ロスト・ケア (光文社文庫)

ロスト・ケア (光文社文庫)
あらすじ・内容
戦後犯罪史に残る凶悪犯に降された死刑判決。その報を知ったとき、正義を信じる検察官・大友の耳の奧に響く痛ましい叫び――悔い改めろ! 介護現場に溢れる悲鳴、社会システムがもたらす歪み、善悪の意味……。現代を生きる誰しもが逃れられないテーマに、圧倒的リアリティと緻密な構成力で迫る! 全選考委員絶賛のもと放たれた、日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。

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絶叫
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ロスト・ケアの感想・レビュー(754)

全く予想外の叙述トリックに正に「やられた!」でした。 そしてそれ以上に、重たい社会派テーマである日本における介護問題を真正面から取り上げ問題提起している作品で、心に重く残り考えさせられました。答えは出ないなぁ。 正義を説いているはずの検事大友が、徐々に斯波に押されていく取り調べシーンは、特に印象的。 まさに「圧巻のデビュー作」でした。
★1 - コメント(0) - 2月23日

題材は少し重め、故郷で暮らす両親の現状を思いつつ読みました。考えさせられた本でした。
★4 - コメント(0) - 2月22日

重い。決して他人事ではない、すでに現在問題となっており、この先もっと困難な状況に陥っていく、介護問題を抉った社会派ミステリ。認知症を患いほぼ寝たきりだった亡き祖母の在宅介護を思い出して、読み進めるのが苦痛になるほどだった。介護は綺麗事ではない。負担は大きい。職としても厳しい。行政の枠組みに単純には当てはまらない。全てをリアルに描いて問題提起する小説だった、が、実際的な解決策がない。ロスト・ケア、究極の介護。手段は最悪で許されることではないと理性は言う。だが、感情は。
★28 - コメント(0) - 2月17日

恐らく40代以上は明日は我が身と、リアルに考えさせられたのではないでしょうか。ミステリというより私にはホラーでした…。
★7 - コメント(0) - 1月29日

難しいテーマです。介護問題は全く他人事ではない。久々に作家読みをしたいと思いました。
★8 - コメント(0) - 1月28日

重たいミステリー。考えてはいけない思いに囚われてしまう、その描写がリアルで、怖くなる。社会構造の闇が深く、胸に突き刺さる話だった。また、聖書の言葉からの引用も印象的で、考えさせられる。最後は、検事の大友の言葉を無力化する、彼の経験と信念に引き込まれてしまった。
★10 - コメント(0) - 1月23日

難しいテーマで、特に彼と大友のやり取りは考えさせられた。ただ答えがでないテーマであり、話の核の部分は予想がついたので、読後感は消化不良な感じ。前半の平行した伏線の展開は面白かったが、彼の正体を明かさない描きかたは余り必要性を感じなかった。
★12 - コメント(0) - 1月21日

大量殺人を犯し何を伝えようとしてるのか。まあまあヘビーな題材だと思う。ほんと他人事じゃない。介護の問題、高齢社会。佐久間がもう少し悪役ととして活躍すると思ったがそうでもなかったな。
★17 - コメント(0) - 1月12日

重介護に苦しむ家族を救う為と称して殺人を繰り返す「彼。」介護をテーマに、様々な立場、様々な角度から高齢化社会が現に抱えている問題に、力強く切り込んでいく。決して他人事ではない親の介護。なにが善であるのか、なにが可能なのか、綺麗事など全く通用しない現実。選択を迫られた時、そこに追い詰められてしまった時、実の親に後ろぐらい気持ちを向けてしまう時。そんなのって、本当に辛い。どうしたらいい?守りたい。感情移入ができ、強い心への訴えに、次々とページをめくってしまいました。この問題は、現在進行形なんだよな。
★13 - コメント(0) - 1月8日

この作品を読んで不謹慎かもしれないけど延命治療が黙認されてるならそろそろ安楽死、尊厳死を認めてもいい時代になったと思う。本作のようなことはすでに起こってることであって官僚任せの政策などで改善するわけがなく斯波のやったことは今の日本に対する警鐘だと。社会性があり、犯人でえっ!てなるほどミステリーでした。
★47 - コメント(0) - 1月8日

新人とは思えぬ堂々の書きっぷりで思わずのめり込んで読んでしまった。介護生活は今40代の私にとってかなり現実味を帯びた問題になっている。実際本書に全く同じ境遇の人物が出てきて私は大いに動揺した。そう、ここに書かれていることは物語の世界のことではなくもう目の前に起こりうることなのだ。日本の介護制度の想像を超える悪しき実態を知ってもらうためにもより多くの人に読んでもらいたい作品だ。日本は今自分で作ったシステムの狭間で悲鳴を挙げている。我々は人の命を重んじることで実はとんでもない過ちを犯しているのかもしれない。
★257 - コメント(5) - 2016年12月28日

235-20161225-18 介護で痴呆になった老人を毒殺するお話。遺族は介護疲れから開放される。これは殺人として裁かれるべきものか?実行犯が、あれっ?って感じでわかっちゃうけど、それよりもテーマの重さに考えさせられる一冊でした。流石ミステリー大賞新人賞だね
★15 - コメント(0) - 2016年12月25日

「この社会には穴が空いている」ことの一つ、高齢者介護の問題。若い作者なのに、よく細かい部分まで描かれていたと思う。そこで、目の前のキャリアに追われて、高齢出産に臨もうとしているあなた方!あなた方の子供たちは、成人式を迎える前に介護で人生の全てを捨てることになるかも知れないのだと、気付いて欲しい。大切な家族が社会の穴に落ちる前に、考えて欲しい。誰よりも、法案を自分の懐で動かしている議員に考えて欲しい。よしんば、性善説を唱えない若手に議員になって欲しい。
★9 - コメント(1) - 2016年12月24日

なんかスゴいの読みました。社会派だけど本格ミステリって辺りは貫井徳郎っぽいなとか思ったり。介護問題は将来確実に我が身にも降りかかるモノだけに重かったです。信念と熱い正義感を持った検事のセリフが、調べ室で『彼』と対峙すると途端に薄っぺらく聞こえてしまうところが見事だと思いました。
★19 - コメント(0) - 2016年12月22日

戦後最大の大量殺人を行った凶悪犯の〈彼〉。〈彼〉には当然のように死刑判決が下された。〈彼〉はなぜ殺人を犯したのか。 福祉を学ぶ私にとって、これは本当に重く、読むのがつらい作品でした…。介護保険を初めとした現代社会の重要な問題がリアルに描かれているから。虐待は被虐待者だけではなく、虐待者の心をも蝕む。斯波が行った喪失の介護、『ロスト・ケア』。もしかしたらそれは実際に必要なのかもしれない、と少し思ってしまった。必要にならないように介護職の給与の引き上げ等を実施してほしいですね…。
★31 - コメント(1) - 2016年12月15日

『人生とは絶望』『将来とは闇』と教えてくれる一冊に、だからこそ目の前の幸せを大切にしなければ…と思うに至る。“人は簡単に人を騙すし裏切る。そのくせ自分は騙されたり裏切られたりしないと思ってる。人間なんてだいたいその程度の短絡さと愚かさで生きている。”というセリフにしびれながら、重すぎるストーリーに完読後の虚脱感が心地よい。
★19 - コメント(0) - 2016年12月14日

ミステリー小説だけあって、途中 え!となりましたが、これは社会派小説ですね。今年義母の認知ー寝たきりー入院を経験した私は、他人事とは思えなかった。介護で必要なのは、マンパワーとお金、体力、精神的な支え、綺麗事では済まれない。高齢者は「死にたい」を必ず言います。もし誰かが楽に死なせてくれるなら〜と、自分も含めてそう思うと思います。戦後犯罪史に残る凶悪犯、善と言えないが 悪とも言えない考えさせられる話でした。
★44 - コメント(0) - 2016年12月8日

ミステリとしては面白く読みつつ、介護にまつわる問題を、鋭く抉り描いていることに驚きました。介護業界の実態までかなり正確に。どうせなら、法定人員配置基準自体が無茶なものであることにも言及してほしかったなという気もしたけど、素晴らしい問題提起だと思います。
★10 - コメント(0) - 2016年12月4日

取り調べのシーンでは、性善説を振りかざす大友に嫌気がさすほど、斯波に感情移入してしまった。大友の言い分はまさしく安全地帯にいる人のものだと思った。そんな私も介護などしたことがなく安全地帯にいる一人だけど、この本で書かれているような介護を自分もするとなると、正直ぞっとする。愛している人を憎んでしまうかもしれないなんて、辛い。精神的・肉体的・金銭的に負担がかかるのが介護。他人事ではないのに、今は介護と真剣に向き合うのが怖い。
★41 - コメント(0) - 2016年12月2日

絶叫が素晴らしかったのでこちらも読んでみました。絶叫ほどは驚嘆はできず…ではありましたが、介護とは…重く考えさせられるテーマで十分読み応えありました。他も読んでみたいです。
★68 - コメント(2) - 2016年12月1日

想像力を欠いた良識、安全地帯から 等々、同感する言葉の数々達。処置以外は全面的に共感。よくぞ書いてくれた!作者に最大限の賛辞を送りたい。 /『絶叫』も読んでみたいです。 2016.
★65 - コメント(2) - 2016年11月30日

怖い。辛い。気づけば涙が溢れていた。そう、分かっている。遠くない未来に現実となるかもしれない。激しく胸が締め付けられた。正直にいうとそうなのだろうと思う。ロスト・ケアで救われる気持ちが私にもあること。自分も分からなくなり糞尿を流して生き永らえる。何歳も一気に老け込んでしまうストレスを溜め、それでも義務を果たし続ける家族。静かに殺してその鎖から解き放つ。人の尊厳が守られているのはどちらだろう。安全圏で安楽死を選ぶことと、実は表裏一体なのだ。社会のパラドックスに怯えながら、それでも生きていくしかない。
★30 - コメント(1) - 2016年11月28日

今回投げかけられた問題の深さは実際に介護をする当事者でなければ感じる事の出来ない内容であり、私を含めて安全地帯の方(未経験または介護現場を知らない方)が読むと遠い先の問題とは言えない段階に来ているとヒシヒシと伝わってきました。前作の絶叫から読ませて頂いていますが、この方の作品は驚かされ考えさせられるばかりです。
★8 - コメント(0) - 2016年11月27日

介護の世界は、決して他人事ではない。自分が介護する側、される側のどちらになったとしても介護制度に頼っていただけでは出来ない事が多くある。 心身共に健康であらねばと、強く感じさせる一冊でした。
★4 - コメント(0) - 2016年11月26日

ミステリーではあるが、介護に関わるリアルな話でした。自分にもいずれ関わる問題なので、考えさせられた。検察官が主人公なので、罪の根本を考えていく所は良かったです。なかなかの良作。
★26 - コメント(0) - 2016年11月25日

介護がテーマの作品。大量殺人ではあるがサイコパスではない。流石に40人以上も殺し続けるなどどいう事は現実にはあり得ないが、実際に介護疲れからの尊属殺人は現実にたくさん起きている。介護する側の職業の人達の仕事上の悩みやトラブルもよく聞く。何とかしたくて努力している方々は現実にもたくさんいる事と思う。明日は我が身の題材なので身につまされて感慨深い。
★12 - コメント(0) - 2016年11月20日

『絶叫』が衝撃的な面白さだったせいで、過度の期待をしてしまったのかもしれないが、こちらは自分好みではなかった。大きなテーマは介護。なんとなく物語に入れないまま、非常に中途半端な状態で読み続け、最後も一応驚きの展開なのだろうけれど、そんな状態ではイマイチ衝撃もなく、サラリと終了。
★9 - コメント(0) - 2016年11月18日

老人介護の現実がひしひしと伝わってくる。毎日のお世話で精神的にも肉体的にも疲れてしまい、フッと魔がさす瞬間は誰にでも起こりうると思う。犯人は助ける目的で行なったと主張するが、どうなんでしょう。難しいところ。介護施設の職員も大変そう。離職率が高いのも頷ける。あと、ストーリーの最後のへんでビックリさせられた。
★91 - コメント(2) - 2016年11月10日

本文中にも出てきた「絆」という言葉。元は馬などを繋ぎ止める綱のことをさしていた。介護を必要とする親子の絆は、自由を奪われる拘束具のようでありとても皮肉な絆だ。考えさせられるが、日頃の心がけ次第な気もする。
★70 - コメント(0) - 2016年11月10日

読書メーターから辿り着いた図書館本。ミステリーという枠内に入れるのはもったい。と思いました。介護が事件の発端です。ぜひお読みください。
★10 - コメント(0) - 2016年11月6日

★★★☆☆大衆文芸的な手堅い社会派ミステリ……と思いきや、意外な真相にびっくりした。まあ謎解き小説ではないので、こういう要素を入れる必要があったのかは正直疑問なのだけど、わりと楽しんで読めたかな。ただ若干構成が図式的すぎるきらいがあり、義憤に駆られる検察官の人物造形なんかはちょっと類型的すぎて、リアリズムが薄れて噓っぽくなってしまっている気がした。貴志祐介や伊坂幸太郎とかもそうだけど、この手の作品って最大公約数的なおもしろさなので、平均点は高いものの、読んでてなんとも言えない物足りなさを感じてしまった。
★2 - コメント(0) - 2016年10月29日

ノンフィクション?と思うほどのリアリティ。イヤミスの設定で性的虐待といじめが2大ワーストだったが、これもキツイ内容だった。彼が本当にしたかったことはなんなのか?という疑問は投げられるものの過去に遡って物語が進むので先は読めるし、内容が重いこともありなかなかページを進められなかったが、残り3分の一からはミステリー要素が強まることもあり一気に引き込まれた。クリスチャンの方はどう感じるか分からないが、信仰のない私は聖書の実に効果的な使い方に唸った。ラストの仄暗さと一抹の不安まで徹底的にリアルで怖い。これは名作。
★11 - コメント(0) - 2016年10月26日

今の社会の目をそらしてしまう問題と直面したような気がした。介護絡みの殺人事件。現実でも起きている。介護の闇から解放された羽田洋子の『やがて自分も息子を縛ってしまうかもしれない。』の言葉が重かった。自分が痴呆もあり介護が必要となるかもしれないと思うと、恐ろしい。無理に生きてまで家族に迷惑かけたくない。と思ってしまう。遠くない将来『死』を選ぶ事が出来る時代が来るかもって思った。良くない考えなのかなぁ?わからなくなってきた。
★17 - コメント(0) - 2016年10月4日

★★★★★
★2 - コメント(0) - 2016年10月2日

介護疲れによる虐待、殺人などのニュースは介護職の人員不足や低賃金などの話題もセットで出る。その都度それとこれとは別だろと憤ってたがこの本を読むと少し考え方が変わった。 どこの国でも格差は埋まらない、、最後の章はどっちが正しいかわからなくなってしまった
★11 - コメント(0) - 2016年9月28日

3年の間に要介護度の重い老人が40人以上ある男によって静かに殺された、戦後犯罪史に残る凶悪犯に降された死刑判決。性善説を信じる検察官が辿り着いた犯人の本当の目的とは。介護経験者なので娘である自分のことをわからなくなってしまった母親を看ている家族の描写の場面ではいたたまれない気持ちになりました。老人が増え続けるこの国の社会問題を浮き彫りにして考えさせられる物語です。ミステリーとしても私はまんまとミスリードにひっかかって、えっと思わず声に出してしまう捻りもあり、重たい内容ですけれど一気に読むことができました。
★21 - コメント(0) - 2016年9月24日

介護の現場の悲鳴がリアルです。中高一貫校のバスケ部から共に過ごして来た二人の受け止め方の違いが絶妙。その後の展開に説得力があります。完成度が圧倒的でした。是非にご一読を。
★14 - コメント(0) - 2016年9月22日

☆×5
- コメント(0) - 2016年9月20日

う〜ん、疲れました^^;イロイロ考えながら読んで…。母も高齢になり、オットの両親も同年代だし。ふ〜む、この作家さんの作品は2作しか読んでないけど、どちらもスゴイ♪
★35 - コメント(0) - 2016年9月18日

しばらく社会派推理小説というものを読んでなかったけど、これは手に取ってから一気読み。介護の現実、家族の現実を考えさせられる部分が書いてあるだけでなく、犯人探しとしても興味深くどんどん読めてしまう。現実にもどこかでこういうことって起こりそう。介護職のすり切れる直前までの善意に頼ってる部分ってあるような気がする。今後も読みたい作家さんを見つけたって感じです。
★11 - コメント(0) - 2016年9月16日

ロスト・ケアの 評価:100 感想・レビュー:370
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