冬の夜ひとりの旅人が (ちくま文庫)

冬の夜ひとりの旅人がはこんな本です

冬の夜ひとりの旅人がの感想・レビュー(216)

http://booklog.jp/users/beta-carotene/archives/1/4480030875
★4 - コメント(0) - 3月11日

とても疲れたけれど、奇妙で独特な物語でおもしろかった。
- コメント(0) - 3月1日

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「あなたはイタロ・カルヴィーノの新しい小説『冬の夜ひとりの旅人が』を読み始めようとしている。」この書き出しからして既に、この小説の特異さを暗示しているだろう。中断された十の小説に振り回され、あらゆる位相にうねりぐねっていく物語 (そして「あなた」)。……いったい何層になっているのか。メタフィクションの一語ではとうてい片付けられない。終始戸惑いつつ、ただ目の前の一節一節に吸い寄せられるようにして読んだ。終盤、それまでバラバラとしか思えなかった小説群が「あなた」の状況に収斂されていく手並がちょっと凄すぎる。
★2 - コメント(1) - 1月21日

本が中断される。しかも良いところで。やっと手に入れた続きも実は全然違う内容の本だ。でも、それもなかなか面白い。思わず読み耽っていると、これもまた中断を余儀無くされる…拷問のようだ。でも本の断片だからこそ、私をいつまでも怪しげで幻想的な世界に留まらせる。いつまでも抜け出せない。読めなかった続きは永遠に想像が続いていく。終わりまで読んでしまえば、いつかはその世界から解放されてしまうのだ。本の楽しみ方、読み方ははまさに十人十色。「文学の魔術師」カルヴィーノによって、新しい本の楽しみ方を見つけることができた。
★46 - コメント(3) - 2016年12月3日

この一冊を読むだけで、凡ゆるジャンルの小説を読んだ気持ちになれる。また、最後の終わり方が個人的にイタリア人っぽさを感じられて良かった。
- コメント(0) - 2016年11月13日

作中作と読者たちの冒険の二つのパートがあり、ほぼ男性読者に焦点を合わせた読み方になったけれど、印刷ミスの本の取り換えから、大学でのヘゲモニー争いに巻き込まれ、最後はラテンアメリカっぽい警察国家にまで飛ぶ。謎めいた編集者と本を巡る国際的な陰謀、変化する舞台(二つのパート同様に)、ついでに変装する女性と『V.』みたいだなーと思いながら読んだ。作中作のボルヘスパロディはさすがにすぐにわかったが、なかなか気付けないものも多かった。日本のは谷崎? 川端? あるいは両方? そういう想像を働かせるのも楽しい。
- コメント(0) - 2016年10月13日

小説にまつわるどんな技巧も知り尽くしている感あるイタロカルヴィーノ。そんな作家が語るのは一筋縄ではいかない錯綜した物語。ふつう読者というものは想定せずに書き進めるものだ。それを彼は敢えて前面に出し、読者を物語の渦中に巻き込む。決して面白い本ではない。こんな本もあるんだなと、一つのくくりの中に入れてしまってはダメだろうか。
★9 - コメント(0) - 2016年10月1日

「あなたはイタロ・カルヴィーノの新しい小説『冬の夜ひとりの旅人が』を読み始めようとしている」で始まる、猛烈に面白い「本をめぐる本」。なにしろ主人公はあなたが手に取っている本そのものなのだから。物語を読むことの楽しさのあらゆるバリエーションが詰まっている。「続きを読みたい」という欲求、物語の世界に入り込むこと、反面「これは別の世界のことだ」と認識してもいる不安定さの愉しみ。物語を通して知らない世界を知り、または自分たちの世界を逆説的に知ること。あるいは、何も学ばないが、ただ言葉の積み重ねを楽しむこと。
★2 - コメント(1) - 2016年8月7日

やっべえ、さっぱりわからん。読書についてのメタ小説で、途中まで読み進めた本がどれもこれも別の本の断片であり、本物を見つけようとするととんでもない泥沼にハマり込む、意味不明の千一夜読書物語。ところで、これ面白いんだろうか。訳者解説でも、登場人物のようにただ虚心坦懐に「読む」ことが大事なのだって逃げている気がするし、マニエリスム最盛期のプロにしか判別できない絵みたい。
★17 - コメント(0) - 2016年5月29日

イタリアには、古代から文明基盤がありルネッサンスの巨匠を持ち地に根をはった文化がある。そこの作家はじっくりと作品を練る。レストランでいつ終わるともしれない時間のかかる食事を楽しむように、時間をかけて作り上げられる思考の産物。カルヴィーノもそうしてこの物語を生み出したのだろう。しかし、お皿の数はとても多いのに、おいしいところを食べだした途端に下げられる。ギャルソンに訴えても、彼らはにっこりとしながら次の食事をもってくる。そして半ばでまた取り上げる。はやく「冬の夜ひとりの旅人が」を読み終わらせてちょうだいな。
★135 - コメント(6) - 2016年1月21日

予備知識なく読み始めて、いきなりの二人称に面食らう。読み進めるうちに、どういう小説なのかが途中からちょっとずつわかってきた。わかったうえで最初から読み返してみると、またいろいろ発見がありそうだ。
★1 - コメント(0) - 2016年1月10日

メタフィクションの作品として、様々な技巧を凝らして物語の断片を提示しつつ、二人称小説と言う特異な形式を利用して様々な仕掛けを繰り出す手法に、また物語の断片を通して次々と繰り出される異なった文体のバリエーションには感嘆させられたが、正直途中で少し飽き始めてしまった。とはいえ、全篇を通して筆者の様々な試みと、書くという行為を通した切実な思いが読み取れる良く出来たメタフィクションだと思った。
★4 - コメント(0) - 2015年11月20日

再読。
★2 - コメント(0) - 2015年11月20日

小説が小説として書かれていることを見事に利用している。 再読予定。
- コメント(0) - 2015年11月7日

作者が設定する読者のレベルが高すぎて何度挫折しかけたか(泣)原文が難解なのか訳文が悪いのか、日本語としてどうなのよって文章が多い気がする。言いたいことは分かるし小説に対する問題意識の高い作家だとも思うが、「あ、もういいです」と引くこと多し。たまに入る男性読者と女性読者のイザコザへの突っ込みや二人のセックスの書き方とかは面白かった。スランプで書けなくなった作家、贋作本作りをする詐欺師の翻訳家など本に関わる方はまぁ変人揃い(笑)メタの中にメタ、額縁の中にもまた額縁、作中作など万華鏡のような作品である。
★8 - コメント(0) - 2015年10月3日

先輩から譲り受けた本。何度か挫折しかけたが、後半に入ってからじわじわと面白さが増幅し、最終的には寝食を忘れ、貪るように読み入った。食説を書くということは、文学を生み出すということはいかなるモノか、その行為を擬人化し、作品化することで文学を、小説を愛する者に訴えかける
★2 - コメント(0) - 2015年8月28日

魔術師カルヴィーノによる「小説で読む読書論」。読者である「あなた」を主役として物語が展開する辺り、ビュトールを彷彿させる。それにしても絶対途中までしか読めないと分かっていながら小説を読まされるのはつらいな、どの作中作も興味深い内容であるだけに。
★5 - コメント(0) - 2015年7月15日

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面白い
★1 - コメント(0) - 2015年6月2日

文学論を擬人化してみたような小説だった(小説だから擬人化ではないのだ)
★3 - コメント(0) - 2015年2月14日

910
今できる自分の最大限の背伸び読書をした。そんな感じ。翻訳読むのも久しぶりだし、イタリア文学とか多分初めてだし…。でもせっかく書店員さんに勧めていただいたから、と思って頑張った。 最初の20ページくらいは、読みづらっ!と思ったけど、我慢。後半になるにつれ、楽しむ余裕が出てきました。読後感としては、読破してやったぜ、という達成感だけで、内容の感想が上手く出てこない…。複雑だけど、結局は単純なことだったのかしれない。
★2 - コメント(0) - 2015年1月28日

ようやく読み終わりました。途中で何度も止めようかと思ったんだけど、意地で読み切った感じ。万華鏡のくだりは面白かったけど、後は延々読書とはなんぞやっていうことの繰り返しで、この人(作家)とは友達になりたくないし、酒飲んで語るとかもごめんだという感想です。全体的に面倒くさいし、くどい(^ ^;)
- コメント(0) - 2015年1月14日

本を読むことが好きな人へ勧めたくなる本。 読書をする時は第三者としての読者、若しくは登場人物として読む事が多く感じるが、この本は読者として作中に参加する本。
★2 - コメント(0) - 2014年8月25日

本には何通りもの読み方があるということを示してくれる。男性と女性、二人の読者をめぐる話。そして、小説の断片が交互に書かれている。八人の読者が本の読み方について語る終盤の場面など、感動してしまう。小説の断片もそれぞれ完成度が高く、読ませる。
★2 - コメント(0) - 2014年8月20日

読むことについて書かれている。読むことで、読むことについて考えさせられることになる。
★1 - コメント(0) - 2014年5月20日

書籍を巡る少し幻想的な物語、ということで、好きな雰囲気のはずなのだけれど、その作品の構造が断片的であるだけに、読んでいる方の関心も持続しづらかった。主人公たちと同じ気分で、中途半端な物語の数々の続きを追い求めて――という流れには乗れるのだけれど、それぞれの断片にあまり関心が持てなかったため、乗り切れずに付き合わされているような感覚が強かった。
★2 - コメント(0) - 2014年4月29日

完璧だ!と、読んだ後に叫んだ私、はずかしい。「見えない都市」とならぶ傑作、でも「見えない都市」の方が好き。
★3 - コメント(0) - 2014年4月11日

★★★★とても奇妙で不思議な物語だ。物語は断片的に語られ、すべてに終りがない。登場人物である「読者」は二人称の「あなた」と呼ばれ、読書している我々こそが次第に物語の中に取り込まれていく感覚を味わう。実験的でありながらすべてを内包している。読書好きの「あなた」なら楽しめること請け合いです。
★17 - コメント(0) - 2014年2月19日

再読。冬に読むとさらに良い。イタロカルヴィーノがおくる、読書への物語で、手紙だ。楽しかった。
★3 - コメント(0) - 2014年1月3日

カルヴィーノは、デリダの郵便システムを最もよく理解していたのではないか?ちょうどそれは「手紙は宛先に必ず届く」と言ったラカンに対して「それでも手紙は宛先に届かないこともありうる」と言ったデリダが最も文学のことについて分かっていたように。様々な物語が現れては消えてゆくが決して一つの焦点(宛先)に届くことはない。読書とは何か、書くこととは何か、あるいは文学とは何か、根本的なレベルを問い直そうとする。中断された物語を語り直し、語り継ぐのは「あなた」か。今年読んだ小説の中では一番。
★16 - コメント(0) - 2013年12月15日

...
『冬の夜ひとりの旅人が』は小説だ。ただ書かれているものを読んで、感じたものを感じればいい。意図など気にせず、ストーリーなど気にせず。
★1 - コメント(0) - 2013年12月5日

再読。祝祭だ!。ぼくの教養がたりないところはあるけれども、こういった小説はやはり再読にて再会できる。そして教養がないことを悔やむばかりだ(一度目に面白く読めればもっと幸せだったのに)。物語は、テクストそのものを主題として、この本を読む《あなた》が主人公となる。猥雑にして破断が物語られ、その間に断章が注ぎ込まれる。それはモダニズムな手法であるが、しかし、ちょっと古くさい友達として手を導いてくれるから気楽だ。知識人が書いた小説という感じがぷんぷんする。手を導いてくれるから気楽なのだ。いや、いい読書体験でした。
★3 - コメント(0) - 2013年7月8日

カルヴィーノは僕にとって読みにくいという印象で、この小説も同じだが、ちゃんと読解して行けばなかなか奥行きがある本である。「冬の夜ひとり旅人が」という本を巡って男性読者が遍歴するメタ的な話だが、構造が特徴的で、獲得した小説本文と男性読者の現実が交互に繰り返される形式だ。「読む」や「書く」ことについて考えさせられ、新たな問題提起がなされる。だけどカルヴィーノは”斬新な発想”とか形式、また考察に力点が与えられていて、文章自体に深みをあまり感じないのが、僕が好きになれない理由だ。けどこの作品はオススメです。
★1 - コメント(0) - 2013年6月21日

【ポストモダニズム劇場】テクストの融合と乖離を分岐合流させる基本手法を採択したカルヴィーノによる引用網羅術、ループを利用する典型手法と再起させる苦笑を哄笑と結びつける諧謔とそれを介したスノッブ批判、問題点は物語論が形成してきた可能性を批判していくことで再構成される悪い夢をフロイト深層心理学を皮肉する手法で改善させていくプロセス、イタリア現代文学とロマン派の合致を導き出しエーコ論前提を築いた手法が一般的でも実際的には実験方法を形而上転換した点で『薔薇の名前』『振り子』を未知のものとして大別、予兆と伏線迷宮。
★23 - コメント(0) - 2013年6月2日

小説について語られる言葉が語り尽くされた本書について、これ以上何を語ればいいのだろうか。「小説のいくつかの書き出しだけで構成されたひとつの小説(これすら本文中の引用だ)」である本作は、多数の小説の断片とそれを結ぶ一つの物語から成り立っている実験的な作品であり、物語の断片はどれも世界文学の模倣の様だ。そして幾度も語られる、本について語られる言葉は「こんな風に本を語ってみたい」という言葉を全て先取りされてしまった気分にさせられる。それでも本を読むこと、それを語る事は決して止められるものじゃない。続けよう。
★24 - コメント(0) - 2013年5月13日

深く深く、物語の森に迷い込むようなお話。使い捨てられた物語さえも魅力的なものが多すぎて困る。
★1 - コメント(0) - 2013年3月27日

斬新な展開で「むむむっ」と唸りながら読んでいると、「物語を読む」という迷宮に迷い込み、最後はこんなオチでいいのかと益々迷宮深くに迷い込む。作者の仕掛けた罠に、見事にはまってしまった。
★15 - コメント(0) - 2013年2月15日

『男性読者』じゃないが、本当に苛々した。寸止めの連続。途中からコメディになり、ピンチョンやクンデラが頭にちらつく。メメタァ
★3 - コメント(0) - 2013年2月6日

一つの小説に出会ってはまだ読み終わらぬうちに中断されまた別の話に導かれることを繰り返す男のストーリーと、男の出くわしたそれら異様かつ互いに異様な物語の二つの筋から本書は構成される。この人すげー頭良いんだろうな。でもこういうコンセプチュアルな小説ってあんまし好きじゃないな。「もつれあう線の網目に」の目指してそうな荒唐無稽さはミルハウザーっぽいなって思ったけど、いまいちのっかれなかった。たぶんミルハウザーのは著者自身が自分の書いてる荒唐無稽な光景が好きで好きでたまらない感じが滲みでてるから没入できる気もする。
★1 - コメント(0) - 2012年12月27日

別にそれほど面白くないし他の著作の方がずっといいけどなぜか評価が高い本という印象は再読しても変わらなかった。
- コメント(0) - 2012年11月9日

冬の夜ひとりの旅人がの 評価:100 感想・レビュー:71
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