インドへの道 (ちくま文庫)

インドへの道の感想・レビュー(44)

デビィッド・リーン監督により映画化された 物語の原作である。1924年の作品だが、 東洋と西洋、支配民族と被支配民族との 対比が当時の時代風景を 現代に伝えてくれる。 インド人医師アジズと イギリス人ムア夫人、 ミス クウェステッドとのやり取りは 当時の イギリスとインドの関係の象徴なのだろうか.. 洞窟の中で 何があったのか..民族の融和は 到底無理なのか..現代にも繋がるテーマが アジズの視点を通して 伝わる、そんな物語だった。
★178 - コメント(0) - 3月22日

NAO
コミュニティと距離を置いてまで支配者然としたイギリス人たちとは違った公平な目を持とうとし、少しでも対等な態度をとろうとするアデラやフィールディング。だが、そのフィールディングでさえ、インド人に対する自分たちの優越性を疑わず、インドをイギリスが支配するのは当然だと信じており、平気で差別的な発言をする。東洋と西洋、支配者階級と被支配者階級のなんという壁の厚さ。イギリス人の、インド人に対する差別意識の、なんと深いことか。アジズがどこかいい加減な人格に書かれてしまっているのも作者がイギリス人であるからか。  
★57 - コメント(1) - 1月13日

2016年400冊め。【191/G1000】第二次大戦後の政策により東西パキスタンと分離した今の国家インドとは違い、作中時間の20世紀初頭のインドはヒンドゥー教徒とムスリムという二つの宗教勢力が一緒に暮らしていた。そしてお互い独立への意識が芽生えはじめた頃だ。ヨーロッパとアジアの植民地支配が根底にあり、政治的な印象からは逃れられない。それなのにホモセクシャルな香りただよう、なんとも言えない雰囲気もある。(続)
★91 - コメント(2) - 2016年6月12日

オリエンタリズムの時代に、比較的中庸で書かれているかと。ホモソーシャルについて気になる。
★2 - コメント(0) - 2015年7月14日

つまり、ホモでした。
★1 - コメント(0) - 2015年6月24日

第一次世界大戦後の英国の植民地インド。今のバングラデシュ、パキスタンとその周辺地域も含まれる。4千人の官僚、6万の軍人、9万の民間人が、3億人を支配。結婚相手は本国から呼び寄せて純血を保つ排他的な支配層を形成。「インドへの道」は、地理的な方向性ではなく、イギリスへの敵対意識と独立意識を意味したもの。イギリスを代替できる勢力として日本が暗示され、次のヨーロッパ大戦(第二次世界大戦のこと)を独立の機会ととらえる台詞があった。日英同盟失効直後(1924年)に出版されたことを考えると、英人作者の慧眼に目を見張る。
★29 - コメント(0) - 2014年8月24日

英国大御所たるフォスター。彼の作品は「眺めのいい部屋」「ハワーズ・エンド」など好みだったし、この映画もまぁ楽しめた。文学となると、難解すぎて彼の言わんとするところの1割が理解できる程度。同じ島国でありながら、植民地支配で世界に冠した国民性とは温度差があるのだろうか。東大教授の手になる訳本だから、文法的には合っているし、言葉も美しいのだが、哀しいかな、心に入ってこない。フォスターは英国の植民地においての在り様にイラつき、ピュアなイギリス官僚や紳士の態度が摩擦を起こす事を皮肉っているのだろうか。続く・・
★23 - コメント(1) - 2013年12月15日

誠実な二つの魂が真摯に対峙しても、国籍、環境、価値観、宗教、肌の色、言語、風土、歴史が培った肉体の障壁は乗り越えがたいものがあるのだろう。それが1920年代のインドが舞台で、インド人とイギリス人だったら、なおの事。お互いを信じているつもりでも、疑いが生まれればあっという間に崩れる関係。「結局、人間は他人の中に生きているのではないか」信じていた人を疑う事により、実は自分を傷つけている事を知った登場人物。他人の中に、決して自分は生きていない。いつか、お互いにそれを見つけられた時、本当の友になれるのだ。
★12 - コメント(0) - 2013年8月1日

フォースターは「寛容の精神」が大切と説くが、異文化の理解は生半可なことではできないと、この本を読むとわかる。
★4 - コメント(0) - 2011年6月8日

再読。最初は全然入り込めなくて、映画を観てからまた読んでみました。ストーリーの流れを知らないと最初はなんかよくわかんないけどダラダラ・・・だから、なんだよ!という印象を受けましたが、結末を知ってから読むとまた全然違う感想を抱きます。何気ないように見えて、ガツンとくるような・・そんな台詞が多く、これは再読しないと気付きにくいのでしょう。しばらく頭から離れなさそうな作品です。フォースターの小説は初めて読みましたが、かなり上手いですねー!!
★11 - コメント(0) - 2011年4月21日

NHKテレビ3か月トピック英会話 2010 11―聴く読むわかる!英文学の名作名場面で紹介がありました。 重要表現は I'm afraid I have made a mistake. とのこと。 名場面は Her vision was of several caves. She saw herself in one, and she was also outside it, watching its entrance, for Aziz to pass in.
★5 - コメント(1) - 2011年1月6日

評価保留
★3 - コメント(0) - 2011年1月4日

イギリスとインド、支配する側とされる側の対立のなかで、それぞれの属する社会か正義か、芽生えた友情に軋轢を生じさせる流れがやるせなくもはがゆい。無実の罪に問われる前から、インド人医師アジズの人柄が好印象ではないのは故意なのかもしれないけれど、あわれ罪を着せることになってしまったアデラよりむき出しの人間が見えて、いたたまれないような気にさえさせられる。時間はかかったけれどしこりが消えてゆく最後は胸が熱くなる。
★7 - コメント(0) - 2010年2月21日

支配民族と被支配民族。この場合はイギリスとインドだが、イギリス人はどこかでインド人を軽蔑し、インド人はどこかで卑屈な対応をイギリス人にとる。その中で双方の友情がテーマ。所詮わからないというスタンスが根底にある場合、やはり理解は難しい、憎しみと後悔、そんな中のアジズとフィールディングに注目。
★2 - コメント(0) - 2010年1月19日

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