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しんきらり 全 (ちくま文庫 や 4-1)

感想・レビュー
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猪狩 紀恵
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40年ぶり?再読。 夫も妻も浮気する話だと勘違いしていた💦(夫はちょっとあったのかな?)いつの時代でも女性のかんがえていることはさほど変わらない、今読んでも新鮮。 ただ彼女が考えていることを口に出しているか、いないかの違い。
kamakama

猪狩さま、「主人公が少しずつ変化していく」って本当にそうでしたね。生きていて、自らそう望めば少しずつでも変わっていけるのですよね。素敵なコメント、ありがとうございました。

06/11 07:06
猪狩 紀恵

こたたらこそ、コメントありがとうございます^ - ^

06/11 16:31
4件のコメントを全て見る
0255文字
PCsasa
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エスキースのような軽いタッチの繊細な絵柄と、テンポの良い詩的な心象描写が瑞々しい漫画作品。家庭を取り巻く事象が専業主婦の視点で語られる。ほのぼのとした温かい家族の日常というよりも、しっかり見つめていなければ見過ごしてしまうような、家庭に横たわる不条理で不都合な現実が、主人公の鋭い気付きによって露わになる。40年前の作品であることが俄に信じられない。
0255文字
kamakama
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ネタバレ単行本を持っていたが、かなり前に処分してしまっていた。最初に読んだのはもう40年近くも前の事。この頃はこんな夫婦関係、普通の事だと思って読んでいた。でも、今回読み返してみたら、ちょっとひどくない?という思いがすごくわいてきた。妻がパートに出ることが謀反?妻が具合が悪いのを無視?今は当たり前にそう言って反発できる。少しは変わったという事なのだろう。でも、やたら懐かしくも感じてしまう。自分の中のジェンダーバイアス、見直してみよう。
0255文字
ぶんぶん
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【再々再読】またまた、手にしてしまった。 本棚を見て「しんきらり」かと、手を伸ばしてしまった。 しかし、女性の感性というのは「変らない」物なんだと思う。 四〇年近く前に描いたとは思うない完成度、いつの時代も、考える人は考えているんだなあ。 家庭のひとコマが意外と怖い瞬間があると思わせる漫画。 ほんとに、こんな瞬間があるよね。 ゲラゲラと笑って読めない、身に抓まされる。 やまだ紫、鋭い観察眼の女流である、もう居ないのが淋しい・・・「性悪猫」も読んでみるか。
0255文字
tkm66
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未登録。我ながらビックリ。
0255文字
Mc6ρ助
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『今の世の中で平均的な家庭にいて、夫とか妻とか、父親とか母親とかをやっているおとなが読むと、現実を忘れるどころか、いつのまにか適当にごまかし、忘れていた現実を『しんきらり』と・・目の前につきつけられてしまうのだ。・・ある編集者はこういったという。「家内が、心の中でこのまんがみたいなことを考えていると思ったら、ぞっとするね」・・居心地のいい世間常識に乗っかりのうのうと暮らしている男を、針でつついてしまうのは確かだろう。(p349, 解説)』ある程度はジェンダー問題を理解しているつもりが針でつつかれてしまう。
0255文字
seacalf
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上西充子さんの本で紹介されていて、ずっと気になっていた作品。もう40年まえの作品なのにまったく色褪せてない。シンプルで綺麗な線なのも読みやすい一因。何よりも、主婦、母、女性の内面を掬い上げて表現するのがすごく上手い。提示されるテーマはけっこう重いはずなのに、それでいて重苦しさを感じさせないし、ユーモアがある女性として描かれているので魅力的。自分は子もいないし夫側の人間だが、それでも非常に興味深く読むことが出来た。ちくま文庫で気軽に読めるのがありがたい。いつかまた家族が増えたら、ふとした時に再読したい。
0255文字
中津川
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「呪いの言葉のとき方」で紹介されていた本。直接的な批判じゃなくて、捉え方とか描き方によって思い込み・刷り込み(=呪い)がほぐされていくようだった。
0255文字
ぶんぶん
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【再再読】ふっと本棚に手を伸ばす。 主婦の眼から見た家庭像の在り方を考える。 ふっとした瞬間のきらめきが女性目線になっている。 多少怖い雰囲気がある。 しかし、漫画の世界でこの表現、1980年代に描いてたんだから凄い。 線もシンプルでサラッとしているのが好き。 日常生活の中の危うさをチクッと風刺しているのがまた凄い。 たまに手に取りたい一冊です。
0255文字
REI
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図書館本『やまだ紫作品集(4)』を読んだ直後、夫が「しんきらり、持ってるけど、読む?」と言って差し出してきた。2冊立て続けに読んで、やまだ紫さんはすごい人だなあとつくづく思った。「お前…時々哲学しちゃうんだね」と妻に言う夫は、妻の孤独感や、夫の不貞に対する絶望感、子育てからの卒業と自分探しの心の揺れ、叫びに全く気付こうとしない。表面的には平凡で平和に見える家庭に潜む、埋めることのできない溝を、あぶりだしてゆく。誰もが、自分が日々営んでいる家庭生活を振り返り、ドキリとするのではないだろうか。30年前の本。
0255文字
マリリン
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こんな時代も僅かだがあったと、思い出しながら読んだ。<過>はいつも思いの内側に隠れて...ゾクッとする言葉だ。更に奥にあるのは移り行く時の中で動けない不安だったのかもしれない。外に出たのは自分の存在を確かなものにしたかったからか。河野裕子の詩「菜の花」畑が当時の不安を蘇らせた。まるで呪縛のように、女は結婚して子供を産まないと幸せではないと言われ続けてきたが、それは全ての人に当てはまるものではないと。時間は取り戻せないけれど。
0255文字
ねこさん
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きっと感受性の強い人は、小さな変化の中に言葉にならない愛おしさをいつも見つけている。けれどそれは、必ずしも幸福と繋がってはいない。いつからか請け負った報いのような、ままならない授受に感情を絡めとられて、むしろなにものにも変換できない寂しさや焦燥に晒され、齢を重ね、生活を冷たく固定してしまう。失ったもの、失うかもしれないもの、そして得られなかったもの。ていねいに生きるために、いつも誰かに知られていること、小さな笑みを交わすこと、ただそれだけを必要とするささやかな才能が、いつもどこかでないがしろにされている。
エイダ(K.595)

これ大きな版もってます。

06/22 23:53
ねこさん

ガロサイズってことですよね。線が良いので文庫だと勿体ないです。

06/23 00:04
3件のコメントを全て見る
0255文字
kentaro mori
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素晴らしい!「破滅」を描くのは簡単だ。破滅へと静かに向かいながらも寄り添い合う、現実はそうした微妙な均衡状態にあるだろう。●子供達が寝ると/部屋の空気ごと/深く大きく深呼吸ー/あとは しーんと夜になる/これ全部わたしのヨル●夫婦は/夫婦ーというのは/なんてあさましい関係だろう/「平和」が/こんなふうにころがっている!●夫婦が/長く平和にー/という望みは/「ささやか」な望みなんかじゃなかった/こんなに激しい夢って/なかったんだ/夢からさめて どうしましょうかね わたしたち・・・
0255文字
素子
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学生の頃に読んだものを再読。古い漫画だけれど、全く古く感じない。昔読んで感じたことと、今読んで感じる事の違いにああ、歳を重ねたなぁ、と、実感。シンプルでしなやかな線で描かれていて、何度読んでも飽きない。いい作品。
0255文字
Takao
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1988年3月29日発行。『しんきらり』(青林堂、1982年8月)、『続・しんきらり』(青林堂、1984年10月)を合わせて収録。学生時代、『ガロ』で見かけた記憶はあるが、しっかり読んだのは初めて。「結婚して十年、夫と二人の子どもたちとただ平和な日々がおくれたら、とのささやかな夢が、しだいに崩れてゆく……。とりわけ大事件の起るわけではない日常生活の中で、少しずつこわれていく、男と女の絆を、たんたんと、しかし、鋭く描いた話題作。」とカバーにある。今から30年前のまだ「専業主婦」が多数だった時代の作品。
0255文字
ぶんぶん
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【再読】時間に追われることなく怠惰に過ごす。 そんな時、目の前に「しんきらり」があった。 どこにでもある中流家庭のいつもの生活を描くホームドラマ。 しかし、そんなものではない、奥さんの目からみた孤独と現実。 良く描けてるなぁ、感性が素晴らしい。 つくづく惜しい作家を亡くしたと思う。 サラリとしたペンタッチも素敵です。
0255文字
貴羽るき
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抑制された線と言葉が読んでいてすっと入ってくる感じ。どうしても自分の両親と重ねて読んでしまう。夫の態度に本気で苛々して、主人公をメチャ応援しながら読みました。
0255文字
HTたまにYN@ぬ 積読消化中
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2015/09/16 購入
0255文字
ぶんぶん
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良い作家だと思います。こんな感性と力量のある作家は、もう出ないのでしょうね。久し振りに読んだが全然古びていない。いやっ感性が新しく感じる。いつの時代も女性は、「感じる」存在なのかも知れない。それは母性に関係しているのかも知れない。つくづく惜しい作家を亡くしたと思う。
0255文字
jun_mg
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とてもよかった。主婦のほのぼのとした日常生活。そしてそれが結婚制度の不都合な部分を起点に壊れていくような危機感。小津安二郎『早春』と成瀬巳喜男『めし』を思い浮かべながら読了。
0255文字
HTたまにYN@ぬ 積読消化中
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(メモ)購入予定 ★★★★☆
0255文字
yumiha
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やまだ紫という名前を『川柳×薔薇』(樋口由紀子)で読んだ記憶があったので、古本市100円でGET。「しんきらり鬼は見たりし菜の花のあはひに蒼きにんげんの耳」という河野裕子の短歌からタイトルを得たようだ。結婚すれば、それゆえの多くの束縛やら不条理やらに取り巻かれ、違う違うと心の奥底で悲鳴を上げることになる。(有川浩の甘さだけの夫婦とは逆に)その違和感をていねいに掬い上げているマンガ。私もそう思っていたのよね。そう思っていたのは私だけではなかったのね。と共感するエピソード多々。
0255文字
いちとにとやまと
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シンプルな線と選び抜いた言葉が、いつまでも心に残る。
0255文字
24guchi
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古本市で偶然手にとった一冊。“主婦の微妙な心理を、日常生活の描写を通じて鋭くかつ繊細に描いた作品”…とでも言うのだろうけど、個人的には「ふーん」としか思えず。2人の子供はそれなりに素直でカワイイし、ダンナさんからも(いろいろありつつ)愛され、理解されている。おまけに主人公自身も簿記だの手芸だのできちゃったり。ラストで「わたしは自由だったんだ」とあるけど、気づくのが遅すぎるだろ…と思ってしまった(笑)
0255文字
くさてる
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ある一時代の女性の心風景を鮮やかに切り取った作品。ここにある日常は、すでに過去のものとなりつつあるかもしれないし、もしかしたらいまでもこれが当たり前の場所もあるかもしれない。ところどころに垣間見える、都合よくも見える救いのような小道具は、マンガとして存在するために必要な仕掛けだったのかもしれないと思ったり。女性として家庭に生きることを、他人事でなく真剣に、静かに考えたことがあるひとならば、一つの台詞、一つの場面、どこかしら胸が詰まるような瞬間が見つかるのではないだろうか。
0255文字
ケロ子
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妻であること、母であることをこんなに深く内省しないな。
0255文字
KTPA
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「日頃から居場所を確保しておかないと 居場所ってなくなるのよネ 家の中は」
0255文字
ヨッシィ
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結婚してないけども共感しました。妻・母親・女の心理の代弁。
0255文字
あなた
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めまぐるしいカメラワークとは裏腹に、淡く線の細い筆致と省略的な語りで「おんな」の抑圧とその表出が、きっちりと描かれている。ネームと漂流する視線が生かされたマンガであり、「母」≠「女」という「をんな」の孤独な内面のありやうをしずかにはげしくえぐりだしている。母と女の齟齬からくるの身体論も忘れてはいない。生きてるうちに、こういうマンガとあとどれだけであえるんだろうかと急に不安になる
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epi
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妻である女の心理が生々しい。ためになった。
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   丰
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ホレイシア
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妻帯者に読ませたい♪怖いですぜー。
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このお母さん、あこがれる
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ミメイ
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☆4不思議な空気感。淡々としているのに生っぽい。
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