ナウ・ローディング

ナウ・ローディング
あらすじ・内容
ゲームクリエーター。ライター。小説家。プレイヤー。
何も変わっていない。そのことが地獄だった。
社会現象ともなった大ブームは去り、ビデオゲームの浸透と拡散は極まった。
ゲーム情報誌の役割は終わり、一部の熱狂的なマニアは先鋭化していく。
時代は変わる。年は取る。しかし、今日も明日も、見えるのは同じ景色だ。
それでも。
果てなき倦怠と、かすかに見える変化の兆し。
執行猶予が明けた後の、静かな決意に満ちた傑作。

あらすじ・内容をもっと見る
306ページ
152登録

ナウ・ローディングはこんな本です

ナウ・ローディングの感想・レビュー(95)

青春、インサート・コイン(ズ)に続く続編。。前作はゲームのソフトをテーマにして日常(の謎も)書いていました。変わって今作では月日も経ったゲームライターのその後を書いています。主人公の今後も気になりつつ、作者の書いた他作品とのリンクも書かれており、遠海関連のインタールードとしての側面もあるような気がします。。作者の本ですが、青春小説と本格と変格の同居、ソフトで読み易いが怪奇を期待させる文章を考えると、いつか突然変異的にとんでもない傑作を生み出す可能性が高いかと。そんな期待を胸に次の作品を待ちます。
★10 - コメント(0) - 2016年11月20日

母校の文化系専門学校で講師をするライターの柵馬は、ある日、タイムレターの処分を引き受ける。それは卒業生が10年後の自分達に向けて書いたもので、その中の一通に彼は目を留めた「just one more turn(もう1ターンだけ)」……。柵馬のゲーム論に呼応して、ゲームプレイヤーや漫画家、小説家「詠坂雄二」の物語が現れる。20歳になるかならないかの生徒達に、タイムレターを書かせた校長の意図がなかなかに渋くて苦い。『すれちがう』には和む。そして最終章、月島がキムチを土産に帰還、新作がものすごく楽しみだ。
- コメント(0) - 2016年9月27日

一番印象に残ったのは「本作の登場人物はすべて」。テーマが特殊すぎる。18禁同人ゲーム&死体損壊表現。/「すれちがう」がミステリーとして一番面白かったかな。母親の発言の違和感に語り手が気づけない、こういう構成が好き。/帯のコピー「夢と希望の果ての果て。青春小説の極北に立つ傑作」。この言葉って編集者が考えてるんですかね?少年漫画みたいな凄いセンスw
★2 - コメント(0) - 2016年9月7日

連作短編。ミステリー要素は少なく、ゲーム論がメインとなっているが、その内容も扱う話題もユニーク。しかし、どこか淋しさを感じる。特に「本作の登場人物はすべて」は著者の小説としては抜け目が無く、なかなか興味深かった。
★3 - コメント(0) - 2015年5月12日

★★★☆☆ 「インサート・コイン(ズ)」の続編ではありながら、ミステリ要素は皆無。設定的には続編ではあるが、作品のタイプとしては全く別物だった。ゲーム論をメインに展開しつつ、主人公のゲームライター自身の青春群像劇としても描いている、という内容。小難しいなと思う一方で、興味深く読んだ部分もあった。前作のような遊び心は感じられず、本作ではゲームに対する作者自身の考えが真摯に展開されているように感じられた。ゲームの今昔を大して知るわけでもないが、他人事として見てもここ数十年におけるゲーム産業の発展は凄まじいな。
★30 - コメント(0) - 2015年4月21日

かつてビジネス本とか自己啓発本とかを読み漁ってた時期があって、読むたび「そんなに『簡単な一歩』すら踏み出せない者はどうせよと!?」とか思ったもんです(笑)。「どうすれば一歩を踏み出せるか」が書いてある本には一冊も巡り合えず結局全く読まなくなった。本書で語られる五つの短編は、そんな「わかってる よくわかってる でもできない @橘いずみ」な軟弱者の背中を押す掌が、「まあいい大人なんだしね」とばかりに決して温かくはない、そこがなんとも良い。おっさんおばさん向きの青春小説だと個人的には思う。とても面白かった。
★21 - コメント(3) - 2015年4月21日

「ジャーロ」初出を纏めた連作集。『インサート・コイン(ズ)』に連なる作品ながら、所謂続篇とは一味違う内容で良くも悪くも意表を突かれた。引き続きゲーム論を題材としつつ謎解き要素の占める割合は減退。その分、苦い青春の延長戦を描いた物語性はより先鋭化し、心のど真ん中に容赦なく突き刺さる内容だった。どれ程目を逸らそうと否応なく続いていく人生の恐ろしさと、変化の先に待つ微かな希望を手繰り寄せるように縫い取った秀作。既刊と繋がる表題作では著者同名の登場人物による述懐も切なく、今後の詠坂雄二の動向から益々目が離せない。
★6 - コメント(0) - 2015年3月31日

前作と比べてめっちゃミステリ度減ってて残念だったが表題作がえらい繋げ方してきたな!読み返したくなったぞ。
★1 - コメント(0) - 2015年2月11日

pin
脱青春小説。一心に走っているときは振り返る余裕もないもの。おもしろかった。
- コメント(0) - 2014年11月29日

うーん、何か切ない話。ノスタルジック。最後の話はよくわからのかった。
★1 - コメント(0) - 2014年11月16日

現在のゲームを題材とした連作短編集。これまで読んだ著者の作品は、どちらかというと捻ったミステリという感じだが、本作は青春小説的な色合いが非常に強い。RTAの話は、そもそもオンラインとか、そういうのがなかった時代のゲーマーだった私としてはアカイライの戸惑いに共感した。一方、エロ同人の話は、言いたい事はわかるけど、でも、非実在青少年規制とかああいう騒動を思い浮かべずにはいられない。ただ、最後の表題作は、ちょっと作中で浮いているような気がする。
★6 - コメント(0) - 2014年11月6日

詠坂本初読。あっこれ他の作品も読みたくなるやつや。初読によい本他にあったみたいだけど結果オーライ。ヨミサカさん気になる。各編タイトルがかっこいい。一見卑近とも思えるテーマが普遍的で深いものに結びついてゆくさまに、普通の感動と力技への感動がある。
★3 - コメント(0) - 2014年11月2日

シリーズ前作よりやや重めでした。次回作が気になる終わり方。まさかそっちに繋げてくるとは。 名探偵の話を是非書いてほしいですが、作者捻くれてるので裏切られる気がしてます。
★2 - コメント(0) - 2014年10月31日

ゲーマーライターシリーズ第2弾。ゲームに全く興味がないので意味不明な部分もあった。ゲームとミステリと人生を重ねる雰囲気は面白い。特に「すれちがう」が好きだ。郷愁を誘うような話。
- コメント(0) - 2014年10月13日

図書館本、彼の作品は初。すれちがう、を読んで、子供たちのことを思った。さくさくっと読める。他の作品も読んでみよう。
★1 - コメント(0) - 2014年10月12日

ゲームを題材にした『インサートコイン(ズ)』に続く連作短編集。個人的にRTAを見るのが好きなので、「悟りの書をめくっても」が興味深かったし、ちょっと感動すら覚えた。まさかRTAと人生を繋げるとは。あとは「本作の登場人物はすべて」のインパクト。
★3 - コメント(0) - 2014年10月10日

著者の本の読む順番を間違えたか?デビュー作から読むぞ
★1 - コメント(0) - 2014年10月9日

なんでこの順番に並べたんや……私小説やるには舞台が悪いぞ 星四つ
- コメント(1) - 2014年9月29日

表題作と「すれちがい」が良かった。ゲームを題材にしているが、結構専門的な話題に終始しているため、それに身近かどうかで評価がわかれる気がする。表題作はエピローグ的な印象を受ける。題名がまさに象徴的である。
★2 - コメント(0) - 2014年9月22日

やっとローディングが終わった、という意味でしょうか。あとがきのような表題作が印象的。「インサートコイン(ズ)」ほど無邪気にゲームを扱えない理由って、なんだろう。どれもこれも読み終わると寂しくなるのは、自分とゲームの距離、熱量のなさを見せつけられるからかなぁ。
★4 - コメント(0) - 2014年9月22日

ゲーム好きかどうかで感想が全然違いそうな本。ドラマはいいんだけどなぁ…どうしてもマニアックだから感動がぼやける。
★2 - コメント(0) - 2014年9月18日

ライターの柵馬のゲームに纏わる講義やコラムを冒頭に据えた連作集。インサート・コイン(ズ)は素直にゲームに対する熱い思いが良かった!と言えたのに、こちらは面白いんだけど、何とも言い難い切なさや寂しさが残る。夢のタイムリミットや変わり続けることの難しさ…とかぐるぐる考えながら読んでたら、最後の短編でぶっ飛んだ!!え、ココに今?登場ですか!次回作の布石デスヨネ!書いて下さい!!
★17 - コメント(0) - 2014年9月15日

前作に比べミステリー色は薄まっているが、それを補って余りある甘い侘びしさと澄んだせつなさでいっぱいのゲーム愛に溢れてる本作。なぜだろう、「どこが面白いの?」と聞かれても上手く答えられそうにないのに面白いんだよね。印象的な言い回しはたくさんあったけど「勝敗がフェアに定められさえすれば、ほとんどの人にとってそのゲームは充分に完璧」なんていいなあ。あと、収録されてる五話のタイトルが五行の散文詩のようですごく好き。
★6 - コメント(0) - 2014年9月11日

インサート・コイン(ズ)の続編にあたる短編集。前作は単体のゲームタイトルを題材にしていたが、今作はゲームを取り巻く環境やゲームに付随する文化的な部分が題材になっている(前作も“俺より強いヤツ”は今作に近いスタンスだったけれど)。特に二本目の“悟りの書をめくっても”は雑誌に掲載された時期(2012年)のRTAやゲーム実況を取り巻く環境と、現在のそれとの違いを考えると非常に興味深い。また、表題作の“ナウ・ローディング”で言及されているロード時間についての視点は、いろいろと考えさせるものがある。
★4 - コメント(0) - 2014年9月6日

相変わらずこの人の文章は波長が合うなあ。ゲームについての薀蓄はジェネレーションギャップのせいか正直「?」の部分もあるけれど、意表をつく言い回しや語彙の豊富さなどに魅了され、あれよあれよと頁が進む。過去作品が続々と文庫化されているが、久しぶりに月島凪の長編が読みたいもんだ。
★8 - コメント(0) - 2014年8月21日

★★★ 専門学校の話とエロゲーの話が印象に残りました。
- コメント(0) - 2014年8月16日

『インサートコイン(ズ)』の続篇と言えよう。なんだろうこの切なさは。筆者と世代が同じひとなら、わかる、ほら読んでごらんよ、というような雰囲気が自分の感性に合う。RTA、同人エロゲー、すれ違い通信など現代のゲームと正面から向き合った、いや、筆者がどう向き合ってきたか、という作品だ。ある意味では時代を切り取っているので再読したくなる。それにしても「悟りの書をめくっても」は連載時にはかなりの注があったが、単行本にはない。読者を筆者の方で選んでいる気がして思わずニヤリとした。
★1 - コメント(0) - 2014年8月15日

ss
次回作に期待したくなるような、最終話。
- コメント(0) - 2014年8月10日

「もう1ターンだけ」「本作の登場人物はすべて」「ナウ・ローディング」はものを作ること、創作に関わる話。特に「もう1ターンだけ」は効いた。一番面白く読めたのはRTAを扱った「悟りの書をめくっても」かな。/詠坂雄二は謎が「解かれる」のではなく、自ら「解けてゆく」ことを書いてきている印象。作中では変化の兆しがあるけどこの次が楽しみだ。
★1 - コメント(0) - 2014年8月9日

HK
レトロゲームを扱った前作「インサートコイン(ズ)」に対して、RTA(リアルタイムアタック)、ダウンロード同人エロげー、すれ違い通信など現代ゲームをギミックにした青春小説。前作に引き続き、痛切ない感じが非常に独特でクセになる。
★3 - コメント(0) - 2014年8月8日

sai
何も変わっていない。そのことが地獄だった…。ブームは去り、ビデオゲームの浸透と拡散は極まった。果てなき倦怠と、かすかな変化の兆し。モラトリアムが明けた後の、静かな決意に満ちた小説。
★6 - コメント(0) - 2014年8月6日

前作の『インサート・コイン(ズ)』の続編とも言うべき作品。ミステリ色は薄まった分青春小説としての色合いが濃くなった。『インサート・コイン(ズ)』が過去を振り返って希望を見出す話なら、こちらは停滞した現在から未来への希望を見出そうとする話だろう。RTA、リョナ系同人ゲーム、すれちがい通信と現代のゲーム事情を描きつつも、過去の栄華に浸った者が味わう感傷や世代間の違い、直視せざるを得ない現実といった独特の空気感がよく表れていて非常に面白かった。たとえ夢から覚めて現実に戻ろうともやはり夢を見ずにはいられないのだ。
★4 - コメント(0) - 2014年8月6日

表題作を含む連作短編集。ライター柵馬の記事。どう言えばいいのか微妙だったが、後半になって乗ってきた。「本作の登場人物はすべて」に出てくる「きるどのおと」読んでみたい。「すれちがう」には、よみさか氏が登場し、出身村は「とーみ村」だし。「ナウ・ローディング」には、佐藤誠に月島凪。ふむふむ、にまにましながら、読みましたよ。人間、いつか、現実を直視しなければならない、つらいけど。いつまでも、夢をみていたいけれど。
★6 - コメント(0) - 2014年8月5日

インサートコイン(ズ)の続編と言うべきか?基本的には現代のゲームの世界な感じで、ゲーム全然疎いから半分以上わかんなかった。だけど最後は(この章のために読んだようなものだけど)まさかの月島凪が登場して次回作に充分期待できるような終わり方だった。ジャーロでの綾辻先生との対談が生かされた内容と書いている方のつぶやきをたみたのだけどジャーロもますます気になるなー
★3 - コメント(0) - 2014年8月4日

最初は、何か微妙かなあって言う思いにかられたんですが、だんだん物語になれて来た。 だけど、なれて面白いかと言われたら微妙なんですよね。 シリーズ一作目とは違い、柵馬の話しは周辺でしかなかったし、驚きとかなく、よみさかさんにしては淡々としている。 最後、佐藤誠の話しが出てきた。 本格に対して揺れているのかって思う…ってここまでをよみさかさんは想定してるのかなあ。
★1 - コメント(0) - 2014年8月3日

☆7 著者に求めているものとは違ったけど、面白い青春小説だった。基本的にはゲームの記事を書くライターの話だが、各短編の主人公も趣も違う。ちなみに、少しずつ他作品とのリンクもある。ドラクエのRTAをやるお嬢様と、不正をしたベテランプレイヤーの話が一番印象強いかな。ライターは30歳そこらだし、そこまで過去回想するわけじゃないから青春小説らしくないけど、そのテーマはタイトル通りのもので良質な青春表現だと思う。そしてそのローディング画面があけたところには、あの探偵を描いた良質なミステリが待っていると信じている。
★15 - コメント(0) - 2014年8月2日

Kom
今のミステリ作家の中で一番好きな詠坂雄二の新刊。ゲームへの愛情と独特の皮肉の利いた詠坂節が健在なのが嬉しい。ベストはアレな題材を上手く使った「本作の登場人物はすべて」か、くたびれたよみさかが無駄にかっこいい「すれちがう」。
★9 - コメント(0) - 2014年7月27日

30代になった詠坂雄二が出てくる短編集。ローディングが終わったら「昨日の殺戮儀」よろしく。じゃなくても月島凪の物語待ってます。雑誌掲載時からいくつか変更点が。「悟りの書をめくっても」:最初のRTAのシーンに脚注が付きまくってたけど単行本では削除。「すれちがうくらいなら」:「すれちがう」にタイトル変更。雑誌には詠坂雄二の誕生日が書かれていたのだけど単行本では削除。
★4 - コメント(0) - 2014年7月24日

RTA、エロ同人RPG、すれ違い通信と、インサート・コイン(ズ)現在編とでもいうべきかなと読んでいたら、最後にまさかのあの人が初登場してえっこれはまさか次回作に対するフラグが立ったのですかというようなそんな終わり。
★2 - コメント(0) - 2014年7月24日

ナウ・ローディングの 評価:86 感想・レビュー:41
ログイン新規登録(無料)