イタリア・マフィア (ちくま新書)

イタリア・マフィアはこんな本です

イタリア・マフィアの感想・レビュー(148)

今月訪れたシチリア島で見聞したマフィアの散発的な話と景色がこの本によって完全に1つの歴史として理解することができた。裏切り者はもちろんのこと、自分たちを邪魔する権力者や反活動の司祭まで平然と目の前の昆虫のように殺していくマフィアたち。下層部の人間は一瞬たりともその命令に躊躇してはならない。歴史として多くのマフィアの実力者たちが実名で語れ、彼らは警察権力や政治家たちと持ちつ持たれつの関係を築いて来た。殉死を覚悟でマフィアたちと闘い、簡単に殺された一部の、しかし何人もの検察トップには人間としての尊厳を見る。
★1 - コメント(0) - 2月26日

日本のヤクザとイタリアのマフィアは共通する所も多い。ヤクザは表向きの力関係は桜の御紋の方が上で、これに勝るものなしという風潮。癒着構造はイタリアと等しく、切っても切れない内部にまで浸透している所も似ている。映画のドン・コルレオーネが慈悲深く感じる程、実際のマフィアは残忍な手を使って人を殺めるらしい。ドンを頂点とするヒエラルキーは組織のシステムとして美しい位完成されている。大きな規模で政府の骨幹に関わる政治的な権力の強大さが恐ろしい。マフィアを通した独裁統治国家としての側面があるとは考えていなかった。
★3 - コメント(0) - 2016年12月6日

イタリアマフィアの全体像を浚うのに解りやすいかと。これを読むと個別の人物たちの人生一つ一つが濃くてそちらも調べたくなる。ここまでマフィアが根深く広大な勢力を持っていると思わなかった。残忍さというよりもそれを行わせてしまう権力、人の動かし方、洗脳...そっちの方がずっと怖い。
★9 - コメント(0) - 2016年5月30日

強大なマフィアが地域に根差してるのは国家が二重に存在してる状態、という見方が面白かった。国家権力の一面が暴力の独占なのにそれができてない状態。シチリアは歴史的に安定的な国家支配が弱い地域だからこうなったという。最終的にはマフィア側の内部分裂に付けこむ形で国家権力側が勝利する。本書は整理したり体系的にマフィアについて語ってくれずにとりとめもなくエピソードが語られてく。ヤクザの内在的な論理や構造を、発生起源や法的社会的環境等から丁寧に見せてくれた宮崎学の『近代ヤクザ肯定論』を読んだ記憶があるとどうしても不満。
★4 - コメント(0) - 2016年4月9日

政治とビジネスは一心同体。利権というのは予め権力を持ってる組織と政治が癒着をして巨額の利益を得ていく。権力とは組織の規模よりも組織内にいる人財が一人一人が影響力のある人たちの集団になることで政治とビジネスと巨額の利益を操ることが出来る!政治に対し大きな影響力が出ると元政治家など影響力のある人財を受け入れてさらなる権力拡大によってあらゆる利権が手のひらに乗ってくるように簡単に取れる!いつの時代もビジネスと政治は癒着して大きくなっていく!影響力とは目に見えない最高の力でもある!
★22 - コメント(0) - 2015年11月2日

独自の社会性を有する集団を社会と呼ぶのなら、マフィアは暦とした一つの社会である。異なる社会に寄生し食らい尽くす最悪最低の社会。それは、あらゆる時代あらゆる地域で誕生し、時代の変遷に従い姿形を変化させながら受け継がれてきたのだろう。そうして、私は思うのである。我々の社会も似たようなものではないか、と。力のある者がそうでない者を虐げるという構図は、古来より一貫して崩れたことはない。それが人間の業だからだ。世界が滅びるまで延々と再生産され続け、その後立て直されるのも、また同様の世界なのである。
★7 - コメント(0) - 2014年8月9日

イタリア映画祭で「マフィアは夏にしか殺らない」を見た。主人公等は創作だと思うが、映画は殉職した実在の人々に捧げられていた。この本に書かれている内容と同じだ。現実なんだ〜。
★22 - コメント(0) - 2014年7月22日

日本で暮らす一般市民の私にはこの本の内容はあまりに血生臭くて非現実的に思えてしまうけれど、これが現実な社会も確かにあるんだろうな。恐ろしい。
★6 - コメント(0) - 2014年6月23日

【図書館】ほかの方も指摘していることだが、訳文が読みにくいところが。著者が「どう分析しているか」という思想がいまいち感じられず、事実の羅列を読まされているような印象を持った。イタリア・マフィアについて全く何も知らず、事実を知りたい方が対象かな。しかし、結論が「革命を起こすためには、カリスマを持つリーダーの出現が求められる」って。なんだそれ。マフィアを救世主のように崇拝するのも、カリスマを持つリーダーにすべてをゆだねようとするのも、怠惰で無責任であることに変わりはないと思うよ。
★9 - コメント(0) - 2014年5月30日

本当にあった怖い話、という感じ。マフィアがここまで大手をふるって歩いているなんて信じられない気もするけど、イタリア人の著者の本だし本当のことなんだと思う。漫画や映画でマフィアがかっこいいって思ったりしたけど、実際のマフィアがどれだけ危険なのかが分かったと思う。
★8 - コメント(0) - 2014年5月28日

とあるマフィア漫画が再熱してその関連で探して読んでみたらなかなか面白い。今もこの本の内容に書かれているようにマフィアの報復が行われているのかは日本からじゃ分からないけどイタリアの国家関係者とマフィアの関係が切っても切れないイタチごっこのエンドレスな関係であることがよくわかる本。まずマフィアについて知りたければ、この本が何よりも最初になるのではないかな。途中になると似たような事件の話で読むのが飽きてくるかもしれないけど、そこはせめて最後のメモのページを読むだけでもマフェアは怖いけど読む分には興味を沸かせてく
★15 - コメント(1) - 2014年5月23日

血で血を洗うとはまさにこの組織のことだ。政界、財界にも根深く入り込み莫大な利益を得ている。この組織に悠然と立ち向かった警察や検察も、イタリア・マフィアに冷酷かつ残忍な報復に遭う。日本のヤクザ社会とは比べものにならない巨大な組織であることは間違いなさそうだ。本書にバチカンとの関係も書かれていて世界で最も堅固で秘密要素の多い国立銀行が、組織の裏金の洗浄(マネー・ロンダリング)にも関わっているという記述には驚かされた。まさに「仁義なき戦い」だ。
★38 - コメント(0) - 2014年5月16日

イタリアでは、特に南部ではマフィアの必要性が高いようですね。
★9 - コメント(0) - 2014年5月15日

イタリア・マフィアのルポルタージュ。最高幹部を含めたマフィアの成員から、それに関わる政治家、果ては聖職者にいたるまで、すべて実名で書かれている。こんなことまで書いて大丈夫なんだろうかと、著者のピエルサンティのことが心配になるほど。また、これがマフィアの実態なのだとすれば(あまりのことに、そのままは信じにくいほど)、映画『ゴッド・ファーザー』描くコルレオーネ一家が、大人しく紳士的にさえ見えかねない。彼らマフィアに戦いを挑む警官や司法官は実に立派で健気だ。もっとも、彼らの大半は死を迎えねばならなかったのだが。
★160 - コメント(5) - 2014年5月14日

南伊で(今では北伊でも)自分のポリシーを政治に反映させ、かつ行動するのは常に命がけである。正論を唱えたために今まで何人の罪のない人たちが、検事や判事のみならず、ジャーナリスト、学生、司祭、そして市井の人々がマフィアに殺害されてきたことか。そのたびに何人の勇気ある人たちがマフィアに向かっては闇に葬り去られたことだろう。そのたびにOmerta'/沈黙の掟は増々強固にイタリアに植え付けられていく。ちなみにマフィアはシチリア島での呼び方で、ナポリのカモッラ、カラブリアのンドランゲタが現在は幅をきかせている。
★23 - コメント(0) - 2014年5月13日

日本のヤクザも有名ではあるが、現代の日本では警察>ヤクザという力関係ははっきりしている。それに対し、イタリアのマフィアは、政府に敵対するだけの「実力」をもっている。/本書が書かれた2006年頃は、比較的「平和」な時期だったが、2010年にはマフィアによる爆弾テロ事件も起きている(取り締まり強化に対する反発)。/翻訳の品質に若干問題がある(主語と述語が対応していない等、日本語として読みづらい文章が散見される)のと、イタリア人向けに書かれているせいか用語や人物の前提知識が無いと読みづらいのが欠点。B
★10 - コメント(0) - 2014年1月21日

翻訳が直訳調でこなれない。イタリア人の著者が、北部イタリアへ侵入•支配したオーストリア軍やナポレオンを軍紀厳正で北部発展の礎を気づいたと激賞しているのが意外。歴史上のシチリアの支配者をけなす一環としてではあるが。打倒ムソリーニのために米軍の援助育成を受け肥大化し、コントロールが効かなくなったたという点ではアフガニスタンのムジャヒディンと似ている点もある。
★7 - コメント(0) - 2013年6月6日

事実が淡々と描かれていて事件を端的に知りたいなら○ その筋をあまり知らない、深めたいけどどこから入ればいいいか分からない人に向いてる
★5 - コメント(0) - 2013年5月1日

おもしろかった。イタリアマフィアの全体像が掴める。
★6 - コメント(0) - 2013年3月7日

イタリアの有名な観光地を旅行してもマフィアの存在は感じなかった。日本で生活していても通常は暴力団の存在を意識することはほとんどないのと同じだろうか。実際には裏社会は表の社会に巧みに入り込んで、裏と表の見分けがつきにくいだけかもしれない。人に欲望がある限り、光と影は分離することが困難に感じてしまう。
★9 - コメント(0) - 2012年9月17日

ゴッドファーザーの世界なんてまだ生ぬるい凄惨な現実…恐ろしい。
★24 - コメント(0) - 2012年9月9日

事実としてある程度公になっている話が中心なのに、怖すぎる。書いてないことは想像したくもない。イタリアマフィアなんて過去の話だと勝手に思っていたので、政界、金融、宗教、現在にも強い影響力があるのが驚いた。根本には貧困があること、一度根付いた悪は用意には排除できないこと、自分が知らないだけでいろいろなところに多かれ少なかれある話なんだろう。
★6 - コメント(0) - 2012年6月18日

「事実は小説より奇なり」を地で行っている。最初から最後まで容赦がない内容で、新書らしからぬヴァイオレントな血生臭さに満ちている。抹殺、恐喝、暗殺、拷問、爆殺と、血の掟の元にあらゆる手段を尽くし、国家レベルにまで根を張るイタリアン・マフィアの脅威と支配力を前に、命を賭して戦う警察や検察、そして政府の姿を書く。思わず著者の命を心配してしまうくらい刺激に余る内容だった。
★9 - コメント(0) - 2012年6月12日

nao
実話なの?っていうくらい、日本にいる僕には非現実的な話だった。日本で生まれて良かった!でもなんで著者はこんな事書いて殺されないんだろう??
★4 - コメント(0) - 2012年6月4日

捜査を担当した検事がほとんど死んでいる… 恐るべき犯罪集団マフィアの戦後史を簡単に解説してくれる良書。今現在はどうなっているのだろう?
★6 - コメント(0) - 2012年1月4日

あの時の彼の目はなんとも言いようがなく、忘れられない目だった。「ほんとにそう思ってるのかい。また会えるって」そう言われてひどく狼狽したよ。動揺を隠そうとした僕に気がついて、冗談っぽく「なに言ってるんだよ、アントニオ。また会うに決まっているだろう」と、私を強く抱きしめたんだ。その時の力の強さに驚いたけれど、彼自身は無意識にそうしていたんだろう。なにか私から離れたくないような、とても値打ちのある物を持って行こうとするような。あれがパオロの最後の別れだと思ったよ
★4 - コメント(0) - 2011年7月26日

事実は小説よりも奇なり
★4 - コメント(0) - 2011年4月3日

ジョジョ第五部のような話でした。現実は更にスゴイなあ
★5 - コメント(0) - 2010年12月3日

若い皆さん、リボーンなんか読んでマフィアに憧れたり好印象持ってたりしてちゃ駄目ですよ。って本。
★4 - コメント(0) - 2010年7月29日

イタリアマフィアは我々が想像するイタリア人像からは掛け離れていて、むしろ日本のヤクザに近い。自分たちの確固たる縄張り、収入源、コネクションをあらゆる場所に持っていて、組織のルールにさえ従えば、どんな人物であれ生殺与奪を自由に出来る。彼らを命懸けで追う者、マフィアから改心する者も、多大な犠牲を払いながらマフィアを追い詰めたおかげで現在では勢力を縮小したようだが、未だ彼らのネットワークは根強いようだ。政治・経済から切っても切り離せない存在である事に違いは無い。
★4 - コメント(0) - 2010年7月11日

ものすごくざっくり言ってしまえば、最後の章で扱われたベルルスコーニ氏は現役で、マフィアとの付き合いが当たり前に吹聴されていて、まあ数代前の首相のようにマフィアに操られている節はないのでマシというか、先代のように失脚させられることもないのかとか、多分子の微妙な気分はイタリアの人々が抱えているものと深刻さは全く違うだろうものの、同質なのではないか(毒を持って毒を制すか)。マフィアが酷い、と確かに一言で言えるのだけれども、マフィアはすぐ傍らにいる存在である以上、統制していくしかないということなのか。
★4 - コメント(0) - 2010年5月2日

経済マフィアって何?と思って読んでみた。富と権力の癒着って切っても切れないんだなぁと思いました。
★3 - コメント(0) - 2009年8月7日

マフィア映画を3本くらい立て続けに見た気分。濃かった。
★3 - コメント(0) - 2009年4月26日

創作の世界としか思えない非道さに驚きを隠せない。報復、報復、報復…
★4 - コメント(0) - 2009年3月31日

★★★☆☆ 追うものも追われるものも命がけ。
★2 - コメント(0) - 2008年3月17日

これが真実!ノンフィクションの面白さ!
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文体と、人物と時間軸が錯綜している印象だったが、イタリアヤクザの雰囲気を知るにはいい本。
★3 - コメント(0) - --/--

読んでいて、やりきれない思いがあった。
★2 - コメント(0) - --/--

イタリア・マフィアの 評価:58 感想・レビュー:40
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