現代文明論講義 ニヒリズムをめぐる京大生との対話 (ちくま新書)

現代文明論講義 ニヒリズムをめぐる京大生との対話 (ちくま新書)
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現代文明論講義 ニヒリズムをめぐる京大生との対話はこんな本です

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現代文明論講義 ニヒリズムをめぐる京大生との対話の感想・レビュー(108)

ニーチェ哲学をヒントに時事問題に切り込んでいく手法は、人文知と社会の関係を重視する筆者ならでは。ディスカッションに関しては、学生と教授との知識量の差を考えれば「筋書き」に持っていくのはある程度は仕方ないのだろう。しかし、“サンダル教授”って…。
- コメント(0) - 2月8日

★★★★★
- コメント(0) - 2016年11月14日

現代世界は、ニヒリズムに陥っている。ニヒリズムとは、最高の諸価値の没落である。19世紀から徐々にニヒリズムという思想に、囚われていった。ニーチェが抱いたこの思想は、今もなお諸国民に膾炙している。この本では、京大生との『対話』を通じて、現代のニヒリズムを如何に超克するかを描いた本である。そして、超克するにあたって、大事なことは自分の頭で考えること。筆者は最後に、東洋古来の思想である『空』と西洋の哲学者であるハイデガーを用いて、超克の糸口を探る。
★4 - コメント(0) - 2016年3月3日

グローバル化が進み、西洋発のニヒリズムも世界に蔓延っている。ニヒリズムとは、絶対の価値を見出だせないこと、無を信奉することである。日本も例外なくニヒリズムに覆われている。そして、その処方箋は日本思想にある、とするのが筆者の主張である。興味深かったのはニヒリズムを巡る言説と民主主義の2つ。民主主義は民意というありもしないものに基礎づけられているので、ニヒリズムを患っているけれども、他の政治制度よりは害悪が少ない。民主主義の要素と非民主主義的要素を組み合わせる必要がある。
★12 - コメント(1) - 2016年3月3日

難破船の話。誰を犠牲者にするか?リバタリアニズム、リベラリズム、功利主義、ポストモダニズム… 結局は功利主義かつポストモダニズムであり、今の自分もボードから落とされた一人のうえに生きていて、世代を越えたくじ引きを引いたにすぎない。こんな考え方をしたことはなかった。この本は様々な問題を著者の経験や読んだ本を踏まえてわかりやすく解説してくれているため、ある意味では池上彰さんの知らないと恥を~シリーズなどを読んだあとにこれを読み、少しずつ公共哲学や政治・経済理論が血肉化していることを感じた。佐伯啓思さんの講義を
★8 - コメント(0) - 2015年12月24日

固いテーマであるにも関わらず非常にわかりやすく噛み砕いて書いてあり理解しやすかった。一番印象深かったのは、10人乗りのボート、贖罪の意識。 たまたま自分たちはくじ引きで現代の日本に生まれるというくじを引いただけなのだ…。
- コメント(0) - 2015年11月10日

2011年初版。ニヒリズムが蔓延している世の中におけるこれからのあり方を模索した本です。結論のところがわかりにくかったですが、そこまでは納得のいく話でした。戦争に直面しないと命の大切さを実感できないことは悲しいですが、事実のようですね。
★5 - コメント(0) - 2015年8月18日

現在、世界はニヒリズムの危機に瀕している。そしてその最たるは日本である。ニヒリズムとは従来当たり前であった絶対的な価値の崩落、それによる人間の生き方の頽落、そんなところを意味するらしい。例えば絶対的な価値、「人間の命」に対してなぜ人間の命を奪ってはいけないのか、それに対する明確な答えが出せない。そんなニヒリズム状態を脱すべく佐伯先生と京大の学生たちとのディスカッションという形を交えながら話が展開していく。政治などが苦手な僕にとってもわかりやすい説明で読書が捗ったが最後の哲学思想のところでわからなくなった。
★1 - コメント(0) - 2015年8月7日

日本版、というか京大版の「サンデル」本。京大での講義内容をまとめたものだそうで、教養の学生向けらしく、内容はそれ程高度ではないものの、講義を受けている学生とのやりとりも掲載されており、面白く読めました。あらゆる価値が崩壊したと考えられている現代に、ニヒリズムが蔓延しているという認識には共感。その解決法の一つとして西田哲学の「無」の思想を挙げておりますが、この部分はもうちょっと私も掘り下げて考えてみたいと思いました。
★3 - コメント(0) - 2015年4月7日

印象に残っているところ。現代人の根底にはまず「自由」という権利があり、それを制限するものは何か、という順で考える事。例「なぜ人を殺してはいけないのか」。民主主義には非民主主義的要素が必要。ギリシャの徳を養う世界では出来る人ほど自ら犠牲を申し出る構造。現代人の根底の1つとして、何かを守るわけでもなく、生きることそのものが価値となっていて、それは価値レベルとしては低い(?)。ニヒリズムを打倒する概念として東洋的な(仏教的な?)「無」の概念が有効かも。「生きていれば良いことがある」ってのはやっぱり生は手段だよね
★2 - コメント(1) - 2015年3月21日

aki
いい復習になった。京大生はさすが頭良い。
- コメント(0) - 2015年1月1日

印象に残ったのは、生命至上主義である現代に生きる我々はは、かえって命の大切さをこころから感じることはできないというパラドックスに陥っているという点である。命という何かを成し遂げる手段が目的化されてしまっている世の中で、全力で取り組むことができることを見つけた人は幸せであると思う。
★4 - コメント(0) - 2014年5月2日

このところの選挙や国会を巡っての、イノセントな民主主義信奉に近い言説が気になって、佐伯啓思が読みたくなった。3.11以前の講義で、ニヒリズムをテーマとしているが、3.11を経た現在には、ニヒリズムとは逆に、疑いを持たずに多くに信じられている価値観がある気がする。それは信じることがたやすく、信じることが正しいと素直に思える価値観で、ぼくには胡散臭い。考えることを放棄しないための一歩となる知識と考え方を学ぶための一冊。ニーチェやカントの要約が実にわかりやすい。
★1 - コメント(0) - 2014年2月21日

「絶対的な価値」が崩壊したあとの、空粗な状況をどう考えるか、いかに克服するか、を考えた作品。「対話」と言っている割にはあまり対話になっていないような印象を受けるけれど。最終章でニヒリズムを克服する日本思想を紹介しているのだが、他の章との関連が分かったような分からないような感じ。ニヒリズム云々というよりも「近代的個人」批判でまとめているような気がする。克服にあたっては「私の消去」では大変すぎるので、「私の矮小さの認識」が現実的ではないかなあ。
- コメント(0) - 2014年1月2日

自分が左派のせいか、イマイチ納得できない箇所が多い印象。なんつーか、要所要所で「結局これはうまくいかないですね」みたいな論拠のあやふやな断定で議論が誘導されてる感じ。「功利主義では中学生を説得できない」とか、「どうしても罪の意識が残る」とか。あと、価値相対主義の理解も自分と違うな。価値相対主義は無神論ではなく不可知論だと思う。
- コメント(1) - 2013年9月17日

大学の一回生を対象とした講義をベースとしているため、丁寧な内容で解りやすかった。しかし、内容は知識の上辺だけをなぞるのではなく、ニヒリズムを克服することの必要性を唱え、その突破口を一人一人が考えて行くこととして、実践的な取り組みとしているところは、さすがであると感じさせられた。ニヒリズムが問題であるのは、信頼すべき価値がないことではなく、価値を求めようとしないこと、または、たとえ世界が特定の価値なき世界であってもそれをどのように引き受けうるかといったことを考えること、と説かれているような気がした。
- コメント(0) - 2013年9月11日

生きていく上でのあらゆる価値が崩壊してしまった現代。生命至上主義のへいわな現代より戦時のほうが命の尊さを実感し、リベラリズムに固執した結果、救命ボートにいる全員が助からなくなる、といった矛盾点がそこかしこに存在する。この矛盾に真正面から向き合わない限り、ニヒリズムあるいは近代の超克などできないと感じる。
★2 - コメント(0) - 2013年8月2日

佐伯啓思の授業の文字起こし。私も学生時代、こんな講義を受けたかったな。(苦笑)あと、以外というと失礼かもしれないが、佐伯先生の授業は笑いが多かった。(笑)
- コメント(0) - 2013年8月1日

佐伯先生もサンデル式授業取り入れるのかー・・・という教育学的手法のことは置いといて、全般的に講義調かつ学生との質疑が入ってる分率直に意見が表明されて面白い。民主党に代表される民主主義や戦後憲法、安保体制などをフィクションだともはや言ってるあたりぶっちゃけ度が高く刺激的。 それらを日本のニヒリズムを深める原因だという著者が提示する処方箋がハイデガーや親鸞、西田幾多郎であるあたりは著者らしいが、このへんは他の論者と共に「ポストモダンの超克」とでも称する座談会を開いて討論した方が良い気がする。
★1 - コメント(0) - 2013年5月12日

憲法 尖閣 民主主義とか この本をよんで理解出来た 虚無の時代 自分で価値観をみつけていくことが大切だとおもった
- コメント(0) - 2013年4月17日

反・幸福論と合わせて読む。かぶっているところがいくつかあったが、それが逆に参考になった。しかし、親鸞と西田哲学の件はよくわからなかったが、あれはニヒリズムの克服方法なの?
- コメント(0) - 2012年8月18日

京大版白熱教室みたい。抽象的な話を、身近な例に落とし込んでいるのですごくわかりやすい。けど、読み応えはある。民主主義と善の対比が興味深かった。今は「善」の定義を避ける風潮にあるというのも納得。最後の西田哲学がニヒリズムを克服する話が面白かった。日本思想ももっと勉強したいな。
★2 - コメント(0) - 2012年5月20日

知らず知らず陥っているニヒリズム的な感情。マスコミの論調は全てこうだ。煽情された世論も、それに従っても反発揶揄しても、結局ニヒリズムに辿り着く。我欲の放棄以外ニヒリズムの排除は無理だとおもう。それに少しでも近づけるための論議、各章とも答えを提示せず考えさせる内容となっている。ニヒリズムが避けられないとしたら最悪の選択をしないように感情の制御を学んでいくしか無い。
★1 - コメント(0) - 2012年5月9日

前半のより普遍的なテーマの部分の方がのんびりと楽しめたかな。
- コメント(0) - 2012年4月30日

サンデルの授業手法を日本の過去、現代の問題に取り入れた講義録。前半は大変わかりやすく、思わず頷く場面に多々遭遇。終盤の日本哲学を扱おうとしている部分に、独りよがりさを感じた。日本の哲学が世界にどう貢献出来るのか、さらに氏には追究してほしい。
★4 - コメント(0) - 2012年3月28日

著者の色がよく出ていると思う。ただ、後半に行けば行くほど、議論が拙速になっているような気もする。スタンス的には著者と反対だけれど、読み物としてはいわば講義録だから、読みやすい。
★5 - コメント(0) - 2011年9月15日

サンダル先生の発熱講義!!現代文明の本質をニヒリズムととらえてそこからさまざまな問題を論じ、克服を西田哲学の無の哲学に求めている。問題意識を喚起してくれるとは思う。自分自身はあまり佐伯先生には賛成できないけど。
★2 - コメント(0) - 2011年9月4日

今世界中が行き詰まっているのは、西洋発祥の「ニヒリズム」によるものであり、同じく西洋発祥の「自由」「民主主義」「生命尊重主義」によってでは解決するどころかますます深まると各章で解説。そして最終章でニヒリズムを乗り越えるには日本の「無の思想」によって乗り越えられるのではないかと論じている。確かに西洋だけでなく日本・東洋がこれからの時代思想を引っ張って行くのは非常に有効なのではないかと思った。
★3 - コメント(0) - 2011年8月28日

サンデル白熱教室方式のディスカッション型講義をまとめたもの。現代政治哲学ではニヒリスティックな状況を越えられない,特に日本の病理的現象が顕著ということが色んな議論を通して明らかになるがこれらは西田哲学オチへの壮大な前フリなんだなぁ。尖閣問題や政権交代などの話題が一昔前のものになる前にご一読を。
★9 - コメント(0) - 2011年8月8日

現代日本のニヒリズムについて、現代の政治状況を巡る議論、憲法に関する議論、近代のニヒリズムに関する考察へと遡って検証していくという感じだろうか。実際の大学の講義録なので大変わかりやすい。こういう講義をもっと聴きたいと思ったな。
★5 - コメント(0) - 2011年7月31日

佐伯啓思さんの新刊。 現代に特有のニヒリズムについての大学の講義をまとめた本。 むっちゃわかりやすくておもろかってんけど、それでも最後らへんは難しかった…悔しい! 著者の本はおもしろいと思った。また読もう!
★1 - コメント(0) - 2011年7月19日

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