二つ枕 (ちくま文庫)

二つ枕 (ちくま文庫)
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二つ枕はこんな本です

二つ枕の感想・レビュー(187)

「風流」だな。そう思ったのは己の置かれている現状を嘆かず、ただ己を律している遊女のせいだろう。そして、「花魁」がいる見世なのにどこかB級の雰囲気がファンタジーさを出していて、世界観が曖昧なのがいい。かといって今まで読んだ遊女小説のは、しっかりした男が苦海から助けてくれるのを望む他力本願な女性が多かったが、だらしのない男を嘲笑するような遊女が多く、これまた「現実」ぽくて、ナイスだねえ^_−☆。
★11 - コメント(3) - 2月25日

2017年5冊目。江戸の遊女と客との枕話いくつか。絵の美しさに廓ことばで情感豊か。 遊女から身の上話はいっさい語られないが、それが却っていろいろと想像させて哀しい。
- コメント(0) - 1月17日

この1冊の本の中に花魁たちが活きている。その息遣いが聞こえるようだ。江戸の郭はこうだったのかと思わせる臨場感満載の短編集。部屋を出て廊下をうろうろしていると花魁に呼び止められ「廊下鳶(とんび)をしなんすなへ」と言われてる。まるで見て来たような描写。解説は北方謙三。かつて北方さんが江戸の時代小説を書こうとしてあまりの資料の多さに戸惑っていたところ、杉浦さんと出会い、その明晰さに「一番弟子にしてください」と即座に志願し、弟子入りを果たしたというエピソードは楽しい。ちなみに二番弟子は宮部みゆきさんだそうです。
★51 - コメント(0) - 1月14日

漫画だったのか。 でも絵も可愛すぎず、浮世絵みたいで良かったです。 遊郭の日常が垣間見れました。 悲恋物が多い中、これはそんな事なくて。 お客さんも花魁も、嘘か誠かのシーソーゲーム。 おしゃべりな男の人は苦手。
★29 - コメント(51) - 1月13日

漫画だったのでさっぱりしている。遊郭の悲哀が無くて風習、うわべのあっさりした感じがよかった。遊郭カーストも書かれていない。吉原は遊郭の中では上の方という印象がある。
★24 - コメント(0) - 1月8日

最初の話、花魁が鏡の前で何をしてるかわからなかったが、そのやさぐれ感にいいねぇ姐さんとニヤリ。あとの話は、艶っぽさより切なさがきた。待つしかないのだなと。花魁は待つだけなのだと。とどのつまりは吉原に通うような男を…。あてにはなりんす。花魁が本心を言わないのは、待てど暮らせど来ぬ男になるかもしれないからかもしれない。私は落語でしかわからないが、高座での歌丸さんのおはこ「紺屋高尾」の高尾が信じられるものを見つけた嬉しさがようやくわかった気がした。後書きの北方謙三は良かった。初めて彼の文を楽しく読んだ。
★122 - コメント(24) - 2016年12月29日

頭の中で想像するのも良いけれど、漫画も良い!すごく良い!遊女相手の閨の中だからなのか、オトコって奴ァどいつもこいつも……。煙草の煙で輪っか作ってもらうの楽しみにしてた禿が可愛くて印象的。遊郭部課題本。
★40 - コメント(25) - 2016年12月22日

遊郭での一夜を描く短編集。客と女達のやりとりは騙し騙され、更けてゆくのだなあ。こんな場所では本当の気持ちなんて信じようがなく、それでも縋りたいような、いっそ突き放して滋養としたいような。江戸弁もだけど花魁言葉が独特なので意外と読むのに時間がかかった。
★8 - コメント(0) - 2016年11月27日

【遊郭部課題】遊女の切ない想いが、作中から溢れてくるような作品でした。憎まれ口をききながら寝入ってしまったオトコの耳に、そっと指を這わせる…恋するオンナ、アルアルですね♡早逝された杉浦さん、もっと作品を読みたかったな。
★221 - コメント(36) - 2016年11月19日

★★★★☆ 《遊郭部・課題図書》NHKの番組で時代考証を解説しておられた姿が懐かしく思い出される。吉原が舞台の短編漫画、そこに描かれているのは「色」と「粋」。客と花魁の駆け引きがとても粋な言葉のやりとりで交わされ、江戸の情景や風情が描かれタイムスリップしたように、隣の襖から今にも聞こえてくる感じ。客と花魁の情とか交流があった事に和む。背景や小物、髷の結い方まで作品ごとに変えている点も作者の研究と情熱が窺える。一番弟子の北方謙三氏の後書きにも、作者の非凡な才能が窺えた。惜しい方を亡くした。
★45 - コメント(5) - 2016年11月13日

ann
全編杉浦さんのフリーハンドによる、粋な漫画だった。廓言葉ぐるぐる。雪路花魁の「泣いても一生 笑うても一生 ならば今生泣くまいぞ」この言葉に泣けて泣けて。
★62 - コメント(21) - 2016年11月5日

日本橋の呉服屋の娘として生まれ、江戸風俗を研究した杉浦日向子の江戸漫画。「二つ枕」は得意の遊郭物の作品集。どろどろしていなく、からっとしたかなしさやおかしさがあります。言葉や部屋の小物や色々から風俗が学べる資料としても楽しめました。
★7 - コメント(0) - 2016年8月29日

杉浦本、また一つ見つけました。 良いですね~吉原の清掻が聞こえて来そうです。 男女のやり取り、花魁のやるせない思い、吉原の日常、なんかその場にいるようです。 杉浦日向子の眼差しが優しいですね。 浮世絵の画が抜け出した様な感覚で漫画に仕立てる感性が素晴らしいです。 また、コツコツと古本屋巡りをしたいと思います。
★23 - コメント(0) - 2016年7月28日

★7 - コメント(0) - 2016年6月19日

杉浦さんワールド全開の廓もの。闇の中、行灯に照らされた屛風の陰の男女の会話や物音が聞こえてくる。着物も髷も部屋の中も浮世絵のような曲線で会話も柔らかくすばらしい。解説が北方さんなのも驚き。
★46 - コメント(2) - 2016年5月30日

思ったより、さっぱりしたものなのかもね。手練手管は漫画のなかの遊女に学んだ。
★1 - コメント(0) - 2016年1月30日

買うだけ買ってほとんど手つかずのままだった一冊。おかげで杉浦漫画の新作を読めたような、少し得をした気分。遊郭を舞台にした作品集というのも個人的には嬉しい。初期の浮世絵を彷彿とさせる画風もさすがだが、本書では特に「聖夜」の筆の冴えに並々ならぬ気迫を感じた。杉浦作品には数多く登場する花魁だが、ここに描かれるそれの妖艶さにはぞくりとした。
★6 - コメント(0) - 2016年1月13日

大当たり
★2 - コメント(0) - 2016年1月11日

“泣いても一生 笑うても一生 ならば今生泣くまいぞ” 苦界とも言われる遊郭に生きる遊女。客との一夜の恋の語らいも儚い刹那の夢。どうせ消えゆく夢ならば、心を委ね楽しむも一興。杉浦日向子による吉原の人間模様を切り取った見事な短編漫画集になっている。特に『雪野』の客とののらりくらりとした駆け引きが面白かった。この何とも言えない閨の空気感を表現しているのが凄いな。
★19 - コメント(0) - 2016年1月5日

杉浦マジック 初期の頃の漫画だろうか ページを開いた途端に江戸の吉原 花魁の部屋に入り込んでしまう。圧巻としか言えない
★29 - コメント(0) - 2015年12月15日

江戸は吉原、遊廓のはなし。 浮世絵のようだ。
★3 - コメント(0) - 2015年11月6日

女郎屋での日常を場面場面で切り取ったような短編集。この作者の漫画の常で、起承転結のある物語ではなく、江戸の遊郭の空気を感じる。途中、絵のタッチが全く違ったのにびっくり。
★1 - コメント(0) - 2015年8月17日

「しょせん、わっちらが様な者は、ぬしの歯にゃア合いんすめへが、今宵一夜の名代だと思って、ドウゾ堪忍しておくんなんし」R指定な部分は、『さくらん』(安野モヨコ・講談社)や『花宵道中』(宮木あや子・新潮文庫)で。花魁と男の間に揺蕩う仮初めの愛を、杉浦日向子さんの『二つ枕』で。杉浦日向子師匠の一番弟子、北方謙三氏(二番弟子は宮部みゆき氏)が解説を担当。氏曰く、「考証学が、人間学にまで昇華されている。そういうことだが、学などと、堅苦しい言い方はしたくない。」杉浦日向子という女が、ここにいる。
★51 - コメント(2) - 2015年5月29日

けっこう難しい…。。ぐぬぬ。
- コメント(0) - 2015年3月1日

不思議な世界だなあ。客も遊女もわかってやってるのか。遊女即菩薩。湿っぽくなくていいな。
★9 - コメント(0) - 2015年1月14日

江戸の片隅で生きている女達のあれやこれや。汚さとか哀しさとか、あらゆるものを背負って生きていながら、底抜けに明るくて、でも投げやりで、潔くて。 彼女達の囁き声が耳許に響いてきそうな作品。
★6 - コメント(0) - 2014年10月20日

遊廓が舞台の作品というと悲しかったり切ないものが多いけれど、この短編漫画は客と花魁の仲の良さや駆け引きがとても粋な言葉のやりとりで交わされ、杉浦さんの絵の作風とも相俟って味わいのある魅力的な作品になっている。遊女が他の遊女の部屋を訪ねたり、客の話を聞くためにみんなが集まって話を聞いていたり、そういう馴染み客と遊女たちとの交流があったなんてなかなか風流で面白いなと思う。客と遊女の関係が本気なのか駆け引きなのか、けれど例えその関係が一期一会のものであってもそこにある情は確かに本物だ。
★37 - コメント(0) - 2014年9月2日

初読。漫画というよりは、浮世絵が動いたという感じ、独特の雰囲気。吉原物の時代小説が浮かび上がる。遊ぶ方も粋でなければ、そんな江戸っ子の風情。
★8 - コメント(0) - 2014年7月17日

「泣いても一生笑うても一生ならば今生泣くまいぞ」吉原の話。夢や物語など無く、本当にあったことをそのまま漫画にしたように感じる。江戸時代のことだから映像に出来ない。だから作者は漫画にしたのだ。本当にこの作者はすごい。もっともっと書いて欲しかった。
★9 - コメント(0) - 2014年6月24日

江戸吉原の空気の匂いが漂ってくるような物語。淡々と繰り広げられる男女のやりとりはどこか芝居がかっているようでいて、どこか素朴な感じもする。悲しみを裏に隠した儚い夢のような世界だったんだろうなあ。吉原という場所は。
★4 - コメント(0) - 2014年6月13日

吉原での花魁と客とのやりとりが艶っぽくて粋。
★6 - コメント(0) - 2014年5月2日

p
新手の少女漫画だ、これは! 素敵でした。
- コメント(0) - 2014年4月18日

NC
- コメント(0) - 2014年3月7日

杉浦日向子のマンガちゃんと読んだの初めてだな。江戸の男と女の遊郭話。
★5 - コメント(0) - 2013年12月16日

(明日仕事なのに2時まで読んでた…) 杉浦日向子さんの、初期作品集。遊廓での駆け引き、化かし合いが、静かなタッチで描かれてる。ぼんやりとした物悲しさというか、諦観から来る力強さというか、江戸独特の空気を濃密に表現する凄さが相変わらずある。さすがだな〜。
★5 - コメント(0) - 2013年10月28日

正直何回も読んでいる。また読み直した。遊郭の中の色んな遊女の話。すごく劇的な話が有る訳ではないんだけど、セリフ回し、雰囲気、江戸を覗けます。このニュアンスで江戸の人は関係を築いていたのかな、と思うとたまらない。
★7 - コメント(0) - 2013年10月24日

長らく読みたかった杉浦さんの作品。吉原等の遊郭を舞台に当時の話言葉、言葉のやりとり、洒落た言い回しなど江戸の情景や風情が描かれタイムトリップができる。粋いきと粋すいの違いなど江戸の文化史にまで踏み込んだ作家である。本当に惜しい人を亡くした。
★35 - コメント(3) - 2013年9月21日

再読。廓言葉がなんとも艶っぽくて、その遊女と戯れる男たちも負けず劣らずとっても粋に描かれている。江戸に狂い咲いた徒花たちを現代に蘇らせた巨匠、杉浦日向子に感謝。
★15 - コメント(0) - 2013年6月25日

廓言葉と風情のある絵。独特の雰囲気のある漫画だね。
★12 - コメント(0) - 2013年6月11日

二つ枕の 評価:98 感想・レビュー:69
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