エロティシズムの歴史: 呪われた部分 普遍経済論の試み 第二巻 (ちくま学芸文庫)

エロティシズムの歴史: 呪われた部分 普遍経済論の試み 第二巻の感想・レビュー(44)

内容がエロティシズムを中心にして多岐に渡っていたことが意外でしたが、とにかく面白かったです。バタイユは難しいイメージでしたが、この本はまだ理解しやすい思います。 現在、日本は労働面で女性進出を目標に謳っていますが、この本を読んでみて、このままだと未婚率はどんどん上がっていくんだろうなと悲観的になってしまいました。
★1 - コメント(0) - 1月4日

普遍経済論について、知りたかったのだがエロティシズムの話がメインでそこから普遍経済論にはいかなかった(もしなすると、バタイユとしては贈与行為にかかる部分がそれにあたるのかもしれない)。しかし、呪われた部分の続編として考えれば、頷ける部分があった。
★3 - コメント(0) - 2016年7月15日

『エロティシズムの歴史』とあるが、題名から想像されるような歴史的事実を総観する著作ではない。それよりももっと面白い。エロティシズムがいかに生まれてくるのか、その土壌を掘り下げてゆく試みである。 最初期の人間は、一切の所与のものすなわち自然を否定し、労働とタブーの設定によって人間的な共同体を作り上げたが、その操作によって否定され呪われた自然は、共同体の外へ夜の世界へと追放されることとなった。たとえば、腐敗した人体は地中の闇へ、性交は夜の閨房へと追いやられる。
★2 - コメント(2) - 2015年2月13日

エロティシズムを問題にするとき、通常人間は通俗性や嫌悪感を示すことでその対処に満足してしまう(回避する)が、20世紀の思想家G.バタイユは敢えて“そこ”に深い洞察を試みた。本書はエロティシズムにまつわる人間の本質を容赦なく読者に突きつけ、近親婚や殺人や排泄といった目を背けたくなるようなタブーにも切り込んでいる。自分も読んでいる最中に何度か「読んではいけない」という罪悪感につきまとわれた。巻末の解説で、吉本隆明をしてかく言わしめた戦慄の思想書である。「これは文字で描かれた、とび切りのホラー映画なのだ」
★12 - コメント(2) - 2015年2月3日

レヴィシュトラウスの交叉イトコ婚に対する見解を批判的に引用しつつ、近親婚とエロティシズムを語るあたりは読み応えありました。それと、自然・動物と人間(肉体、法……)、祝祭の関係。蕩尽っていうのは既成の秩序等の否定だけど、それこそが人間的な行為なんですね。注の充実も嬉しい。
★9 - コメント(0) - 2015年1月10日

限界なきエロティシズムの部分は読み耽ってしまった。 さすがはフーコーが20世紀最大の著作家といっただけはある。。
★1 - コメント(0) - 2013年4月9日

夜はこのように二つの世界を、しかも別箇のものでありながらつねに結びつけられる二つの世界を、包括する。同じ嫌悪が、性機能と排泄行為とを同じ夜のなかへ遠ざける。生殖器官と排泄器官とはおのずと接近しており、また部分的に一体化しているので、両機能の結合も自然である。…臭いに関して動物は不快感を示さない。人間だけが、こうした自然を恥としているように見える、自分がそこから生れ、そこを出自としている事情はけっして変わらないにも関わらず、である。子供は汚物を嫌悪しない。それ自体は人を不快にするものではないと考えざるえない
★2 - コメント(0) - 2013年3月6日

【メモ】禁止の侵犯、自然への嫌悪、祝祭、消尽、愛。
- コメント(0) - 2012年12月22日

タブー侵犯の意識はエロティシズムの源。その意識によって性や汚穢が<聖なるもの>に変貌し、拒絶の拒絶を誘う、つまりは欲望させる。で、宇宙を抱くのです(「宇宙」を理解する為に再読を検討中)。愛の関係の真相を暴く語りは熱情に灼かれず冷静且つ明晰に。サドの他者に対する無感覚無関心が真実の生の在りよう、という確信もバタイユの理論と交錯して興味深い。ブランショの言及の引用も嬉しい。そして何よりバタイユの文体から匂い立つダンディズム……。エピローグを飾る終幕の文章は、著者の心を映す鏡面と化した静謐な森の奥で憩う湖の様。
★2 - コメント(0) - 2012年11月26日

「美はしばしば労働と共存し、醜さは無為と共存する。だが労働はけっして美にとって有利に働かない。のしかかる拘束を逃れることが美の意味そのものであるのだから」(p.199)。美と醜、苦と快といった、二極化ではなく、トータルな存在としての人間像を再考させられる。精神と身体の相関であるが、この相関不全で人間は苦悶することになる。難しい存在だと、思える、人間は。
★1 - コメント(0) - 2012年5月25日

名著『エロティシズム』の続編?未完のままバタイユが他界したのは残念の一言…でもそれだけに大きな可能性を感じさせる本だと思う。人間は所与の状態に甘んじることを拒み、自然を否定した。そして自ら労働に身を投じて、文化的な世界を作り上げた。しかしその文化的世界もやがて所与のものとなると、その世界の否定をも渇望し始めた。そうして最初に否定された自然には吐き気を促すようなおぞましさと魅惑に満ち溢れた光輝とが同居したエロティシズムを、我々に惹起させるようになったのだ。やはりバタイユは我々の足元を揺るがす思想家だと思う
★5 - コメント(0) - 2011年8月26日

NC
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エロティシズムの歴史: 呪われた部分 普遍経済論の試み 第二巻の 評価:55 感想・レビュー:12
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