絵本 化鳥

絵本 化鳥
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絵本 化鳥はこんな本です

絵本 化鳥の感想・レビュー(170)

絵本になって読みやすく⋯なっては勿論いるんですが巻末の原文を読んで補完されやっとストンと落ちてきた感覚です。理想的・観念的な存在としての「母」を恋い慕う気持ちをひしひしと感じる物語。画を担当するのはつい先日読了の『朱日記(国書刊行会)』と同じ方のようで。今回はカラフルですが、どこか可愛らしくもあるポップさと妖しさ恐ろしさが同居していて面白いです。
★21 - コメント(0) - 1月10日

泉鏡花の短編小説をさらに子どもでも読めるように編集。雅やかですらある日本語に、カラフルでイマジネーション溢れるイラストが合わさり、幻想的な世界が広がる。初めて読んだ泉鏡花だが、いい出会いをしたと思う。
★2 - コメント(0) - 2016年11月30日

幻想的な泉鏡花の物語を簡略化した現代文と絢爛豪華な美しい絵で表現した絵本です。橋の番小屋に住み、渡し賃で生活する母と子供。貧しいけれど強く賢い母に守られ導かれ…天女のような母様(おっかさん)は永遠の憧れのなんでしょうね。巻末に原作の全文が載ってます。
★69 - コメント(2) - 2016年11月18日

同僚の紹介本。泉鏡花の作品を、多くの現代人に触れて欲しいという思いから、泉鏡花文学賞制定40周年記念プロジェクトとして作られた絵本。不思議な魅力を感じる文章に、はっきりとした色調のイラストで、ひきこまれた。絵本自体は、泉鏡花の「化鳥」から言葉をとりだして作られているので、元の作品の短縮版になっている。まず絵本を読み、その後に収められている原文を読むことで、絵本の世界をさらに理解することができた。素敵な作品。人間が万物の長ではなく、他の動物と同じ生き物だ、という主張が好きだ。
★20 - コメント(0) - 2016年11月7日

sin
落剝の母はいったいどのような辛酸を舐めたのであろうか?母はその子に人はみな畜生だと教え諭して、子は生き物は人も含めてみな同等であると理解したようである。遊ぶものとて少ない子の楽しみは世間一般がまるで動物園のように観えることであろうし、母と二人きりの充足感であろうが、ある日出会った五色の羽のお姉さんに心奪われて探し求めるのだけれども、やがて自らも鳥に違いないと恐れおののいた時に母の存在に繋ぎとめられる。きっとその母は羽衣を失った天女なのだろう…。可愛らしい絵、うつくしい文体。うつくしい、可愛らしい。
★69 - コメント(0) - 2016年10月19日

Y
簡素な桟橋の通行料を取りながら生計を立てる母息子の話。橋を渡る人々を窓から見ていると、人は人を見下したり卑下したり、その一方で自分の偉さには気づいて欲しいという下心が伺える。幼少に母親を亡くした鏡花を想うと、母子の関係はどこまでも続くものかなと感じた。
★2 - コメント(0) - 2016年10月8日

泉鏡花の『化鳥』を、中川学のイラストで読む。中川学、実は豊臣秀次が眠る瑞泉寺の副住職という異色の経歴を持つ。瑞泉寺のサイトのイラストも彼によるもの。扉絵、「おおきな五色のはねがあって、天上にあそんでいる、うつくしいねえさん」の美しさ。迦陵頻伽を想起させる。「人間も、鳥獣も草木も、昆虫類も、皆形こそ変って居ても、おんなじほどのものだ」もう一度、思い出そう。「世界は人間だけのためにあるのではない」レイチェル・カーソンも泉鏡花も言っている。自然や超自然的なものの代弁者の声に耳を澄ませる。
★48 - コメント(2) - 2016年10月6日

「おもしろいな、おもしろいな、…」で始まる男の子(廉)の独白。ユーモラスで可愛らしい反面、『大きな五色の翼(はね)があって天上に遊んで居るうつくしい姉さん』の圧倒的な美しさと妖しさ、そして廉の母親の凛とした存在感と、教え(あるいは呪縛)が際立つ物語。パンチの効いた和ポップなイラストとの融合が独特の雰囲気を醸し出し、不思議な余韻が残ります。巻末に原文掲載。
★27 - コメント(0) - 2016年8月20日

小3の子どもが『化鳥』の一節を暗唱するというので図書館で借りてきました。さすが地元だけあって図書館の蔵書数がハンパない!すぐに借りられました。美しいイラストに鏡花の文章が程よくマッチして素敵な絵本になっています。イラストの子どもの表情が可愛くて惹かれました。
★14 - コメント(0) - 2016年7月27日

とても美しい絵本です。たぶん大人向けでしょう。泉鏡花文学賞制定40周年を記念して作られた絵本です。文章は100年以上前のものを読みやすいかなづかいに直されていて、独特の言い回しではありますが、読みやすいです。絵や装丁が宝物のように美しい。版画かと思ったのですがパソコンで描かれたものなんですね。物語は橋のたもとの小屋で橋銭を集めて暮らしている母子の話。坊やの目線で書かれています。この親子以外は鳥や獣に見立てられて書かれているのが面白い。最後の橋の風景が天神橋に似ていると思ったら、やはり天神橋がモデルらしい。
★72 - コメント(5) - 2016年7月23日

人の理不尽な振る舞いも、愚かな獣のすることだと思えば腹も立たないし、かえって面白い。だなんて、あそこまで達観してしまえる母様はどんなにか、虐げられたり苦しめられたりしてきたのでしょうか?坊やの簾は翼の生えたうつくしい姉さんを探し求めるけれど、なかなか見つからないし、怖い思いもするし、結局母様がいるからよいのだと気付いた時には、さぞ安心して満足したことでしょう。子供の頃、お母さんがこの世の全てだった頃の気持を思い出しました。
★18 - コメント(0) - 2016年7月16日

不思議な世界が描かれていて読みやすかったです。挿し絵も場面が想像しやすくて美しいし、装丁もとても素敵でした。巻末に原文も載っているので、二倍楽しめると思います。どちらかというと大人向けの絵本という感じがしました。
★23 - コメント(0) - 2016年7月9日

図書館。欲を言えば、せめて巻末の小説は原文通り旧かな、旧漢字で味わいたかったなぁ。絵も装丁もきれいでした
★4 - コメント(0) - 2016年6月29日

大好きな泉鏡花の作品を、大好きな中川学さんの絵で楽しむ。最後にはもともとの泉鏡花の小説が乗っているので、二重と言わず三重に楽しめる。
★8 - コメント(0) - 2016年6月19日

日本幻想文学集成の『化鳥』の冒頭に一目惚れ?したのが泉鏡花にハマったきっかけでした。この絵本で、その時の高揚感を思い出しました。絵を描かれている中川学さんは僧侶をされてるとのこと。色彩が独特な極彩色で、世界観にとても合ってると思いましたし、好きになりました。ほかの作品も見たいです。娘は予想通りすぐに寝てしまったので、薄明かりのなか1人で読みでした。
★28 - コメント(0) - 2016年5月9日

泉鏡花の短編を絵本化。カラフルで美しい。特に「はねのはえたうつくしいねえさん」のシーンが素敵。▼泉鏡花文学賞の第40回記念プロジェクトとして2012年に企画・制作されたもの。文章は原作そのままではなく、エッセンスとなる文章を抜粋し再構成するという方法で約5分の1に短縮しているが、うまくダイジェストしてあると思った。なお巻末に原文が掲載されている。▼絵本化した中川学氏は京都出身の僧侶(兼)イラストレーターという不思議な経歴の人。万城目学『とっぴんぱらりの風太郎』の挿絵を描いた人と知って、「ああ!」と思った。
★37 - コメント(0) - 2016年4月9日

3
母様と廉の二人きりの世界が恐ろしい。
★3 - コメント(0) - 2016年3月28日

泉鏡花の『化鳥』を絵本化したもの。絵本という体裁から想定される読者の年齢を考えてか、やはり原文そのままではなくわかりやすい言葉に言い換えたり省略されている部分もあったが、それはそれで違和感なくよいと思いました(実際は大人の方が手にとることが多いと思いますが・・)。ためらいのない線と大胆な色遣いが素敵なイラスト。鏡花の他の幻想的な物語もシリーズで絵本化されたらいいなぁなどと思いました。
★10 - コメント(0) - 2016年3月16日

美しくも妖しい泉鏡花の世界を絵本化。巻末に原文も掲載されており、絵本化による言葉や文章の取り出しといった両面が楽しめる。中でもイラストを担当された中川学(浄土宗西山禅林寺派の僧侶、和ポップなイラストレーターとして活躍)氏の情感あふれ、清新な画の力に圧倒される。
★22 - コメント(0) - 2016年3月14日

泉谷宏樹さんのタイトルなどに銀の箔押しが用いられエンボス加工で鳥の羽が表現された横長サイズのカバーデザインは動きを感じさせ、中川学さんのシンプルで温かいイラストによって鏡花の絵本が特別なものとなっている。
★81 - コメント(2) - 2016年2月21日

泉鏡花によるファンタジーです。母親と二人暮らしの主人公・廉くんは、ちょっぴりマザコンで夢見がちな少年。橋で通行客から”橋銭”を受け取る店番(橋番?)をしながら、道行く人々を動物にたとえて「おもしろいな、おもしろいな」と空想を楽しんでいます。少年の目というフィルターを通せば、人間も獣もさして変わらないのかもしれません。川で溺れる廉くんを、「はねのはえたうつくしいねえさん」が助けるシーンは、神々しくてインパクトがあります。……なんとなく「千と千尋の神隠し」の、”例のシーン”を想像しました。
★30 - コメント(1) - 2016年2月19日

美しい幻想物語。絵が素晴らしい。古本で購入したが新品そのもので感激。
★3 - コメント(0) - 2016年1月28日

亡母憧憬や世俗的なものを厭い幻想に惹かれるところなど泉鏡花らしいエッセンスが詰まっている。中川学の和ポップな絵も素敵です。
★6 - コメント(0) - 2015年11月29日

美しい絵本。個人的に泉鏡花は不思議でどろっとした暗さの印象があるがこの絵本にもそれが漂う。昔の言葉なのか読むのが大変だった。それでもなんとか話を掴もうと読んだ。学生のころはそんな違和感なく読めたのにな。最近現代ものばかり読んでいるせいか・・
★10 - コメント(0) - 2015年11月26日

泉鏡花の文と中川学の絵が醸し出す不可思議な物語世界。その世界を旅しているような感覚が楽しかった。本当は子供と読むために図書館で借りたのですが、子供はあっという間に寝落ちました(^-^;)大人のための絵本かな。
★8 - コメント(0) - 2015年11月24日

文字で綴られた鏡花の世界を、削るのではなく「取り出す」事によって、作中の普遍のテーマをよりを際立たせた、視覚的にも美しい絵本。見開きのパノラマで展開する絵物語はどこかユーモラスで、その好ましさに油断をしていると、いつの間にかひっそりとした恐さが首筋を撫でる。ゆったりと包み込む母様の腕中に安らう少年の憧憬が心に温かい。
★36 - コメント(0) - 2015年11月8日

【『別冊太陽 こわい絵本 おとなと子どものファンタジー』より選書】迷路の出口が見つけられずにいるときに感じる焦りと「恐怖」に似た読了感。私は「化鳥の世界」に迷い込んでいたのだ。文章から世界観を想像することが読書の醍醐味のひとつだと私は思うけれど、絵があるこそ伝わる物語もある。巻末には原文、解説、あとがきが付いている。「読者に伝えたい」世界が的確で丁寧、そして上品な絵本。
★36 - コメント(0) - 2015年10月31日

ことばが美しく、絵が美しく、母子のようすが美しい。橋のたもとに住む母子。母様はなにやら訳ありで、人間というものの嫌なところも悲しいところも、すべて見てきたようだけど、何を恨むでもなく、日々淡々とあるがままに、穏やかに生きる術を幼い我が子に話してきかせる。そうして育った「わたし」に見えているこの世の中には、やさしい母様と自分がいて、その二人のほかにはただ滑稽な、人だか動物だかわかりゃしないようなものが忙しく生きている。先生なんぞには教えたってわかるまい。 一部収録されていない部分を含む原文も巻末に収録。
★64 - コメント(1) - 2015年10月27日

泉鏡花 名前は知っていたけど 読むのは初めてかな。絵本になっていて、読みやすかったです。これは、大人より頭の柔らかい子どもの方が入りやすいかもしれません。中川学さん、「世界で一番貧しい大統領のスピーチ」で知ったのだけど、この絵本の挿し絵も美しいです。はねのはえた美しいねえさん 、私も会ってみたい。
★26 - コメント(0) - 2015年10月5日

@金沢・泉鏡花記念館。中川学の絵がため息が出るほど美しい。なまずは怖いし羽の生えた妖女は蠱惑的、母親は泉鏡花の憧憬そのままに優しい。読みやすく現代仮名遣いとひらがな多め抄訳。原文も含む。大人向けプレゼントにいい
★26 - コメント(0) - 2015年9月24日

白い表紙をめくると鮮やかな世界が広がる。一枚一枚の絵がため息が出るほど綺麗。泉鏡花の世界が自由に表現されています。図書館の本だったんですが、『装丁もご覧いただけるように、ブックカバーが捲れるようになっています。』とあり、本体の表紙もすっきりとスタイリッシュ。とてもグレード高い絵本でした。
★38 - コメント(0) - 2015年9月23日

ページをめくって、その美しさにうっとり。読み始めて、この話は既読だったことに気付きなめるように絵を堪能。五色の羽を持つ謎の女の人、あえて全身を描かないところがまたいい。
★71 - コメント(0) - 2015年9月16日

物語の映像化については考えることがある。利点は多く、大きいものとしてイメージする手助けをして、物語世界を構築しやすくすることがある。これは諸刃の剣でもあり、イメージの固定化にもつながるが、その現れたイメージを元にして再構築することが更なる理解や思いを深くすることのきっかけにできれば映像化したものは最高の媒体である。そのうえで鏡花のなかでも不思議難解な『化鳥』の絵本である。静かで、涼しくて、良いです。この本。漂う闇と仄かな光に包まれたり、逃げられたり、追いかけられたり。死と生の香りがむせるまでに濃く漂う。
★26 - コメント(2) - 2015年9月12日

鏡花忌に再読。 もう何度読んだことだろう。 子供に読み聞かせをすると、独特な言葉のリズムを感じられる文体。 会いたいな。うつくしい羽のはえたねえさん。
★3 - コメント(0) - 2015年9月7日

美しい!『はねのはえたうつくしいねえさん』の神々しい美しさ。凄い!!
★15 - コメント(0) - 2015年9月6日

怖い話と聞いたのですが、装丁も含め芸術的に美しい一冊で完全に魅了されてしまいました。表紙も写真だと白くしか見えませんが、鳥の翼があしらわれています。絵本にしたことで手に取りやすく、また読み慣れない読者にも内容がイメージしやすくなっています。泉鏡花の他の怪談物にも興味がわいたので、いつかチャレンジしてみようと思います。
★38 - コメント(2) - 2015年9月1日

先日読んだ「こわい絵本」に見開きで大きく紹介されていたので魅かれて読みました。「こわい絵本」紹介シリーズ第五弾です。当初、図書館で借りてその場で読もうとしたのですが、思いの外文書量が多かったので、家に持ち帰ってじっくり読みました。100年以上前に書かれたとは思えないほど、新しい発想で現代にも十分通じるものがあります。自然界で人間のみが特別な存在だと考えるのは、矢張り非常に烏滸がましいですね。泉鏡花の文章と中川学の絵が絶妙にシンクロし幽玄な世界観を醸し出しています。中川学の絵には遊び心が満ちています。
★80 - コメント(5) - 2015年8月29日

絵と文章の均整を面白く読んだのだけど、おしまいの解説で、原文ままでなく本文を抜き出して再構成したものとしって、少し残念な気分になった。一応、原文も収録されていましたが……
★6 - コメント(0) - 2015年8月13日

絵本 化鳥の 評価:100 感想・レビュー:94
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