イメージを読む (ちくま学芸文庫)

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イメージを読むはこんな本です

イメージを読むの感想・レビュー(169)

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ミケランジェロのシスティーナ礼拝堂の天井画、レオナルド・ダ・ヴィンチのモナ・リザ、デューラーのメランコリアI、ジョルジョーネのテンペスタ、以上4点の絵画を扱う。それらのテーマ、図像解釈、その主題を描こうとする作者の背景にある社会情勢、今までに主に紹介された解釈、筆者の解釈などがわかりやすく書かれている。内容の教養的な所がしっかりしてるなという印象と、筆者の絵画を通してのコミュニケーションへの熱意、それを多くの人に共有してもらおうとする姿勢が好ましい。モナ・リザは単なる肖像画ではなく、宇宙観の表明だ。
★24 - コメント(2) - 3月12日

「美学への招待」には"現代の美学は、作者の「意図」を、証言によって確かめても無意味だ、と考えています"とあったのだけども、こっちは美術史入門だからかそこ中心にガンガン追及していく。すごく納得するものがある一方で馬鹿馬鹿しさも。どっちの見方も出来るようになりたいなと思いました。
★1 - コメント(0) - 2016年12月18日

前提知識をそれほど必要としない、美術史入門の講義を本にしたもの。とても素晴らしい内容で、入門だからと無下にすることなく、情熱的に、その面白さ・深さを語る。西洋絵画が専門の著者は、ルネサンスの4つの作品を事例に、関連する絵画を提示しながら、作品に秘める意味を探る。特に、モナリザの部分は熱くて、これほどの謎が背景に秘められていたのかと興味深かった。西洋絵画好きとしては一度は読んでおきたい好著、オススメです。
★1 - コメント(0) - 2016年10月10日

どの絵画にしても、通時的な作者の立場や思想、共時的な表現技法、イメージの記号に、さらにその他文献史料に基づいて解釈。様々な観点を踏まえて、複合的かつ鮮やかに歴史が再構成される快感。美術館では大量の絵を淡々と消費しがちだが、一作品に沈潜してこその世界、その入口を覗ける。p.40のシスティーナ礼拝堂のノアの洪水の説明「ボートに乗る暴徒」という記述はユーモアか。講義を是非とも拝聴したかった。
★1 - コメント(0) - 2016年9月17日

イコノロジーでは宮下氏の著書を何冊か読んだ。 この著書もとても興味深い。絵画がただ見える物を描き それを愛でるのは19世紀の初め前後でありその前は絵画は 全て意味を持ちそれを読み解くこと自体が知性と教養と 楽しみであった。。なんと豊かな時代だろうか。 でもそれには聖書やギリシャ神話の知識が必要であり絵画美術は 下敷きが有ればより深く楽しい物である。 精進してそのように絵画を楽しみたいものです。
★13 - コメント(0) - 2016年9月14日

「たとえそこに描かれた思想や信仰が今は滅びてしまい、意味を失ってしまっているとしても、絵は残ります。絵の生命は死ぬことはなく、古びることもなく、それを人が見て美しいと思うかぎりつねに現在です」
★2 - コメント(0) - 2016年7月30日

宮下さんの「モチーフで読む美術史」に刺激されて、手に取ってみました。若桑さんの説得力のある解説に「そうなの~?」と深く考えながら解説された絵を凝視。いままで絵を見ても、見えてない見方していた気がします。視野を広げないと!
★2 - コメント(0) - 2016年6月19日

イコノロジー最良の入門書であり、「つまり美術史って何をしている学問なのか」を知る上で極めて優れた手引書でもある。ミケランジェロの天井画から当時の切迫したイタリア情勢や時代背景としての新プラトン主義、さらに僅かな人間的ゆらぎを読み取り、ダ・ヴィンチのモナ・リザに無神論の世界の先駆、生命史の凝縮を見出す。無論その解釈を支えるために同時代の大量の史料や絵画自体の科学的な分析も必要となる。平易に語られているが内容は高度で、未確定な解釈も含め、華麗な議論の展開と学問的な慎重さ、初学者への導入が完璧に成立している名著
★19 - コメント(1) - 2016年6月18日

《目標》 ・美術史に対する教養を深める。《今後の行動》 ・続編である「絵画を読む」を読む。《感想・抜粋》・ミケランジェロのシスティーナ礼拝堂の天井画、ダヴィンチのモナリザ、デューラーのメレンコリアI、ジョルジョーネのテンペスタを題材に、当時の時代背景(ルネサンスや宗教改革、占星術の流行り)を含め、各作品がどのように解釈出来るかを講義形式で説明してくれる。・但し92年当時の本であるため、今現在これら解釈がどのように変わってきているかはわからず、却って気になる(言い換えればうまく興味を持てたのかな)。
★2 - コメント(0) - 2016年3月6日

美術史入門。初心者向けの短期講義が基になっている。全4日で1日1つのテーマを扱う。主たる対象はミケランジェロの天井画、ダ・ヴィンチのモナ・リザ、デューラーのメレンコリア、ジョルジョーネのテンペスタ。図像解釈学の実践がどういうものであるか見ることができる。解説が非常に丁寧で、著者の情熱が伝わってくる。巻末の参考書一覧を手がかりに読書を続けていけば、美術史の基礎を学ぶことができると思う。新プラトン主義、ヘルメス主義、占星術、魔術、錬金術などの記述に惹かれるが、パノフスキーやイエィツなどを読めばよいのだろうか。
★2 - コメント(0) - 2015年11月26日

有名な絵画について着岸するポイントを平易に語っていて、絵画初心者にオススメ。
★1 - コメント(1) - 2015年8月6日

こっちは料理番組。絵画を調理していく過程が見れます。まず、冒頭に新鮮な材料が大事だと。(足運んで本物見てこいよ)キリスト教、世界史のスパイスが不可欠。そして、駄目押しに語学もやれよと。やっぱり手元に何もありませんでした。美術史、半端ねえ。
★9 - コメント(0) - 2015年4月17日

面白い講義を受けているような気分で一気に読めます。ただ文庫本なのでイメージが白黒になってしまい見にくいのが難点。
★5 - コメント(0) - 2014年10月25日

久しく美術館に行けておりませんが、ゲージュツの秋ということで。ダン・ブラウンの小説なんかを読んだあとなど、いつも図像学というものに興味を抱いてはおりましたが、こちらを読んでブームが訪れそうです。
★2 - コメント(0) - 2014年10月22日

課題図書*単純に面白かった。こういう思考の流れを追うような文章がたまらなく好き。図録など巻末の参考図書を見てからまた読むと随分違うんだろうなあ。再読したい。挙げられている絵画は文庫サイズの白黒では解りにくいので検索などして観るのがお勧め。
★1 - コメント(0) - 2014年10月11日

まず一読して「これがちくま学芸文庫の本なのか!?」と思うくらいに読みやすい。 (まあ講義録だから当たり前といえば当たり前だけど……) それでいて内容が充実しているので文句のつけようがない。 著者が一枚一枚絵画を読み解いていく様はまるで探偵のようで、絵を読み解くとはこういうことを言うのかと感心させられた。長らく積んでいた同じ著者の『マニエリスム芸術論』や『イメージの歴史』もこれから読んでみようと思う。 これから芸術学を学びたいという人間にはこれ以上に適切な入門書は存在しないのではないだろうか。
★1 - コメント(0) - 2014年10月7日

この講義を聞けた大学生がうらやましい。次にイタリアを訪れる前に、「冷静と情熱の間」とラングドン教授シリーズと一緒に読み直す。
★1 - コメント(0) - 2014年5月16日

今までは絵画というと、ただ見て麗だと感じるだけで、解釈ということを行ってきませんでした。当時の時代背景や思想、社会の様相を踏まえた上で絵画に込められた意味を探ってみたいと感じるようになりました。この本はその入門に最適だと感じました。
★4 - コメント(0) - 2014年4月30日

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審美眼を培えと言われたので入門に。理論は興味深いが、まず「ノアの洪水」から災害に直面した人びとの苦悩を読み取るような初歩的な観察眼を養う必要を感じた。ダ・ヴィンチが無神論者という仮説は寧ろ尤もで、彼は宗教ではなく魔術の立場に居たのだろうけれど、それを絵画作品から解釈してしまうのは瞠目。個人的には、無限つる草紋様の衝撃が一番大きかった。
★1 - コメント(0) - 2014年4月26日

絵画の解釈の手引き。キリスト教の同じ主題を描いた絵でも、時代によって全然違う描かれ方をしているが、背景知識を踏まえてよく見ると一段とおもしろい。西欧圏の世界観の前提をまずは理解しないと、ただ絵の美しさを楽しむだけで終わってしまう。それだから印象派は日本人に親しみやすく人気なのだろうか。私も宗教画は好きではないが、少し見方がわかったから今後は楽しめそう。レオナルドダビンチについての章が一番興味深かった。あの時代にあって、生命の不思議をキリストの世界観から密かに脱して表そうとした彼の声を正確に聴けたらな ぁ…
★8 - コメント(0) - 2014年3月18日

以前から読もう読もうと思いつつなかなか読めなかった本。でも読み始めたら一気に読みきれました。美術史の入門書だけあってわかりやすく面白かったです。ただ掲載されている図版が白黒でわかりにくいのでカラーの図版を参照しながら読むのが良いと思いました。
★1 - コメント(0) - 2013年12月6日

『モナリザ』やミケランジェロなど、主にルネサンス周辺期の絵画から作者/作品の思想を読み解く本。体系だった話ではなく、個々の作品ごとに講義調でおもしろおかしい解説がつく形で、とっつきやすい。「神は細部に宿る」というあの言葉が、こうした図像学から出てきた一節だとはじめて知った。できればスマホで対象作品の写真をググりながら読みたい一冊。
★2 - コメント(0) - 2013年10月12日

西洋美術には苦手意識があったのですが、この本を読んで、もっとよく知りたいと感じました。若桑さんの着眼点がなるほどーと思えるものが多くてとても面白かったです。西洋美術に対する見方が変わりました。この講義を受けた大学生がすごく羨ましい!笑
★1 - コメント(0) - 2013年9月23日

再読。当時の職場の上司より、ルーブル美術館の為にお勧めされた一冊。読みやすいので旅行中にもオススメです。
- コメント(0) - 2013年5月21日

美術解釈学入門ということで。なかなか楽しい読書だった。西洋文化、というか西洋の宗教思想の根深さを垣間見させてくれる。この分野の研究者は大変だわ。
★1 - コメント(0) - 2013年5月6日

これが美術史なのか!すごく面白い。なんだかお堅そうな本とは裏腹に、図や絵画がおおいだけでなく、とても親切に分かりやすく書いてある。1枚の有名な絵画から、その人の思想、生き方、メッセージを読み解いていく件は、まるでミステリー小説を読んでるみたいで、ぐいぐい引き込まれていきました。著者の他の本も読みたいし、この本もまた読みたい!
★13 - コメント(5) - 2013年2月24日

図像解釈学の入門。文学や現代美術に関心のある自分にとって、それらの研究のいわば原点となる研究方法の概要を学ぶことができたのだが、もはやただの王道のような研究方法でありテレビで「名画の謎」と称して流される番組を少々深くした程度に思えなくもなかった。
★5 - コメント(1) - 2013年2月20日

千葉大学での講義を基にした本。レオナルド・ダ・ヴィンチ以外にも、ミケランジェロやデューラーを取り上げ、イコノロジーの入門書にもなっている本。以前から、美術って文学と似ているなと思っていましたが、言われてみると研究方法自体も似ているのかもしれませんね。あまりにも幅広い知識が求められる学問だし・・。面白かったけれど、若桑みどり氏であれば『象徴としての女性像』が何と言っても素晴らしすぎて。「先生は気の毒な人ですよね。芸術なんてあんなに役に立たないものを研究してるなんて」と著者に言い放った学生に喝!最低だ!
★10 - コメント(3) - 2012年11月28日

風景画が好きで、もっと絵画を楽しみたいと思いこの本を手に取りました。結論は、読んで良かった!絵の解説はすこし難しく、理解というよりは納得するしかなかったのですが、謎解きのようでとても面白い!作者が「ある時期までは、画家は思想を伝えるためにのみ書いていた」。と仰るように絵にこんな思想が詰まっているとは驚きでした!絵をもっと好きになりたい方にオススメです!
★1 - コメント(0) - 2012年10月5日

絵に隠された文化や思想を読み解く、美術史の楽しさのエッセンスが存分につまっている。一読の価値あり。
★2 - コメント(0) - 2012年8月30日

本書はイコノロジー(図像解釈学)の入門書。もっとも、入門書とはいっても、従来の解釈にとどまらず、最新の学説や見方も紹介しており、奥行きもある。また、ここからさらに学びたい人のためには、巻末に参考書も用意されている。対象とされたのは、ミケランジェロ、ダ・ヴィンチ、デューラー、ジョルジョーネの4人の代表的な名画。ミケランジェロのシスティーナ礼拝堂の「ノアの方舟」の解釈にも驚くが、白眉は「神なき宇宙」を見ていたというダ・ヴィンチ論。絵画の解釈にとどまらず、「ルネッサンスとは何であったのか」に見事に答えるもの。
★33 - コメント(2) - 2012年7月25日

国立西洋美術館にて、キリスト教を学ぶ糸口として、購入。キリスト教の基本的なお話とキリスト教の西洋史における影響等を理解するきっかけとして美術を勉強するという試みは間違っていなかったように思う。主に、ルネッサンス期の作品に焦点を当てているが、その時代の中でも色々に考えを模索していたことがわかる。特に、宗教的権威を超越した(と解される)ダビンチの姿勢は魅力的である。あと、イタリアが憧憬の的であったんだなぁと思い、もう一度イタリア紀行(ゲーテ)を読んでみたくなった。
★2 - コメント(0) - 2012年7月20日

キリスト教が厳しく信仰されていた時代に、自然が人間を作り、誕生も死も自然に則って繰り返されるというメッセージがいかに絵画に込められていたのかがわかる一冊。面白かった。これを読んだ後に『Pina』を見たらますます面白く感じた。
★2 - コメント(0) - 2012年4月15日

美術史の集中講義をまとめた本。この本には4回分、モナリザから始まって ジョルジョーネのテンペスタまで。図像学の考え方を使い、当時の文化や哲学、隠秘学(新プラトン主義や錬金術)などの思想を加味しながら、絵画の意味に迫っていく。まさに、ミステリーを解く楽しさがある。絵画の鑑賞には(特に中世~近世)知識もまた必要だと知らしめてくれる。もちろん、己の感性にのみ従っても悪いことはない。しかし、一枚の絵からより大きな楽しみを得るためには、学習もまた必要になる。その上で、自由に感性を働かせ新たな意味を見つけよう。
★2 - コメント(0) - 2012年4月12日

「イコノロジー」を方法論として用いた本を探していたが、本書はその理論を遺憾なく実践している。一枚の絵画を図像学によって捉えることから始まり、歴史、社会、哲学、宗教、神話へと連鎖的に接続されていく。筆者は美術理論を基盤とし、豊富な先行研究を引用しながら自身の解釈=考察を述べていく。講義形式で進めていくため、その鮮やかな思考の道筋、切り口が手に取るようにわかる。表層と深層を往復することで露呈あるいは浮上する「真相」と「謎」を前にすると、まるでミステリー小説を読んでいるかのような快楽に立ち会うことができる。
★1 - コメント(0) - 2012年3月24日

美術史の醍醐味を教えてくれる分かりやすい本。「みなさんもリポートを出すときに、大胆な仮説を書いてください。」絵を読み解くには知識と思考と根気が必要だけど、自分だけの仮説を立てて謎を解き明かすスリリングで楽しい作業でもある。ただ図版がカラーじゃなかったのが残念。
★2 - コメント(0) - 2012年2月4日

北海道大学で5日間に渡って行われた美術史の講義をまとめた本(都合により4回分の内容になっているそう)。ミケランジェロのシスティーナ礼拝堂の天井画、ダ・ヴィンチの《モナ・リザ》、デューラーの《メランコリアⅠ》、ジョルジョーネの《テンペスタ》について。作品の鑑賞は、思想や文化、その時代の空気そのものを観ることでもあるんだな…。ただ「目に楽しい」ものを愛するというだけではなく、そこに描かれたことの真意や、意図を読み取ろうとすることが(美術作品に対しての向き合い方に限らず)世界を広げてくれるのかな、と感じました。
★2 - コメント(0) - 2011年12月10日

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