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切腹: 鬼役(十二) (光文社文庫 さ 26-16 光文社時代小説文庫)

感想・レビュー
36

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KAZOO
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十二作目は短編が3作収められています。今回表題の「切腹」となっているのは、二つ目の「小姓無念」からとったものなのでしょう。1作目は、火盗改の関与が疑われるもののトップにはその責めが及ばず主人公が片を付けます。二つ目はこのシリーズの今までのなかでは私が一番感銘を受けたもので、主人公の毒見役の本当の後継者が現れたと思ったところ、その若い小姓(公方が目を掛けていたのに)が切腹せざるを得なくなり仇を討つという話です。いつもながらすきっとします。
0255文字
えみ
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「蛍」に切なさを、「小姓無念」に哀しさを、「供養の蕎麦」に滂沱の涙…。将軍家毒味役・矢背蔵人介が裏で幕臣の不正を断つ暗殺役を担う鬼役シリーズ第12弾。そこには虚しさしかない。いつにも増して悪事に復讐を…と思わずにはいられない3篇が収録されている。理不尽に踏み躙られた人生を本人に代わって矢背蔵人介が怨み晴らす!!悪が蔓延ることは公儀が赦しても正義を誓う蔵人介が赦さない。それでこそ暗殺御用を請け負う者の責任。ツラい思いばかりしている彼が怒りを爆発、心で涙を流しながら大切な人の誇りを守り、願いを叶えるため斬る!
0255文字
Kira
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ネタバレ図書館本。この巻は収録された三篇がいずれも読みごたえたっぷりで、充実していた。特に印象深いのが「小姓無念」で、蔵人介の悲しみと無念が心にしみた。「供養蕎麦」で、悪党を下肥の入った肥樽に沈めて成敗するのが痛快だった。このシリーズの巻タイトルにはいつも、なるほどと思う。収録の各篇を象徴していたり、特に印象深い一篇のキーワードだったりする。たった二文字というのが見事だと思う。
0255文字
カエル氏
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佐太郎の切腹が潔くて勇ましいって…15歳でその覚悟を決めるってどんな思いなんだろう…生きて、助かって欲しかったなぁ。
0255文字
へたれのけい
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何やらとても臭い樽が登場したり、息抜きシーンも楽しませて頂きました。
0255文字
さく
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前途有望な若者が、醜い保身や偽りのために、切腹を。武士は自分に利する事を言ってはならぬ、母の教えを胸に秘め、黙して語らない。どの出来事も、まっとうに生きる人々が、身分の高い武士らの保身に命を落とす。安寧の世は、死を近づくけている。蔵人介の怒りが、当たり前すぎて、誰かを助ける力になりたいと感じる。
0255文字
seiji_yaho
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6/10
0255文字
そら
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悪人が悪人すぎてイラッとしてしまいました(`・д・´)。もー、思う存分鬼役さんに成敗されてしまえばいい。でも、一編だけ救いがあった終わり方だったから嬉しかった(∩´∀`∩)。
0255文字
Tadashi Totsuka
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二篇目の「小姓無念」は、小姓となった佐太郎が、無実の罪を着せられ、切腹させられるという、理不尽な話です。のちに、全てが明らかになり悪人どもは罰せられます。が、とにかく納得いかないな! 最後の「供養の蕎麦」も酷い話です。悪人の京次郎の死に方が糞臭い!
0255文字
suzu
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人は年を重ねる。年を取れば角が取れて丸くなる。されどなわしはいざという時のために棘を残しておきたい。人生は一つではない。
0255文字
Dyans
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切腹=小姓無念に似たような状況の話が、今、まさにイスラム圏の王国で他国を巻き込んで起っている。小説では、結局悪は正されるが、現実世界ではどうだろう。と、作品の方も単に悪者の命を奪うだけでなく、悪行を明らかにに公儀の処断も加えられるようになり、少し安心して読めるようになってきた。
0255文字
いえのぶ
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25年前同じ道場で鍛えあった友が上司を傷つけ逃走した。その理由を探ると大きな犯罪が隠れていた。知り合った人々の協力を得て悪を退治できるのか?
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とく たま
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お鷹狩りの折に出会った茶屋で給仕する少年の気配りに感じ入り召し抱えられた。前途有望に思えた矢先、小姓無念。ほか、蔵人介の古い剣友とその女房の健気なゆえの、辛酸、蛍。蔵人介に最初の剣の師匠で、実父の友人が家族ともどもに凶事にあい、汲み取り船に乗る蔵人介成敗に向かう、供養の蕎麦。の三話。脇役があまり出ない巻。串部と蔵人介、二人の活躍だが、飽きさせない。
0255文字
真理そら
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「蛍」は珍しく?悲惨な目にあいながらも蔵人介の剣友が生き延びた。「小姓無念」は蔵人介が目をかけた佐太郎が若くして切腹する話。小脇差を下賜したり褒めたりしても家慶の株は(私の中では)上がらない。「供養の蕎麦」うーん、蔵人介に剣の手ほどきをしてくれた隣人親子が悲惨な目に…。今回は悲惨な話が続いたかな。
0255文字
Aki
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あぁ なかなかハッピーエンドにならないのね。そんな中、蛍は二人が生き残ってほっとする一話だった。
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み
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バッサバッサ(>_<)このシリーズにしては珍しく、1作目の2人が生き残って良かったぁ。どんだけ悪い奴らが居るんだか^^;
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ベルるるる
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辛い話ばかりだった。蔵人介が悪人を成敗するけど、救いのない悲しみが漂うばかり。蕎麦を啜りながら涙を流す鐡太郎の思いやり。本当に優しくていい息子。でも過酷で非情な鬼役の跡取りには向いていないんだろう。
0255文字
はつばあば
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悪役が生半可ではない。これだけの悪役を懲らしめる蔵人介に溜飲が下がるが、お役目以外で鬼退治するのなら、なぜもう少し早く救いの手を差し伸べてくれていればと歯痒い。哀しくなるお話しばかりで、将軍家に禄を食む悪辣な者共に、霞が関の官僚(なんで官僚が出てくるのか(^^; )、悪を退治する水戸の御老公の印籠では物足りぬ。子連れ狼の拝一刀や蔵人介の刀の錆にしてやりたい・・と、老いて丸くなるのではなく棘を口に含む。この12巻も必読也(#^^#)・・このシリーズ長いからねぇ再読時に必要かと(^^;
いつでも母さん

おはつ様、おはようございます。どうやら嵌まって頂いたようで・・お薦めした甲斐がありました~(^O^)

02/05 05:28
はつばあば

ありがとうございます。お勧めの17巻迄と外伝、購入済みです(^^♪。

02/05 11:37
0255文字
kazukitti
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基本的にしょんぼり話。構造的に許せぬ悪が発生して且つその証拠が取れてから私死刑発動なので、まぁ許せぬ状況が出来上がるまでは何もしないor何かしても足りないって前提なのは仕方ないけど、それでも、まぁ、うん、仕方がないのだけど、結構何度もしんどい場数踏んでるクセに鬼役殿は二の足踏んだり手をこまねいたりが多いんだよねw 自分の悪い予感全然アテにしてないw 「蛍」はラストに救いがあったんで、それが「供養の蕎麦」と逆の方が読後感がよかったかも。とはいえ、あのしょっぱい蕎麦を食うラストも味があってよかったけど。
0255文字
ナナメ
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敵役がどんどん悪くなっていくようで、人とも思えぬズルすぎる鬼畜に、何もそこまで悪くならなくってもと考え込んでしまいます。……イヤまてよ、だから鬼が必要なのか!そうあの男が!人の世に蔓延る悪には閻魔の如く、市井の民には……やはり鬼の如く。外道には死すら生ぬるしとばかりに屠り、信念を全うせし者には慈悲にて胸に涙し介錯を勤めることができ、自身と他者の最後を輝かせることができる者こそ鬼 と言えるのではないでしょうか。そう敢えて声高に言わせてもらおう!武士として最高の自己表現の場こそ切腹であると(`・ω・´)っ!
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ぶんぶん
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【図書館】 ひと月以上間が空いてしまった・・・読書の虫が鳴りを潜めてのと、読書の雰囲気でなかったからです。ぼちぼち、始めようかと・・・ 矢背蔵人介の剣友が上司を斬って逐電した。 果たして何が・・・巧妙に仕掛けられた悪党の罠,好漢・蔵人介が悪党にとどめを刺す「鬼役」シリーズ、第十二弾!
いつでも母さん

お孫さん、そろそろいらっしゃる頃でしたよね?(*´▽`*)

05/22 15:42
ぶんぶん

いつでも母さん、28日です。 大きくなっている事でしょう(笑)

05/22 16:14
0255文字
あかんべ
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切腹を回避する努力が、上層部になさ過ぎ。あとからあれは間違いでしたは。ないだろう。
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とし
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鬼役「切腹」12巻。今回の三編、橘右近の密命を受けての悪の暗殺ではなく、矢背蔵人介の友や存知おりの者の理不尽な死に義憤を感じ、仇を討つ物語、蔵人介の身近な人たちだけに、何故か哀しい結末なので面白いのだが、痛快、爽快感が無かったかな。
0255文字
goodchoice
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今回は毒見のシーンが二回あり、楽しめた。剣の冴えは素晴らしいが、悲しい結末が多いのは何故かな。
0255文字
あかんべ
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良い人が悉く酷い目に会い、いくら蔵人が仇をとってもなんだか哀しい。
0255文字
ひさか
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2014年11月刊。シリーズ12巻め。3つの連作短編。いつもの悪を成敗する正義の剣路線ですが、前作より面白かったです。悪の規模が手頃で、力みが少なかったからしょうか。
0255文字
sanchato
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「莫迦を承知でこの身を捨てる、そんな阿呆がいてもいい」 今回はやるせない話が多かった。
0255文字
Masayoshi  Arakawa
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20141224400 毎回登場するのが「公人朝夕人(くにんちょうじゃくにんという)」本職は公方の尿筒持ちだがうらの役目がすごい。公方を守る最後の砦で、武芸百般に通じているのである。何時もすごいタイミングで蔵人介の前に現れる。 今、年賀状を書いている。殆ど手書き、表(住所、名前)も。あと2,3日で終わらせよう。
0255文字
壱分銀知恵
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先の救われる話しでホッとしたのも束の間、やるせないなぁ蔵人介。こうも次々と哀しみが続いたら鬱になってしまうんじゃないかと架空の人物ながらも心配してしまう。京次郎の仕置は胸がすいた。鐵太郎の矜持が救いかな、これから剣も頑張れ!
0255文字
ぽぽんた
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12/3 今回はやるせない気持ちになる話ばかり。
0255文字
えるまぁ
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流石にそろそろ、ストーリー全体を通しての伏線の無い場当たり的なお話と、救いようの無い江戸ノワールの単調さが辛くなってきた。このシリーズは、やはり毒見と、やらざるを得ない裏の役目と、仕事も剣もバッチリだが家に帰るとご家庭の悩みが待っている薄給に甘んじる矜持ある武家、というのが良いバランスだったのだが、「作業」になっている雰囲気が濃くなってきた。出版社が変わってからの短期間でのリリースは嬉しいが、ちょっと弊害でてきてるかも。以前のように一冊の中にも序破急があるような作品にして欲しいなぁ。頑張ってよ出版社。
0255文字
ひまつぶ市民。
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相変わらず、泣かせるねぇ。
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いつでも母さん
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今、最も時代物シリーズで嵌っている『鬼役』シリーズ12巻目。今回もイイ!凄くイイ!三話とも切なかったなぁ・・胸を打つ。二話ではいつになく養母・志乃様の、母としての熱い思いが伝わって私もグッと来た。で、それ以上に三話目。泣けた・・せめて、せめて又左衛門には生きていて欲しかったなぁ(涙)坂岡センセ絶好調かと!切れ味鋭い鬼役様、次も活躍を期待してます。又左衛門の台詞「年を取れば、角が取れて丸くなる。されどな、わしはいざというときのために、棘を残しておきたい。」が胸に刺さる私だった。
0255文字
とっぽ
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待ってました鬼役!不思議なことにこの作品は巻数が上がる毎に話が良くなっていく気がします。佐太郎のお話しは少し納得していませんが、そこはそこで武士の美徳なのか。前巻で大活躍した鐡太郎が今回はあまり出てきませんでしたね。
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