蜘蛛の夢 新装版 (光文社時代小説文庫)

蜘蛛の夢 新装版 (光文社時代小説文庫)
あらすじ・内容
雷鳴轟く激しい夕立が過ぎ去った四谷石切横町の一角、天をつく大銀杏の袂で雷に撃たれた若い美女の死体が! すぐそばには青い大蛇の骸が転がり、その奇怪な構図が見物人の背筋を凍らせた。女は芸妓あがりのあばずれで、蜘蛛の賭博に絡みがあるらしいが……。(表題作より) 根強い人気を誇る「半七捕物帳」シリーズ同様怪奇趣味に溢れた探偵譚、全十二編を収録!

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290ページ
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蜘蛛の夢 新装版の感想・レビュー(30)

もう、岡本綺堂をがっつり読みたい。 多分、文章が好きなのだ。心地よい。江戸の色が濃く残る頃の東京の風俗や情景が好きなのかもしれない。文春文庫のものと重なっているのは飛ばし読み。事件があって、意外な真相が明かされるのは、分かっているけれど、科学捜査のない時代を舞台に、説得力のあるどんでん返しが書けるところが凄い。しばらく、追っかけます。
★3 - コメント(0) - 1月27日

青蛙堂主が催す会にて語られた探偵談話をまとめた体の一冊。前作の怪談から趣向を変えての「探偵」ものですが、明確に探偵という存在がいるのではなく、解決していると言い難いものがほとんど。けれど、会に集った人たちが遭遇したり見聞きしたりしたエピソードを語って聴かせる形式なので、内容や文体もそれにあわせて書かれていて様々。そんな趣向もまた楽しい。
★29 - コメント(0) - 1月11日

青蛙堂の主人によって催された探偵談の会合で語られる十二編の怪奇趣味に溢れた探偵譚。最後に事件の真相がはっきりと分かるものばかりではなく、謎が残される終わり方であったり、本当のことは分からないが、きっとこんなことであったのだろうという語り手の想像で終わっていたりと、すっきりきない終り方のものもあるが、それもまたよしと思える面白さ。
★7 - コメント(0) - 1月9日

再読。運命の残酷さがかなしい『放し鰻』『平造とお鶴』、残る謎がリアルな『穴』、悪女の残影が強烈な『有喜世新聞の話』が好き。
★2 - コメント(0) - 2016年11月1日

- コメント(0) - 2016年9月14日

「いかに科学思想が発達しても、人間の迷信は根絶することは許されないのかも知れない。」今はなき「青空書房」で巡り会った岡本綺堂の『蜘蛛の夢』。「家元、小説は岡本綺堂と子母澤寛しか読まない。」と立川談志は言う。杉浦日向子は「事実を知った上でつく嘘が少ない作家」と言い、北村薫や宮部みゆきがベタ惚れする(共著に『読んで、「半七」!』がある)。青蛙堂主人主催の会で語られる探偵譚。綺堂の筆致が創り出す世界、この空気……私は今どこに立っているのだろう。『半七捕物帳』はもちろん、他の作品集も読んでみたい。
★38 - コメント(0) - 2016年9月3日

57−2016
- コメント(0) - 2016年7月7日

「青蛙堂」に集う一座の者たちが語る怪談の第二回は、趣向を変えて怪奇探偵談の趣味に富んだ話へと移り行く。全十二編、江戸末期から明治初期の世情を踏まえて、明晰に綴られる情景描写が、当時の雰囲気を鮮やかによみがえらせる。岡本綺堂の小説を読むのは初めてだが、品格のある読み心地の文章が流れよく、根底に人の情のこわさを絡ませた物語を展開させて、好感を持った。探偵小説とは言えどもそこはそれ、スッキリとは解決しない薄暗い時代のもどかしさを滲ませ、後味に奇談の不思議が紛れ込む。
★47 - コメント(0) - 2015年11月20日

幽霊の仕業と見せかけて、その根底には生身の人間の恨み、妬みが渦巻いている。随所で、センスの良い笑い所有り。『穴』は特に、可笑しかった。「ワタシ、アナニオチマシタ」が、私のツボにはまって強烈に印象に残っている。 物語は、正体や落ちがハッキリしないものがあり、もやもやすることも。
★7 - コメント(1) - 2015年8月28日

本日読了。岡本綺堂は好きな作家で、半七捕物帳も全部読んでます。半七以外の怪談ものも面白い。この作品は、怪談に推理テイストを加えた短編集。江戸末期から明治初期の世情も楽しめる作品。
★1 - コメント(0) - 2015年6月26日

初めて読むものが三編、その他は他の短編集で既読のもの。短い中にも江戸期の町人の暮らしぶりが現れて楽しい。
- コメント(0) - 2015年5月24日

なんとも雰囲気がいい。古い作品だが活字、振り仮名とかの校訂によるのだと思うのだが非常に読みやすい。おそらくこの前に青蛙堂ものがあるのだろうからそれを読まねば。
- コメント(0) - 2015年5月5日

怪奇譚かと思っていたら探偵物で、ちゃんと解決がつくのかと思ったら大なり小なりの謎が残る・・・すわりが悪いようでいて余韻が深いようでもある・・・なんとも紹介しにくい物語。江戸時代の怪談のように真っ暗闇の中の出来事ではなく、もうちょっと時代が進んでいて薄暗くて見えそうで見えない感じがいい。
★3 - コメント(0) - 2015年2月15日

慈悲心鳥が淡い感じのする話で良かった。
- コメント(0) - 2015年1月18日

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