夢野久作全集〈9〉 (ちくま文庫)

夢野久作全集〈9〉の感想・レビュー(141)

久作文学の頂点、三大奇書の一つ「ドグラ・マグラ」を収録。 久作が十年の歳月の果てに執筆完遂を果たせた脳髄の迷宮をとくとご覧あれ…。
- コメント(0) - 2016年12月9日

ドグラ・マグラ、深いのか浅いのか、わからない話
★1 - コメント(0) - 2016年11月21日

文字の洪水でしたが、なんとか読み終る。20年かけ、ノート18冊を基に書くという情熱に圧倒されます。もう一度読まないと全貌がつかめそうにない。
★4 - コメント(0) - 2016年10月18日

『ドグラ・マグラ』かなり手強い作品だった。 記憶喪失の主人公とともに手探りで状況を理解しようとするうちに、錯綜する情報の混乱に流され、それが新たな情報で上書きされながら定められた場所へ行き着いていく。 最後の落ち先は途中で予想出来ても、どのようにしてそこへ落ちていくのかで読み手を幻惑してくる。 ラストに到達した時の不穏な達成感が印象に残った。
★1 - コメント(0) - 2016年2月28日

『ドグラ・マグラ』が一冊に丸々収録されている。自身のことが全く思い出せない青年とともに、その正体と謎を読者も共に探っていく物語。第一関門であるキチガイ地獄外道祭文は、啓蒙&精神病院の実体をディスっている和製ラップと捉え、割合楽しく読めた。続く、作中に登場する医師の、ちょっと眉唾な、しかし説得力のある論文も面白い。いよいよ事実が煙に巻かれ行きつ戻りつする後半に疲労困憊、読み進めながら、全ては胎児の夢の如く、終わりから始まりへと閉じていく。こんな作品をこの時代によくぞ書いたと思う。
★19 - コメント(1) - 2016年2月24日

こうだと思ったことがひっくり返され、また裏返され、なかなか真実がつかめず、混乱させられました。最後まで読むと、自然と手が最初のページをめくってしまいます。
- コメント(0) - 2016年1月17日

文庫2分冊ではよく分からなかったことが見えてくる。夢野久作が書いたドグラ.マグラに呉一郎が書いたソレが入れ子構造になっているという余計な予備知識は必要ない。恐らく呉一郎であろう"私"と若林博士のやり取りが第一部だとすれば、"キチガイ地獄外道祭文"始まる数多くの正木博士の論文集の第二部が長くて、舞台設定も複雑で幻惑される。そして両博士の因縁と1000年を跨ぐ呉家の物語を含む第三部が確かにあるのだ。最後の数十頁の第四部が冒頭へ物語をループさせるリピート記号。不思議と不気味さを感じなくて終始楽しんで読めた。
★58 - コメント(0) - 2015年8月19日

約二十年ぶりに再読、中盤の脳髄論他は軽く流した。初めて読了した時のようなカタルシスはなかったが、何気なく随所に伏線が張り巡らされていたことに気付いた。
- コメント(0) - 2015年4月4日

ドグラ・マグラ、これにて三大奇書読破。先に読んだ二冊のおかげか、意外にくだけた文章のおかげか、存外読みやすかった。他の二冊に比べ、衒学的な要素が殆どない分、最初の方は純粋に意味が分からなかった。一体これが何を意味するのか、話は進んでるのか、無限ループ系の話にしても、ある程度与えられるであろう筈の帰結が全く検討つかない。それ故に堂廻目眩なんだろうが。再読したら、胎児の夢とかまた違った印象で面白そうだけど、絵巻物の最後を見るときの、あの知らなきゃよかった真実に辿り着く感が堪えるのでもう少し間を置きたいかなぁ。
★2 - コメント(1) - 2015年2月16日

真実かと思ったことが片っ端からひっくり返され、内容がぐるぐる回っているような作品でした。家系の輪廻だの考えの循環だのこんがらがるようなことばかり述べられていて、全体像を掴むので精一杯です。精神学という難しい題材もそれに拍車をかけています…。前半は読みすすめるのが少し辛く感じましたが、話が進むにつれて世界観に引き込まれました。読み終えた後はなんとなくもやもやした気持ちにさせられます。5回読んだら5回とも後味が違うそうなのでぜひ読んでみたい…けどこの作品を5回も読んだら確かに精神に異常をきたしそうです!
★4 - コメント(0) - 2014年10月23日

話がぐるぐると循環する。京極の初期に似た印象。色々な人に影響を与えた古典というのが良く分かる。
- コメント(0) - 2014年10月18日

再読。内容をすっかり忘れていた。。中盤を飛ばして、最初と終盤を読むと分かりやすい。中盤を真面目に読むと読みきれない。
★1 - コメント(0) - 2014年10月1日

ドグラ・マグラ。言われる程難解なものではないように感じたが。
- コメント(0) - 2014年9月16日

悲劇的であるのに喜劇的にぐるぐる展開する。読後は頭ん中パンパンに膨れてて不快感を引き摺ってるのに、ジメジメ湿っぽく感じないんが不思議と巧みで面白かった。登場人物の言い回しが明瞭に書き分けされてる為、入り込み易かったのかな〜。序盤早々には既に手のひらで転がされてる感じやった。
- コメント(0) - 2014年9月2日

ドグラ・マグラ。私が読んだ全集はちくま文庫のそれではなく、三一書房の夢野久作全集(4)(1969年初版)でした。登録が無かったのでこちらで代用。また全集とあるものの、他の短編は収録されておらず、一冊まるまるドグラ・マグラでした。話の筋は元より、『正解と思わせておいて実は――』といった逆転・どんでん返しが何度も続くことも印象的でした。1頁前の正解が嘘で、新しく真相が提示されるも、それさえ偽りだった。というのが何度も続き、煙に巻かれるようです。
★2 - コメント(1) - 2014年7月21日

新年早々、ドグラ・マグラ読了。前半は論文調でなかなか読み進めることが出来ませんでしたが、後半は引きずり込まれるようにして一気に読み終えました。『胎児よ 胎児よ 何故躍る 母親の心がわかって おそろしいのか』胎児の夢は延々と続くようです。
★1 - コメント(0) - 2014年1月3日

再読。人間は遺伝の支配から逃れられないのか? 脳を通じてすべてを認識している以上、わたしたちの見ている世界は夢に過ぎないのか? 二人の博士の対立に巻き込まれた青年の物語を軸に、さまざまな考察と遊びの枝葉が芳醇すぎるほど絡み合った不思議な「探偵小説」。
- コメント(0) - 2013年12月24日

時間の循環、一族の血の輪廻、母体めぐりからどうして抜け出せよう? 抜け出したとて赤子として、白痴として生まれえるほかない。
- コメント(0) - 2013年12月12日

1935年。難解な言葉遣いも多用されているため、全体像を把握することで精一杯だった。この分厚い本の中で、あらゆる循環が行なわれていることに気づく。私は何者かという哲学の反復、輪廻転生による血の伝承、学術的認識論における物質論から精神論への回帰など。これは強烈なイデオロギー的思想を暴露した小説でもあり得るし、空想の世界を冒険するトムソーヤともいえるだろう。運命予定説の一種なのかもしれない。危険な小説だった。
★8 - コメント(0) - 2013年10月13日

一冊の書物を記すのに学問を1つ作ってしまうあたり常軌の逸脱ぶりがうかがえる。構想10年、執筆10年ということを聞いてさもありなんと思う。構成といい内容といい大変興味深かった。
- コメント(0) - 2013年7月4日

どれが物語上の事実でどれが物語に挿入された創作でどれが語り手の幻覚妄想なのか、誰が正気で誰が狂人で誰が善人で誰が悪人なのか、そして最終的に読者は一体何を読まされたのか、読み進めば進むほどにそれらの可能性がどんどん広がってそのうち理解困難になるという恐るべき作品。フィクションの一風変わった底力を実感できます。ただし、メンタルの弱い方が深夜に読むのはお薦めできません。
★3 - コメント(0) - 2013年4月29日

『ドグラ・マグラ』、初読。手こずった…ページが重かった…。途中何冊違う本に浮気したことか。そして『読んだ』というほど読めてない、むしろ飛ばし読みしてしまった。序盤は割とすんなりと読める、けれど途中から展開に乗り遅れてしまった。そんなに乱雑な文章や展開ではなかったんだけどなぁ…。乗り物の中から見る景色のようで、気が付いたら終着点、はて、景色は見ていたはずなのに、僕は何を見ていた?あるのは断片的な記憶のみ。二回目以降でもっと見えてくるのかな、疲れたけれど、また読みたい。厚い本だった。
★2 - コメント(2) - 2013年3月7日

ブウウーーーンンン…。何回目の再読か忘れました。やっぱりこれは全体の構成をなんとなく掴んでの再読からが本番ですね。アンポンタンポカン君の脳髄演説や正木先生の語りが良いですね。狂人たちの描写も好きです。終盤までは理解して読んでいるつもりなんですが、解放治療場の鍬は何のために必要で何故あれが大成功なのかでいつも挫折してしまいます。また何年後かに再読したいと思います。ブウウーーーンンン……。
★5 - コメント(0) - 2012年10月12日

ドグラ・マグラ 青空文庫にて読了
★1 - コメント(0) - 2012年9月9日

最後に付いていた解題がモチーフ紹介してくれていたので整理しやすかった。筆者の描写力恐るべし…生々しく混乱、苦悩のループが読んでいてずるずると引っ張られた。かなり疲れたが少し間を置いたらもう一度読んでみるのも悪くはない。ちゃかぽこ。
★2 - コメント(0) - 2012年7月18日

チャカポコチャカポコしか頭に残らないな~
- コメント(0) - 2012年6月23日

一読しただけでは到底理解できないというのが正直な感想。読むのは二回目だが初読の時はただただ次々と展開していく脳髄論やらに振り回された。二度目でやっと全体像が見えてくる。作者は五回読めば五回とも読後の気持ちが変わると保証しているけど本当にその通りだと思う。
★2 - コメント(0) - 2012年3月19日

ゼミで出た課題で読んだ本。いくらかとばして読んでしまったが、最終的な結論が無限ループって怖くね?で終わった私っていったい……。気分が落ち込んでいようがいまいが、この作品は読むと落ち込んでしまう。むむむ。
★1 - コメント(0) - 2011年10月22日

ジャンルが特定不能。これは、SFなのか、ミステリーなのか、サイコサスペンス、ホラーと呼ぶべきなのか。あるいは伝奇とも言えそうだ。狂気じみた挿入文とは裏腹に、全体の構成は整然としている。複雑に思えるプロットは、実は単純であったのかもしれないし、もしくはプロットなど存在しない話として構想されたのかもしれない。なんにせよ、読みながら、また読んだ後も、なんだかよく分からない興奮と不安感に取り込まれてしまうような、不思議な小説。
★3 - コメント(0) - 2011年9月20日

日本三大奇書の一つ、『ドグラ・マグラ』構想・執筆に10年以上かけたというだけあって、圧倒的な存在感を誇る小説になっている。多義的に解釈できるストーリーは読者に何度も読ませる。しかも、一読でもすれば気が狂うとの伝説まで付いている、夢野久作の最高傑作。
★2 - コメント(0) - 2011年6月28日

全体的に不気味な雰囲気。読んでいて何度もゾッとさせられた!何度も予想を裏切られた!物語の中で、めっちゃいろんな話が交錯しててただただ混乱する。真夜中に目覚める記憶を失った「私」が、自分は誰かを探す物語。
★3 - コメント(0) - 2011年1月12日

前半は冗長。まあ、怪書。福岡のよく知る地名が出てきて地理がわかると感慨深い。
★1 - コメント(0) - 2010年7月20日

サイコサスペンスが、同時代の精神医学や心理学、精神分析学などからどう影響をうけているか、ということが最近気になる。本書の、先祖から遺伝によって受け継いだ記憶に苦しめられる主人公、という設定は現在の目でみると非現実的だけど、フロイト自身『精神分析学入門』ではトラウマを記憶の遺伝によるものだ、みたいなことを言ってもいたから、じつは「幼児期のトラウマに苦しむ」なんて小説よりも本書のほうがフロイト理論に忠実なのか?知識ないのでよくわからんけど。
★4 - コメント(0) - 2010年4月5日

奇書であるという予備知識を持って読んだので、最後の終わり方もすんなり受け止められた。ミステリ的な盛り上がりも見せ、幻想的であり、明確な答えもないままに読み終えてしまう。しかし、読後感が悪くないという不思議な作品。
★2 - コメント(0) - 2010年2月10日

日本探偵小説三大奇書と言われる、「ドグラ・マグラ」。とは言うものの、そこそこ読みやすかった。ただ、読むのにかなりの日数をかけてしまったと言うこともあり、やや意味がわからない点があった。また今度読んでみようと思う。
★1 - コメント(0) - 2009年10月3日

誰が狂ってて、誰が狂ってないのか。何が現実で、何が夢? 果てしない時間のループのなかで、自分の名前をひたすら探し続ける焦燥と葛藤。一度入ったら抜け出せない、無間地獄「ドグラ・マグラ」の浮揚感が見事。きな臭い昭和初期に、こんなアヴァンギャルドな小説を10年かけて構想していた夢野に感服。
★2 - コメント(0) - 2009年6月22日

まるで終わりのない夢のようなこの展開。読めば一度は精神に異常をきたすと言われております。さて異常とは、いかなる状態か。
- コメント(0) - 2007年6月28日

★★★
- コメント(0) - 2006年9月1日

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夢野久作全集〈9〉の 評価:78 感想・レビュー:44
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