あらゆる小説は模倣である。 (幻冬舎新書)

あらゆる小説は模倣である。 (幻冬舎新書)
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あらゆる小説は模倣である。はこんな本です

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あらゆる小説は模倣である。の感想・レビュー(154)

タイトルの小説を音楽や映画に変えればほとんどなんでも真になりえると思うが、とりわけ小説についてそれまでの歴史などを含めて書かれた本。引用、オマージュ、パロディー、サンプリング、リミックスなどの違いに実際のテキストを用いながら説明されたりなかなか面白かった。オリジナリティーの有無があたかも才能の有無であるような幻想を抱くが、それ自体を疑い、その作家(および芸術)がどういう作品に触れ、それを消化し解釈してきたかが”オリジナリティー”と感じるものとして眼前に現れるということを理解しながら作品を楽しみたい。
★1 - コメント(0) - 1月21日

小説(特に近現代日本文学)が、他者の創作や異分野の芸術作品から要素を得て書かれているということはよくあることだ という事が、文豪の事例や著者による創作方法論によって解き明かされている。
- コメント(0) - 1月3日

「篠原一の事例」私も好きだったんですが著者の言う「習慣」でやってしまったに納得。
★6 - コメント(0) - 2016年9月8日

小説に限らず人間の社会や文化も先人からの積み重ねによるという話かな。
★32 - コメント(0) - 2016年8月27日

文芸作品のオリジナリティ信仰を相対化する評論。寺山や澁澤などの例をあげて悪くいうならパクリや影響を受けた例をあげていく。構造主義などの考えやオタク文化の二次創作ややおいなども考察していく。第三章の創作講座は蛇足。三島が絶賛した谷崎『金色の死』→乱歩『パノラマ島綺譚』など。読んで損は無かったと思える本。「すなわちあらゆる小説は、部分や無自覚も含めて、多かれ少なかれ何ものかからの模倣あるいはパクリなのである。だとすれば、パクリを忌避するよりも、むしろ密猟者の自覚と技術の練磨をこそ、書き手は目指すべきだろう。」
★62 - コメント(2) - 2016年7月14日

小説の書き方変化球本&模倣という観点から見た、文学論っつーかんじ。分かりやすい例は、古典のエッセンスを借りて現代文学にした『山月記』と『藪の中』、古典のエピソードの感情面をフォローして名作に。あとは文体を模倣し内容は別という村上春樹の一連の作品。さらに外国翻訳から独自の抽出と文体を編み出した澁澤龍彦のロマンとエロス。まあ、これ全部元より良くなってたり新しさがあったりするからOK っていう所もある。ただし、もはや完全なオリジナリティは存在しないと割り切って、サンプリング&リミックス+αで創作もアリ。
★30 - コメント(1) - 2016年7月6日

★★☆☆☆
- コメント(0) - 2016年5月28日

タイトルに惹かれて読んだ。後半の創作指導はイマイチ。小説を書きたいという人は読むと参考になりそう。
★3 - コメント(0) - 2016年3月15日

文学論でもあり、創作論でもあり。
- コメント(0) - 2016年3月11日

小説に限らず、あらゆる芸術・科学・スポーツなど、人間の文化的創造は先人の模倣から始まることは常識。ピカソもエジソンもリッチー・ブラックモアも同じことを言っています。著者は小説における模倣を、①自分の独創と思い込んで、二番煎じや紋切り型に陥ってしまう無知な模倣②他の作品をなぞって取り込み、その形跡を容易く見破られてしまう下手な模倣③もとの作品を土台にして別個の作品に仕上げてしまう巧みな模倣、の3つに分類。乱歩が谷崎の「金色の死」を換骨奪胎して「パノラマ島綺譚」を書いたという実例などを紹介してます。
★46 - コメント(0) - 2016年1月28日

読了
- コメント(0) - 2016年1月1日

村上春樹の「風の詩を聴け」が「スローターハウス5」のパクりとか、レイモンド・チャンドラーのキャラをまんま頂いているとか、そんなのハルキストの間では有名な話。何事も模倣から始まるのですね。なお、本作品中で紹介される「一文小説」がお洒落でとても印象的でした。「『サン・ホゼで、一間きりのアパートにヴァイオリンの稽古をする男と住むのは、ひどく難しいことよ』空っぽの拳銃を渡して、彼女は警官にそういった」「深海魚に会おうとした揚羽蝶が、海面でへばりついている」――――飯田茂美の「一文物語集」を是非読んでみたいです。
★8 - コメント(0) - 2015年12月20日

小説を書きたくても、ネタが出てこない人にいい本。
★4 - コメント(0) - 2015年8月29日

純粋無垢な100パーセントのオリジナリティを誇れる小説など、この世にはあり得ないのだ。その対極に「パクリ」という蔑称が置かれるとすれば、ヒントをもらうことも、影響を受けることも、あるいはそうした事実を都合よく忘れてしまった産物も、もちろん確信犯の二次創作も、すべてパクリの一種であることを免れない。すなわちあらゆる小説は、部分や無自覚も含めて、多かれ少なかれ何ものかからの模倣あるいはパクリなのである。だとすれば、パクリを忌避するよりも、むしろ密猟者の自覚と技術の練磨こそ、書き手は目指すべきだろう。p.159
★1 - コメント(0) - 2015年8月11日

図書館本。ほんとうに面白かった!古典から海外からマンガからケータイ小説まで、多ジャンルの小説(散文)が紹介され、それらの模倣を肯定している。第三章の練習問題も面白そうだった。個人的にはソシュールが出てきたところで、小説をそこまで解体するのかと感激。作家の権威消滅現象を父性消滅になぞるあたり、そういう読み方を昔ゼミで教わったこともあり、著者名を何度も確認してしまった。掲載の作家は、名前は知っていても作品を読んだことがないものが大半。「オリジナル」と「模倣」を比較読みするのも楽しいかも。
★4 - コメント(0) - 2015年7月26日

★★★
- コメント(0) - 2015年7月18日

タイトルから想像できる範囲の内容。☆2
- コメント(0) - 2015年4月4日

小説とはパクリの産物である――そういうと皆さんは驚かれるだろうが、この本ではパクる=模倣の技術を紹介しつつ、盗作との境界線を例を使って教えていく作品となっている。冒頭の村上春樹の模倣の技術はある意味では衝撃である。後半では実際にパクる技術についても紹介されており、これから小説を書きたいという人にはお勧めの一冊となっている。
★1 - コメント(0) - 2015年3月8日

安易にパクリ言うな、オリジナリティなんて幻想だって話なんだけど、二次創作についてが面白かった。少年漫画で少年たちの友情を「意図的に誤読」して楽しむ腐女子達云々はなるほどとは思った。しかし後半の実践編は普通。あと、篠原一は自分も好きでした。復活しないかな。
★20 - コメント(0) - 2015年1月20日

新しく視野が拡がったという感覚のなかった本。「◯◯して欲しい」という書き方をされると、「それに従うと著者の手の内側の世界でしか物語が描けないのではないか」と疑ってしまう。どうも相性がよくない様子。
★1 - コメント(0) - 2014年7月4日

面白い!ある程度小説を読むようになってこれは思うようになった。「勝手にしやがれ」 で有名な映画監督のゴダールの「私の映画は、今まで私が見た映画や創作物の模倣にすぎません」 と言う言葉を思い出した。観た人なら分かるがゴダールの映画は非常に前衛的で難解で、オリジナリティの塊に見える。画家のパブロ・ピカソは「優れた芸術家はまねる、偉大な芸術家は盗む 」 という言葉を残している。ただ盗むという言葉は、盗作と呼ばれる二流の盗みかたではなく、盗んだとわからない程に華麗に盗めということなのだろう。
★9 - コメント(0) - 2014年6月27日

3
- コメント(0) - 2014年4月16日

この本自体は面白い。各文学論的な部分はともかく、ある程度認識力のある人達の間では常識とされる考え方だが、模倣の歴史としてサンプルに挙げられた思想家や表現者には知らないものも多く、興味を惹かれるものも多かったので収穫は大。しかし問題なのは、著者が本来読んでほしいと思っている「小説家志望者で、本を読まない者達」は、こんな本読まないだろうな。他にも所謂「小説の書き方」本は多く、もっと安易で平易な、読者に阿る物も少なくない。そんな中で、この固い文体の新書を「文章を読まない小説家志望者」が読むとは思えない。
★2 - コメント(0) - 2014年3月16日

オマージュであり、リスペクトしてのインスパイアでのパロディ。 うまくコピーしても人によって出来は変わってくる。 コピーが溢れているから、オリジナルに価値を見出す。 すべてのものにそれぞれのオリジナリティの要素を持っているし、コピーでもある。
★2 - コメント(0) - 2013年10月13日

動ポスやシュミラクル理解の一助になりました。ありがたや
★7 - コメント(0) - 2013年7月27日

古典や海外作品から盗め!は的を射ていて面白い指摘だなあと思いました。
★3 - コメント(0) - 2013年6月12日

普通。パクるならうまくやれ影響受けるなら創作するメディアと違うことやれってことですな
★3 - コメント(0) - 2013年5月31日

パクリっていうかそもそもオリジナルってないよねって話。話が腐女子とかライトノベルとかそういうのまで広がっていくのは予想外だったが模倣ということを考えて現代を踏まえればそういう世界を語るのはむしろ自然か。どうも同じ著者の「2週間で小説を書く!」があってのこの本みたいだしそちらのタイトルも気になるので読むつもり。
★4 - コメント(0) - 2013年3月24日

最近、身近な素人物書き集団の間で、古典や名作からの孫引き、剽窃、パロディのようなものが流行っている。そのせいか、自分の書いた物にまで「何からの孫引き?」などという、失礼な質問まで飛び出した。ということで、模倣して小説を書くとはどのようなことか確かめたくてこの本を手にとった。結論から言えば、読書量の多い人間は、意識するかしないに関わらず、それまでの読書経験で蓄積されたものの影響下にある、ということ。納得である。とはいえ、自分が書くときには、それらの無意識を崩してどこまでオリジナリティを発揮できるかが勝負にな
★3 - コメント(0) - 2013年2月14日

小説における「パクリ」問題から始めてロラン・バルトの「作者の死」やクリステヴァの「間テクスト性」などをからめて、ロマン主義的なオリジナリティの神話を解体し、積極的に模倣していこう、模倣であることを怖れるな、と説いている。もちろんパクリと呼ばれるレベルでの模倣でなく「巧みな模倣たれ」と言っているが。二次創作やデータベースといったまさに現代的な視点も取り入れた議論になっていて、かなり実際的な小説講座となっていて面白い。それにしてもオリジナリティの神話を意識から切り離すのはかなり難しそうだ。
★6 - コメント(0) - 2013年2月8日

★★★★☆ 「上手にパクって面白い小説を書こう!」というスタンスで「上手なパクリ方」を指南。具体的な作品名が出てくるのが楽しい。様々な模倣方法が紹介されている中に、音楽でよく使われる「サンプリング」の項があり、しかしながら樋口毅宏の名前が出てこなかったのは残念。(図)
★9 - コメント(0) - 2013年2月5日

gu
失礼ながら読むまでは清水義範の著書だと勘違いしていた。あちらもパロディとパスティーシュの作家なので…。読み手は書き手として、書き手は読み手としてもっと成熟しましょうということかな。実践編の章は高橋源一郎の『一億三千万人のための小説教室』を思い出した。こちらの方がハウツー本的。
★6 - コメント(0) - 2013年1月19日

名前に見覚えがあると思ったら私の通う大学の教授でした。お世話になったことはないのですが…。それはさておき、小説は無数にあるからこそ、似たようなものもあったりするわけで、それがパクりになるのか、オマージュなど別の作品へと仕上げるのか、それは作家さん次第ですよね。沢山の例があって、そこから小説を沢山読まれているということがわかりました。機会があれば講義をうけてみたいですね。
★2 - コメント(0) - 2013年1月19日

小説を書く人はぜひ。ちょっとした読書ガイドにもなるかも。
★2 - コメント(0) - 2013年1月7日

これは新しい発想
★2 - コメント(0) - 2012年12月25日

盗作、模倣、参考、オマージュ、線引きのあやふやさ。天から降りてきたと思っていたものが、実はっ・・・てこと。そりゃそうだろう。全く斬新で新たな表現や構成が天から降りてきたところで、はたしてそれを本人が受け止められるのか。なんて、物書きでもないのに、あれやこれやと考えさせられるおもしろい一冊でした。
★6 - コメント(0) - 2012年12月13日

あらゆる小説は模倣である。の 評価:90 感想・レビュー:67
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