貧しき人々 (光文社古典新訳文庫)

貧しき人々 (光文社古典新訳文庫)
あらすじ・内容
中年のしがない下級役人マカールと、天涯孤独な娘ワルワーラ。二人は毎日手紙で励ましあい、貧しさに耐えている。互いの存在だけを頼りに社会の最底辺で必死に生きる二人に、ある日人生の大きな岐路が訪れる……。後のドストエフスキー文学のすべての萌芽がここにある!

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貧しき人々はこんな本です

貧しき人々の感想・レビュー(248)

yka
とても読みやすかった。マカールさんは貧しすぎる。制服、靴は穴だらけ、ボタンはぶらぶら。貧しいワルワーラさんにお金を借りる始末。想像したら悲しくなる。しかも、ワルワーラさんは、変な男と望まぬ結婚をしてしまう。マカールにお札をくれた閣下のエピソードは、ちょっと感動。マカールの妄想かと思ったよ。ドストエフスキーってかんじの読後感でした。
- コメント(0) - 3月18日

図書館本。ドストエフスキー24歳デビュー作とな。読み始めたら一気読みだった。疾走感のある展開が『罪と罰』より面白かったぞ。それにつけても古今東西、狒々爺が金や力で乙女を…的な物語エピが多過ぎ(激怒)。マカールが途中、ワルワーラからちびちび援助してもらう所が結構リアルだった。当時の貧乏な男は金銭感覚もあんなだったのかなぁ…。
★6 - コメント(0) - 3月17日

19世紀当時の農奴制が普通だった時代の貧しき人々をありのままに描写したとされる自然主義的センチメンタリズム文学。書簡形式で綴られるこの小説は親子ほど年の離れた男女が貧しいながらも互いに助け合い励まし合いながら厳しい日常を生き抜く姿が綿密に描かれている。ドストエフスキーは初めて読んだが、思ったより読みやすく興味深かった。
★6 - コメント(0) - 2月23日

ドストエフスキーのデビュー作、47才の下級官吏と18才の薄幸な少女との書簡体小説。貧しい生活の中、お互いの手紙のやり取りで支え合い、今日をギリギリの状態で何とか生きていくふたり。自分の事をわかってくれる、思っていてくれる人がいるということが励みになり、支えになっている。貧困からの脱出を選んだワルワーラへのマカールノの最後の手紙、何とも辛く胸が詰まります。
★12 - コメント(0) - 2月17日

2017年はドストエフスキーの年にしようと思い、まずは処女作を読んだ。貧しい役人と少女の苦しく切ない物語が、二人の書簡という形で描写される。貧しくつらい暮らしのなか、助け合って生きていく二人の姿は、胸が突き刺されるように痛かった。翻訳が割とやさしい日本語で書かれていたのも、二人の感情が直接的に感じられて、初めて読むのには良かった。
★4 - コメント(0) - 2月14日

「不幸は伝染するのです。不幸せで哀れな者は、さらにひどい病いに感染しないようにお互いで敬遠しなければなりません。」――ストーリー構成が明確で読みやすく、ドスト初心者向けの作品。初老で貧しい小役人のマカールと、家族を失い貧困のどん底に喘ぐ18歳のワルワーラは、文通でお互いを励まし合う。ワルワーラは友情の証として、ほぼ毎回手紙に「どうか遊びにいらしてください」と書き綴りますが、マカールはラストまでプラトニックな愛に徹します。己の惨めさを存分にわきまえているため、モヤモヤしつつも一線が踏み越えられないのです。
★52 - コメント(1) - 2016年12月19日

ドストエフスキーのデビュー作。老人とお嬢さんの往復書簡形式のロシア式貧乏小説。いかにもロシアらしい重苦しさが2人の貧乏生活を通して伝わってくる。2人の間は、極度の貧乏と大袈裟に相手を思いやる純愛と回りくどい手紙で埋め尽くされているが、最後に貧乏なお嬢さんは下衆な小金持ちに求婚され、貧乏生活から脱出するとともに物欲を身に纏う。24歳にしていかにもロシア的な作品を発表したドストエフスキーは、20代で既に文豪の片鱗を感じさせる。重々しいなあ、ロシア小説は。たまには良いが、どっぷり浸かると普段の世界に帰れない。
★47 - コメント(0) - 2016年9月13日

ドストエフスキーの処女作とのこと。 書簡形式の小説です。ドストエフスキーの本は貧困が背景として書かれますが、これはかなりストレートに貧困が主題。 貧乏な二人が手紙を通して支えあうのですが、最後は女性の方は幸せになれるかは分からないけど、金持ちと結婚することを選択する・・・。 しかし、後の解説でそもそも相手の女性などおらず、マカールという中年男性の妄想という説もあるとのこと。 いや~だとしたら乗せられたなぁと思った。
★2 - コメント(0) - 2016年9月10日

★★★★
- コメント(0) - 2016年7月9日

★★★☆☆ 40代後半中年マカールの18歳のワルワーラの少女に宛てたストーカーのような手紙で始まり、これって大丈夫か!?と思って読み進めていくと、貧乏ながらもお互いがお互いを励ましあっていく関係が見える。でも、ちょっと思い込みと被害妄想が激しすぎない?という感想も。でも最後は結局未来あるワルワーラと取り残されたマカールという、そういう終わり方なのね。冷たい雨の中、息子の棺が入った馬車を追いかける父親の姿が一番悲しかった。
★1 - コメント(0) - 2016年6月19日

手紙というのは、あくまで一方通行でしかない。どれだけ相手の気持ちを慮っていても、手紙を書いている時点と相手がその手紙を読んだ時点、手紙に対して応答した時点のタイムラグを解消する事はできないからだ。距離が離れているのだから、相手の表情を読み取る事もできない。この時間的、空間的な隔たりが、この小説の主人公たちの別離を招いたのだと言える。彼らが作中で何度も会っている、という事は問題ではない。全ての会話が書簡体小説、という形式に則ってなされている以上、すれ違いは必然的に生じたのだ。
★3 - コメント(0) - 2016年5月16日

書簡形式だからか読みやすい。終盤のマカールのきっと幸せになれるという手紙に違和感があったけど、やっぱり無理して明るさを装ったりフリルの話なんかをしたり、空元気だったんだなということが後で明らかになる。行かないでほしいという最後の手紙に繋がる部分は胸にせまるものがあって、ワルワーラの元へぼろぼろになりながら走っていくマカールの姿が目に浮かぶようだった。
★4 - コメント(0) - 2016年4月20日

[図書館本]ドストエフスキー六作目。作者の処女作であり、彼にしては短めの作品でもある。中年の下級役人マカールとまだ十八歳の若き女性ワルワーラによる書簡体小説。彼らは自身の貧しさを嘆きつつも、互いを思いやり尽くそうとする心情を手紙で熱っぽく語っている。彼らはお互いを親友だと言ってはいるのだけれど、マカールの手紙だけだと、どう見ても熱烈なラブレターにしか見えない。それに対するワルワーラの温度差が面白い。最後のマカールの手紙に対するワルワーラの返事が読みたかったけど、これは返事が無い方が収まりが良かったのかな。
★17 - コメント(0) - 2016年4月17日

~実感が精神に与える影響は計り知れない。食も睡眠も愛も。
★3 - コメント(0) - 2016年4月8日

24歳の時のドストエフスキーのデビュー作。その内容は、47歳の貧しい下級役人の男と、18歳くらいの同じく貧しい少女との往復書簡形式の小説です。デビュー作ということで興味を持って読みましたが、あくまでも、フィクションなので、当時のロシアの貧しい生活を送る人の記録という印象を受けました。見方を変えると、現代でも、ブラック企業に勤める人や派遣切りやリストラにあった人達が、ネットでつながり、励まし合うことがあれば、酷似していると感じる。いつの時代も、人は変わらず、ということかな?
★20 - コメント(0) - 2016年4月5日

手紙を介してという形なのでうすぼんやりとしか描写されずもやもやとしてしまうが、内職とは、あった時何話したのか、どんなものをプレゼントしたのかとか色々考えれる。 ただ気持ちが乗らず、想像したいと思わなかったためか面白い小説だとは感じなかった。 解説がなければ、最後の手紙がどういう形状で送られてきたという文章がなければ果たしてこれを良い小説だと思えただろうか。
★2 - コメント(0) - 2016年3月31日

ドストエフスキー「貧しき人々」。40台後半のおっさんと17、8の若い娘の文通形式の小説。おっさんが若い娘に必死になる様が、哀れで泣ける。「私を突き動かしていたのは父親のごとき愛情です。純然たる父親としての愛情、それのみなんです」へぇ……。結局、おっさんと娘は顔を合せず、娘は金持ちと結婚することを選択する。ガチ恋おじさんの末路。あと、これがドストエフスキー24才の処女作ってことが、さらに哀しい。おっさんのガチ恋見抜かれ過ぎ。
★15 - コメント(0) - 2016年3月23日

貧困に喘ぐ中年男マカールと体の弱い少女ワルワーラの往復書簡。書簡の間に実際に二人が会いどんな時間を過ごしたかを想像で補うのは面白かった。手紙では饒舌なのに直接会うことに尻込みするマカールの文体は、悲惨な暮らしぶりを嘆きワルワーラへの親愛の情を示す内容のわりにどこか道化じみてロマンに欠けるのは、見え隠れする彼の自己愛のせいか訳のせいかわからなかった。最後の方なんて、ワルワーラが深刻な様子なのに何で無関係の話題を?と噛み合わなさを感じたり。それも無学を恥じ書くことが苦手と言うマカールの人物造形の一部なのかな。
★8 - コメント(0) - 2016年3月16日

40~50の中年男性と20前後の少女の隣人同士の文通を描いたもの。ドストエフスキーが少女の乙女チックな思い出話を書いていると想像するとかなりシュール。しかし、マカールはどう見ても中年というよりは10~20の情緒不安定で多感な青少年にしか見えない。それはつまりこの作品を書いた当時のドスト自身なわけで。まだ中年男性の心理描写ができるほどの人生経験は積んでいないように思える。マカールも文通を通じてどんどん成長してゆき、というよりはオヤジ化してゆき、最後は娘を嫁にやる親父が散々駄々をこねているだけのような。
★3 - コメント(3) - 2016年3月15日

中年男と少女の恋の物語として読んだ。47歳の清書係のしがない官僚と18歳の少女の恋とは、なんとわくわくする。お互いが貧乏で不幸のどん底のはずなのにその往復書簡に暗さはまったく見られない。むしろその互いの身の不幸を楽しんでいるかのように感じられる。少女は唯一の自分の理解者として中年男を頼り、中年男は少女に頼られることで自己の存在意義を認識する。そんなふたりの親愛関係が、ある日とつぜんの少女に舞い降りた幸運によって終焉してしまうといのはなんとも皮肉な結末である。されにしても少女は幸福になれるのだろうか。
★23 - コメント(0) - 2016年3月8日

タイトルからして、さぞかし陰々滅々とした内容なんだろうな…とつい想像してしまいがちだが、いざ手にとってみると、その想像は少なからずはぐらかされる。確かに本書に救いや希望が満ち満ちているとは言えない。二人の主人公が語る現状は閉塞感に満ちている。しかし、それ以上にその二人の語り口には著者独特の過剰さが充満しており、どこか滑稽さが漂っており、なぜかそれ程陰惨さを感じさせないのが不思議。とりわけマカールの道化ぶりには、ある種の微笑ましささえ覚えてしまうというのは、言い過ぎだろうか?天才の処女作にふさわしい一作。
★5 - コメント(0) - 2016年2月4日

中年の独身下級役人と娘のような年齢の女性との往復書簡が続く物語。下級役人マカールはワルワーラへのプレゼントが生きがいですが、そのために貧困にあえぎます。恋人のようであり、親子のようでもある2人のやりとり。最後の結末に悲しくなり、地下室の手記の主人公にはなじめませんでしたが、マカールには共感してしまいました。
★3 - コメント(0) - 2016年1月19日

解説がなかったら47のおっさんが18の少女に 入れ込んでいるだけの話としか思えなかった。 これはやっぱり読解力が足りないのか。
★5 - コメント(0) - 2015年12月26日

当時の、ロシアの時代背景を詳しく知ればもっと楽しめるのかな、訳者解説を読んで、これがどんなにすごい作品なのかを理解できた。
★3 - コメント(0) - 2015年11月29日

書簡体小説の楽しみは行間を読む事と、登場人物に同化する事だ。生活苦に追われ借金がかさみどんどん荒んでいくマカールにも、つましい暮らしの中でやりくりして金銭をマカールに恵むワルワーラにも同情してしまう。やはりドストは貧困と情けない小役人を書かせると上手い。ただワルワーラがマカールに恋愛感情があったかは微妙。少しでも好意があったら結婚決まった後で使い走りはさせないだろう。あくまでも「親切なおじさん」止まりだったのでは?情けないマカールが彼女とのかえがえのない日々で精神的にも成長できた事は良かったと思う
★5 - コメント(1) - 2015年11月23日

素直に泣ける作品でした。さらさらと分かりやすい翻訳すぎてドストエフスキーを読んでる気がせず手ごたえがなかったので、原文を探して気になるシーンだけでもあたってみようかなと思いました。ワーレンカとポクロフスキー親子のエピソードがお気に入りです。
★3 - コメント(0) - 2015年11月21日

童貞こじらせおじさんだ……。
★1 - コメント(0) - 2015年5月22日

解説を読んで細かい仕掛けがあることを知る。読んでいるうちに気付けなかったのが残念……。裏を返せば、深く読めば読むほど新たな発見がある作品だと思うので再読しよう。
★1 - コメント(0) - 2015年5月4日

手紙のやりとりだけでここまで描写するすごさ。
★1 - コメント(0) - 2015年4月4日

愛と貧困をテーマとした作としてよく本書の書評を見かけるが、近頃問題の「ココロの病」についても掘り下げた心理小説の一面もあると思う。例えば「鬱病」という言葉の理解や定義が到底正しく存在しないであろう時代に、作者はその本質について鋭く切り込んでいる。心の病は個人の内省的な問題であるが、社会との軋轢が病足らしめるジレンマ。社会は経済的弱者に対しても、心理的弱者に対しても冷酷であること。20才そこそこで、学者でもないドストエフスキーは文学的洞察だけで登場人物の心の葛藤を見事に描き問題提起している所はさすが。
★3 - コメント(0) - 2015年1月20日

恥ずかしながら、初ドストエフスキー。常に思い込みの激しい二人の主人公に辟易としながらも、考えるところが中々ある作品だった。海外文学の恋愛もの読んでて、女性に魔性が潜んでいないものを読むのは初めてだったかもしれない。最後の方にその影が少し出てくるけれど、基本的には優しい。まあ、男の方は万国共通という気がするけれど。自分が不幸になると、周りのことが見えなくなる漢字は嫌い。ただ、はて自分はと胸に手を当ててみればやましいところが無いわけでもなく。 小説に書かれていない事実も多いので、それを推測しならが読むと良い。
★2 - コメント(0) - 2014年11月26日

ドストエフスキーは地下室の手記に続いて二作目。緻密な描写と熱烈な感情表現に気後れするけれど、素直になれればおもしろく感じた。解説を読んでみると自分が全く読めていなかったことに少しへこんだが、人物設定の奥深さに感嘆。数年前に途中で挫折したカラマーゾフの兄弟も、今ならなんとか読めないだろうか…。
★2 - コメント(0) - 2014年11月4日

ドストエフスキー24歳の処女作。47歳の下級官吏と18歳の薄幸の娘の往復書簡。自分の仕事の量と有益さに応じてたとえ少しずつでも自分で稼ぎ、誰にも頭を下げず、パンを恵んでもらうこともない、そういう正直な人が大勢いる。男の妄想か?
★9 - コメント(0) - 2014年10月19日

毎日ギリギリなところを生きている主人公二人の往復書簡式の小説。これがデビュー作とは..。貧困に悩み手紙でお互いを支え合いながら生きていく二人に胸が痛みました。一人ではきっと乗り越えられなくても、支え合いながらなら少しずつでも前向きに生きていけそうな気がする、まだ希望が持てそうな気がする。
★22 - コメント(0) - 2014年10月12日

超絶面白い。あと切ない…
★4 - コメント(0) - 2014年10月6日

天涯孤独の娘と中年の下級役人の男の往復書簡で綴られるドストエフスキーの処女作。読んでいるうちに貧しさの中で何を支えに生きていくのかを思わず考えさせられる……などといいたいところだが、一読しただけでは今ひとつつかみきれず。作中に登場するプーシキンの「駅長」とゴーゴリの「外套」を読み、訳が気になる箇所については米川正夫氏の訳と江川卓氏の訳と読み比べることで足りない知識を補って読んでみた。結果、この物語は…物語であると同時にどうやら文学論でもあるという結論に?!詳しくは後日長文レビューで……書けるかなあ??
★10 - コメント(1) - 2014年9月28日

往復書簡形式の小説。少女ワーレンカの文面内容は若い時に読んでも分かりそうだが、初老の小役人マカールの文面内容は歳をいっていないと分からないだろう。マカールの当初の支離滅裂的文章を読むのはなかなかきつかったが、後にまともになってきて、その書き分けは巧妙だった。この小説の終わり方は例により人それぞれ好みがあろう。
★1 - コメント(0) - 2014年8月31日

以前読もうとしたが最初の3ページで挫折。今回再挑戦。我慢して読んでいたら、だんだん物語に感情移入できて、最後まですらすら読めた。『地下室の手記』と比べると、抜群に読みやすい。ベタに泣かせるシーンもあるし、ゴーゴリの『外套』のパロディのように笑わせるシーンもある。19世紀のロシアの職場でのイジメのレベルの低さが悲しい。
★2 - コメント(0) - 2014年8月28日

背表紙にはお互いを支えにして生きていたというようなことが書いてあるが、私にはお互いに余りに依存しきっている異様な関係に見えた。男側は明らかに女に恋心を抱いているのに、それすらもはっきり言えない惨めな卑屈さが感じられて読んでいて痛々しかった。
★8 - コメント(0) - 2014年2月12日

貧しき人々の 評価:80 感想・レビュー:85
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