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星々たち

感想・レビュー
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ちどり
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いやまた既読本を未読だと思って読んでいた。 困ったことにこれ読んだかもしれんな、などとふと思うことなどなく読んでしまったことで ああもう一体何にやってんだと思うけども 読書は何かのため、にやってるのではなく 他人が書き、広げたフィクションを 風を感じるが如く、いい香りを吸い込むが如く、 であるので、よしとする。 幼い頃から幸から遠い咲子、千春、やや子の女三世代の物語。 千春の胸がでかい設定は不要だと思う。むしろない方が良かった。 胸などなくたって女は女だ。
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タピオカ
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Audibleにて。連作短編集。咲子、千春、やや子の女三代と彼女たちに関わる人々。それぞれの人生それぞれの哀しみがある。せつないような淡々と力強く生きる姿に圧倒されるような。
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mataasita
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ラストがすごい。夕方コウノドリの最終回を観て涙を流し、そして今ウィスキーのホットを三杯飲んでいることを差し引いても、やっぱりいい小説だ。北海道の3人の女、親、子、孫という関係だがまったくそんな付き合いをしなかった欠落した人間たちの生き様。それでもたしかに1人の人生で、そして彼女たちに関わった人たちにもまた人生がある。みんな星々。名前もなく星座の欠片にもならなかったそれでいて命ある星。自分に関係した、関係しなかった人たちの人生をふと思わずにいられない。そんな小説だった。2025−15
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ふう
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咲子、千春、やや子。女三代、ただ淡々と生きているようで、不思議な強さ逞しさに惹かれる。ただただ客観的に述べているような千春の語り口、って桜木さん自身のドライな文体に繋がるのかな。道東の厳しい自然もここでは若干抑え気味、やや子のゆく先に明るさを感じ、桜木ワールドながらも穏やかな温もりを感じさせてほぼ一気読み。
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英
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☆☆☆☆
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ヒッチ
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Audibleで聴了。
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moe*
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悲しくて切なくてどうしようもない裏切りに満ちていて。読み進めるのが辛いはずなのに、言葉一つ一つが美しくて、北海道の大地や自然を感じながら、女性はやっぱり強いなぁと。桜木紫乃さんの作品好きだなと改めて思いました。
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こり
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千春が通り過ぎていった人々の親子関係や夫婦関係にある憎しみや苛立ちや後悔が優しさを持って書かれている。愚かな人々を許していて、読み終わった私は仕方ないなという気持ちになる。 主人公もその周りの人々もみんなどうしようもない。でもみんな許されている。本のタイトルの『星々たち』がもう許している気がする。
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なつみかん
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う〜ん、最後の章で浮かばれた気がする。
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ろべると
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桜木紫乃の描く人物は、みな何らかの影を背負っている。お天道様の前に出て何も後ろめたいことのない人間などいない。それゆえに悩み傷つき、もがきながら運命の奔流に呑み込まれていく。本作でも、特に千春などは母に捨てられ裏切られるが、それでも自分としての生きる証しを見い出そうとし、たどり着いた辺境の地で、またまた苛烈な運命に晒されることなる。壮絶としか言いようがない物語は、作中でも「星々たち」という作品にまとめられる。影を背負った人々は、やがては天に昇り、星々たちとなって天上から現世の我々を照らしてくれるのだろう。
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みむら
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「逃避行で南に行く人はいない」と昔何かで聞いたけど、北国の話というのは物悲しさが漂うなぁと思う。北国のスパイスがふんだんに散りばめられた話。母娘三代、どの女性をとってもどーーにも好きになれなくて(爆)先が気にならないというのがこの小説の最大のウィークポイント(苦笑)千春の魔性の女ぶりは東野圭吾「幻夜」の美冬を思い出しました。3人とも幸せになれそうなのに、不幸癖が身についてるというか、自ら不幸になりに行ってるというか。生育環境の闇の根は深いな、と思わされる。
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yo-su-
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みんな自分勝手で不器用で、自分の人生ってマシなほうだななんて自分勝手なことを思う。それでも何故か誰のことも憎めないのはどうしてか。どうして、どうしてと思いながらページをめくる手が止まらない。この気持ちをまた味わいたくて紫乃先生の本を手に取ってしまうんだなあと気付く。最後のやや子の話で、今まで出てきた人たち全てが救われた気がした。あと、華奢なのにやたらと乳だけがデカい女を前にすると男はどうしようもないのだなということがよくわかった。紫乃先生の世界観大好きだなあ。
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221H
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桜木紫乃さん2冊目。 まだうまく言語化できないけど、自立と薄情の間の微妙な距離感が心地よい。 各短編作品の登場人物たちがどこかしらでつながっていて、ドライなんだけど、でもどこか遠くから見守っているようなそんな温かさを感じました。
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マカロン
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ネタバレおもしろいとは違うけど引き込まれた。母親であることよりも女としての人生を生きた咲子。咲子の娘、千春の半生。千春の心が感じられない。ただただ愚鈍なのか。性にだらしないのか、狙ってのことなのか。千春の書いた詩にも心情は表現されていない。でも、なんだかんだで千春のことが気になってしまう。知りたくなってしまう。千春の娘のやや子は地道にひたむきに幸せに向かっていきそうでホッとする。『なんだかね、いいような気がするの。すべてが、良い方向に向いて、それぞれが自分で選択した場所で生きて死んだんだって、そう思えるの。』
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chiro
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何と言ってよいのか… 余韻が凄い。桜木紫乃さんの作品でしか味わえない余韻。 この話、どこに向かうんだろう…とぐいぐい引き込まれた。ラストは良かった。全てを肯定する力強さを感じた。
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si
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なんだろな、思いの外引き込まれた。薄情でもなんでも自分が良ければ良いんだよな。
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あねさ~act3 今年1年間は積読本を無くす努力をしたいなぁ。←多分無理🤣
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初読み作家様。もにょもにょ、むにょむにょする~~🌠 ダメだ~~。受け付けない…( ノД`)…。 自分には合わないわ~~😣💦⤵️
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prism
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女の顔が一瞬光った。のち、光が指先へと移った。「硝子の破片なんです」と彼女が言った。いくらか元にも取ろうとしている。そこの時顔に刺さったのが丸みを帯びて。 〜星はどれも等しく、それぞれの場所で光る。いくつかは流れ、いくつかは消える。消えた星にも輝き続けた日々がある~~~〜~~~~〜 全9編・どの編にも[塚本千夏]という名の別な女が登場する。~~~〜~~~~〜~~~~〜 昭和から平成へ移る時・北の大地を彷徨った、塚本千春という女。その数奇な生と性、千春とかかわった人々の哀歓を、研ぎ澄まされた筆致で。
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あまなつ
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大好きな桜木紫乃さん。雪降る寒い季節に読みたくなる。 人間の、どうしようもなさみたいなものを描くのが本当にお上手です。それを、誰のせいにもしない、あらゆる事象は自然の摂理の一つである、格別登場人物に感情移入せず一歩引いてみた視点から眺めるように静かに描写するやり方が好きです。 北海道のスケール大きな自然の中でじっと耐え忍ぶのが性根に染みついた不器用な女性たちが皆愛おしくなります。
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sun
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淡々とこなす日常。決して平坦ではないのだが、静かに物語は過ぎていく。遠目には何でもなく同じに見えるものでも、それぞれにそれぞれの物語をもっている。逆に、近くで異質に見えるものでも、遠目には大差ない。星々に良いも悪いもない。ただその星々たちがある。人間の人生がそういうものなのかもしれない。
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カツ
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桜木紫乃さんお得意の連作短編集。一人の人物を軸に話が繋がっていくとこは「蛇行する月」と同じパターン。相変わらず読んでいて気持ちが重くなっていくが暗くならないのが良い。降り積もった雪の中をラッセルしながら進んでいく様な感じとでも言えばいいのか。感情を見える形の言葉にしてしまう描写に唸る。ラストも粋な展開で良かった。
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sanukinoasayan
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奔放な母親とも、実の娘とも生き別れ、移りゆく時代の北海道を彷徨った主人公千春の生と性、痺れるような文節が読み手に突き刺さる、稀有な筆致で彼女と関わった人々の哀歓を、浮き彫りにする九つの物語。男に翻弄される母親、医者を目指す息子の子を宿した高校生の千春を病院へ誘う隣家の母親、父親殺しの刑期を終え出所した義兄を迎える先輩ストリッパーの女等々、千春がその傍を通り過ぎた人々の、それぞれの哀しみ、思いを描いた本作。生きることの哀感が読み手に染み込むような、手に取ることそのものを重く感じる一冊。
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MASAKO
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自由奔放な咲子、感情が薄そうなのに(だからなのか)、所謂男好きのする千春。もう少し子供に責任持ってほしかったな。幸薄い先代に続くやや子。ここで負の連鎖が止まってほしい。
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ayah
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塚本千春の半生を、母咲子から娘やや子まで、その間に関わった男と女の視線で描く。千春自身が何を考えていたのかは書かれない。ただ「にげてきました どこですか ここは」だけ。作中に、つかもとちはるの『星々たち』と河野保徳の『星々たち』。何を読んでいるのかふと不思議な気持ちになる。
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せんとえん
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北の大地、寄るべない女性。もうそれだけで桜木紫乃さんの物語の幕が開き、何処からか低音の悲しい旋律が聞こえて来るようです。内容はせつないけれど、そう生きるしかすべのない女性の底知れない強さにふれ、心が平らかになって行くのが不思議です。
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shouko
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主人公は塚本千春、多分。千春と千春の母親、そして千春の娘の三代に渡る話。読んでいる間私には『負の連鎖』『負の引き寄せ』という言葉がずっと浮かぶ読書だったが、千春にもその母親にも自身の状況に『負』の気持ちなど無いのだろうと感じた。周りの人(それが家族であっても)など気にせず、自分の思うままに行動できるのは幸せな人たちなのかもしれない。
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蝉、ミーン ミーン 眠ス
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読んでいて気分がいいかどうかは別として、軽度の障害を生まれ持った人間がなんの援助もなく生きて行く姿を自然に描けるのもこの時代までが限界だし設定の狙い目はドンピシャだったな。
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leono
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連作9話からなる主人公「塚本千春」と言う一人の女性の半生が語られる物語。幼い頃から祖母と二人で暮らしてきた主人公。いつか母親と一緒に暮らすことを夢見る。無防備で、近づいてくる異性とすぐ関係を持ってしまう。よくわからないまま相手の母親によってお腹の子を失ってしまう「渚のひと」は何ともやるせない気持ちになる。不慮の事故により大怪我を負いながらも実母を探し北海道を彷徨う「案山子」は衝撃的だった。孤独だけれど強く逞しく生きる主人公。「誰も彼も命ある星だった。」『星々たち』青いカバーとタイトルが素敵。
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湖都
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ネタバレ母に捨てられた千春の人生を、彼女の人生の時々に現れた周りの人間の視点から描いた物語。著者お得意の、寂しげな道東の景色が背景になっている。いや、必ずしも道東が舞台ではないのだけど、寒々しい港町がいつも見える。私はその景色を知っている。千春は決して激しい自己主張はしないのだけど、その個性は強烈。束の間誰かの側にいてさらっといなくなるのだけど、たぶん彼女が晩年に得た顔の硝子のように、他人の人生に突き刺さって時々出てくる存在なんだろうな。そんな人もいた、って。最後のやや子の話が救い。因果は断ち切られるのか。
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れに
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昭和から平成へと移りゆく時代に北の大地を彷徨った、塚本千春という女。その数奇な生と性、彼女とかかわった人々の人生。塚本千春という掴みどころのない地味だが何か色気と影のある女性が主人公なのだが彼女視点で本心が語られることはなく、かかわった人達の視点で話は進んでいく。個人的にはあまり面白さを感じられず。昭和、平成初期(でも主に昭和)の描写が多くあまり時代背景や雰囲気を想像できない、しようとしてもしずらかったことが要因かも。言いたいこともわかるようなわからないような。もうちょっと大人になってから読むべきでした。
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ミスターテリ―(飛雲)
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咲子、千春、やや子と女性三代の物語であるが、同時に彼女たちが関わり合った男たちの物語でもある。こんなにも個性的な、ある意味、社会から見放された男たちを見事に描いている。そんな男たちと付き合った彼女たちが不幸の中で一生を終えたとしても、いつものように桜木先生は絶望のなかでも希望を描く「消えた星にも、輝き続けた日々がある・・」 辛い日々でも一生懸命生きてこそ、繋がった命がある。母子三代を経て、やや子は幸せを手に入れるこどができるのか。この世の中は男と女がいてそれぞれ輝く、まさしく星々たちの感動の作品であった。
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sara
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これはジャケ借り(笑)桜木作品3作目。チェーンストーリーになる?壮絶なことが描かれててもスラスラと読めるような感じがこれまた素晴らしい。ここに来て作者さんのWiki読んだのだけど…授賞式でTAMIYAのTの方!覚えありー!あの方か~(笑)
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Natsuko
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桜木さん久しぶりに3冊目。北の大地の幸薄い母娘3代。ひと昔前の演歌の世界のような薄暗い恋話、親と子の訳ありの物語…捨てたり捨てられたりしながら細く繋がっていて、読む手がとまらなかった。どの篇にもどんよりとした犯罪と性愛の匂いが漂い、これが桜木さんの作風と思い出す。「月見坂」ラストは衝撃的。
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devil
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星々たちかあ、かかわった登場人物でその先がどうなったのか気になる奴らがいたけど!でも、千春のような事故は、誰にでも起き、そんなに外れてない世界なんでしょう。
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かずみ
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淡々と辛いことも悲しいことも受け入れていく。母娘三代の物語。千春がやっぱり切ないなぁ。頑張って生きてると思うんだけど。しんみりと悲しくなる。この後どうなったんだろうねぇ。
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そら
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しあわせな物語ではない。親にも男にも恵まれない女の一生だが、千春は決して不幸ではない。淡々と、事実を受け止め、出会う男を受け入れ、子供を産み、手放し、北の大地を彷徨っていく。「いびつでもかなしくても生きていく」生きるということはこういうことなのだ、と。誰も何も恨まずに、生命のまま、ただ生きていく。何者にもならなくてもいい。人間とはそういうものなのだと思わせてくれる桜木ワールドを堪能しました。
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かぴこ
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★★★★☆
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ゆ
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ネタバレ何十ページか読んだけれど、進展が遅い、どこにでもある話、自分とは縁が薄い等からあまり好みではなかった。
0255文字
桐一葉
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分かってないだけで、誰しもこうやって少しずつでも混ざり合う中で生きているのでは、と思う作品でした。気付けば親子三代の物語やった。桜木紫乃さんを読むと、乾いた肌寒い風を感じるようで不思議や。どの作品も、どうすることもできひんその人の性分が潔く書かれていて、奥底には大いなる肯定があるように思える。せやから暗い気持ちになることなく他もどんどん読みたくなる。
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mm
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十八の母から生まれた千春の自分を大切に扱うことを知らない、わからない暮らしぶりは読んでいて居た堪れなく、ただ読むだけで手を差し伸べる訳でもない自分が薄っぺらい人間だと思う読書だった。東京の夜空に肉眼で見えている星のような輝きはなくても、北海道の夜空には人生の数だけの星が瞬く。美しい生き方でなくても淡々と生きることの物語。装丁と物語が溶け合い混ざり合う一冊。こめかみから取り出す破片だったのか。
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