なぜ日本人は、最悪の事態を想定できないのか――新・言霊論(祥伝社新書289)

なぜ日本人は、最悪の事態を想定できないのか――新・言霊論(祥伝社新書289)
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なぜ日本人は、最悪の事態を想定できないのか――新・言霊論の感想・レビュー(74)

福島原発の事故の原因は日本人の言霊信仰によるものだと筆者は言う。最悪の事態を口にすることは日本において良心に悖る行為、禁忌とされる。受験の際、落ちる、滑るが縁起が悪いと言われるように。今和歌集の仮名序において歌は天地をも動かすと謳われ、歴代天皇は歌の力で世界を思いのままにするために歌集の編纂に力を入れた。そしてその言霊信仰は現代人の中に無自覚の中に脈々と受け継がれている。言わないことによって考えないと言うことが生まれる。われわれ日本人も不都合な真実を言葉にしそれに対する具体的な対処を考えていくべきだろう。
★2 - コメント(0) - 3月6日

言霊=宗教、というのは表現が過大すぎる。日本人は宗教的に「不吉なことを言えば起こる」と考えているから言わないのではなく、嫌なことを考えたくないから言わない,嫌なことを考えさせるようなことを言う人は場を白けさせ,排除されるから、ますます不吉なことを言わない,と言うループに陥っているだけだろう。だから、井沢氏が批判すべきことは、言霊信仰ではなく、日本人の集団主義(空気の研究)だと思う。
★2 - コメント(0) - 2月24日

読友さんのレビューで知った本。井沢元彦による「言霊思想」の弊害からみた福島原発事故。彼のシリーズを読んでいると何度も何度も繰り返される話ではあるが、実に重要な話だと思う。思うに、言霊思想による起こってはならないこと、起きてほしくないことは口に出してはいけない、即ち準備してはいけないということは、"Be prepared"「備えよ常に」という基本精神の対極である。
★16 - コメント(0) - 2月11日

2012/9/1 Amazonより届く。 2017/1/31〜2/1 井沢元彦氏の「言霊2」と言うべき内容。日本人の奥底に潜む言霊信仰のために、いろいろな問題や世界の中での異質感というものが日本および日本人に生じることがよくわかる。自分でもそうならないように気をつけねば。
★83 - コメント(0) - 2月1日

日本史の観点から日本が言霊の影に操られている背景がある。言葉と実体(現象)がシンクロするのが言霊の基本原理。希望を実現するためには言霊の発動が必要。反対に起こさないためには言霊を控える。(=縁起の悪い言葉に反応して不幸な事態が起こる。)戦争時の帝国陸海軍は絶対不敗の神話、現代の他国からの侵略、テロ攻撃は起きないという前提の平和憲法、事故発生がない国内原発の安全神話崩壊。念力主義者の精神が、事実を受け止めず全てを想定外として危機管理を事前準備しない。曖昧な日本人の基本行動への警告として有益な本であった。
★33 - コメント(2) - 1月27日

「言えば起こる」ので「起こってほしくないことは言わないほうがいい、だから言わない」という現象は、言われてみれば身の回りの事例を思いつく。知らず知らずの内に言霊の世界に生きているということなのだろう。
★6 - コメント(0) - 2016年3月24日

“タブー”◆マイナスの予測とは将来の危機を避けるために有効なのだが、言霊の世界では逆に危険な道を招いてしまう。言霊というと綺麗なイメージですが、日本人の根っこにあった悪い性分だと。◆例えに結婚式で、縁起の悪いことを省く祝詞が必須ですよね。これが大きく延長し、福島第一原発に関しては、社員が「津波がきたら炉心溶融」と上司に申告したにも関わらず、上司は「安全審査では津波を想定するのはタブー」と言って閉口。太平洋戦争も大正の時点で負ける予測が出たように。◆限度がある!危ないものは危ないと言える世論を作らないと!
★36 - コメント(11) - 2016年2月23日

「員数(いんずう)主義」とは、数字さえ合えばそれでかまわず、その内実はまったく問わないという形式主義。実態はインチキとかゴマカシなのであるが、とりあえず見かけの数字が達成されていればそれでよしとなる。この員数主義も「かく言えばかくなる」という言霊の作用だという。だが、本当に重要なのはその中身と実態なのである。「言霊」とは、美辞麗句によって表面だけをキレイに見せて、その中身の問題点を見ようとしない愚かさ。日本人はこの無意識のうちにこの「言霊」に支配されているというのだから厄介である。気をつけねばならない。
★30 - コメント(1) - 2015年10月17日

最終章を主題からそれて私怨を晴らすためだけのような内容に割いていて、読後感が悪かった。 第1章の原発事故と日本人の言い換え信仰(言霊)にまつわる話は納得。 ただ2章以降所々、個人差・ゆらぎのあるはずの傾向を根拠に、「これが日本人だ!」という話の展開が多い気が。
★9 - コメント(0) - 2015年7月26日

現代においても言霊の思想がいかに日本人の考え方を決定づけているかを検証していく。本書を読めば、「口に出したことは実際に起こってしまうので、嫌なこと、あってはならないことは口に出さない、考えない」という言霊の思想が現代でも大手をふるって生き延びていることがよくわかる。
★10 - コメント(0) - 2015年7月12日

読んではっきり認識しました。言霊を否定して行動する自分と、言霊に支配されて、発言・行動できない自分の二面性がある日本人であることを。さてどうする・・・。
★2 - コメント(0) - 2014年11月10日

薄い本の割にかなり面白く、切り口として鋭い話をしている。ただ、文化の違いや組織の体質と言霊を直結させすぎかなとは思う。
★4 - コメント(0) - 2014年10月15日

衝動買いした本。読んでいると納得する内容だった。日本人は曖昧にしたりオブラートに包んだりする傾向がある。特に自衛隊関連に関しては興味深い考え方というか自分の考え方と似ていた。驚いた。歴史的なアプローチも興味深く勉強になった。
★5 - コメント(0) - 2014年9月4日

文化論として面白いが言霊に対するデータがないのが問題、この時点で信用性がない。最低数ヶ国比較データを出すべき、日本史のデータも少なく日本軍のことなら失敗を組織的に分析した「失敗の本質」がありそこから出された答えが組織の成功(日露戦争)の過剰適合としており、そこに言霊はいない。著者が出したものは想定外ばかりだが想定内だったの組織に対する考察もない。そういう組織はニュースにならないので知らないのだろう。またアイデアを出だせないのは教育システムがそうなっていないからだ、学校で会議の仕方を習っただろうか
★4 - コメント(1) - 2014年7月12日

「最悪の事態を想定する=言霊(ことだま)で最悪の事態が現実になる」という思想からイザというときの備えを怠る日本人について書いてあった。イザというときの備えはしようと感じました。
★2 - コメント(0) - 2014年6月4日

う~ん、言いたいこともぶつけたい相手も、井沢本ではおなじみなのだけど、そこだけフォーカスすると、やっぱり素直に受け取れないなあ。もちろん、近年の報道には本質から遠ざかっているところがあるし、それでいて変わらないのも、歪んでいるところ。でもそこは、正論だけでは変わらない。 だからこそ過去から学び、日本人とは何だったのか、と考える。そして今の社会への疑問を受け入れていく。“言霊”志向も含めて、日本人は何気ない自分たちの感覚の正体を知って明日を生きる。井沢本がそのきっかけになり続けることを望んでます。
★12 - コメント(0) - 2013年9月29日

井沢さんの本を読んでる読者なら馴染みある『言霊』。縁起の悪いことを言うと本当になるかもしれないので、縁起の悪いこと、最悪のことには言葉を濁す、それが日本人の意識。このことから紐解く原発事故。読む前から内容は想像がついたので取り立てて新しい視点はなかったが最終章の『私と朝日新聞闘争史』には呆れるばかり。朝日新聞・・・・最悪。
★12 - コメント(0) - 2013年8月25日

「縁起の悪い」言葉は「不幸」を招く。だから「太平記」か!で、将軍の病気は「歓楽」と表現するのか。成るほど精神構造のなせる技なのですね。言葉と現象がシンクロする、のが言霊の基本原理…おおっ重要ですね。実名を呼ばないという習慣は守られ、そのことは「諱」ということ。忌み名ですか。ほう、実名が忌み名ねぇ。よくわかりました。ところで朝日新聞はひどいね、同新聞は著者を「抹殺せよ」とは、反社そのものですね。著者が力説する「軍事力は絶対に必要なもの…これを否定する現憲法は欠陥憲法」ですから現内閣下で改正端緒を期待します。
★8 - コメント(0) - 2013年6月3日

忌み言葉に代表される、古くから日本人の宗教の一つとして有力な「言霊」。悪いことを口にしたり考えたりすると実際に起こると考えられていて、これが日本人の危機管理意識を低下させている、との指摘には納得できるところもある。もう想定外、という言葉は通用しないのだから、この言霊からの呪縛から解き放たれる必要があるとは思えた。
★4 - コメント(0) - 2013年5月7日

迷信としての「言霊」の悪影響を克服しなければ、弊害は起こりうることを、福島原発事故を引き合いに警告する。
★3 - コメント(0) - 2013年1月14日

色々な事態が、ひとつの概念で説明できてしまうことに驚いた。
★2 - コメント(0) - 2012年12月26日

歴史を遡るまでもなく、日本人なら、空気を読み過ぎて「こんなことは言えないよね~」と心中で思うことは日常茶飯事。ネガティブなことが口にできないのは、言霊のせいだけではなくて、人と人との結びつき方がよその国とは違うからだと思う。
★3 - コメント(0) - 2012年12月13日

日本人の根底に宗教としての言霊思想があるとの事。改宗しないとダメじゃん!!
★3 - コメント(0) - 2012年11月13日

原発事故を例題にした日本人の言霊信仰解説と考察という点では分かりやすいんだが、100頁を過ぎた辺りから言葉狩りへの反論で最後は対朝日新聞抗争?の主張で途中から別の本状態。
★1 - コメント(0) - 2012年10月30日

non
 (A☆ '12-201)言霊って、ゲンを担ぐとか不吉だから避けるとかと同じじゃないかなぁ。それって日本人だけ?まぁ、個人ではなく国を動かすような大きなことまでも、ってのはイタダケナイと思うけど。「無視というイジメを受けてる」に(それは大変なことなのかも知れないが)違和。
★1 - コメント(0) - 2012年10月29日

井沢元彦氏のライフワークである言霊論と福島原発を重ねて論じた日本人論。井沢氏はこの本で最初から最後まで怒っている。でも日本人として、やっぱり言霊にとらわれている自分がいることは否定できないのが複雑な気分である。
★2 - コメント(0) - 2012年10月23日

やはり日本人は言霊を認識して克服しないといけないなと再認識しました
★1 - コメント(0) - 2012年10月16日

「言霊」思想によって日本史を読み解くという見方にはなるほどと思わされるところも多く、面白かったです。ただし、紙幅の都合上なのか、新書というメディアでの手に取りやすさを思ったのかは判らないけど、福島原発問題や北朝鮮のミサイル問題を先送りに、起こり得ない問題として扱ってこなかった理由を全て「言うまでもなく、言霊によるものだ。」と捉えて、他の視点による検討の痕が見えないのは疑問に思いました。後半の歴史を読み解く流れだけでも読めればいい本だと感じます。
★3 - コメント(0) - 2012年10月2日

いやなことを後回しにする、気づかないふりをする、知らないことにする。そして、根拠のない「大丈夫」という言葉。想定外なんてないのだ。全てのリスクを想定して強く生きていきたい。
★2 - コメント(0) - 2012年9月24日

確かに思い返すと、無意識に自分自身の行動も言霊によって操られていた。言霊というものが日本人に浸透しているのがよく分かる。日本語のオブラートに包む言い方はいいものだと思っていたが、本当の事が分からなくなる、または伝わらない危険さが分かった。建前のみで物事を判断していくと、とんでもない事になる。言霊に操られず最悪を想定することが重要だが、良い言霊もあると思う。
★2 - コメント(0) - 2012年9月23日

リスク・マネジメント、危機管理、コンティンジェンシープラン、失敗学、BCP/BCM、機能安全、フォールト・トレランス ……。様々な分野で「ヤバくなったらどうするか予め考えて準備しとけ! ヤバくなってから動いてたんじゃあ、アタフタしてミスるから被害が拡大するぞ!」と叫ばれ続けてます。しかし企業や行政の現場で、このような「転ばぬ先の杖」管理を意志を持って実践してる人は、稀なのではないでしょうか。コンプライアンス遵守のため、仕方がないからやってる人はいると思いますが。なぜ日本人がそのへん苦手なのかが解る本。
★3 - コメント(0) - 2012年9月13日

RS
それも一理あるのかもしれない。
★1 - コメント(0) - 2012年9月9日

1_k
山本七平系統の空気論with最近のトピック。仕事で「言い換え」を多用している身としては、縁起が良くないから、とは理由が少し異なると感じた。当事者としての最大の理由は、日本ではなぜか意思決定に専門知識と判断力のない人が平気な顔をして参加するため、「言い換え」しないと容易に誤解を生む、逆に言えばちょっと「言い換え」しておけば、たやすく望む方向に持っていけるから。「言霊」や「縁起の良し悪し」は、少しずれていると思う。
★3 - コメント(0) - 2012年9月6日

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