動物と人間の世界認識―イリュージョンなしに世界は見えない (ちくま学芸文庫)

動物と人間の世界認識―イリュージョンなしに世界は見えない (ちくま学芸文庫)
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動物と人間の世界認識―イリュージョンなしに世界は見えないはこんな本です

動物と人間の世界認識―イリュージョンなしに世界は見えないはこんな本です

動物と人間の世界認識―イリュージョンなしに世界は見えないの感想・レビュー(115)

生物はみな、それぞれの主観=イリュージョンを通して、世界認識しているという話。ユクスキュルの環世界論に至るまでを、様々な動物の例を上げながら、分かりやすい言葉で、丁寧に解説していってくれている。ただ、最後の科学文明に拡張する所は、著者が無根拠に自分の見解を述べるので、知の欺瞞的な胡散臭さを感じた。とはいえ、基本的にはとてもわかりやすいので、『生物から見た世界』の副読本としておすすめです。
★14 - コメント(0) - 2016年11月9日

ユクスキュルの「環世界論」を元にした、各種生物ごとの世界認識の差異(それを著者はイリュージョンと呼んでいる)を解説したもの。
★3 - コメント(0) - 2016年8月1日

著者の本は常に簡明で分かりやすい。動物を見つめる姿勢、その優しさが伝わってくる。私達の通常の認識に衝撃をあたえるはずの環世界の視点が、いともたやすく子供でも分かるように丁寧な言葉で説明される。 動物は神経系を持ったことにより否応なく世界を作り出す。神経系はなんらかのイリュージョンにより個体にとって意味のある世界を構築しているのである。そして私達は大脳皮質において科学という新しいイリュージョンを生み出すことで世界への窓をほんの少しだけ広げていく。
★8 - コメント(0) - 2016年4月7日

環境は、そこに存在する動物にとっての環境であり相対的なものだ。動物は、人間も含めて自らの知覚や概念から形成された主観的な「幻想」の世界に生きている。この主張をベースに、ネコから見た世界の解説から始まり、人間の死生観にまで及ぶ奥深い論述は、全篇興味深く読めました。 最後の、十分な根拠提示も無しにいきなり示される人類の科学技術の探求はイリュージョンを得る楽しみのためにやってるという結論が、この本の格を下げているように感じましたが、本書の考え方が世間で叩かれていと後書きで読んでその結論の背景に少し納得しました。
★3 - コメント(0) - 2016年3月27日

環世界展という展示会に行って。
- コメント(0) - 2016年3月15日

文面固いけど慣れれば大丈夫。面白い知識を手に入れられた(^^)これは本屋で買って本棚にいれたい一冊
★7 - コメント(0) - 2016年2月1日

初読。2015年1230冊め。「われわれは何をしているのか」「色眼鏡でものを見てはいけない」等、日高先生の名言には感服。ドーキンスによるミームという概念をイリュージョンとして考えるという発想もおもしろい。アゲハチョウは赤が好きだけどモンシロチョウは赤が見えないとか、そういえば子どもの頃は本で読んで覚えていたけれど、いつの間にか忘れてしまっていたな。
★82 - コメント(1) - 2015年12月21日

人間は自分が世界を見ているように他人も世界を見ているとついつい思ってしまう。そして無意識的に他の動物の世界を人間的な目線から想像したりする。本書は、ユクスキュルの「環世界」という概念を用いてその見方を否定する。つまり、動物主体はその客観的な世界からいくつかの情報を抽出し、各々の意味合いを含んだ主観的な世界を作るという。例えば、人間は紫外線を見ることはできないがモンシロチョウはできるというように、まず情報を集める「知覚の枠」が生物により異なる。そして、食欲や性欲という関心によっても見える世界が異なってくる。
★4 - コメント(2) - 2015年8月19日

ずっと前から読みたかったけれど出会う機会がなくて、旅行先の金沢21世紀美術館で購入。一応科学者を目指す身としては、研究が単に新たなイリュージョンを楽しむため、とだけ言われてしまうと不本意な気はしますが。その動物、状況によって、感じる世界が変わるというのは当たり前のようですごく新しい。それは人間にもあてはまると思うし、新たな事実を知って新たな世界の見方を得ることは、そのものにとってそれは新しい世界と同義ではないのかな、と。極端にいえば科学だって理論的な正しさを第一とした一種の宗教みたいなもんなのかな。
★5 - コメント(0) - 2015年7月19日

人間がいなくなっても人間にとって虹に相当する事柄はあるだろうから、何か客観的な環境というものは否定できないのではないかと考え、科学がそれに肉薄していそうだと思いつつ、しかし科学も一つの見方でしかないし、なら科学の正しさって何が担保してるの? とかいう疑問あって読んだが、どうも答は出なかった。どんな見方も相対的だけど、認識の相対性がその対象の存在を隈無く否定することはない。著者が末尾で、の真理の探求という人間の営みを喜びと結びつける部分は断定的な言い方であったが、素朴に同じことを考えていたので嬉しかった。
★4 - コメント(0) - 2014年12月2日

ユクスキュル環世界論の平明な解説エッセイ。環世界の概念を人間の宗教的・科学的認識にまで拡張してゆくところは10年代の文化人類学的ともいえる。微妙な言い回しながら物理的世界それ自体の存在も留保するような、理系の学者らしからぬ冷静さも称賛に値する。ただ「イリュージョン」という言葉を使ってしまうと、それに対応する「本当の姿」というものが措定されちゃうような気もするんだよなぁ。
★5 - コメント(0) - 2014年10月20日

ユクスキュルの環世界論をもって、人間が直に知覚できる世界は他の動物より客観的であるという幻想を棄却し、人間の優越性を戒めつつ、ドーキンスから、ミームという概念を引き出して、文化というもの受け継いで行く人間の特異性を描出する。現代の人間は、世界を可能な限り客観的に把握するために心血を注ぎ、分かってきたことをもとに己の生きる環世界を、漸次更新しているわけであるが、そのような事をしても結局は超音波、紫外線といったものを直接的に感じることは出来ず、人間の環世界の内から理論を打ち立てることしかできないのである。
★7 - コメント(0) - 2013年12月27日

世界に対する感覚を巡る考察。人間が五感を通じて構築する外部環境の枠組(=環世界)と他の動物の其れとは全く異なることを様々な事例でもって平易に詳述。特にハリネズミの件により生存に必要な客体のみを認識するという主観的な理解(=人間以外の動物における本能)の枠外に在り且つ生存を脅かす客体によって種は容易に絶滅する可能性が高いと戦慄。人間とは種全体が共通に有する環世界を各個体が独自に展開してしまった(其れが唯幻論で云う処の「本能が壊れた」)動物であり故にコミュニケーションなるものの仮構に迫られたのかと読後に推察。
★2 - コメント(0) - 2013年12月11日

環世界。人間の認識と客観視の違いについて、動物の話を引用すると面白い
- コメント(0) - 2013年5月12日

単なる生物学じゃなく、文化にまで踏み込んで話してあって面白かった。植物は違う、って書いてあったけど、環境の変化を感知してそれに適応した変化をするのだからイリュージョンがあるんじゃないないのかなぁ。行動学に興味が湧いて他の本も読みたくなりました。
★2 - コメント(0) - 2013年3月11日

人間と動物では、同じ環境にいても、見えるものが異なる。それぞれの種が自らが認識できる「環世界」を持っているという内容。たとえば、昆虫であれば、人間の認識できない紫外線を見ることはできるけど、逆に…。みたいな。しかも、同じ種でも雌雄や時間帯によって見えるものが違ってくる。「客観的」って意味を簡単に考えていたけど、難しいものだと感じた。
★2 - コメント(0) - 2013年3月3日

『イリュージョンなしで生きることはできない』という言葉が頭から離れない。読んだら世界が少し違って見えた気がした。
★1 - コメント(0) - 2012年8月7日

動物はそれぞれ捕食する餌や外敵、生殖の違いにより発達した感覚が異なり、それによって見えている世界も異なる。人間は自分が見えている世界と同じものが動物にも見えていると考えがちだが、実際には人間と動物は同じ時間に同じ地上に生きていても異なった世界を見ているということが平易に語られている良書。
★3 - コメント(0) - 2012年7月1日

- コメント(0) - 2012年6月1日

ヒトと違う世界観をもつのが動物だろう、という問題意識の下、イリュージョンという概念を縦横無尽に展開している。「幻覚、幻影、錯覚」すべてを含む可能性があり、世界を認知し、構築する手立てとなるという意味があるようだ(p.017)。著者は、例えば卑近なネコを取り上げて、「いったいネコは他のネコをどう思っているのだろう」(p.025)と問題提起する。陶器の置物のネコをどう認識するか、である。いずれにしても、絵のネコも、ヒトとはかなり違った認識の仕方をしていることが、実験によって解明されている。自他の区別の神秘?
★3 - コメント(0) - 2012年5月29日

すごくおもしろかった。人間が見てるものをどう見ているか、ではなくて、そもそも他の動物の世界にある、見えている必要のあるものが違うから、、、っていうのを話そうとするとややこしくなるけど、それが、わかりやすく書かれている。
★2 - コメント(0) - 2012年5月13日

動物や昆虫は人間とは違う独自の知覚をもっており、内的整合性を持ってそれぞれの世界認識をつくっている。今、ここ、を生きるために生み出された切実な世界認識だ。人間の場合は、知覚に加えて概念的にも世界認識を構築するが、基本は同じ。今、ここを生きるための色眼鏡でしかない。でもそれがとてつもなく切実だと、動物や昆虫の例を見て感じる。他の人にとっても同じように切実。忘れがちだけど。だからこそ相対化の作業が必要なんだろうな。この価値中立、内的整合性の考えは構造主義の思想と接続?ちなみに本としてはやや冗長。
★1 - コメント(0) - 2011年4月24日

それぞれの生物が「生きる世界」は異なっている、という本。すごく面白かった。『その環世界はけっして「客観的」に存在する現実のものではなく、あくまでその動物主体によって「客観的」な全体から抽出、抽象された、主観的なものである。(…)ぼくはそれをイリュージョンと呼ぶことにした。』[pp.16-17]
- コメント(0) - 2011年3月12日

人間含め動物は世界に溢れる情報の取捨選択を行って自分たちだけの「世界」を構築している。人間に見えている世界と猫、カタツムリに見えている世界は違うというお話。昆虫好き、動物好きな人なら体感的に知っていることをちゃんと文章にしてみました的な。そこを「当たり前じゃん」と取るか、「よくぞ言ってくれました」と取るかは、人それぞれ。/挿入されている例自体には面白いのが多いが、何度も繰り返されると流石に辟易する。薄い本なのにさらに薄くなっちゃうよ。
★2 - コメント(0) - 2010年8月14日

もしもこの本に、たとえば高校生の頃に出会っていたら、もう少し、物理や化学を学ぶ意味を実感できたかもしれません。この薄さでネコやチョウが世界をどういった感覚で認識しているか、というところから人間の概念的世界認識や科学哲学のような壮大な話に発展していくのだから驚きます。それが全く科学に無知な私でも夢中になれるような平易で明快な文章でかかれているのが素晴らしいです。でも一番印象に残ってるのは可哀想なハリネズミのイリュージョンのお話でした。
★15 - コメント(2) - 2010年5月1日

仏教的なニュアンスを感じた。人間が「事実」「科学的」等と気安く使っている言葉の意味を問い直さないと。
★2 - コメント(0) - 2009年12月4日

面白かった!動物によってそんなに見える世界ってちがうのか!と感心した。読み終えて思ったのは人間ってイリュージョン(色眼鏡)多く持ちすぎなんじゃないかということ。もっとシンプルでいい気もする。
★1 - コメント(0) - 2009年11月22日

- コメント(0) - 2009年10月20日

人間を含めた生物というのは、世界を「イリュージョン」という名の色眼鏡で見ることで認識している。それはアゲハチョウと人間とで異なると同じように、人間という同じ種族の間でも時代、世代もろもろにより「色眼鏡」の種類は異なる。非常に興味深い1冊でした。
★4 - コメント(0) - 2009年9月9日

☆☆★
- コメント(0) - 2009年4月17日

一気に読んだ。これはたいへんな良書だ。イリュージョンなしに世界は見えない。生命はイリュージョンが作り出した「環世界」で生きている。イリュージョンに世界を認識することは、その生命が「生き残ろうとする」ことと同義である。つまり情報の捏造=生きることなのである。本書は「解脱(ゲダツ)」を説かないだけで、スマナサーラ長老の「パパンチャ」「捏造」論とほとんど同じ趣旨を語っている。激おススメ!
★2 - コメント(0) - 2009年2月12日

人間と動物、それぞれの世界を認識する為の色眼鏡
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考え方が偏りそうな時に読む。それぞれの多様な生物が主観的に作ったイリュージョンで世界は成り立っている
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動物と人間の世界認識―イリュージョンなしに世界は見えないの 評価:66 感想・レビュー:38
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