日本の軍歌 国民的音楽の歴史 (幻冬舎新書)

日本の軍歌 国民的音楽の歴史 (幻冬舎新書)
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日本の軍歌 国民的音楽の歴史はこんな本です

日本の軍歌 国民的音楽の歴史の感想・レビュー(111)

先に著者の「大本営発表」を読んだのだが、それと通じるのは軍による情報網は官民による「利益共同」によって敷かれたのだという指摘。軍歌制作者に思った以上に知った名前が多いことにも驚くが、何より各メディア、特に新聞社が率先して軍歌を作ろうと互いに競争までしていたことだ。民の動きに比べれば官はむしろ半歩下がって状況を見ていたようだ。各所にもっと掘り下げられそうなテーマも多い(戦後に軍歌を引き継いだ新興宗教歌や西条八十による男性同士の関係を匂わせる詩が少女雑誌に載ったことなど)。「ふしぎな君が代」も是非読みたい。
★1 - コメント(0) - 2016年11月23日

軍歌に興味はまったく無かったが、『ふしぎな君が代』がとても面白かったので、こちらも読んでみた。軍歌を「政治とエンタメ」という新たな視点から捉え直すというコンセプトは、軍歌に精通していない私にとってはとても新鮮だった。「もし日本がまた戦争をするようになったら、アイドルが軍歌を歌うだろう。」という意見を耳にしたことは流石にあったし、まぁそういうものなのかなぁと何となくは思っていたが、この本を読むとそれが本当に実感を帯びた。軍歌に興味が無い人にこそぜひ勧めたい1冊だった。
★2 - コメント(0) - 2016年3月23日

軍歌とか軍隊が好きな訳では無い。自分には無縁の物と思っている。但しこれとても歴史、風俗の一部であり、知っておいて損は無い。「軍歌はエンタメ」ってのが著者の売りなのだが、正直よく分からなかった。小生としてはエンタメだとしても「その理由」の方に興味がある。色々考えさせられた。そういう意味では面白かった。無理筋で言うと「曲が欲しかった」(笑)。「歌」ってのは聴く物と言うより「一緒に歌う物」だったという事を思い出した。昔は結構「一緒に歌う」機会があった。ましてや戦前はもっと多かった筈だ。続く
★31 - コメント(1) - 2016年3月9日

現代日本では既にオワコンである軍歌(と言うと一部の人は怒るだろうな)の成り立ちから衰勢まで、様々な資料と共に、単なる歌ジャンルを越えた日本カルチャー史として解説。予想以上に面白かった。たまたま並行読みしていたのがボカロカルチャーに関する本だったのだが、その時代の空気と新たなメディアから生まれるものを、人々がどう受け入れ、何を求めたのか……勿論、政治的商業的な仕掛けも少なくないのだが、根本的にはどこまでもヤプー気質の成せる業なのだろうな、とつくづく思った。
★16 - コメント(3) - 2016年2月18日

政官民一体となった「政治とエンタメ」という視点からの考察は非常に画期的。こうした軍歌に関する文献には、プロパガンダや政府による文化統制、軍歌の作詞作曲者の戦争責任を糾弾するものなどが多いと感じるが、本書は全く新しい視点で軍歌を捉えていて面白い。
★3 - コメント(0) - 2016年1月27日

軽い軍歌解説本かと思ったら、「軍歌から見る近代史」とでも言うべきがっしりした文化史の本で、軍歌というものの捉え方が変わりました。文語ちっくな中に、ときどき筆が滑ったような面白い文が差し込まれているのが印象的。//生きた軍歌を聴きに北朝鮮まで行くとは、アクティブ!
★2 - コメント(0) - 2016年1月17日

日本においての軍歌の隆盛と衰退に至るまでを追った本。 軍歌のイメージが180度変えられました。
★4 - コメント(0) - 2015年11月14日

「軍歌」というと押し付けのつまらない音楽を連想しがちだけど、実は人々の生活と密接に結びついた娯楽・つまりエンターテインメントであると筆者は言う。読み進めているうちに、日本が「軍歌大国」と呼べるほどに軍歌を大量生産していたことに気がつく。一つ一つの歌詞を改めて読むと味わい深い。歴史を含め色々な発見がありました。
★15 - コメント(0) - 2015年6月26日

文明開化以降列国に倣い軍歌を作り始めるところから、WWIIの敗戦ですっかり下火になるまでだけでなく、今後軍歌が復活する時どのような形を取るかの予想まで、軍歌の現在過去未来について書かれた本。「ドリフの大爆笑」のテーマソングが元々軍歌だったという結構キャッチーな事実にもふれているが、特にそれをフィーチャーするわけでもない実直な筆致。また『同期の桜』は元々少女雑誌に載った軍歌の替え歌だったそうな。元々の歌詞はかなりホモホモしく、少女の好きなネタは古今変わらないようだ。
★6 - コメント(2) - 2015年5月9日

非常に興味深い。近い将来、官も民もこぞって“軍歌(的な音楽)”を生み出そうとする動きがあるかもしれない。いや、今も昔も変わらぬ日本人の行動パターンを考えれば、歴史が繰り返される可能性の方が高そうだ…。
★5 - コメント(0) - 2015年5月6日

軍歌は歌わされてたんじゃなくて娯楽として消費されてたのは全然知らなかった。
★3 - コメント(0) - 2015年4月9日

軍歌は上からの押し付けではなくて、むしろ下からビジネスチャンスだと言わんばかりに発達していったと。官僚主導の文化推進が中々うまくいかないのはいつの時代も同じらしい。
★7 - コメント(0) - 2014年11月22日

この本を手に取る前、某友人に「もし秋元が戦前に生きてたら空母赤城の甲板の上で軍服を着せた各県・朝鮮・台湾・南方出身のアイドルを躍らせて歌わせるだろうね。」なんて半ば冗談交じりに言ったことがある。 この著者の視点は「国民の軍歌、エンタメとしての軍歌」であり、本書で出てくる「いま日本が戦争に突入したらアイドルが軍歌を歌うだろう」という端的な表現は最初に言った自分の直観が正しかったのだと確信するに十分すぎた。
★7 - コメント(0) - 2014年10月28日

「軍歌は日本史上、最も国民の心を掴んだ音楽だ」そんな軍歌の歴史を丁寧にたどって解説した内容。同時に「政治とエンタメ」が結びつくことの影響についても考察されていて、読み応えがある内容でした。個人的にはほとんど知らなかった軍歌と戦時下のレコード会社と政府の関係が、なるほど、という感じでとても面白かったです。
★14 - コメント(0) - 2014年10月23日

替え歌として国境も越えていくのは音楽ならではと興味深かった。「同期の桜」も替え歌だったとは。
★4 - コメント(0) - 2014年10月9日

なぜだか大人数アイドル団体の歌が軍歌とオーバーラップする。日本の未来は世界が羨む、とか、麻痺した頭につるりと入り込む感じ。
★4 - コメント(0) - 2014年9月17日

軍歌に関する初めて読んだ本なので、歴史的変遷と成り立ちがわかった。筆者は最近の人が軍歌は押し付けられたものと考えていると言っているが、2-30年前の周囲には、戦争は嫌だが軍歌は歌うという世代がいたので人気があったんだろうとは思っていた。現代だと確かにアイドルとか萌えキャラが同じ方向で利用されそうで気持ち悪い。
★3 - コメント(0) - 2014年9月16日

極論すれば日本の軍歌は明治期と昭和期の2層構造で、方や唱歌や演歌、寮歌の延長線上だったのに対し、後者は新聞社、レコード会社、映画、NHKの思惑と陸海軍の嚮導が一致してできた産物。人が歌うのか、歌わせるのか。質が違うのは自明。先行の数々の資料でもわかることで本の新味はない。最終章の北朝鮮のルポは印象批評の域を出ず、内容空疎。web上の音源まで利用した「世界軍歌全集」の著者とは思えぬ平板さ。難解な軍歌の歌詞にルビもなく引用も何か釈然としない。今、軍歌を享受する新しい層が出現しているなら掘り下げて欲しいところ。
★19 - コメント(1) - 2014年9月14日

書店で見かけて衝動買いした本。軍歌は中学生の時によく聴いていたので興味が湧いた。軍歌の事を知っていても、理解してない事が多く勉強になった。
★5 - コメント(0) - 2014年9月12日

“民衆は楽しみ、企業は儲かり、当局は効率的に仕事ができる。こうして三者の利害が一致し、軍歌は国民的なエンターテインメントと化した” 日本の軍歌が中国や朝鮮で替え歌されて親しまれていたり、そもそも外国の曲に日本語詩をつけたものがあるという、横の繋がりが面白かった。音楽としては分かるけど、軍歌というものの性質を考えると、それでいいのか?!感半端ない。軍歌で重視されるのはイデオロギーではなく機能性ということなのか。
★6 - コメント(0) - 2014年9月8日

Teo
私は懐メロで軍歌を覚えた世代だから、当時の雰囲気も知らないし歴史も知らなかった。一緒くたに「軍歌」のジャンルだった。当たり前だが明治の頃から昭和の戦前期までの間の長い歴史がある訳で、その時代に応じた変遷があった。今回初めて頭の中で整理された。また、軍歌が娯楽ジャンルであって、あの毎日新聞と朝日新聞が血眼で懸賞をかけて応募を募ったと言うのも、或る意味ではそうなんだろうなとも思う。
★4 - コメント(0) - 2014年9月8日

軍歌といえば、国家が戦意高揚のためにマインドコントロール的に利用し、国民を戦争へ導いた的な視点で語られていることが多い気がするけれど、それはある一面を恣意的に読み取ったに過ぎず、結局はその時代に求められたエンタメの一種でしかなく、政治は逆にそれを利用した形というのが正解と言うのはとても腑に落ちる。だいたいクールジャパンやらを見ていれば、政治主導のエンタメがうまくいかないのはわかるだろう。逆に言えば、民衆からそういうエンタメが自然発生的に生まれ、親しまれるときこそが、国家が戦争へ向かうときなのかもしれない。
★5 - コメント(1) - 2014年8月29日

この本では、軍国主義的プロパガンダに積極的に参加した歌謡を広く「軍歌」と捉えており、単に従軍の兵の間で歌われたものに限らず、戦勝報道にあわせて作られたニュース歌謡や、話題となった兵士のキャラクターソングなども紹介する。ニュース軍歌の傑作「英国東洋艦隊潰滅」、壮烈な戦死を描く「軍神橘中佐」‥。これらから見えるのは、近代の日本においていかに戦争ネタが娯楽として消費されてきたかという有り様である。その悲愴感も含めて、戦争は近代日本が一貫して乗り続けたライドであり、軍歌はそのライドの最適のBGMだったのだ。
★5 - コメント(0) - 2014年8月29日

明治の文明開化で輸入された洋楽の影響で軍歌が作られた。そして、日清、日露、太平洋戦争を経て、官製から新聞社を中心とする民製によってその隆盛を極めた。軍歌の成り立ちを分かりやすく解説している。また、軍国主義の象徴ではなく「政治とエンタメ」と言う今日的な視点で捉え直しているのが斬新。これが弱冠20代の研究者が編んだことにも驚かされた。イデオロギーに左右されず、感傷的にもならずに純粋に元気が出る音楽として再評価されても良いのではないか。なお、同じ著者のCD付ムック「日本の軍歌」を併せて読むとより理解が深まる。
★3 - コメント(0) - 2014年8月29日

軍歌が好きなのでもっと、軍歌を極めようと思い読んだ。軍歌の歌詞というのはその時代を映しだす鏡のような気もする。現代の音楽より軍歌を聞いてる方が良いとも思う。
★18 - コメント(0) - 2014年8月28日

タマフルのサタデーナイトラボで知った軍歌研究家、辻田真佐憲の新書新刊。軍歌がたどった娯楽としての歴史の変遷を、今のポップソングやアイドルカルチャーと照らし合わせて、官民による巷間への流布のしかた。凋落と復興など。いつかあった知らない文化の話ではなく、今でも、明日でも起こりうる身近なカルチャーとして、面白い音楽であることを知った。 しかし、オビ文がダサかった。 あれひどい。
★1 - コメント(0) - 2014年8月24日

軍歌を通じ、「政治とエンタメ」について考察する一冊。フランスやドイツを模範とする「国民の軍歌」の創出から始まり、新聞社による歌詞の公募合戦の様子、消費者のニーズをつかもうと尽力するレコード会社の様子など、軍歌を「民族精神の結晶などではなく、グローバルな規模で流通し消費される創作物」として捉えられています。特にアジア各国に日本の軍歌が形を変えて現存している事例など、メディアとしての軍歌の指摘は興味深く読みました。後、軍歌の粗製濫造に憤る人もいたそうですが、アイドルの在り方に文句付ける人みたいで面白いねと。
★5 - コメント(0) - 2014年8月24日

DPRK-POPをネタとして遊ぶのは正しい消費の仕方だったのか。個人的には「歌詞に意味がある」というのがファクターとして大きいような印象。
★1 - コメント(0) - 2014年8月12日

二十代の若い著者が、流行歌としての軍歌の歴史をまとめた本。著名な作家・作曲家も大きく関わっているなど、大衆歌謡の色合いが濃かった時代があったのだと再認識されられる。「ド・ド・ドリフの大爆笑」の元歌「隣組」も軍歌だったし。現代北朝鮮の軍歌の取材もしていて興味深い。
★4 - コメント(0) - 2014年8月9日

今の歌謡曲の原点に軍歌ってなるんかな?と思った。
★115 - コメント(4) - 2014年8月9日

第三章「越境する軍歌、引きこもる軍歌」のためだけにでも読むことをおすすめ致します
★1 - コメント(0) - 2014年8月6日

官民揃って盛り上がった流行歌として、エンタメとして軍歌を捉える試み。本書の資料、記述によると、レコード会社も聴衆も好んで軍歌を唱い聴いた。その経緯を忘れ、軍歌を〈上から押し付けられた音楽〉とのみ記憶することは、市民の積極的な戦争参加というポイントを糊塗することにつながる。エンタメと政治は切り離されたものではないという指摘は新味こそないものの、だからこそ真摯に向き合うべきなのかも知れない。 それにしても、知らないことばかりで面白く読んだ。軍歌系讃美歌とか〈決戦盆踊り〉とか、一度聴いてみたい。
★6 - コメント(0) - 2014年8月2日

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