夜になるまえに

夜になるまえにの感想・レビュー(84)

キューバの当時の同性愛事情についてはまあともかく、ガルシア=マルケスを「フォークナーの模倣」とは、痛いトコを突かれたかも〜 (≧∇≦) 巻末にキューバ周辺の地図がついてるけど、最後まで気がつかなかった。巻頭に付けてよ!
★5 - コメント(0) - 3月7日

キューバの作家レイナルド・アレナスの自伝。読んでるとキューバの男性の半分以上はゲイなのかと錯覚してしまう笑 しかし彼が反体制かつ性的マイノリティとして迫害され続ける様を追い、カストロ体制はここまで独裁的で自由が抑圧された社会だったのかと驚愕。なにより恐ろしいと感じたのは、独裁体制下では人々が自分の生活を守るため互いを密告し合うこと。一人ひとりの弱さと相互監視によって、社会全体がまさに牢獄と化していくさまを想像し、昨今の世界情勢をみるに自分にとってもけして無関係ではないなあと。
★10 - コメント(3) - 1月31日

壮絶な人生を送った人間は、普通の人間に比べ強固な精神を持っているのだと思っていた。一種の超人であるのかと思っていた。もちろん、強固な精神を持っているのも間違ってはいないのだが、ユーモアによって耐えた、そう言うには言葉が軽すぎる気がした。筆者の怒りや悲しみがあって、たくさんの人に裏切られ、それでも生きようとした。そして、魂のない街で絶望した。
- コメント(0) - 1月12日

伝説的なキューバの作家の自伝。個人的にジュネや大江を連想した。20歳で小説を出した著者は海外でも名声が高まるが同性愛者であることと反カストロの疑いで投獄される。釈放された後、難民にまぎれて亡命に成功する。極貧の少年時代から革命学校での教育、文学との出会いと烈しい弾圧の中での執筆とめくるめく愛の冒険譚…… この本はエイズの症状が進みつつある時期に書かれたもので、数ヶ月後に自殺した。奔放であけすけな同性愛者たちの描写に怯みつつも充実した読書だった。小説のような自伝。これはぜひおすすめの本。
★55 - コメント(5) - 2016年7月6日

鈍器ではらわたぶち抜かれるような衝撃の自伝本。同性愛者としてめくるめく性の冒険を繰り広げる青年期の眩しさは、キューバの男性みんなホモなのかってくらいの饗宴っぷり。豚や雌鶏七面鳥、果ては樹木やメロンといった自然すらも性の対象とした幼年期もぶっ飛んでいる。わーお。革命後の社会で文学に目覚めるも、徐々にカストロ政権により弾圧され、刑務所での生活から亡命にかけてのエピソードは痛みで張り裂けた慟哭の響きに満ちていた。強い抵抗の意志と自由を愛する心、そして生を肯定する想像力のかけがえのなさ。震えと感動が止まらない。
★46 - コメント(0) - 2016年6月28日

レイナルド・アレナスの『夜になるまえに』を読了。土を食べていたという 、衝撃的な幼少期のシーンから始まる、キューバ出身の作家の自伝。経験人数のあたりなど、流石にフィクションじゃないかなと思える部分もありますが、半ば伝説的な人生を送ったアレナスの思想や生きざまを、生々しく知ることが出来る一冊。
★6 - コメント(0) - 2016年2月27日

俗にいうBLじゃないか。
- コメント(0) - 2016年1月2日

キューバの作家、レイナルド・アレナスの自伝。以前『めくるめく世界』を読み、強く印象に残っていた。類い稀なる文才に恵まれながら、同性愛者として母国で迫害され、亡命する。だがエイズの病魔に冒され、死を意識するなかで本書は書かれた。文章には鬼気迫るものがあり、ガツンと殴られたような感じがした。若い頃の自由奔放な同性愛描写もさることながら、暴力など刑務所での苛酷な体験の記述にも、読者は衝撃を受けるかもしれない。性的少数者として生き、またカストロ政権による抑圧に抵抗するなかで、揺るぎない反骨精神が養われたのだろう。
★8 - コメント(0) - 2015年9月22日

魔術的ではあるけれども確かなリアリティに満ちた世界が"取り澄ましたも、もったいぶった、そして完全に退屈な"であるカストロの独裁に押しやられる様、反発するように湧き出る生へのエネルギー、それすらも食いつぶそうとする密告と監視、近づく夜に抗う言葉。
★1 - コメント(0) - 2015年6月5日

にわかに話題の国となったキューバで迫害され、米国に亡命後はエイズに悩み自殺したゲイ作家の自伝的小説。昔ハバナを旅行した時、独特の魅力を感じつつも、そこら中に警察がいる窮屈さや、海岸で「アメリカ行きたい」と佇む現地人らの暗い表情に複雑な思いをしたことを思い出した。ゲイ・ライフや刑務所での迫害の描写があまりに激しく、苦手な人もいるかもしれない。ただ、吐露される文学や自由へかける思いは本物。率直にいってここ数年で読んだ本で一番感動した。ゲイどころか獣姦の場面まであるが、だからどうした。夏休みの課題図書にしろ!
★1 - コメント(0) - 2015年1月13日

「欽定ホモ」「一穴至上主義」という言葉が印象に残っています。
- コメント(0) - 2014年11月4日

映画のDVDを見る前にパラパラと。
- コメント(0) - 2014年1月7日

土食やらエロティックな冒険の数々やら、あまりにも破天荒な(と私には思われる)生活ぶりに、最初は「あーもうついていけない」とため息ついていたが、読み終わる頃にはこの人のことが好きになっていた。投獄や亡命の体験だけでも刺激的な読み物なはずなのに、本人の頭のぶっ飛びが何にもましてすごいのだから笑ってしまう。自分に正直に生きるを貫いたひと。詩人の心を何より大切にまもったひと。映画のほうも観てみよう。
- コメント(0) - 2013年8月20日

海、ふたたび という作品に興味ありあり。もう絶版なのでしょうか。
- コメント(0) - 2013年5月19日

何度もホモホモ言っているせいで1ページあたり2ホモは堅い。キューバに存在した収容所や刑務所の凄惨な光景に関しての章はなんとなく「あ、この人書き足りてないな」と思った(こちらの勝手な思い込みだけれど)。『ふたたび、海』がふたたびどころか何度も書き直されているのには笑ってしまう。魔術的な世界が文明的な世界の到来によって追いやられていく風景もそこはかとなく透かし見ることができ、キューバ、と思った。『夜明け前のセレスティーノ』も読みたいですね。アチャスしか知らない。
★3 - コメント(0) - 2013年5月1日

再読。国書刊行会は<ペンタゴニア>全訳に加え、レサマ=リマ、ビルヒリオ・ピニェーラの翻訳も急ぐこと。
★5 - コメント(0) - 2013年2月17日

鮮烈な印象でジェノサイドをまぬがれたと思っていたのに、いつのまにか本棚からなくなっている。また、買うときがきたときの心境が気になる。
★2 - コメント(0) - 2013年2月10日

再読。夜になる前に、その前までに書かなければ夜がやってきてしまう。夜になれば文字も見えない。ただ闇の中じっと息を潜めていなくてはならないのだ。あらゆる感覚は天から降ってくるように与えられるものだ。しかし言葉は降ってくるものなのではない、身体の中から溢れ出すものだ。溢れ出す言葉はそのままにしておけばやがて忘れられ消えてしまう。言葉を繋ぎ止めるために夜になる前に書き続けるのだ。夜が明け、朝がやってきて夜に急かされなくなっても、言葉は溢れ出す。言葉はわたしだ。わたしを繋ぎ止めるために書き続けるのだ。
★10 - コメント(0) - 2013年2月9日

息が詰まるような読書体験だった。死ぬまでずっと絶えず抑圧を強いられてきたアレナスの苦しみを真に実感するには私は人間としてかなり甘い。何よりもその制圧からの反動として迸り出る生へのエネルギーに圧倒された。常に背後に死神の気配を感じながら強く生きることの緊張が、溢れるリビドーとなり、自由への渇望となり、魂の叫びとなって奔流する。彼は自分の魂(書くこと)を守るため亡命を果たすが、最後まで想いはキューバの地にあった。あれほど追い求めた自由が死によって齎されるとはあまりに無常だが、それは最後まで戦い抜いた魂の証だ。
★25 - コメント(0) - 2013年2月2日

アレナスの人生は想像力の結晶たる小説をも超越している。貧困層の子として生まれ、父に逃げられ、幼い内にゲイであることを自覚し、カストロ体制からの弾圧を受け、亡命に至る。彼の自由は飢えを満たすために土を喰らい、性欲を満たすために獣姦を繰り返していた幼き時代以降訪れない。亡命の後も彼は不自由の檻の中に生きる。資本主義もまた我々の尻を蹴飛ばすだけなのだと。許されるのは叫ぶことだけ。カストロ体制ではそれさえできない。キューバは自由になる。僕はもう自由だ。アレナスのささやかだが強い抗いの声に読後震えが止まらなかった。
★33 - コメント(0) - 2013年2月1日

http://booklog.jp/users/beta-carotene/archives/1/4336037795
★9 - コメント(0) - 2013年1月30日

自伝だというのに何だ、このあふれんばかりの想像力は! 死にかけている際に書かれたっていうのに何だ、この怒涛の熱量は!! 「子どもの頃、土を食べていた」で始まるこの自伝は、キューバの熱帯とともに精液が匂い立つ情景がこれでもかと現れて、ただただ圧倒される。ヰタ・セクスアリス、カストロ政権下での弾圧、牢獄、亡命、そして資本主義への失望と激動の半生がぶつかってきて、読んでいる私はアップアップ。マイノリティであるゲイへの糾弾、独裁政権の非人間性へ果敢に抵抗している姿に胸が熱くなる。人生に絶望する前に読むべき一冊。
★16 - コメント(0) - 2012年12月19日

書かれてる状況はかなり過酷なのだが、でも素敵な本。
- コメント(0) - 2012年11月27日

『めくるめく世界』にせよ『夜明け前のセレスティーノ』にせよ、プリズムのごとく乱反射するアレナスの想像力の奔流は、得体が知れない。熱帯の夜と森、太陽と海の色に、混沌と狂気の極彩色をぶち撒けたら、あんな感じになるんだろうか。本書はアレナスの自伝的小説である。ゲイであり作家。独裁政権下における二重の軛を担った男の凄絶すぎる一生が語られる。土を喰う幼児、小便の海で踊る寄生虫。無花果の木の下で輪を回す老人、セックス、血だまりと糞だめの監獄、虐殺と圧政、密告と暗殺、機銃掃射、逃亡、<鳥>、セックス、そして海。
★19 - コメント(1) - 2011年11月29日

うーん、性的な話題が多い(苦笑)そういった経験が彼の人生に大きな影響を与えたのだろうから、当然といっちゃ当然なのですけれど。迫害されるほどのタブーであり、だけどその一方で、日本では考えられないほど性に奔放な彼ら。時代背景に関する予備知識もなかったわたしにはちょっとわからないことが多かったかな……と思います。
★1 - コメント(0) - 2011年7月12日

ゲイ、作家、そして自由。革命後のキューバにおいてこれらはすべて迫害の対象だった。書くという呪いを背負った作家が、その呪い故に想像の及ばない受難を経験し、その呪いのおかげで苛烈な人生を生き延びた。マイノリティであるが故に迫害され、マイノリティであることが唯一の抵抗手段だった。もの書きという生き物の遺伝子情報がそのまま活字になったような作品だ。
★4 - コメント(0) - 2011年3月29日

70年代キューバ、カストロ独裁政権下で、作家であり同性愛者であったために弾圧され、アメリカに亡命したレイナルド・アレナスの自伝。社会のモラル、秩序、善悪、常識、価値観、そんなものすべてが打ち崩されたような衝撃を受けた。自分が当たり前のように享受している“自由”について考えずにはいられない。また、同性愛習俗の比較という観点からみても、非常に驚くべき内容だった。ジュリアン・シュナーベル監督による映画も見てみたい。
★6 - コメント(0) - 2011年3月23日

夜、それは明かりがかき消えて物語が書けなくなる時間であり、行ったらもう戻れない、あの暗くさびしい道先でもある。カストロ政権下では「人として生きる」ことはこんなにも難しいものなのか!
★8 - コメント(0) - 2011年2月8日

映画も観ました。ラテンアメリカの土臭さにあふれた一冊、独特の世界。
- コメント(0) - 2010年12月31日

Was
生い立ち、同性愛、政府による抑圧、とショッキングで一歩間違えば非現実的にも感じられる物語。そしてアレナスはどんな状況下でも書き続けることで生きる意味を見出す。強烈な読書体験だった。
★2 - コメント(0) - 2010年5月24日

ゲイだったことや反政府的言動で迫害・投獄され祖国キューバからアメリカへ亡命した作家レイナルド・アレナス。彼がエイズの悪化から自死する直前に書いたという自叙伝。この衝撃を何と言えばいいだろう。事実と想像が錯綜する記憶の断片。絶望と孤独、望郷と憎悪、迸る怒りと根底に潜む狂気。混沌とした濃密な空気に眩暈がした。彼にとって生きることは闘争であり書くことであり完全を求めることだったのかもしれない。「覚えておくんだよ、わたしたちは言葉によってしか救われないってこと。書くんだ」常軌を逸した魂は美しくせつない。
★24 - コメント(4) - 2009年5月26日

壮絶な人生。。
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