花のノートルダム (光文社古典新訳文庫)

花のノートルダム (光文社古典新訳文庫)
あらすじ・内容
泥棒で同性愛者だった青年ジュネは、獄中で書いたこの処女作で20世紀最大の〈怪物〉作家となった。自由奔放な創作方法、超絶技巧の比喩を駆使して都市の最底辺をさまよう犯罪者や同性愛者を徹底的に描写し、卑劣を崇高に、悪を聖性に変えた、文学史上最も過激な小説。

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花のノートルダムはこんな本です

花のノートルダムの感想・レビュー(145)

なんか、面を食らった感じ。同性愛は普通に受け止めたが、それからの性描写(エロくない)、というか下品の羅列、すごいストレートに下品な言葉をぶつけてくるのが、もう、物凄い。文や言葉はとてもきらびやかに感じるが、唐突に下品に攻めてくる。読んでるこちらはとにかく唖然としてしまった。
★10 - コメント(0) - 2016年12月7日

なんだこれは・・・。たまげたなあ、と口に出てしまった小説。読んで早々に男同士の性交の様子が出てくるし、比喩もガチムチのアニキを彷彿とさせるものが多い。こんなもの戦中に書いて秘密裡ながら出版するジュネの度胸もたいしたものだ。内容に関しては、やはり描写の描き方がすごい。どんな汚物も聖性を帯びて見えてしまう。一方で、一人称から三人称への、現実から幻想への転換が唐突に行われるわ、お前誰だよと突っ込みたくなる謎の人物のいきなりの登場などで筋を追うのは極めて難しい。正直どんな話なのか分からないままだ。
- コメント(0) - 2016年5月9日

読むのにとても時間がかかった。理解するのにも読むのにも時間がかかって漸く読み終わったけど結局理解できてはいないんだろう。書いてある言葉はあまり綺麗な言葉ではないのに並べて文章にして本になると何故か美しく感じられるのはジュネの魅力ですかね?ディヴィーヌの性別が所々分からなくなることがあって、彼女と呼ばれているから女性になりたいのかと思って読んでいたけど女性になりたいけど女性になりたい訳じゃないように見えた。たまにジャンが思ったことなのかディヴィーヌが思ったことなのか分からなくなりました。
- コメント(0) - 2015年10月2日

とても下品で、アウトローで、今まで読んだことのない本だった。私はクリスチャンなので、カトリック的な描写は理解できる。おそらくカトリック教会にあこがれのようなものがあったのかなと思った。よく恥ずかしくもなく、心のあるがまま、感じるまま正直にかいたなと思う。一人の男の裸の心、罪を犯したままの心を描写していて、あるがままの心は神に近いというか、透明で美しく感じた。このように描けることが天才なのか?もう一度読みたくなる。
★1 - コメント(0) - 2015年9月13日

刺激的で過激な描写に満ちていました。男娼デヴィーヌとその情夫・ミニョン、ミニョンが拾ってきた美少年・花のノートルダムの愛憎劇が描かれます。ミニョンは途中で姿を消すので実質的にはデヴィーヌと花のノートルダムの物語だと思いました。2人の関係の変化を軸に、社会の底辺で生きる人々を赤裸々に描いた風俗小説とも言えるでしょう。嫌悪感を抱くほどの同性愛の世界を描いていながらも、デヴィーヌの崇高さが際立っているのが印象的です。卑劣を崇高に、悪を聖性に変えた作品。とてつもない奇書であり、感動作でもありました。
★78 - コメント(0) - 2015年8月25日

ザーメンまみれの聖典。比喩が超絶技巧というか、明らかに過剰でむちゃくちゃなもんで、読み進めるうちに頭が麻痺してくる。それが好みかどうかはさておき、他に類のない読書体験を出来るという意味では、案外『夜のみだらな鳥』なんかに近くも感じた。
★2 - コメント(0) - 2015年6月30日

語り手の話があちらこちらに飛んでいき、どこに収束されるわけでもなく綴られていく。学生時代に別の翻訳を読んだ時もよくわからなかったが、今回もやっぱりよくわからない。「あとがき」を読んで、デイヴィッド・ボウイの「ジーン・ジニー」という曲名がジャン・ジュネを意味していたということを知ったことが、ちょっとした発見。
- コメント(0) - 2015年1月15日

泥棒にしてゲイの青年ジュネは、この物語を書くことによって20世紀フランス文学の<怪物>となった。作者自身が語るメタフィクション小説。 主人公(あるいはヒロイン(♂)と呼ぶべきか・・・・)は書き手のジュネではなく、男娼で男の娘のディヴィーヌや、<花のノートルダム>たちでしょうね。書き手のジュネに盗癖があるからといえ犯罪小説ではなく、舞台となった20世紀初頭パリのゲイ社会を書いている物語に思えた。ジュネは獄中からこの物語を書いていますが。 後話が話なだけあって、登場キャラたちの性別がちょっと混乱しました。
★3 - コメント(0) - 2014年9月16日

ロマンチックだ
- コメント(0) - 2014年7月29日

人殺しの男娼を描く自伝的小説。何といっても重ねに重ねられた比喩が特徴で、ハードな性癖や汚物の描写も一転して美しいモノにさせてしまう。それが最な悪の行為である「人殺し」すら美的な何かへと昇華させてしまう。事物が統制され一般化されている事物としての意味を失い、作者の言い回しによって新たな意味合いを持つようになる。
★3 - コメント(0) - 2014年7月18日

103*「きれいはきたない。きたないはきれい」。圧倒的なイメージの世界に魅了された。
★1 - コメント(0) - 2014年6月23日

ジュネを読むと何となく人間が罪と快楽によって磔にされている感じがする。人は与えられた生と性を受け入れるしかないという意味で閉ざされた存在だ。しかしジュネの悪党への愛は、その閉鎖性を逆手に取る。入れ歯を冠にするディヴィーヌや、マネキン殺しから真の殺人を自白して刑死するノートルダムなど、贋物である事を徹底する彼らによって、本物は空っぽとなる。何もない闇の中でそっと芽生えた罪と快楽こそが人を解放するのだ。比喩や隠語の織りなす言葉の宇宙…つまりジュネの作る詩空間の中で、磔にされた人間は真の自由を取り戻すのである。
★51 - コメント(0) - 2014年5月17日

読者を混乱させるような書き方で内容も異色だけど、最後まで読めてしまった。真面目に語った次の瞬間に、下品で露骨な話が出たりするので、からかわれている気分になるが不快ではなかった。この不思議さはなんだろう。比喩が斬新で思わず読み返してしまった。小説の自由さを感じさせてくれる作品だった。
★2 - コメント(0) - 2014年4月9日

ジャン・ジュネの小説を初めて読んだ。ゲイの話なのでなかなかの世界に入りにくいが、読んでいくうちにその世界に引き込まれる。表現力は素晴らしいものがあり、サルトルが絶賛したのも判る気がした。この手の話は1回読めばいいかなと思ったが、他の作品も読んでみたくなった。
★9 - コメント(0) - 2014年1月31日

これぞパリ版の元祖『ワイルド・サイドを歩け』に違いない。女装のおかまとそのヒモたちや売り専の美しい少年たち…モンマルトルという巨大で淫らな別荘にて毎夜繰り広げられる猥雑な世界と、獄中でそんな世界を夢想し悪ゆえに輝く男たちを想い自らを慰める「私」。実際に1942年に獄中で執筆されたこの作品は、同じく獄中で精力的に執筆したサドによる美徳の苦悩の上に悪徳の歓びを成立させる二元論的世界感に比べると、悪の泥水に浸かった人々を一元的率直さと素朴な愛情を持って描き出している点に神をも恐れぬ現代人的な潔さを感じる。
★16 - コメント(0) - 2013年12月21日

理解したくても読みたくてもなかなか喉を通らないといった小説だった。しかしこれほどまでにイメージが強烈なのはめったにないとも思う。
★1 - コメント(0) - 2013年6月13日

頭がそこまでいかれていない自分には理解できなかった。。。
- コメント(0) - 2013年6月11日

悪を聖へと変換さてしまうとんでもない小説。正直読むのだけで精一杯で理解しようにも頭が追い付かない。
- コメント(0) - 2013年5月31日

フランスの男娼の話だが、イメージが鮮烈。そこに登場人物の運命の予告や其々の過去、作者の語り等が紛れ込み、読み始めは少々混乱する。メタという言葉がまだなかった頃に発表されたもので、当時この構造はどのような印象を与えたのだろうか。それでも読んでいるうちに奔放な性の反乱が段々と神々しい儀式に変わっていく。実際文中でもディヴィーヌは聖女と化していくし。読んでいるとまるで泥の中から蓮の花が咲くように、泥土が金剛石に変わっていくような感覚、性行為が高貴な宗教的儀式に、犯罪がもっとも純粋な行為に成り代わっていく。
★43 - コメント(0) - 2013年3月31日

変態。と言い切ってしまえばそれまでなのですが、めまいがするほどに押し寄せてくる強烈なイメージが嫌悪感と吐き気を呼び、それがいつしか気持ち良さにも似た何かに変わっていく感覚、拒否したいのに惹きつけられる中毒性はいかにもアンダーグラウンド。卑猥で倒錯している中にもどこか純粋さがあり、そこに美しさを見出してしまうのは、認め難いけれども人間の本性なのかもしれません。フランス人作家の手による作品ですが、その感触はまさしくイギリス発祥のグラムロック。この物語を読む際に必要なのは、理性より感性。それも、狂気に近い感性。
★9 - コメント(0) - 2012年10月19日

奔出するイマジネーションに圧倒される。だって、吹き出した精液がキラキラ輝く星座になっちゃったり、おならが高級香水になったりするんだよ〜。ジュネの手にかかると、悪が崇高になり、下卑た笑いが美と変化し、読んでいる私の価値も転倒するから、あら不思議。長編叙情詩と言ってもいいかもしれない文章。華麗で流麗な比喩の洪水の波の中で愛おしく、幻想的に描かれるオカマ、男娼、犯罪者たちの生き様。えげつない世界がこんなにも耽美に描けるんだ!と目からウロコ。中条省平の翻訳も最高で、原文で読めたらさぞかし気持ちいいんだろうな〜。
★6 - コメント(0) - 2012年10月12日

強烈なインパクトのある本。目を覆いたくなるような下劣さを圧倒的な文章力で崇高に思わせてします。 名作だと言われているのはわかるし、読んでよかったけど人にはすすめられないなあ…
★2 - コメント(0) - 2012年3月10日

正直かなり読むのが難しく、何度も引き返したり立ち止まったりして読んだ。途中からあまり文意に重きをおかず、映画のように映像として頭でイメージしてからはだいぶ読みやすくなったし、また映像化したら生々しくも素敵なものになる気がしたよ。  私はやっぱりヒロイン(?)のディヴィーヌが好き。特に、ところどころに唐突に挟まれる、彼女がまだ「おかまの男娼」ではない、少年キュラフロワだったころのエピソードがお気に入りです。蛇を触るシーンがいいな。
★3 - コメント(0) - 2012年3月6日

とにかく読みにくかった。ディヴィーヌや花のノートルダムが主役となる物語の途中に突然、それを語る「私」自身の物語が挿入され、集中していないと頭がこんがらがる。婉曲なのかな?持って回った言い方でよく意味がわからないことが多々あった。ジュネの本人の中では話の筋がしっかり通っているのだろう。頭の中をのぞいてみたい。
★2 - コメント(0) - 2011年9月7日

わたしには難解な内容でした。もっと人生経験豊富だったら感じるものがあるのかな?巻末の解説でアレな描写が少ないバージョンである、とあったので吃驚した。
★3 - コメント(0) - 2011年6月10日

非常に読みやすい新訳。*「解説/中条省平」花のノートルダムの翻訳は改訂版を底本とするよう条件が課されているらしいのですが、改訂版で削除されてしまった部分を解説中でこっそり?訳されていて、読者としては大変嬉しいことです。「年譜」「訳者あとがき」
- コメント(0) - 2011年3月16日

彼らは社会の裏返しである。社会というものが人間の使う魔法そのものなのだから、裏返しの彼らに別の魔法が必要だとしてもおかしくはあるまい。 語り手ジャンはとびきりの魔法使いである。
★1 - コメント(0) - 2011年3月6日

ぱらっと読み。
- コメント(0) - 2011年1月17日

本音をいうとジュネさんの近くには近寄りたくないな。コクトー、サルトルが絶賛していると聞くとちょっと考えさせられるけど・・・。まったく自分にとって消化できない(というかしたくない)ものをむりやり口の中から流し込まれたという読後感。まったく理解できないし共感もしたくないけど、変な本ではあるんだろうな。純粋な悪→聖への錬金術なんて解説もあったけど、自分にとっての価値観の転倒は「殺人」<「同性愛」。殺人のほうがまだ綺麗に感じてしまう。これほどまでに堕落しきった人種が存在していることの驚き。正直きつかった。
★14 - コメント(1) - 2011年1月6日

読むのにとても苦労した。論理性に欠いた部分もあり、全体像をつかむので精一杯だった。内容は衝撃的で異色だが、文学作品としては意味のあるものなのだと思う。2度、3度と繰り返すうちに、また印象が変わるのかもしれない。
★6 - コメント(0) - 2010年11月22日

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