入門 犯罪心理学 (ちくま新書)

入門 犯罪心理学 (ちくま新書)
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入門 犯罪心理学はこんな本です

入門 犯罪心理学の感想・レビュー(229)

論理的でわかりやすく示唆に富む。認知行動療法推しの本。エビデンス、ストレス脆弱性モデル、輻輳説など、精神疾患の専門知識とも通ずる点多し。⚫︎人間のパーソナリティは、単に一つ二つの特性で表されるほど単純なものではなく、多くの特性が星座のように組み合わさって構成されている。パーソナリティは一つのシステム。それぞれの特性は、星座をなす星のように、お互い引きつけあい、反発しあって、動的な均衡を保っている。⚫︎渇望サーフィン。抑え込もうとすると、こじらせてしまいなかなか消えなくなる。マインドフルネス認知行動療法。
- コメント(0) - 3月21日

昔,犯罪心理学に関する簡単な本を読んだのですが,そのときに学んだ知識が実は科学的に立証されていないということが分かりとても驚きました.以前に犯罪心理学に関する本を読んだことがある人にお勧めしたいです.
- コメント(0) - 2月13日

恐らく2015年時点における犯罪心理学の最新研究を基にした入門書という位置づけ。観念的な心理学ではなく、定量的データに基づいた認知行動学を思考の基本において、人間が犯罪を犯すメカニズムについて考察し、再犯防止のために今試みられているアプローチを概観する。とは言え科学を盲信しているわけではなく、一つのツールとして客観的に見ている。専門書ではないため読みやすく、具体例も用いて平易な言葉で説明してくれている。
★1 - コメント(0) - 2月11日

ワイドショーなどで取り上げられるセンセーショナルに脚色された犯罪報道ではなく、実際に第一線で犯罪心理学と関わり合ってきた著者によって、犯罪とは更正とは何なのか。犯罪率を下げるにはどうするべきなのか、行動科学や統計を用いて整然と記されている。軽い気持ちで手に取ったが、非常に知見の多い一冊だった。今までは漠然と抱いていた犯罪というイメージに対し、理解の指針となる枠組みが与えられた気がする。
★2 - コメント(0) - 2月10日

遅延価値割引傾向について書いている部分を読んでいるとき自分に当てはまるなぁと思った。でも、このような反社会性パーソナリティを多少なりとも持ち合わせていたからと言って当然犯罪を犯すわけではない。セントラルエイトと呼ばれる犯罪の危険因子を複合的に持つと犯罪を起こしやすくなる。
★1 - コメント(0) - 1月31日

エビデンスに基づいた効果の実証の大切さを理解。それからただの罰則だけじゃなくて治療もという観点は私にとって新しかった。文章も平易で読みやすい。罪と罰の関係は?何て少し太宰みたい。
★1 - コメント(0) - 1月31日

読んで良かった。おそらく中学生が読んでも理解できる親切で分かりやすい文章。犯罪心理学を社会に広く認知させたいという、著者の熱意が感じられる。いまだ日本でまかり通っている古い精神分析の迷信と、科学的根拠が証明されている認知行動療法について丁寧に説明されている。著者が新しい覚せい剤依存症治療プログラムを日本へ導入する事例は感動した。メディアを通して情報を受ける時の関連性の錯誤には自分も注意しようと思った。
- コメント(0) - 1月27日

stk
科学的なアプローチの重要性
- コメント(0) - 1月22日

性犯罪の再犯率は窃盗、薬物と比べてはるかに低いとか貧困や精神障害は犯罪との関連性が低いなど、こういう本は自分の思い込みを正してくれて少し賢くなった気分になる。犯罪因子のビッグ4というのがあり、犯罪歴、反社会的交遊関係、反社会的認知、反社会的パーソナリティーだそうだ。構造が見えてくると対策も立てやすく、正しい治療(認知行動療法)を行うことによる更生の可能性を示した希望がもてる一冊となっている。
★2 - コメント(0) - 1月22日

刑務所がある種の教育(矯正と表現する人もいるだろうけれど)をした方が再犯率が下がることがわかった。学校で社会に所属することのメリットがわからなかった人たちはたいてい職を転々とし、そこでも所属するメリットよりデメリットばかり見え、次に所属することのメリットを知る場所は刑務所しかないという振り幅のでかさが、制度としてずーっと気になっている。
★6 - コメント(0) - 1月16日

人は何故犯罪を行うのか、なぜ犯罪を行ってしまう人がいるのか、犯罪者は何を考えているのか、といったことを、法務省法務専門官として犯罪者に関わってきた経験を踏まえて解説している。興味深かったのは、ロールシャッハ検査など、日本以外の国では既にその成果に疑念が示されて用いられていない検査が、今なお日本では用いられている「ガラパゴス化」についての指摘と、臨床心理学者である著者が、科学はほかの手法として今なお有効であるが、科学万能主義ではないことを明言している点。
★5 - コメント(0) - 1月13日

K
犯罪とその原因はワイドショーで見るほど単純なものではないんやね。勘や経験より客観的事実に目を配ろう。
★3 - コメント(0) - 1月7日

久しぶりの……しかも新年最初の読書がこれかよ……一気に読んじゃった。過去の学説に対する紹介と批評を経由し、多少の寄り道はあるものの、ハーシの社会的絆、犯罪の危険因子セントラルエイトなどの概念がわかりやすく述べられており、冒頭の宅間と加藤の等質性と異質性を説明する筋道を提供してくれる。理屈倒れ、時代遅れ、見当違いの我が国の心理学事情を批判し、特に薬物依存や性犯罪は治療可能な「病気」とする現代的な話題もあって面白く読んだ。犯罪白書やキャンベル共同計画など、有益な情報もうれしい。もっと突っ込んだ内容も知りたい。
★1 - コメント(0) - 1月1日

他人の行動-特に犯罪などインパクトが強いものに対しては原因を単純化したストーリーをたてて、分かった気になろうとするのが常である。だがそれはかなり危なっかしいと肝に銘じておかねばならないのだろう。 犯罪の要因には、個人のパーソナリティや認知が結構大きいそうだが、その特質は犯罪とは無縁な人も一定程度持っているという。だからこそ多くの人が「犯罪」に対して興味とある種の魅力を感んじるのかも。 犯罪抑止には、罰ではなく治療という観点が重要であるというこの本の趣旨はもっと社会に知られる必要があるんじゃないだろうか。
★1 - コメント(0) - 2016年12月5日

本当に驚いた。昔に読んだ犯罪心理学入門とはなんだったのか。ほとんど効果のないことを何十年にも渡って使われていたとは。テレビでコメントしていた犯罪心理学者とやらに感じていた怪しさは本当だったのだな。危険なのはこの本の一部だけを取り出して、厳罰化を目の敵にしたり、薬物使用の無罰化を叫ぶ連中だ。犯罪には生物学的要因もあることや、防犯カメラには効果があることもちゃんと書かれているからね。
★2 - コメント(0) - 2016年11月7日

aki
犯罪者を懲役させるだけじゃなく、治療して再犯防止につなげるのはよくわかった。性犯罪は再犯率が高いとか、家庭に問題があると非行少年になりやすいとか、テレビでは当たり前のように言ってるけど、ホントか知らんけど違うらしい。
- コメント(0) - 2016年11月6日

映画やドラマなどでの犯人は何を考えていたかを、パターンに当てはめ、計算式で答えを導きだせる。と思っていたが、そんな簡単なものではないらしい。一昔前の常識が今の非常識であることも多いらしくて、欲しかった図解雑学犯罪心理学を古本屋で見つけたけど、買うかどうか迷う。
★2 - コメント(0) - 2016年11月4日

数十年の中で犯罪自体の件数は減少傾向にあるが、無差別殺人などが起こるにつれ、治安には不安がつのる今日この頃である。どうしたら犯罪が減るか。犯罪を起こす人物のかなりの割合が再犯とのことで、犯罪者をパーソナリティの面から治療という仕組みをデータの上で成果を書き表しているのが説得力ありました。厳罰が全てではない。
★2 - コメント(0) - 2016年8月31日

「犯罪を許容しない」という態度を示すことである。しかし、これは温かい受容的関係あっての上のことで、それがなければ単なる説教/いつもは、温かく受容してくれるセラピストが、間違ったことは間違っていると言うからこそ意義がある。/記憶に残る尊敬する先生ってみんなこのような方であったように思う。教育に関わる方にも示唆に富む本ではないか。/誤解が生じそうだけど、自死の抑止についても関連がありそう。/それでも経済の問題大きいとも思う。衣食足れば礼節を知る訳ではないけど、衣食足りなければ礼節が問題にならないかとも思う。
★6 - コメント(0) - 2016年8月30日

単なる興味で読んでみました。心理学の結果は、簡単に人の一生を左右する。例えばこの領域なら、冤罪や差別に繋がることも。 今時点で最も信頼できる手法は、データ、エビデンスを駆使した科学的な方法。 犯罪だけでなく、企業の人事などの領域でも同じことが言えそう。
★2 - コメント(0) - 2016年8月28日

人間が犯罪に至る経緯には様々な要因が複雑に絡み合っているので、一概に親の育て方や環境などに原因を求めても正確な理解は出来ない。罪に対し罰一辺倒ではなく、治療も必要だという考えが広まるといい。
★8 - コメント(0) - 2016年8月28日

「犯罪を生む心理とその背景は何か」みたいな内容ではなくて、エビデンスに拠って加害者や被害者などの当事者のみならず社会の一員として犯罪という社会の問題にどう向き合うべきかみたいなことが書いてある本。テレビで報道されがちな加害者の家庭環境とかの目立つ要因に安易に犯罪の根拠を見出してしまいがちだけど、事態は何事ももっと複雑であり目立たないことに大切なことがあったりするということを改めて思い知った。
★1 - コメント(0) - 2016年8月2日

理論ありきの犯罪心理学理論から、エビデンス(証拠)に基づく治療への転換。現在の研究やモデルケースでは認知行動アプローチが有効。日本ではまだまだ試行錯誤の分野で黎明期のただ中なのだなと感じた。
★2 - コメント(0) - 2016年7月3日

さまざまな分野への発展性を示唆する一冊。犯罪という、世間から隔離されているように見える事象を行動経済学や心理学の視点に立って見るだけで、こんなにも日常に応用できるとは思いませんでした。薬物使用=悪い癖と捉えれば、脱依存症のプロセスは「習慣づけ」として一般化でき、それを応用すれば早寝早起き、ダイエットなどに転化することも可能でしょう。
★5 - コメント(0) - 2016年6月29日

テレビやワイドショーなどで論じられる似非犯罪心理学ではなく、膨大なデータから導き出された科学的な犯罪心理学こそ、犯罪の理解を深め、対策を講じることができると著者は述べている。カーネマンのシステム1、システム2の考え方や厳罰ではなく治療をという考え方は、なるほどと思った。
★2 - コメント(0) - 2016年6月16日

「少年事件の凶悪化が進んでいる」「厳罰化は犯罪の抑制に効果がある」「格差社会によって犯罪が増えている」などよく言われる犯罪の“都市伝説”。これらは事実ではなく、いかに我々が犯罪や犯罪者に対して偏った見方をしているかが分かる。現代の犯罪心理学では、犯罪者には特有のパーソナリティがあることが明らかになっており、彼らの再犯防止のための治療方法が述べられる。動機など気持ちに寄り添うのではなく、意外とデータ重視のドライな切り口なのが印象的だった。血も涙もないなぁ、でも犯罪者だもんなぁ、やっぱ難しいわという感想。
★11 - コメント(0) - 2016年6月4日

犯罪者は先の事を考えない事が多いので、刑罰の強化は、防犯には役に立たない。再発防止のためには、確かなエビデンスをもとに実行される治療が最も有効。認知行動療法のみが、犯罪抑止に効果があると実証されている心理療法である。分かりやすい事柄で、関連性の錯誤をしがち。という内容。そういう分かりやすくて根拠のない報道が求められるままに垂れ流されているのも大きな問題。
★1 - コメント(0) - 2016年5月30日

犯罪について、マスコミの功罪と認知バイアスについて考察しつつ、DSM-5に基づく分析を書いたもの。 ただ、認知行動療法は効果的だと思いにくい。 認識メカニズムが違うのだから、治療は極めて困難だと思う。 社会システムと分類分けっていうディストピアでないと難しいだろう。
★2 - コメント(0) - 2016年5月29日

犯罪を罪ではなく、病気だという視点からかかれた本書。なので罰よりも治療をということである。しかも本来のいわゆる「勘」よりも「証拠、データ」を基点に診断をする方式とそれを裏付ける様々なデータは本書の有効性を示すと主に、初心者にも視覚的に説明してありわかりやすい。ただ、ちょっと待て。冒頭に書かれたとおり、被害者にとって被害とは何%ではなく、いつでも100%なのだ。病気でも治療よりも予防が大切なことは既知であり、犯罪も治療ではなく、さらに予防できるようにこれらの手法が役に立つことを望む。
★12 - コメント(0) - 2016年5月26日

青年期限定型犯罪者、クレプトマニア、メタアナリシス、セントラルエイト、リラプス・プリベンション、コーピングスキル
- コメント(0) - 2016年5月22日

犯罪の生起と相関のある因子、ない因子の紹介することのバリューが大きい。科学的思考自体はもちろん重要だが、その成果をどう世の中に広めるかというコミュニケーションも同様に重要で、この本が書かれた動機にはその意識が強く感じられる。 内容としては、遅延価値割引という枠組みが面白かった。感覚的には自明な事象だが、その傾向が条件によってどう異なるか、個人差はどうか等を理解しようとすると科学的研究が必要となる。認知心理学や行動経済学っぽい領域。 Data wins arguments.を改めて認識させられた。
- コメント(0) - 2016年5月20日

oko
ちまたのうわさ話に振りまわされている程度なら可愛いものだけど、メディアによって大きな情報になって世間が揺らぐことにはいつも不快感を覚える。わたしたちになにがわかるというのか?恐ろしい犯罪に、自分や家族が巻き込まれることを望む人なんかいないし、こうして、専門家が「ふせぐ」ために研究してくれていることを知らなくてはならない。そして、各家庭でもできることがある、と思う。小さなことから大切に、たとえばゴミを道ばたに捨てないとか、小さな生き物を大切に思う、とか、そんなことから、子どもの素直な心を育もう。
- コメント(0) - 2016年5月19日

なぜ犯罪をしたのかをワイドーショーのコメンテーターは簡単に断言するけど、決してそんなことはなく、その人の事情や環境、遺伝など様々な要因が絡んで犯罪に至ってしまう。エビデンス(証拠)が大事で、それに基づく対策が重要とのこと。普段触れない世界を垣間見ることができた。
★3 - コメント(0) - 2016年5月19日

2015年3月刊。◆【引用メモ】ニュースなどで、殺人犯が被害者の遺体や凶器を人目につきそうな場所に遺棄していることを知り、不思議に思ったことはないだろうか。(中略)見付からないと安易に考えて、事件に及ぶのであるし、遺体や凶器を遺棄するのである。(中略)このような思考特性について考慮すれば、死刑や厳罰化による犯罪抑止力についても疑問を抱かざるを得ない。「重い罰が科せられることを考えて、犯罪を思いとどまる」というのは、一般的な人の思考特性であり、これを犯罪者にも当てはめるのは間違っている。(loc.1385)
- コメント(0) - 2016年5月5日

良い本でした。入門書としてよくできていて興味深く、誰でもなにかしらこの本から得る物があると思う。
★1 - コメント(0) - 2016年5月4日

メディアから垂れ流される「犯罪」への見方がどれ程歪んでいる「神話」かを鋭く斬り込んだ本書は「犯罪」を社会的な「病」として捉えています。犯罪は社会的要因と罪を犯す人のパーソナリティー、「認知の歪み」などが複雑に絡み合って起きることを実際にあった事件を紹介しながら検証する。ここで論じられてるのは犯罪者を更生させるための心理学で、犯罪を「罰する」だけではなく、科学的根拠に基づいて「治療」することが再犯を防止するためにも大切だと論じられています。この「治療」と言う考えは全く頭に無かったのでとても新鮮に感じました。
★113 - コメント(0) - 2016年4月3日

医療はEBMという概念のもと科学的な近代化をとげつつあるが、犯罪学にいたっては未だ原始的であるのには驚いた。一人一人のリテラシーが大切だと再認識させられた。
★2 - コメント(0) - 2016年3月9日

犯罪者が生まれた原因として家族や貧困の問題など、目に見えがちな背景を単純化して原因と捉えてしまうことはメディアが今も行っていることである。もちろん、そのようなことにも原因として強く作用する事実はあるとは思う。ただし、単純化して判断すると、本来見落としてはいけない原因に焦点があたらず、治療という視点からの原因解明の機会も消失してしまうということになるのかもしれない。人間は認知の歪みや偏りを考えることもないのではないか。自分自身の認知もあるバイアスによって、偏り歪んでいることはないか?そう考えさせられた。
★1 - コメント(0) - 2016年2月28日

犯罪の治療という考え方はあまり身近ではなかったので新しい知見を得られたかな。
★1 - コメント(0) - 2016年2月8日

捜査のための犯罪心理学ではなく、犯人の更生のための犯罪心理学。嗜好性の犯罪(薬物や痴漢)などはもちろんのこと大量殺人まで、犯罪者の認知の歪み、思考の癖、を正すことを念頭に置いて書かれていて、自分の負の感情も抑えるのに役立つのではないかしら。渇望サーフィンというコーピングなど、ダイエットにも使えそう。犯罪の危険因子は、過去の犯罪歴、反社会的交友関係、反社会的認知、反社会的パーソナリティ、がビッグフォーと言われ大きいとか。家庭環境や貧富格差はそれらより影響が小さいらしい。余暇を持て余さない趣味を持つのは大事。
★15 - コメント(1) - 2016年2月2日

入門 犯罪心理学の 評価:76 感想・レビュー:85
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