形式:文庫
出版社:実業之日本社
形式:単行本(ソフトカバー)
形式:Kindle版
あとがきが好きだ、と思った。「私がはじめて見た桜は紫色をしていた。六つの時の記憶だ。私たち一家はアフリカのザンビアという国に引っ越してきて、私はそこで満開の紫の木を見た。 ごつごつとした幹は巨大で、ひとつひとつの花は釣鐘形をしていた。無数の花は真っ青な空を埋め尽くしながら時折、ほたほたと散った。音楽が聴こえた気がした。泣きたくなるくらい幸福な。それはきっと祝福だったのだと思う。原始的で無慈悲で強烈な、日本とは何もかも勝手が違うこの国に迎え入れられた気がした。この国の桜は紫なのだと思った。」
「それまで私は北海道に住んでおり、昔話や古典で桜の存在を知ってはいたが、「これは桜だ!」と納得できる花に出会ったことはなかった。遅い北海道の春は花よりも鮮やかな新緑が目をひく。桜も最初から葉桜になってしまう。まるで雲のように、花びらだけが咲く木を見たことはなかった。景色を染める満開の桜は私の憧れだった。そんな桜に、遠い異国の地で出会ったのだから、それはものすごい衝撃だった。 そのうち、紫の花はジャカランダという名前の木だと知る。日本に帰ってから知ったが紫雲木とも呼ばれるようだ。」千早茜の植物描写が好きだ。
からまる、再読したくなってきたなぁ~!千早さんは文章と空気感がとてもきれいですよね~♡先月「しろがねの葉」を読んで、すっごく感動しましたー!律子さんの文章もとてもきれい♡
mincharosさん、嬉しいコメをありがとうです(*´艸`*)しろがねの葉は今図書館で予約中!届くの楽しみ~~~(#^.^#)からまるは手元にあるので、またおかわりしちゃおうかしら。何回でも読んでしまうし、その都度、いいなぁ。ってなる。。。ちなみに今回の首飾りのレビューは私の勝手な散文で、ほとんど内容とは関係ない、、、、気がするのであしからず笑
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