解離性障害―「うしろに誰かいる」の精神病理 (ちくま新書)

解離性障害―「うしろに誰かいる」の精神病理 (ちくま新書)
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解離性障害―「うしろに誰かいる」の精神病理はこんな本です

解離性障害―「うしろに誰かいる」の精神病理の感想・レビュー(153)

平易な内容ではあるが、基本は当事者やその周辺を読者として想定しているらしい。なので、ある程度の基礎知識は前提とされているが、当事者でなくても、読みながら「何がこの分野で了解事項とされているか」が見えて来たし、症例などからもこの疾患を立体的に捉えやすかったと感じる。主に統合失調症との比較から、解離の病理とその治療可能性を論じる。解離性障害を透過させて読む宮沢賢治がとても魅力的だった。著者の精神医学への愛が仄かに感じられた。
★25 - コメント(1) - 3月26日

解離性障害について。多重人格と言うよりも離人感や意識変容が主なよう。当事者に向けた本とのことで感覚的、文学的な記載が多かった。気の短いわたしとしては「もっと簡潔に書いてくれ」と思ってしまった。
★8 - コメント(0) - 3月26日

これは良書!フローベール、メルロ・ポンティ、宮沢賢治らがきちんと紹介されて、解離をわかりやすく説明する、そんな視野の広さと、医学的な情報がバランスよく(アメリカの診断基準とヨーロッパ的な神経症・ヒステリー論の伝統)配置されており、すぐれた感性だな、と思う。症例も紹介されていて、実感がわく。
★10 - コメント(0) - 3月22日

精神疾患が蔓延する中、夭折した心の友を想って読んだ。40代女性の言葉の中に「我慢しなくていい」「頑張っちゃいけない」と言われてきたけれど、「少しは頑張りなさい。我慢しなさい」と言われた事で、いつかは病院に行かなくてもいい日が来るのでは…と思えるようになった。という言葉が印象的だった。その他にも彼女が生きているうちに知っておけばよかったと思う事が沢山書かれていた。お彼岸…彼女が優しく微笑んでいる。本書の中に出てくる、M・メルロ=ポンティの「眼と精神」読んでみようかなと思った。
★7 - コメント(0) - 3月18日

私のこころを守っていた離人症 の幕が明け始めた。それは現実が嫌が応にも迫ってくることを意味する。私は乗り越えて行けるだろうか。神は乗り越えられない試練は与えないというが・・・
- コメント(0) - 3月5日

症状については、抽象的だが、症例については希望のある書かれ方をして良い
- コメント(0) - 2月21日

解離性障害の病態というのは単に多重人格に留まるものではない。視界の端を影が横切る、離隔による自他の希薄化や自我の拡散など、興味深いことにいわゆる心霊的体験もまた解離の世界であり深刻化する。著者はそうした解離性障害者が感じる世界のリアリティ、不思議さをそのまま言語化して提示し、分析することで平明ながら哲学的な深みもあり、純粋に読み物として面白い。また、現在の研究のレベルや混乱もそのまま出し、治療者として治癒への道筋にも向き合う誠実な論考である。宮沢賢治を解離から読み解く七章も、おまけ的内容ながら新鮮で面白い
★18 - コメント(2) - 2016年12月21日

興味深く読んだ。自分に照らし合わせると、いろいろなことが納得できた。
- コメント(0) - 2016年8月4日

いやな体験をした自分を切り離したく、忘れ去りたいというのは誰にもあることだと思うけど、あまりに過酷な体験だと、理性が及ばないところでそれが成立してしまう。解離性障害って、自分の身の回りにそうした人がいないとなかなか理解しがたいし、実際に疾患を患っている人が自分でそれを理解できていなかったりするので、この本にある症状の説明や、病前体験のことなどはとても興味深く読めた。また、いわゆるフツーの人の性格を理解するうえでも、こうした人間の心が持つメカニズムの理解は役に立つと感じた。
★1 - コメント(0) - 2016年5月2日

いわゆる多重人格などの症状で知られる解離性障害について。小説などでも取り上げられ、インパクトのある、交代人格、健忘といった症状ではなく、離隔(自分でないように感じる)をメインに語られていた。眼差す自分と眼差される自分といった二項対立、宮沢賢治や魔女狩りから見る解離性障害、トピックとしてどれも面白かった。
★1 - コメント(0) - 2016年2月20日

結構難しく感じましたが、「存在者としての私」と「眼差しとしての私」という言葉を得ただけでも収穫があったかと。よく分からないなりに興味深く読めました。
- コメント(0) - 2016年2月1日

イマジナリーフレンドからの連想読書。想像上の友人(imaginary companion)について言及があるので読んだが、全編的に面白かった。異質さを距離をおいて眺めるのではなく、個人が内面に様々に世界を感じとっていくことの不思議さにふれられるのが好みだった。二項対比や虐待物語の空想から魔女狩りと揺り戻しにふれていったり、想像上の友人や宮沢賢治の文章の異化作用から知覚ではない表象の領域にふれていったり。解離のエキセントリックな面ではなく、意識変容を中心にして書かれたものだから、読み心地が好いのだろうなあ。
★24 - コメント(2) - 2015年11月9日

may
解離は健全な心と脳の防衛反応自分というシステムの生への本能
★1 - コメント(0) - 2015年9月10日

解離って不思議…ますます興味をもった。
- コメント(0) - 2015年6月28日

inu
「個人が受ける知覚的ないしは情緒的な刺激の量が極端に大きい場合もそれが極端に少ないか欠如している状態もいずれも外傷的な体験になる」
★1 - コメント(0) - 2015年4月21日

現代は解離の時代だと言われるとなにかで読んだが、ヒステリーから考えると歴史ある疾患だ。書かれている症状には自分も覚えのあるものがいくつかある。空想的だったり現実感がなくなったり。そうした診断がつく以前の経験を考えながら読むと面白い。宮沢賢治のように冷静な目を持って解離の世界を眺められると、いわゆる「ふつうの人」が体験する世界より多彩なものが見えるのかもしれない。
★2 - コメント(0) - 2015年2月10日

解離という病態について、なかなかわかりやすく書かれている。解離というとどうしても交代人格の方がフォーカスされがちだが、離隔と意識変容を中心に理解しているところが面白く、とても納得。宮沢賢治を解離という視点から分析しているのも目からウロコ。憑依やチャネリングなどオカルト/スピ系もだいたいこのへんの理論で説明がつくと思うので、そのあたりももっと突っ込んでほしかったかな。
★3 - コメント(0) - 2015年1月2日

多重人格の本を読むより本書を読んで欲しいとまえがきに書きつつ、自説の補強や解離症の説明にやたらとフィクションを引用したり、患者を健康にしたいのか病気(病人)にだけ興味があるのか著者の態度に判断がつきかねたり、またそれらを覆い隠そうとするかのように平板な硬い専門的記述が並んだりと、妙に煮え切らないところのある本だった。
- コメント(0) - 2014年12月12日

解離性障害について大まかな理解を得ることはできたかな、と 途中宮沢賢治の作品解釈についてはちょっと…文芸や芸術作品に関してなるべくフラットに捉えたいのに、解離性障害の主体的体験から描かれたもの、のように評されてしまうとなんだかなぁという気持ちにはなった
- コメント(0) - 2014年9月14日

R C
解離性障害の主軸をなす症状や、統合失調症など他疾患との重なり・相違点について。『外部との関係の齟齬を、外部に直接働きかけることによって変えようとするのではなく、身体、意識、自己同一性など自らを変容することによって修復しようとする。』当事者の語る体験について実感がわかなかったが、宮沢賢治の作品を読み解いているあたりで何となく理解できたように思う。宮沢賢治の世界観を統合失調症の観点から論じた本を以前読んだが、解離にみられる時間的・空間的な意識変容と捉えた本書の方がしっくりくる。
★4 - コメント(0) - 2014年6月28日

演劇大好き、創作大好き、空想に逃げ込む癖がある私には、なんと心当たりのある内容だったことか!さすがに現実生活に支障はないけど、イマジナリーコンパニオンとか夢で幽体離脱したこととか、なんとなく解離状態が想像つくものでした。宮沢賢治に惹かれていた頃もあり、自分の傾向を垣間見た感じ。参りました。今一度宮沢賢治の作品を読み直したい。
★7 - コメント(0) - 2014年4月30日

amazonレビューで評価が高かったので読んでみた。哲学的なというか形而上学的な部分はよくわからないのですが、離隔のこと、感覚として何となくはわかりました。宮沢賢治パートが若干読むの大変だった感(正しいのかどうなのかよくわからないので飲み込みづらくて)
- コメント(0) - 2014年4月23日

小難しい本だった。 色々な視点で障害の説明があり(夢だったり、空想上の友だちだったり、宮沢賢治も解離性障害だったかもとか)いろんな広がりがあるんだなぁとは思ったけど、観察というか、病気の分類の話が延々、、それで苦しんでいる人達はどうしたらいいのか等の話は少なかった。著者曰く解離性障害は投薬ではなく精神療法で、という事だけど、この記述だと腕の良い精神科医を捜すしかなさそうだし。 とは言え、やたらと投薬をすすめない所は好感だし、真摯にこの障害に向き合っているお医者様なんだなぁというのは十分伝わってきた。
★7 - コメント(0) - 2014年2月6日

現実、夢、意識、無意識、芸術、創造性、生、死などについて、様々なことを考えさせられる本。著者が、それらに強い興味を持っていることも分る。ある章では、宮沢賢治の作品を解離性障害の視点で解説しているのだが、なるほどと感じる。説得力がある。この本では取り上げられていないが、画家・石田徹也の作品も、同じ視点で眺めると謎が解けるように思った。
★2 - コメント(0) - 2014年1月12日

解離性障害について詳しい本が見つからず、ようやく出会えた本書。 大変興味深いが、医学・精神病理学の本というよりは哲学、文学、心理学のような記述。これは解離性障害の治療が、統合失調症のような薬物療法に加えカウンセリングのような療法が重要なことにも関係しているのだろう。賢治についての章は興味深くも「こんなにページを割く内容か?」と思ってしまったり。筆者が好きなのでしょうね。統合失調症との関係性について詳しく書かれていたのがうれしかった。かの有名な「深淵を除くとき…」が読んでいて頭をよぎったが、安直過ぎるか。
★13 - コメント(1) - 2013年12月9日

なんだか読んでいて怖くなる。自分はもちろん、周りにもこういう人はいないので、まったく理解できなかった。でも人間関係の中で生ずる病で、また人間関係を端緒に治療もできる病気なのだと知った。ちょっと興味があったので読んだだけだけど、自分の中にそんな要素があったらどうしようと、ぞくっとした。
★9 - コメント(0) - 2013年11月13日

多重人格、記憶喪失が有名になってしまっている解離性障害について本当のところを書かれた本。解離性障害というものは、子供時代では当たり前のように起きたことが、大人になっても起こるという病気のようだ。なかなか興味深かった。
★2 - コメント(0) - 2013年6月12日

積んどく本の消化。
- コメント(0) - 2013年5月28日

解離性障害者の女性は男性同伴が多いらしく、そのことについて『解離性障害者は魅力的にうつるのだろうか』と書かれていてぞくっときた。 多重人格もとい解離性同一性障害を扱った作品が好きな自分にとっては貴重な一冊になりました。
★2 - コメント(0) - 2013年5月16日

私にとって離人症は身近なものだったので、他の人の症状を知りたくて読んだ。筆者はいわゆる多重人格との比較を通して、意識変容のあり方について分析する。自分は離人症を”賞味”してきたが、客観的な考察は行わなかったので、感心した。ただ、筆者は「偽りの記憶」を取り上げ、その可能性を大きく見積もっているように感じられた。虐待記憶をもちがちな性格素因とか、治療者が患者に多重人格を期待する関係とか。病理としてはそういうメカニズムがあるのだろう。しかし、本当にひどい虐待を受けたケースについてはどう見るのか。
★2 - コメント(0) - 2013年4月28日

あとがきにある通り、好きな事をしているというか、書いてて楽しそうだなぁと思った。精神医学の見地からこの本にどれくらい意義があるのか妥当なのかとかは分からないが、読んでいてそれなりに興味深いことは確か。グノーシス主義とか魔女狩りの話が出てきたり、果ては一章まるまる宮沢賢治に使ったりするフリーダムさは。同業者やクライアントからどう見えるかはともかく、新書読者的には面白かった。
★4 - コメント(0) - 2013年2月27日

色々と読んでみたけど、ここまで分かりやすく解離の症状とそのときの精神状態を書かれている本は初めてです。子供の頃から「当たり前」と思っていたことが、実は病気の症状だったり、自分は他の人と違った能力?があると思っていたことが、病気のせいだったり‥‥と言うことに驚かされた。自分の病気と症状、精神状態と治癒していく過程がとても理解でき、もう1度読みたいと感じている本です。
★2 - コメント(0) - 2011年11月2日

著者の体験に基づくと、「解離性障害」は、女性の発症率が多いらしい。鏡が怖い、現実に似た夢をよくみる、初めて来たのに、初めてな感じがしないという体験が、解離以前の体験として示されている。私は、すごく共感できるけど、苦しいというところまではいかないし、生活に支障をきたしているわけではないので、ふむふむと思って読めました。解離の方が、世界をどのようにとらえているかということがよくわかります。まわりの子に聞いてみると、あるある~という感じなので、やはりスペクトラム状になっていると考えるのがいいんでしょうね。
★3 - コメント(0) - 2010年10月25日

解離の症状、実際の症例、原因について書かれた本。臨床報告レポートの様な体裁を取っている為、広く浅くと言った印象。最後の章が「解離への治療的接近」で、この章では精神療法の仕方、患者の現実への折り合いの付け方の記述があるが、この部分をもっと読みたかった。
★3 - コメント(0) - 2010年7月14日

gin
具体的な解離の症状について書かれています。同じ場所にいても、異なるものを見ている、聞いている、思っている人たちというのは確かにいます。それはひとつの才能と言っていいと私は思うのですが、社会生活に支障が出たり、本人が不快・不安に感じたりすると、それは障害と呼ばれるようになります。
★3 - コメント(0) - 2010年7月13日

昔から典型的にヒステリーとして語られるものではなく、現在多く見られる解離性障害について筆者の経験や文献に基づいて書かれています。注釈無しの専門用語が散見し、一般に向けている面もあるものの全面的にそういう書かれ方がされていない印象。具体例を交えて説明されているので、精神疾患の理解はし易いでしょう。《大学図書館》
★2 - コメント(0) - 2009年7月1日

誰にでも起こりうる解離―健常と病の境界線とは―どこか広義的に書かれているわりに曖昧な説明の専門書
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