ミステリウム

ミステリウムの感想・レビュー(279)

とにかく謎だらけ。すっきりと解明されるのか不安に思いながら読みすすめると、意外とちゃんと謎が解明されていく。でも、なぜか不安は消えず、すっきりとしない。ラストちょい前の、どんでん返しで、何か報われた気がして、最後にわかったことで、すっきりしたような気がする。
★2 - コメント(0) - 2016年12月28日

オチもすごいけど、ストーリーの枠組みがすごい。スコットランドのミステリアスな小説。翻訳苦手な人もちょっとだけがんばって欲しい。
★2 - コメント(0) - 2016年12月28日

2転、3転して面白かった。やっぱりマコーマックは最高だな!
- コメント(0) - 2016年7月27日

読了後,振り返って自分を省みると,無力感も感じます. その出来事が起こったという事実.裏にもあった事実.事実を丹念に積み重ね…ていると思いきや,信用の置けない語り部に翻弄される.意味を見出したいと思っている者に見つけられるように配置された事実.そこに意味はあるのか.多かれすくなかれ現象に規則性を見出したくなる我々の,限界が語られているのか.…リドルストーリーというより,アンチミステリなんでしょうか. 考えさせられます.
★21 - コメント(0) - 2016年6月9日

面白かった!マコーマックは3冊目だけれど、いちばん読みやすくゾクゾクわくわく感がハンパなかった。霧におおわれた炭鉱町の叙景にまずツインピークスを想起、どよーんと歪んだ空気に忽ち惹き込まれた。アンチミステリの類だけれど物語の結構がしっかりあるからぐいぐい読ませる。信頼できない語り手だらけの中、唯一実直な青年マックスウェルを支柱として主人公に仕立てたのがミソで、霧の町の霧のような人々の幻想性に現実としての意識が一本釘刺している。真相解明されなくともモヤモヤすることなく着地できた。久々に物語に熱中した、大満足。
★35 - コメント(0) - 2016年5月14日

「真実を語るのが可能なのは、あなたがあまりよく知らないときだけよ」
★11 - コメント(0) - 2015年11月6日

灰色の雨に覆われた静かな物語。寡黙な住民たちは、病に侵されて初めて自分を饒舌に語り、そのまま死んでゆく。「われわれは美と恐怖と興奮を切望するが、それは実生活では非常に不足しがちなのだ。」マコーマックの小説に魅かれる理由がわかったような気がしました。
★22 - コメント(0) - 2015年10月23日

出だしの雰囲気は最高に良かったのだが・・・。 雨や霧に閉ざされた打ち捨てられたようなスコットランドと思しき田舎の町の住民が、何らかの原因で一人を残して死に絶えてしまう。 ところが原因であろう毒かなにかのせいで患者が死の前は饒舌になったりするあたりから徐々に魔法が解けてきて「そんな毒や病気があるかい」と思ったり。 それでも、未知の病原体が原因でも不自然だし、仕方ないかと渋々ながら納得しかけたら、ラストにひとひねり。 これが全てをぶち壊してくれた。 まあ、読み方が浅いのはいつものことですが。 320ページ
★7 - コメント(0) - 2015年9月21日

マコーマックは初めてで、びくびくしながら読む。というのは雰囲気がとてもCh.プリーストに似ているからで、思わずレディオヘッドが聞きたくなりますよね。サティのグノシエンヌとかね。しかしそれで期待値を上げ過ぎた。プリーストに見られるようなカタルシス、くらくらするような認識の転換はここにはなく、靄のかかったどことも知れぬ街の不気味な住人たちと死のイメージしか残らなくてだな…。まあ、それで良さそうな気もするのだが、所々に散りばめられた警句の他、あともう一つ罠があれば、私は完全に虜になりそうであるのに…残念…かな?
★14 - コメント(2) - 2015年8月15日

どういう小説なのか一言では言い表しにくい小説だった。内容自体はわかりやすく進んでいく。町で起きた一連の事件をとある手記をもとに新聞記者が関係者にインタビューをして全体像を把握していくというもの。一見ミステリーと思うのだが、それよりも登場人物の言動が作者の思考実験的な感じが強く戯作的な印象を受ける。読み終わった後は物語の終止符は心に残るが、読後感は無かった。
★6 - コメント(0) - 2015年5月17日

雨と霧にとざされた丘の町が、病か毒かで死に絶えるっていう設定と雰囲気と冒頭は最高によかったのに、ミステリとしては普通としか言いようが。何も明らかにならないのはいい、推測してはひっくり返される展開もいい。なのになんでみんな手がかりや証拠を残すときの行動が不自然極まりないの?なんでそんなもん箱に入れてそんなとこにおいとくんだよとか、自分に遺書書くんだよとか。共謀して物語をつくろうとする虚実の曖昧な証言は素敵なのに、物質的証拠の周辺が残念すぎる。キャリックの町の灰色の描写は本当にいいんだけどなあ。
★2 - コメント(0) - 2015年3月27日

マスクを着用しての読書は初めて。惑う自由と快感。古本948円。
★1 - コメント(0) - 2015年3月8日

実は言葉についての物語がこれ。ただし、他の作家と違ってエリック・マコーマックは「言葉に真実が宿る」なんて、作家にとって都合の良い幻想は言わない。言葉に真実は宿らない。むしろ、真実から遠ざけ、不自由にしてしまう。だからこそ、この小説は決して解決しない。言葉によって「こいつが悪人だ」と決めつける行為は、どう考えても褒められた心理ではない。架空の物語であってたとしても。そんな当たり前だが、目を逸らしがちな事実を極めて冷淡に、沈着に、マコーマックは見つめる。病的なんだけれども、妙に整然としている印象は相変わらず。
★3 - コメント(0) - 2015年1月22日

静かに怖いよー。
- コメント(0) - 2014年12月21日

カフカの『城』を思わせるミステリー。閉ざされた町、次々と亡くなっていく人々は死の前に一切の恐怖を見せず、とり憑かれたように多弁になりミステリアスな言葉を次から次へと紡ぎながらぱたりと死んでいく。翻弄される記者。様々な視点で語られる物語は少しずつ真実を明らかにするように見えるが、逆に少しずつ真実をベールで覆い隠しているようでもある。何度も裏切られ、どこまでも謎がつきまとう。どこか浮世離れした世界観、横溝正史的な泥臭いエピソードをヨーロッパ的な洗練された語り口で語るあたり、非常に好み。他の作品も読んでみよう。
★27 - コメント(0) - 2014年9月17日

殺人事件と奇病に襲われた、霧深い炭鉱町を取材する記者の話。雰囲気的に、なんとなくJGバラードの「結晶世界」を思い出した。面白かったけど、無生物主語をそのまま訳したりしてて、ちょっと違和感がある文体だった。
- コメント(0) - 2014年8月12日

自然の描写がキレイに書かれていた。謎は二転三転して、結局謎のまま?みたいなところがリアルに感じた。
- コメント(0) - 2014年6月19日

犯人がなぜ事の真相をこんな風にさらっと、しかもそんなところに残すのかという点がやや気持ちよく読めなかった(読み込みがたりないのかもしれません)。とはいうものの、最初にどっと謎が出てきて、じわじわ事の真相が解ってきて、最後にがさっとひっくり返される展開はとても飽きさせないものでした。
★1 - コメント(0) - 2014年5月14日

どうなんだろ。。。ムードがあって、匂いたつ描写。インパクトある登場人物たち。でもモヤモヤしたものが残る。
★12 - コメント(0) - 2014年4月7日

人と自然の交差が生む不可解な出来事を見事に表現していて、面白く読めました。
★1 - コメント(0) - 2014年4月5日

容疑者の手記、病でいかれた住人へのインタビュー、戦時中の記録や新聞記事など、あちらこちらの手がかりを多種多様な結び目(ベント)を作る様に推理していく。そして最終的には「目で見ただけでは正しく結ばれているか判断できない。信用ならない結び目」キャリックベントで締めくくる手際は見事。ミステリーはつい先が知りたくて気が急いてしまうけれど、なにしろこの作家、どうせ信用ならないのだからとゆったり構え、至福の「謎解き過程」を堪能した。
★36 - コメント(1) - 2013年12月26日

雰囲気だけ楽しんでいたらあっという間に終わってしまっておろおろ。
★2 - コメント(0) - 2013年10月2日

犯人は誰なんだ!と真剣に考えながら熱中して読んだので、読み終わった後に脱力感が・・・。釈然とはしないがこういう結末は面白い。霧の深い街が舞台というのが雰囲気があってとてもよかった。
★2 - コメント(0) - 2013年8月17日

クッソおもしろかった。寝取られた。
★3 - コメント(0) - 2013年7月17日

ミステリーが謎に包まれた世界を描いたものだとしても、紐解いた手元には何も残らないかもしれない。何に期待している?意図を持った世界なんてうすら寒いだろう?そんなマコーマックさんの作品が好きです!幼稚さを演出したと嬉々として語った男の、子供みたいな負けん気はもう、笑っていいと思うんだ。
★14 - コメント(0) - 2013年6月1日

エリック・マコーマックの『ミステリウム』を読了。とある田舎町で起きた、住民の連続不審死。取材したことを文字に起こして、「事実」を読者に見せていくという手法。どことなく霧に包まれたような感覚に陥る。
★4 - コメント(0) - 2013年5月29日

中世の羊皮紙においては原本が後の手によって修正され、あるいは改竄され都合の良いように書き改められていることがある。そのように本作も事件の真実性とは別の観点から出来事は叙述される。この足元が揺らぐ感覚こそマコーマックを読む面白みなのだろう。グロテスクな背景、グロテスクな出来事にもかかわらず気持ち悪さは感じなかった。それ以上に物語の展開、そして文章の一文一文に読者を惑わそうとする罠が仕掛られているようで、うっかりと読み飛ばすことができない。エンターテインメントでありつつも重厚な味わいのある一冊だった。
★21 - コメント(0) - 2013年4月23日

深い霧に包まれたスコットランドの田舎町を思わせる情景に夢中になって読んでしまった作品。読みながら、寒くて暗い状況が目の前に迫ってくるよう。本から酸っぱい匂いを嗅いだ気がしました(笑)。真実は存在して存在しない。それぞれの登場人物が意図的に、そして非意図的に、語ります。ファンタジーのイメージの中に突き刺さるような現実を感じさせる作品。
★9 - コメント(0) - 2013年2月15日

もやもやとしたまま終わりました。犯人がちゃんとわかってがいるのですが、いろいろなものがもやっと。『真実を語ることができるのは、貴方がよく知らない時だけなのよ』という言葉が最後にずっしりと利いてきます。
★1 - コメント(0) - 2012年11月19日

読者もまた真実を幾重にも包み込む独白と記述のベールの薄い一枚にすぎない。
★2 - コメント(0) - 2012年11月2日

ミステリで最期まで読んで・・・・・・で?っていうのが苦手だ。で?でもいいんだけど、リズムも合わなかったというか、いまいちのれなかったのが残念。読んでいてこの感覚何かに似てるなーとおもっていて『ツイン・ピークス』に思い当たった。うまく煙に巻かれつつ、ラストまで誘導されたけど結局は「真実を語ることができるのは、おまえがあまり知らないときだけだ」ということなのかな。わからない。映像化したら面白そうだけど。いまは再読したいとは思わないけど『ダッチ・ワイフ』は読んでみたい。
★4 - コメント(0) - 2012年9月23日

キャリックという小さな町。これまでも何度も人間が大量死する悲劇に見舞われてきたこの地が、住民が死に絶えることによって今まさに消滅しようとしている……。人々を死に追いやったのは奇病なのか、あるいは殺人なのか。その悲劇のはじまりは記念碑や墓、図書館の蔵書の破壊といった悪意に満ちた悪戯だった。とにかくすごかった。翻弄されっぱなしだった。「真実を語ることができるのはきみがあまりよく知らないときだけだ」。死に瀕した住民たちがそろって語るこの言葉が、物語そのものを象徴している。現実世界もまた然り、なのかも。
★3 - コメント(0) - 2012年9月4日

語り手の言葉が互いに反響しあって、次から次へと真相が姿を変えていく。真相を解き明かすための鍵としての役割を果たす物証や人証が、この作品においては見事に機能していない。始終、信頼出来ない語り手を通してでしか事件に触れることができないという状況は、キャリックを覆う深い霧のイメージと重なっていく。すっきりとは程遠い読後感を体験することになるので、人によっては壁に本を放り投げるかもしれない。自分はすごく楽しめましたが。
★3 - コメント(0) - 2012年8月31日

- コメント(0) - 2012年8月29日

奇妙な読書体験だった・・・。「不快」「居心地の悪さ」を体験できるというかなんというか・・・。
- コメント(0) - 2012年8月19日

書評や読んだ人の感想を読むと、絶対に僕好みの作家のはずなのだが、「パラダイス・モーテル」といい、この作品といい、いまひとつピンとこない。僕の読解力が及ばないのだろう。修業を積んでから、また読んでみよう。
★2 - コメント(0) - 2012年8月1日

読者を惑わすただの遊びなのか、それとも真面目な認識論的な小説なのか、どちらともとれるところが良いのかもしれない。
★2 - コメント(0) - 2012年7月7日

この作家は好きか嫌いかはっきり分かれるだろうな。(私は好きである)またこの本を勧められる知人をしらない。ストーリーに起伏があるわけでなし、登場人物も魅力的とは言いがたい、つまりイメージを楽しめるかどうかってところか。
★5 - コメント(0) - 2012年6月27日

ミステリウムの 評価:96 感想・レビュー:140
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