ダロウェイ夫人 (光文社古典新訳文庫)

ダロウェイ夫人 (光文社古典新訳文庫)
あらすじ・内容
6月のある朝、ダロウェイ夫人はその夜のパーティのために花を買いに出かける。陽光降り注ぐロンドンの町を歩くとき、そして突然訪ねてきた昔の恋人と話すとき、思いは現在と過去を行き来する。生の喜びとそれを見つめる主人公の意識が瑞々しい言葉となって流れる画期的新訳。

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ダロウェイ夫人はこんな本です

ダロウェイ夫人の感想・レビュー(264)

面白かった。世界の無情さ・残酷さを瑞々しく描いているあたり、俺の個人的な好みにぴったり。ラスト二行は胸を打つものがあったな。
- コメント(0) - 3月20日

「意識の流れ」は油断するとすぐに誰が喋ってるのかわからなくなるので苦労した。「意識」なのか語り手の「語り」なのか。だが読みづらさは技法よりもむしろ内容の二項対立にあるのではないかと思う。時間や場所のぶつかり合いが、同時多発的にさまざまな登場人物の中で起きる。そのためより町というものを意識させられた。生とロンドンと六月の一瞬。解説も素晴らしい。このくらい書いてくれるとありがたい。「ヴァ」ではなく「バ」を使う訳者のこだわりはわかったが、探すのが大変になるから「ヴァ」にして欲しかった。「レーンコート」もまた。
★5 - コメント(0) - 3月13日

yka
「意識の流れ」という文学的手法は、読んでて非常に疲れました。途中で投げ出したかった。物語はといえば、何でもない日常の1日といった感じ。余計に、投げ出したくなるって。ですが、登場人物の1人一人が、1日の中でいろんなことを考え、想い、行動する。その日の朝には思いもよらなかったことが、現実になったり。なにやら、感慨深いような怖いような…結局のところ、何が言いたかったのか私には分からなかったなあ。
- コメント(0) - 3月11日

こんなにすごい小説を現代的な、古びていない翻訳で読める幸せ
- コメント(0) - 3月9日

ダロウェイ夫人やその他の人々のなんてことない一日(夫人と無関係なところで死者が一名でますが、本当に無関係)。ただそれだけの小説なのに、こんなにも面白い。それは登場人物の一人一人が内面をこれでもかとさらけ出してくれるから。登場人物たちは、たとえばドラクエのようなRPGでは、十把一絡げに「貴婦人A」や「村人A」として表現される人たちです。ですがそれぞれに名前があり、考えがあり、人生があります。僕らは他人のことをカテゴライズしてわかった気になりがちですが、それはちょっと違うんじゃないか、なんてことを思いました
- コメント(0) - 2月19日

《Kindle》バージニア・ウルフ初読。第一印象は「難解・精神的・病的」といった感。映画「めぐりあう時間たち」に触発され、またガーディアン1000イベントを契機として手に取った。まず描写に戸惑った。クラリッサを主人公としながらも語り手("私"の視点)が次々と代わっていく。その場面に現れる人物にバトンタッチするように一人称の対象が変遷していくのだ。慣れないうちはその感覚がつかめず理解が難しかった。しかし、読み進むにつれ仕掛けがわかり、違和感がなくなっていくと新たな景色が見えるようになった。(→)
★33 - コメント(1) - 2016年11月15日

地の文の中で視点が目まぐるしく変わっていくため、最初はとにかく困惑した。流れるような文章に乗って、軽快に読み進めていると、気付けば主軸が変わっている。だんだんと慣れてはいったものの、内容以上に読み方が難解な作品だった。大きな決断をした後に「この選択で良かったのだろうか」と悩んだ経験は何度もある。この問題に対して各々が心を整理していくのだが、登場人物には50代が多く、今の私には共感するのが難しい部分もあった。もっと人生経験を積んでから再読したい。戦争で友人を失った男性とその妻の内面描写が、とても良かった。
★29 - コメント(1) - 2016年11月14日

「ロンドンを歩きまわるのは楽しいわね」彼女の目を通して街並みが見えるような描写、そしてそれ以上に細やかな心理描写。これがくるくると視点が入れ替わり、リズミカルに展開していきます。彼女のサリーへの想いを語る件がすごく好き。ピーターの「違うぞ」と否定するつんでれぶりも、あとセプティマスに対するレーツィアの健気さも、彼女の〝勝利〟を確信した彼も。様々な人物の過去と現在、思考・思想が飛び交う文章は、美しさすら感じました。
★49 - コメント(0) - 2016年11月11日

mai
再読。
- コメント(0) - 2016年10月25日

再読。小説は6月のロンドンに生きる人々の意識の中を彷徨う。彼らの中には過去があり、後悔、嫌悪、愛情がある。ウルフの小説が魅力的なのは、そこに描かれているのが単なる人生賛歌ではなく、死の恐怖という闇を抱えた状態から行われる生の称揚であるからだ。ロンドンには生きるためにパーティを開くというクラリッサだけでなく、(勇敢にも)死へと飛び込んでいった青年セプティマスもいる。解説にもあるが、この小説は再読しても全てを理解できたような気がしない。数年後に読み返せば、また違った感想になる気がする。
★10 - コメント(0) - 2016年10月23日

3人称の地の文の中に1人称的な心理が描き、人間の移りゆく意識を文章に組み込んでいく“意識の流れ”を用いた技法で書かれた1日。なかなか手強い作品だった。(結局のところ、あれこれ分かったつもりになっていても、あの人のこともこの人のことも、そして自分自身のこともなんにもわかっていないのかもしれないな。)などと考えながら読み終える。少し時間をおいて別訳も読んでみようかな。
★30 - コメント(1) - 2016年9月28日

視点が唐突に移り変わることで、はじめは場面の把握が難しく、苦手なタイプかと思っていたけれど、いつの間にか虜になってしまった。様々なモチーフへの冷静な分析に基づいた美しい言葉運び。全体像が把握しにくい作品だからこそ、一層魅力的に見えてくる。
★4 - コメント(0) - 2016年9月2日

たかが一日、されど一日。全世界の人口は七十三億人。なんてことない一日だけど、七十三億個の違った一日があるんだなぁとしみじみ感じました。語り手をリレー方式でチェンジしていく手法は、なんだか他人の日記を盗み見ているような背徳的な気分になりますが、それがまた癖になります。はっきり言って、山も谷も無い平坦なストーリーですが、ゆったりと流れる時間が心地いい贅沢な読書体験でした。
★52 - コメント(0) - 2016年6月5日

第一次大戦後の1920年代のロンドンのある一日。下院議員夫人が花を買う道すがらとホーム・パーティで旧友に出会い、消息を知る話。青春時代に同じ風景を共有しても、その後の仕事、結婚、家族、病気、戦争により人生は劇的に変わった。朗報も悲報もある。ダロウェイ夫人と夫の地位への敬意を込めて呼ばれる世界にいることも偶然。どんなに小さな歯車が回り損ねても今の自分はなく、友人たちに起きたことは、ひょっとして自分にも起きたことかもしれない。人生は百年前も激動。初老に差し掛かった男女の群像と人生の共感が鮮やかに描かれる名作。
★47 - コメント(0) - 2016年4月21日

バージニア・ウルフ? モダニズム小説? 難解で読みにくいだろうという先入観にとらわれて、今まで読まずにいたのだけれど、読んでみれば意外にもするりと作品世界に入り込めた。 若い人がこの作品を読んだらどんな感想を抱くのだろうか。生への渇望、老いへの恐怖、僕のようなジジイには理解しやすい話だ。 【ガーディアン必読書1000】
★20 - コメント(0) - 2016年4月17日

光文社版によくある超訳やめちゃくちゃな改行などもなく、原文の美しく流れる精密な文体を非常に丁寧に、自然な日本語へと移し替えている。ちなみに角川文庫版『ダロウェイ夫人』は今まで読んだ最悪の翻訳の一つ。モダニズム文学の傑作として名高い本作だがジョイスやフォークナーに比べればずっと読みやすい。その魅力はなんといっても「天気の良い爽やかな一日」の中に人生の喜怒哀楽すべてが凝集され、流れ去っていく儚さにある。誰もが感じたことのある、一日が終わるときのあの幸福でちょっと寂しい感じ。小難しく考えずに感動してほしい作品。
★7 - コメント(0) - 2016年4月1日

正直、ピーターウォルシュとは気が合わないだろうなぁと思った。情景の描き方や単語の組み合わせがおちゃめな範囲で新鮮で、特に冒頭は強烈に好き。
★5 - コメント(0) - 2016年2月13日

だいぶ前に『灯台へ』を読んだ時の強烈な印象は覚えていたのだが、今回この『ダロウェイ夫人』を読んで、はて、ウルフのなにがよかったのだろうと、しばし悩む。いまどき意識の流れが〜なんてウルフを語るのも流行らないようだし、フェミニズムの旗手に仕立て上げられると手に取りにくくなる、じゃあ何が面白いのか。そうすると、もっと物語に素朴に向き合った時に分かる、登場人物のあまりにも生々しい内的独白であったり、それが外見の軽薄さと驚くべき対照を成していることであったり、なのだろう。でもなあ、面白いのかなあ。
★20 - コメント(0) - 2016年2月2日

そう、彼女はダロウェイ夫人と呼ばれる社会的地位にあるけれど、彼ら…ピーター、サリーにとってはクラリッサ。ずーっと前から知っているのだから。大戦も終わった6月の朝の光のように、クラリッサは輝いている。52才でも、彼らが覚えている彼女はまだ少女だもの。でも、公園にいるセプティマスには輝きは一切ない。まだ30年ほどしか生きていないのに。隣に若い妻もいるのに。妻の絶望や苦悩が読者にまとわりつく。光を集めるのはクラリッサばかり?そんなのズルくないかしら。
★120 - コメント(1) - 2016年1月27日

ウルフの文学手法が時に意識の流れなどと呼ばれることもあった。だが、本書を読んで改めて、これは彼女の文学表現が錯綜する現実を多層的に、それこそ、自分でも自覚できない深みまでも描きつくさんとする意思の結果に他ならないと感じた。久しぶりに彼女の日記「ある作家の日記」を読みたくなった。
★12 - コメント(0) - 2015年12月27日

S
主人公クラリッサ・ダロウェイのとある一日を、登場人物の意識の流れを追う形で物語とした小説。一読した感想を一言で表すと「難しい」。理解しきれなかったというのが正直なところ。文体の感触はマルセル・プルーストの『失われた時を求めて』に近い。夫人のあっちへ行ったりこっちへ行ったりな思考についていくのは難しく、その取り止めのなさに少女性を感じる。ところがクラリッサを取り巻く三角関係が表面化すると瞬時にピリッとした大人の緊張感が走る。このアップダウンが繊細な心情描写を多彩にしているのだろうか。時間を置いて再読したい。
★23 - コメント(0) - 2015年12月16日

H
初老にさしかかった夫人、狂人にさしかかった男、通行人たち、過去の恋人など、すべての関連性があわいに浮かびだし、意識や想念、感情が糸みたいにつながれて描かれる。といってそれは放逸しすぎているわけでもなく、一定のリズムを持って描写されている。この本を題材にした映画を見ていたので、結末が予測できず、たのしんで読めた。解説に書かれた、時代の「商品」としての作家を意識していた、というウルフの一面が意外。読み方が変わりそう。
★7 - コメント(0) - 2015年10月16日

「めぐりあう時間たち」を先に観たので、本書の中のレズビアンコードを解読すると、「ピーター・リチャード・クラリッサ」の異性三角関係というよりも「ピーター・サリー・クラリッサ」の構図になった。『もはや恐るるな、太陽の灼熱も、冬将軍の怒りも』シェイクスピアの「シンベリン」の台詞にインスパイアされながらの意識の変化は難解で、解説なしでは理解できなかったけど、夫人と一緒にロンドンの街を歩いた気持ちにはなった。人生を美しいものとして受け入れた、今日一日の重さが、泣く理由になるのかもしれない。
★50 - コメント(1) - 2015年9月23日

バージニア・ウルフ初読みですが、間違いなく苦手な作家に入ります。あと2冊リストに入っていますが、どうしよう。「意識の流れ」と解説されていますが、登場人物のモノローグや回想で進行し、読みにくいです。第一次大戦後の6月のある日のできごとです。クラリッサ・ダロウェイは、モトカレのピーター・ウォルシュと再会します。もう一つの物語は従軍してPTSDになったセプティマス・ウォレン・スミスの自殺です。これが生と死との対比として描かれます。当時の英国の人々にとって、いかに大戦がインパクトが大きかったのかがわかります。
★43 - コメント(2) - 2015年9月12日

人生のひとつひとつの瞬間にある生の煌きと、それと対をなすように同時にわき上がる死への思い。わたしはただ生きたいだけ。そう言葉にしても、その言葉はどこか表裏一体で、その生の迫りに抱える孤独、虚しさ、悲しみを抱かせた。意識をとらえ、流れてゆく思考は、端々ではっと自分自身を省みてしまう、そんな魅惑に満ちている。6月のある日の出来事、人々、その思考が、ある瞬間に結ばれ、そこにあること。近しく重なり合う思考の向く先に、思わず感嘆の溜息をもらしていた。その心を満たす存在を思いながら、物語の余韻を噛み締め、本を閉じた。
★43 - コメント(0) - 2015年9月10日

「なぜ欧米人は谷崎や三島が好きなの?」「日本人だってアナイス・ニンやヴァージニア・ウルフが好きじゃないか」という話は、どこで読んだのだったか。オーランドーに続き2作目のウルフ作品、やはり話が掴みづらいのですが、不思議な魅力があります。20世紀初頭のロンドンに自分がいて、すれ違う登場人物の心を読んでいるような臨場感がありました。最後まで読み通しても、結局何かが起こるわけではありませんが、心に引っかかるものがあります。10年後、20年後、自分が年を重ねて再読すると、そのたびに新しい発見がありそうです。
★30 - コメント(3) - 2015年9月5日

とりとめのない意識の流れが淡々と描写されているのに面白いです。過去と現在を行き来する思いはメリーゴーランドのように巡っていると言えるでしょう。ダロウェイ夫人が花を買いに行き、昔の恋人が尋ねて来る、それだけなのに色々な物語が交錯していきます。次々と語られる物語に刺激はありませんが、瑞々しいと感じました。流されていきながらも時折不思議な感覚をおぼえます。平凡な1日に多くの人や考えがすれ違うのが独特の効果を持つ作品だと思いました。
★82 - コメント(1) - 2015年9月5日

登場人物の頭の中に寄生してどんどん人伝いに移動しているような不思議な感覚を味わいました。この、とりとめもなく考えている事をそのまま全部描写している「意識の流れ」の感じ、他にも読んだ事があるなと思ったらアガサ・クリスティのミステリーで、重要な場面で使われてたりして(「そして誰もいなくなった」とか)不思議な効果があって印象的でした。「失われた時を求めて」とはまた違った感じで作者の性別の違いなのかもしれない。
★10 - コメント(0) - 2015年9月3日

初読。2015年1029冊め。【55/G1000】ジョイスの「ユリシーズ」を思わせる、登場人物たちのとりとめのない「意識の流れ」。訳がそうさせるのが原文でもそうなのか、とにかくとうとうと流されて、そしてハッとさせられて。解説にあるように、対立的な要素が複雑に絡み合っていることに目をくらまされる。ダロウェイ夫人の対を成すセプティマス、大英帝国社会への皮肉。最後の最後はなぜ「昔の恋人のピーター」で終わったのだろうか。
★75 - コメント(2) - 2015年8月30日

読み始めはわかりづらさに面食らったけど、半分ぐらいまで来たところでようやく雰囲気に慣れ、話のなかを漂えるようになった。どうにかこうにか読み終えた感じだけど、それでも不思議と面白かった。
★6 - コメント(0) - 2015年7月6日

再読了。論文集を読み終え、レポートテーマをどうしようかと精読するつもりだったが、意識の流れを漂わされてしまった。しかし、そのふわふわとした感覚が時折物事の収斂の先を見せてくれ、無事テーマ決定笑 ピーターやセプティマス、キルマン、クラリッサのことは色々考えていたので彼らのエピソードは覚えていたのだが、リチャードやエリザベス、ミセスブルートンに関してはほぼ覚えておらず、初めての物語を読んだかのような新鮮さだった。 意識の流れに漂わされるのもいいけれど、爪を立てるように読まないと知らぬ間に振り落とされてしまう。
★5 - コメント(0) - 2015年7月1日

難解な部分はこれと言って感じず(でも光文社古典新訳のこういう部分、ちょっと怖いんだけど)、誰かの人生を生きるように、複数の動的な思考の流れを追うのはとても楽しい。現実を振り返れば、周りに溢れるのは、生きているのに倦んで、だからと言って死ぬことだってできやしない、おじさん、おばさん達の怨嗟の声! この時代のこの年齢でこの小説に出会えたのは素敵。
★7 - コメント(0) - 2015年6月18日

以前は難解な文学作品だと思っていたが、4年ぶりに再読してみて、こんなにも読みやすい話だったかと驚いた。自分の人生はこんなはずじゃなかったという後悔の念に駆られるダロウェイ夫人の前に現れる若かりし頃の思い出であるピーター。この2人の発話とその下で蠢く意識の流れの記述が非常に面白い。あったかもしれないもう一つの人生を体現する互いに対して、2人は選択しなかった別の人生を夢想してみるけど、その人生も結局うまく行かないんだろうってことを直感的に理解もしているんだろうなと。また年を重ねたら再読したい。
★19 - コメント(0) - 2015年5月28日

「灯台へ」に次いでウルフ2冊目。本来の自分が消えてしまっていると感じながらも、中上流家庭の主婦役を着実にこなすダロウェイ夫人と、第一次大戦で心を病んだセプティマスの二人を軸として、関連する様々な人物の意識の流れを丹念に描いている。この二人は一見対照的に見えるが、どちらも近代人特有の心の悩みを抱えていて、要はそれが表面に出ているかどうかの違い。「灯台へ」のラムジー夫人が英国婦人の理想型として描かれているのとは対照的だ。ウルフならではの作品世界に浸ることができたが、登場人物が雑多で印象が若干散漫なのが惜しい。
★20 - コメント(0) - 2015年5月13日

視点が目まぐるしく変わり「意識の流れ」を感じた。普段は20C以前の小説を読むことが多く、現代にも通じる独特の漂う陰鬱な雰囲気が印象的だった。
★7 - コメント(0) - 2015年4月14日

すごい、全然わからない。でもおもしろく読んだ。ただ道を歩いているだけの場面であっても、語りは過去と現在に縦横無尽に移動し、あるいは他人の視点にまで思いっきり入り込み横道に逸れまくる。物語は一本の筋に肉付けがされているのではなく、大量の枝分かれで構成されている。こんな小説は初めて読んだ。主人公が花を買いに行って、昔の恋人に会い、夜にパーティを開くだけの話なんだけど、それだけでこの凄まじい情報量。破綻してないのがすごい。物語の起伏はおとなしくても全然退屈しない。語りが美しいからかな。画期的な作品です。
★23 - コメント(1) - 2015年2月28日

走馬灯のような作品。進むでもなく流れるでもなく、回転する物語。あるいは、メリーゴーラウンドだろうか。いささか調子外れだが滑らかさを失うことのない回転のなか、次々に木馬を乗り変えながら動き続ける情景を眺める。物語は忙しなく、そしていきいきとしている。けれど、メリーゴーラウンドに刺激はない。ときに退屈でさえある。だからこそ心地よいのではないでしょうか。
★6 - コメント(0) - 2015年1月18日

これが面白いといえたり論評できるなら、相当文学の素養がありそうですね……つまり私には理解不能というわけです。ところで、総理大臣という表記はやっぱり気になります。「ブ」と「ヴ」の使い分けの違いよりも、あえてこっちを使ったわけの方が聞きたいのですが。
★5 - コメント(0) - 2015年1月16日

土屋訳はとても読みやすいが、興味をもてない人たちが自分語りをしているだけの小説を再読するのはきつかった。生きることにまだ欲があった頃なら違った読み方ができたのかもしれない。
★3 - コメント(0) - 2014年12月25日

ダロウェイ夫人の 評価:86 感想・レビュー:96
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