞察を受け入れるなら、意図がある行為の起源・原因であるかのように語るのは先入観にすぎないことになる(しかも他のページでは普通に意図Absichtを行為の原因という普通の意味で使用)。哲学者は本当の考えを本に書きつけないで何かを隠している、あらゆる言葉は仮面だと暴露してしまう言い過ぎっぷりは、裸の王様に直言した子どもほど無邪気ではない。
★9 - コメント(0) - 2016年2月24日

ニーチェはまったく好みではないがそれでも読むと興味深いというかおもしろいのは否めない。なかなか読みやすい訳文だと思う。
★5 - コメント(0) - 2016年1月21日

ツァラトゥストラよりも,多くの部分を理解できたつもりでいるのだが,なにか自分の言葉として纏めようと思うと,全然纏まらなくて,結局表面的な理解から抜け出せていない気がする. 今後は,プラトンやデカルト辺りから時系列順に読んでみて,また同時代に辿り着いたら再読したい.
★2 - コメント(0) - 2016年1月11日

ニーチェ本人は実際に相対すると物腰の柔らかな優しそうな人間だったと聞くけれど、著書から発するこの凄まじいまでの攻撃性は何から生まれたものなのだろうか。哲学その物を縛り上げるキリスト教的な価値観の息の根を止めたくて仕方がないというその情熱だけで読むに値する一冊。真理も道徳もそして神も、人間が生みだした。まずそれを破壊しなければ何も始めることができない。ニーチェ自らの中身を搾り出して書き上げた文章の力強さ。発狂して人生を終えたとしても、彼の哲学は崇高な物だった。
★7 - コメント(0) - 2015年11月9日

1読目。何度でも読み直したい。
★6 - コメント(0) - 2015年10月4日

言いたいことをはっきりと言っているため、哲学初心者でも容易に読める。ツァラトゥストラや道徳の系譜も読みたくなる。
★2 - コメント(0) - 2015年9月12日

これを読めばなぜダ・カーポが曲芸商法するかもよくわかる!
- コメント(0) - 2015年6月16日

ニーチェだけは、解説書とかより、本人の書いた本の方が分かりやすくて面白い。言い切り芸だからかな。
- コメント(0) - 2015年6月1日

私もニーチェと同じく、キリスト教道徳の自己犠牲や隷従は阿呆らしいことこの上ないと思う。
★1 - コメント(0) - 2015年4月25日

その44が皮肉なのかガチなのか。キリスト教的美徳を叩いているようにも見えるし、ルサンチマン的思考そのものにも見える。私はその44が一番好きかもしれない、とかなんとか。というかこの古典新訳文庫は本当に読みやすくてナイスだ。
- コメント(0) - 2015年4月17日

多数の断章によって構成された不思議な書物。タイトルがまずカッコよすぎ。「高貴なるもの」「力への意志」「遠近法」など、ニーチェ哲学を貫く重要なキーワードだと思われるフレーズが散見される。のちにフロイトによって採用される無意識を現す「エス」という用語が本文中に登場して驚いた。アフォリズム形式の短文などは、テーマが見えず何を言ってるのかよくわからない部分もあったが、基本的にそこまで読みにくいものでもなかった。次は「道徳の系譜学」を読む。
★4 - コメント(0) - 2015年3月21日

入門本とか特に読まずに本書を手に取ったが、時代背景とか言葉の意味とかがよくわからなかったし、本書にもあるように「その哲学者が何者であるのか、すなわちその哲学者の本性のもっとも内奥の衝動にどのような位階の順序がつけられているのか」を知ることが大事なので、入門本を読んでニーチェについて理解する方が先であると思った。「道徳的な現象などというものは存在しない。あるのは現象の道徳的な解釈だけだ……。」
★2 - コメント(0) - 2015年1月31日

主張がまとまってないので読みにくい。 論理的な感じでなく根拠がないのでちょっと合わないなと思った。 ニーチェがどんな感じの人かはわかった。
- コメント(0) - 2015年1月29日

ニーチェが何を言いたかったのかが、思いの他明確に書かれていることに驚いた。 道徳の系譜を読んだ上でツァラトゥストラを味わう。
★5 - コメント(0) - 2014年12月15日

箴言集ってのはツイッターに似ている。ツイッターに命かけてる感じの人っているでしょう。ニーチェはトランクひとつでリゾート地を転々としながら、アフォリズムを書き留めた。現代ならトランクでなくスマートフォンかな。時代が早すぎたのか、本書は100冊しか売れなかった。
- コメント(0) - 2014年11月9日

《忘備用メモ》強い危険な欲動が道徳的に奨励される戦闘的な時代から、それらが道徳的に抑圧される平和な時代になった。これは絶対的な善悪が存在しないことの象徴の一つ。学者は鏡であり、物事を写すだけの存在であるためそれは一種の奴隷であり、道具でしかない。それだけでは創造することはなく、中身がない。
- コメント(0) - 2014年11月5日

全体的に難しく理解できてない部分も多いが、楽しめた部分も多かった。フェミニストが聞いたら発狂してしまいそうだなあと思ったり。とにかく長くて通読するのに骨が折れたが、懲りずに『道徳の系譜学』も併せて読む予定。
★1 - コメント(0) - 2014年11月4日

ニーチェの圧倒的な、批評眼で当時の哲学が、キリスト教の伝統にいかに縛られてたかを説いていたように思う。自分の思考も随分と痛めつけられましたが、楽しめた一作。 とにかく疲れたw
★3 - コメント(0) - 2014年9月30日

個人的には『ツァラトゥストラ』よりも難解だった。『ツァラトゥストラ』で語っていたことの換言も多く見られるものの、そこからさらに発展した点も多い。ニーチェは、プラトンやソクラテスなどの古代哲学から近代哲学のカントやショーペンハウアーにいたるまでのドグマや腐敗したキリスト教の教義によって生まれた人々の先入観に警鐘を鳴らし、その先入観を土台にした道徳に囚われた議論からの解放、その道徳を俯瞰したように見つめる「遠近法」、つまり『善悪の彼岸』からの議論が必要だと説いのである。
★3 - コメント(1) - 2014年9月6日

「真理などない。解釈があるだけだ」とはっきり言明したのはニーチェが初めてかな?神も真理も道徳も、すべて人間が生理的問題から生み出したものに過ぎないという、それまで哲学者がうすうす気づいていながら目を背けてきた事実にマジレスするのがニーチェの偉いところ。そして近代ヨーロッパの道徳は家畜の道徳であるとし、新しい時代には新たな強者の、善悪の彼岸に生きる者の偉大さが必要であるとする。ニーチェは心理学の発展に大きな影響を与え、また言語の哲学への影響にも言及している。まさに近代哲学の分水嶺だ。
★4 - コメント(0) - 2014年8月16日

真理は、女性。
- コメント(0) - 2014年5月22日

難しかったです。たっぷり時間がかかりました。が、半分も理解できていないです。行間を読む、とゆうか、谷を読むとゆうか。訳注や解説、年譜はありがたい。
★1 - コメント(0) - 2014年3月23日

善悪の彼岸の 評価:72 感想・レビュー:81
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