夢みる葦笛

夢みる葦笛
あらすじ・内容
ある日、街の中に出現した人型の白いモノ。イソギンチャクのような頭を持つ奇妙な生物は、不思議な曲を奏でながら、いつの間にか増殖していく。その冷たくも美しい歌声は、人間の大切なものを削ぎ落とそうとしているのだった……。(「表題作」)
人工知性、地下都市、パラレルワールド、人の夢――あなたの想像を超える全10編を収録!!

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325ページ
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夜行
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夢みる葦笛の感想・レビュー(230)

「誰も見たことがない、驚異に満ちた世界がここにある」という帯の煽り文句に、これは苦手な話に違いないと思いつつも、タイトルの意味が気になったので読みました。予想は裏切られ、とても面白かったです!SFの短編10編なのですが、短編ごとに味わいが違って驚きました。一話ごとに宇宙やパラレルワールド、近未来などいろんな世界に行けて楽しかったです!上田さんの他の作品も読んでみたいです。
★17 - コメント(0) - 3月27日

どの話もよかった。でも最初の「夢みる葦笛」は私には完全にホラーだった…。想像するとかなり怖い。世界をよくするために人間を捨てなければならないのだと言われても、私は主人公のように抗いたい。中でも気に入ったのは「眼神」と「租界」の話。どっちもせつないけど、悲しいだけじゃないほんのり明るいものが残ってよかったです。上田さんの本は初めてだけど、他のも読んでみたいと思います。
★4 - コメント(0) - 3月26日

上田早夕里さん、本当に多才で多彩な人だ。短編集は『魚舟・獣舟』が衝撃だったので、インパクトという点ではそれより弱くなってしまうけれど、この人の書く”人間と人間でないものをめぐる物語”の豊かさはとても好きだ。どれも短編とは思えない奥行きがあって中長編でも書けそうな世界を短編として切り取った感じ。表題作の怖さもいいし、『滑車の地』の世界も記憶に残りそう、『楽園』はまだ続きがありそうに感じたし、でも一番好きなのは『プテロス』。こういうコンタクトってあると思うんだなぁ。
★8 - コメント(0) - 3月25日

収録作のジャンルは多様ながら、全話通じて表紙のような彩りを感じさせる不思議な読後感だった。個人的に楽園(パラディスス)が一押し。似た題材だったと思う伊藤計劃トリビュートの「仮想の在処」と再読して比べてみたい
★5 - コメント(0) - 3月22日

今回は『眼神』が沁みた。質実な村の風景に人知を超えた不穏な雰囲気が合わさった水墨画のイメージに、勲ちゃんと華乃ちゃんのお互いを思い合う心持ちが柔らかなベールをまとわせて、じんわり心に効いてくる。本作は色合いさまざまな短編の詰め合わせで、その時々で響いてくる物語が変わってくる。図書館で借りてきた本だが、手元に置きたいと思っている。
★18 - コメント(0) - 3月21日

【★★★★☆】好きなエピソードは幾つもあるけど初めの「夢みる葦笛」が一番かな。
★5 - コメント(0) - 3月21日

日本のSF界は当分安泰だなと感じた。上田早夕里さんは初めてだったが、円城塔、飛浩隆氏と並び、小松左京、星新一、筒井康隆の後継者がここにもいるなと感じる作品集だった。特に表題作の「夢見る葦笛」、「アステロイドツリーの彼方へ」「プテロス」「滑車の地」などは見事でよくこういう世界観が生み出せるなと思えた。全体的にクオリティが高く読んで後悔しない短編集だった。
★59 - コメント(3) - 3月17日

SF短編集。SFによく出てくる設定が各話に使われていて、飽きません。言葉の使い方がシンプルなので読みやすかったです。お気に入りは地表の大半が危険な生物の住む泥海になり塔の上から地上を探す「滑車の地」。レビューでは地底世界モノらしいけど存在は薄いです。続き書いて欲しい。
★5 - コメント(0) - 3月17日

★★★★★ 面白かった。上田さんの作品はダークなイメージだったんだけど、宇宙用AIとか宇宙生物の話で覆った。AI端末が猫とか反則的に可愛いし。宇宙探査方面の長編を読みたいな。
★38 - コメント(0) - 3月16日

SFの短編10作。ホラー系、近未来系、歴史系など引き出しの多さと完成度の高さにワクワクした。滑車の地、プテロス、アステロイドツリーの彼方へが好き。特に滑車の地は汚染された地で塔で暮らす人間の話だがアニメやハリウッド映画で見たいほどの世界観。面白かった。
★15 - コメント(0) - 3月13日

読みごたえ満点のSF短編集。丁寧に構築された緻密な世界観、その中で生きる人間の物語。短編ごとに違う世界が繰り広げられ、頭をクリアにしていないと置いていかれそうになるほど多彩。幻想的なものから宇宙科学的なもの、世紀末的なものなど、一体上田さんの頭の中はどうなっているのだろう?おぉたっぷり読んだ~と思ってページを見ると325頁の普通の本なのね(^^; なんともすごい読みごたえですよ。どれも良かったけど、「滑車の地」の世界観の凄さと、人工知性体の話の「アステロイド・ツリーの彼方へ」の切ない余韻が心に残った。
★82 - コメント(0) - 3月13日

初のSF小説。読み慣れていないのもあり読了まで時間がかかった。「滑車の地」は場面が頭の中に広がった。
★4 - コメント(0) - 3月12日

【図書館】『SFが読みたい!2017年版』で第1位の初読みの作家さん.宇宙,テクノロジー,ホラー,異形の生物などバリエーションに富んだ10作からなる珠玉の短編集.綺麗な装丁に世界観があっていて良かったです.上田さんの他の作品も読んでみよう!
★7 - コメント(0) - 3月12日

上田早夕里さん初読。『SFが読みたい』2016年度ベストSF第1位。様々な空想を散りばめたSF短編集。本当に望んでいた小説にようやく出会えた。こんな感覚になったのは今まで初めてだった。SFはどちらかというと毛嫌いしてきたはずなのに、本作は信じられないくらい自然と心に浸透していった。しばらく余韻に浸った後、上田さんの描く世界観はボクが子どもの頃に夢見た空想世界に驚く程似ているのだと気付いた。SF界で絶賛を浴びるオーシャン・クロニクルシリーズが楽しみで仕方がない。
★29 - コメント(3) - 3月6日

凄まじい完成度。どの短編も極上のSF。この人の書くSFは『とにかく宇宙』とか『専門用語連発』のガチガチの理系では決してなく(それはそれで嫌いではないんだけど)、とても情緒に満ちた世界観が本当に素晴らしい。ハッピーエンドではなくても、手を伸ばしたずっと先には希望の光がある気がする。澄み切った音楽を聴いてる気持ちになる。特にお気に入りは「滑車の地」と「完全なる脳髄」と「プテロス」。あまりに素晴らしすぎて勿体なくてなかなか読み進められなかったくらい、本当にどれも面白かった。
★11 - コメント(1) - 3月6日

☆☆☆
- コメント(0) - 3月5日

Mzo
『SFが読みたい』2016年のベストSF第一位。まさに粒揃いの短編集。上田早夕里作品は『華竜の宮』だけ既読だったのですが、この作者は短編の方が輝くのでは…と思ったんですよね。その時の勘は大当たりでした。第一位も納得です。個人的なお気に入りは『プテロス』かな。表紙も綺麗。
★19 - コメント(0) - 3月5日

全編に漂う柔らかな感覚、SFの可能性
★3 - コメント(0) - 3月5日

美しい装丁で手に取った。バリエーションに富んだ短編集で、引き出しの多い作家さんだなと思った。どの話も40ページ前後と短めで、長編にしてもいいような設定の良さであっただけに、短編で消費してしまう勿体無さと続きが読みたくなる物足りなさもあった。『眼神』『滑車の地』『楽園』がお気に入り。★3.5
★20 - コメント(0) - 3月2日

人と人ではないもの達のSF短編集。10の話が収録されていたけど、どれも異なる物語だった。上田さんってどうしてこんなに壮大な世界を生み出せるのかって毎回驚かされる。表題作の「夢みる葦笛」はちょっとホラーなんですけど…って思っていたらホラー作品として書かれてたのね。「プロテス」は以前読んだ『リリエンタールの末裔』のような感じもしてかなり好きだった。どれもよかったけど、「滑車の地」が一番好きかな。
★36 - コメント(0) - 2月26日

久し振りに上田SFらしい一冊。終末への最終分岐点を切り出したような独特の世界観が素晴らしい。個人的に完全なる脳髄はスーパープルームの前日譚、滑車の地はプルームの冬を乗り越えた時代の話だと思うがどうか。
★6 - コメント(0) - 2月25日

こんなに多彩な世界が展開出来るって凄いな、と思う。どうしたら思い浮かぶんだろう?って。次はどんなところに連れて行ってくれるのかなってワクワクしながら読んだ。
★5 - コメント(0) - 2月25日

多彩な話を楽しめたSF短編集。どの話も読み応えがあり、穏やかな興奮と刺激に満ちた物語を味わえた。異形なものが描かれる篇から人工身体や人工知性の話、はたまた泥の冥海に埋め尽くされた世界、さらには宇宙生物とその幅広さに驚かされる。戦時中から小惑星帯に視点が移った時は頭が一瞬追いつけなかったw。多様な世界が描かれているが”人間とは”が主題と思えた。人とそれと対比される相手が語られ、改めて人間そのものを見つめ直している。技術が進歩しようと完全に定義でき得ない存在だから、こうした面白い物語が語られるのかなと思った。
★24 - コメント(0) - 2月21日

N
初の上田早夕里作品。短編ひとつひとつが珠玉の作品ばかり。特に印象に残ったのは、《滑車の地》と《プロテス》、《楽園》。汚染された世界で終焉を遅らせるため闘う姿を描いた滑車の地は終盤に向けてみせる人と人でないもの達の垣根を超えた信頼や尊敬には心打たれた。またプロテスで描かれた異星生物との邂逅には寛容であること、好奇心の重要性について考えさせられた。最近身近だった人が亡くなったこともあり楽園は心を救われる様な体験だった。誇張された設定ではあったがこの先も思い出を忘れないこと、想い続ける事の愛の深さに触れた。
★5 - コメント(0) - 2月20日

10の作品収録短編集。著者の作品で読んだことがあるのはあのお菓子のシリーズだけで、SFはこれが初。幅が広いし知識量がすごい。『眼神』『楽園』『アステロイド・ツリーの彼方へ』がよかった。
★24 - コメント(0) - 2月18日

久しぶりにハズレのないSF短編集。機械と生物の融合だったり歴史改変だったり地球外生命体だったり。
★4 - コメント(0) - 2月18日

普段読まないジャンルのため時間はかかったが、壮大な空間の一部に呑み込まれるような気分になった。異形や人間でないものと寄り添って生きる、拒絶するなどそれと向かい合った人間がどう行動するかという点で、それぞれの主人公の描写が頭の良い人間でなくいわゆる庶民的な感覚に近く私と似た考え方をしていて入り込みやすかった。
★6 - コメント(0) - 2月16日

短編集。設定から言うと「完全なる脳髄」はオーシャンズクロニクルシリーズだよね。長編になりそうなネタが多くて、濃い一冊だった。お気に入りは、泥に埋もれた世界、そこを蠢く奇怪な生物とその間を滑車で移動する人間という視覚的イメージが強烈な「滑車の地」。それと、神に憑かれた少年、呪術、村社会などの民俗学的な雰囲気が終盤にSF的な着地をする「眼神」。眼神は少女漫画的な味つけもされており、そこも好き。
★18 - コメント(0) - 2月16日

異形のものと進歩した科学技術で描かれる人間の未来の短編集。平和を唄うもの、人知を超えた高みから見下ろすもの、人間以上の人間らしさを求めるもの、空中を翔けるもの、世界の真理を知ろうとするもの。異形のものが世界に溢れ、社会の有り様が大きく変容してしまっても人間は自分の目で未来を見るまでは進んでいくことしかしないのだろう。それが人間の愚かさでもあり、強さだと思う。
★13 - コメント(0) - 2月10日

夢を見るように、誰かの残した記憶の破片を味わう。音楽を生む軟体生物を、予言を示す憑き神を、自我を求める合成人間を、異形の存在に淘汰されゆく人類の命運を。夢を見るように、並行世界の感覚データを追体験する。土星の環で楽しんだ波乗りを、泥の海の上を走る滑車を、翼持つ生物と翔けた高みを、恐怖を上回る未知への渇望を。技術の進捗が人類の進化を生じさせ、研究の継続が残酷な史実に繋がろうとも、夢を見続けるように、探究心の赴くまま自ら選択した道を歩み続ける。この夢から醒めた後も、忘れえぬあのひとの痕跡を深く胸へと刻んで。
★43 - コメント(2) - 2月2日

図書館本。SF作品は初めてでしたが、魅力的で面白かったです。難しいところもあったものの、短編だったので苦にならずに読み終えることができました。近い未来を想像するのは、素敵なことですね!ちょっと怖かったけれど、わくわくして、とても楽しかったです。今は人工知能、人工知性のことをよく分からなくて恐れているけれど、それらと普通に共存するようになった時には、きっとそんな気持ちは無くなってしまうんだろうな。私たちは時代に流されて生きているのだから。 宇宙にも少し興味があるのでこれを機にSFに触れてみようと思います。
★20 - コメント(0) - 2月1日

滑車の地はまだまだ読みたい世界のお話でした。人口知性ももっともっとと思う深さ 上田さんの世界をもっとのぞいてみたい
★8 - コメント(0) - 1月30日

上田さんの,主に異形コレクションとSFJACK,SF宝石に書かれた9編+書き下ろし1編からなる短編集。ホラー依りのものから,多次元宇宙,宇宙空間ものまで,幅広い傾向で大変面白かった。それぞれテイストは違うが,AIとか,近未来の人間の(形態の含めた)様子,変化が共通的に現れているのが上田さんらしい。土着ホラーっぽい「眼神」とかメタン惑星を漂う「プテロス」もいいが,一番好きなのは泥の世界を描いた「滑車の地」。酉島伝法の「皆勤の徒」や北野勇作さんのどろんこ世界を彷彿とさせる。是非これの長編化希望。
★10 - コメント(0) - 1月26日

【異形】の上田ワールド短編10作収録。恒川光太郎さん風味の「眼神」もあれば『リリエンタールの末裔』が生物学者となって宇宙に飛び立ったような「プテロス」あり、と多種多様。個人的にハマったのは「滑車の地」波打つ泥の下、人間など丸呑みしてしまう泥蛇など、危険で異形の泥棲生物が潜む【冥海】に立ち並ぶ塔と鋼柱の地上世界。古い時代の建造物は居住区となり、塔や鋼柱を結ぶ炭素ロープをハーネス付きとはいえ、滑車を掴んで滑走移動する人間たち。劣化したロープ断裂すれば、冥海に落下・泥棲生物の餌食となる。人類は冥海の底・地下→続
★153 - コメント(1) - 1月25日

「華竜の宮」「深紅の碑文」の作者による最新短編集。ややホラー風味の表題作から、宇宙を舞台にした壮大な一編、最新テクノロジーを絡めて人間の本質に迫るもの、満州事変時の上海自然研究所まで、バラエティ豊かな作品が、理性的な中に叙情の感じられる端正な文章で書かれる。「私たちは未来を夢見るために〈意識〉を持っているーーいえ、これは逆かもしれない。〈意識〉を持ったがゆえに、未来を夢見ることができるようになったのかも」「私の中にあるのは、未来しか見ない想像力さ」辛い苦悩の向こうに微かな希望の光が見える話に心が沸き立つ。
★9 - コメント(0) - 1月24日

2009~2016年に書かれた10編の短編集。ディストピア、呪術風味のSFホラー、宇宙、パラレルワールド、AI、、、と縦横無尽に繰り広げられる世界に圧倒される。全部読み応えあって充実。
★11 - コメント(0) - 1月23日

図書館本。すっかり上田祭り。「眼神」の土俗的ホラーから高次元宇宙への展開とか「氷波」の人間臭い人工知性、「上海フランス租界~」の異国情緒や「アステロイド・ツリー~」の人工知性と人間の交流が良かった。「完全なる脳髄」は「華竜の宮」と同じ世界なのかな?上田さんの経歴が分からないけど、これだけのSFが書ける知識がすごいな。上田さんの描く人工知性体はすごく人間と親しみやすい。人間が警戒しなくていいというか、純粋に人間のパートナーという感じ。なかなか良かった。
★9 - コメント(0) - 1月17日

美しい装丁に惹かれて手にしました。「SF物だよ」と聞いたのですが、ホラーの印象。静かなぞくぞくがありました。この作者さんの作品は初めてでしたが、科学の知識と想像力の豊かさ、すごいですね~。
★5 - コメント(0) - 1月17日

美しい装画、見返しの紙も素敵。読み終わって改めてみると、ああ…と物語が染みている身が共鳴する。…自分の闇を自覚し、どうしようもなく不器用な生き方しか出来ない人々に、なぜこんなにも揺さぶられるんだろう。絶望的な状況で潔く往けるのだろう。人を想う心と、深く冷たい情熱。深い。
★18 - コメント(0) - 1月17日

人間と機械(人工知能や人工知性)の違いが分からない時代が到来しても、人間であることにこだわり、いわば「人間の美学」的なものを大切にしたい、というのが作者の思いだろうか。短編で面白いのでサクサク読める。だが、上記のテーマは他の作品でも採り上げられているし、この作品群の表現が時代を画したものだとも感じられない。後に心に重しとなって残るかなあと考えると自信がない。あ、SFは好きだけど、何が主流とか歴史とかにはうといので、この意見も「主流」ではないかもしれないが(笑)。
★24 - コメント(0) - 1月16日

夢みる葦笛の 評価:100 感想・レビュー:118
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