吉屋信子集 生霊―文豪怪談傑作選 (ちくま文庫)

吉屋信子集 生霊―文豪怪談傑作選 (ちくま文庫)
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吉屋信子集 生霊―文豪怪談傑作選はこんな本です

吉屋信子集 生霊―文豪怪談傑作選の感想・レビュー(70)

前に『鬼火』は読んだことがあったので(『花物語』は未読)、奇妙譚(としか言いようがない)をもっと読みたいとは思っていた。面白いのもそうだけど、残酷で哀しいのがまたいい。読後感は岡本かの子にかなり近い。
★7 - コメント(0) - 2016年6月5日

吉屋信子というと「花物語」…中原淳一の描く少女のイメージを強く持っていて、(中原淳一の少女は好きなのに)なんとなく手に取らずじまいだった。「生霊」「誰かが私に似ている」「鶴」「夏鶯」が良かった。「梅雨」の中でラフカディオ・ハーンの「破約」について述べられたような、やさしくも哀しい凄惨さがある。
★20 - コメント(4) - 2016年2月17日

勧善懲悪っぽい? でも最後まで自分は霊魂と信じ込む主人公の姿がちょっとおかしい「生死」、しみじみとした感じの「鶴」、幻想的でいちいち美しい「夏鶯」が特に好き。
★1 - コメント(0) - 2016年1月19日

どんなに愛したって戻れないものがある。
★1 - コメント(0) - 2015年12月18日

少女文学のイメージがあったので、この作品集のように精神を抉るような物語に驚いた。怪談傑作集ということだが、超常現象や「世にも不思議な物語」というより、一人の男の狂気的一面にスポットを当てている感じが強く、怪談よりもこの作品のリアルさが怖いような気もする。フェティシズム的な趣向の行きつく果ては哀れでもあり、究極の愛の達成感でもあり・・・。人間の心の奥底には、人それぞれ他人にははかり知ることができない何かがあるような気がした。
★4 - コメント(0) - 2015年9月21日

怪談といっても超自然の恐怖ではなく人間心理の闇や弱さを繊細に描いた作品が中心。登場する男性は基本ヘタレで草食系男子はこの時代からたくさんいたんだということがよくわかります。
★20 - コメント(0) - 2015年6月18日

吉屋信子を読むのは初めてだが、怪奇幻想小説の書き手としても、なかなかの手腕だと思った。どの作品も、独特の美しさと暗さを持っている。暗さについては、やはり戦争が陰を落としているように思えた。
★2 - コメント(0) - 2015年6月6日

図書館。 登場する男性たちが弱弱しいのに魅力的。
★7 - コメント(0) - 2014年9月23日

人の心に魔がさす描写が生々しく、印象的。
- コメント(0) - 2014年6月26日

恥ずかしながら、吉屋信子という作家をよく知らなくて、ツイッターでこの本を知って読んだ。よき時代の幻想的な雰囲気が漂う、気軽に楽しめる短編ばかり。戦下の良家を舞台にしたものが多く、その少女趣味がくせになりそう。それとはちょっと違った「生霊」とその続編(?)「生死」「誰かに私が似ている」が特に面白かった。
★6 - コメント(0) - 2014年4月2日

怪談よりも、刀自の昔がたり「黄梅院様」「夏鶯」が心に残る。良くも悪くも昔の伝統を重んじた時代の匂いが鮮やかに立ち上ってくるよう。他ではお坊ちゃまの盗癖心理を書いた「海潮音」もその手の小説の大家、ルース・レンデル並によく出来ている。解説を読むと収録を見合わせた講談社文芸文庫から出ている「鬼火」もホラーらしいので読まなければ…
★3 - コメント(0) - 2014年4月1日

意外にも少女向けのものよりも歯切れの良い文体で、私にはこちらのほうが読みやすく感じられた。どの作品も一旦読み始めたらやめられなくなってしまう。構成力があり、登場人物の心理を書くのが上手な上に、美しさ、妖しさ、艶めかしさで味付けしている。
- コメント(0) - 2013年12月13日

怪談ということでしっとり、ねっとり、かと思いきや存外に乾いた語りと視点で、“魔が差す”というその魔の部分、人間の薄暗い半面、そして転換期とも言うべき不安定な世相を織り込んだ奇妙な短篇集だった。幽霊が登場する話もあるにはあるがあくまで対する人間の心理のほうに重きが置かれている。後半我に返ったように現実的で苦く、しかしある意味では鶴に憑かれてしまっている「鶴」、トカトントンと音が響いてきそうな「冬雁」ほか、「憑かれる」や「海潮音」は怪奇犯罪小説の趣もあって面白い。装画のぼやけた立ち位置が小説をよく表している。
★8 - コメント(0) - 2012年10月16日

文豪と言われる中で、吉屋信子の名を上げる人は希であると思います。女性でも樋口一葉とか与謝野晶子が多いのでは。。。この作品集を読んで、文豪という名にふさわしい作家であることを実感しました。特に鳥三部作とも言うべき「鶴」「夏鶯」「冬雁」は秀逸でした。「鶴」は川端康成が作者宛に自ら手紙を書き、激賞したそうです。少女小説家ということでなかなか手にすることの無かった作家の、真の実力を思い知った短編集でした。同じ流れで「鬼火」を読んでみたいと思います。
★17 - コメント(0) - 2012年9月16日

先日『花物語』の「燃ゆる花」「釣鐘草」を友人と朗読。瑞々しい少女小説を書いた吉屋信子が、ロマンチシズムを一切加えない非情な視線をもって人間を見つめた時、静かにえぐるような深みをもつ物語がうまれる。すべての文藝好き、幻想文学好きが納得する一冊だと思います。
★8 - コメント(0) - 2012年9月8日

アンソロジーに入っていた『鬼火』があまりにも怖かったので興味を持って読んでみました。 ほとんど昭和20年代に書かれたものですが「世にも奇妙な物語」的な展開は独特の緊張感に満ちていて古臭さを感じさせません。 戦前に数多く手がけた少女小説で培ったエンタメスピリットが容赦なく発揮されているように思います。 装丁もいいですね。
★6 - コメント(0) - 2012年6月14日

吉屋信子の怪談って意外な気がして手に取った。ホラーというよりはミステリ風味の味わい深い短編集。少女小説は美少女だが、これは凛とした美老女や妖しい美青年が印象に残る。鳥シリーズなど寂寥感のある耽美な話もいいし、冒頭の「生霊」の”幽霊譚”っぷりとかその次の「生死」の結末とか、ちょっと意表をつかれるのも面白い。
★3 - コメント(0) - 2012年1月11日

怪談、怪奇小説というより心の闇や人としての生き方の物語たちだと思う。ここにおさめられた物語の男性たちは母と強く結びついた心優しく優柔不断な男性が多い気がするのはなぜ? 彼女がジェンダー意識を強く持っていたからなのかなあ
★7 - コメント(0) - 2011年8月23日

「花物語」などの透明な切なさが溢れる少女小説で有名な吉屋信子さんが怪談を書いていたことに驚きました。怪談と言ってもミステリー的な要素もある不思議な戦中から戦後の物語という印象を受けました。
★13 - コメント(0) - 2011年8月11日

怪奇幻想味の濃厚な十三篇を収録した作品集だ(ほかにエッセイ4本)。そのうち「生霊」「誰かが私に似ている」「かくれんぼ」「鶴」「冬雁」が気に入った。「誰かが私に似ている」は最後の一文がよい。吉屋は小説の技法として反復を多用している。それがプラスの効果をあげている。筆者はかぎ括弧にくわえ丸括弧を併用しているのが、目についた。装画もいい。
★4 - コメント(0) - 2011年8月8日

いまひとつどのあたりが何十年後も残る価値あるのかわからなかった 凡庸では
- コメント(0) - 2011年7月8日

若い女(ひょっとしたら男も)なら誰でも思い当たる愚かな部分を見事にすくいとっていて上手い。こんなに女を描くのがうまい人なんだ、と吉屋信子の認識を新たにした。一番印象深いのは最後の短編。何不自由なかったはずの美青年の世界が壊れるまでを描いた短編「海潮音」は主人公の美形ぶりと哀れな病み方、ラストの詩的とも言える悲惨な終劇が映像のようにくっきりと心に刻まれた。あまり「怪談」を期待するとがっかりするかもしれないけれど十分に面白い一冊。
★2 - コメント(0) - 2010年2月5日

文豪怪談傑作選シリーズの吉屋信子の作品集。どれも読み応えある。「生霊」「鶴」「海潮音」あたりが気に入りました。
- コメント(0) - 2009年8月17日

この人の描く男って皆柔弱。草食系先取り?
★1 - コメント(0) - 2009年4月13日

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