くもの巣の小道―パルチザンあるいは落伍者たちをめぐる寓話 (ちくま文庫)

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くもの巣の小道―パルチザンあるいは落伍者たちをめぐる寓話の感想・レビュー(67)

これがカルビーノの原點。
- コメント(0) - 1月4日

~変容の過程こそ面白いものであってほしい。特に渦中の人々にとっては。
- コメント(0) - 2016年11月10日

「見えない都市」が良かったのとイタリアパルチザンのことが知りたくて読んでみた。孤独な少年ピンが第二次世界大戦中の北部イタリアでパルチザンの一隊にくわわり、そしてそこにも居場所を見出せずに、最後までよるべのないまま終わるお話。救いがあるような終わり方だけど。政治委員の学生キムの言葉が良い。「ぼくらはだれもがひそかな傷を抱えて、それを贖うために闘っているのだ。」血なまぐさい闘いに駆り立てられる何かをよく表していると思う。
★1 - コメント(0) - 2016年6月9日

クセのある大人たちにも、同年代の子供たちとも馴染めずに精一杯背伸びすることしかできないピンの孤独な姿が痛々しい。パルチザン戦争を扱っていながら、落伍者たちばかりが登場することや少年を語り手にしているせいか生々しい描写はなく、寓話的な雰囲気で読みやすい。
★6 - コメント(0) - 2015年11月21日

カルヴィーノは最初からすごかった。
★11 - コメント(0) - 2015年1月15日

かわいそうなピン。子供たちに交じることができず、かといって大人たちと対等に接することもできない。この悪童は道化けることで大人の世界に食い込み、様々なことを刻みつけるように見聞きする。しかし子供に対して同様、優位に立とうとしてその関係を破綻させてしまう。「でも、そうだ、ピンはこれでもう行ってしまうんだ、風の強い、この見知らぬ場所から遠く、あのピンだけの国へ、ーー渓流にそった、くもが巣穴をつくるあの魔法の場所へ」。《大の親友》を得、美しい光景で幕となるが、ピンが固執し続けたピストルが放つ銃声には戦慄する。
★3 - コメント(2) - 2014年9月6日

孤独で明日をも知れない省みることすらできない人たちの描写と、滔々と神話語るキムの姿の間に、面白みを感じた。
★2 - コメント(0) - 2014年9月4日

★★★第二次世界大戦の同じ敗戦国側なのに、日本には日本の戦争があり、イタリアはイタリアの戦争を戦っていたのだな。パルチザンたちの敵が何なのか少年ピンの目を通して描かれるので初めのうちはさっぱりわからない。ドイツ?ファシスト?GAP?黒シャツ旅団? 人間を戦争に駆り立てるものは信念や思想などではなく怒りだ。自分の生活を世界を安定を奪ったものへの怒り、不当な現状に対する怒りだ。 キムの言った通りあれから50年以上経つのに人間は相変わらず同じ無名者の憎しみを目に湛えながら戦いあっている。百年後も?千年後も?
★10 - コメント(0) - 2013年11月28日

再読してもやっぱりピンの孤独が胸に刺さって痛い。
★2 - コメント(0) - 2013年7月9日

主人公の大人被れである少年ピンは、同世代の子供や大人達に打解けられずにいた、その後は「友達」を得る為に赤色ゲリラへ入るものの、難癖がある仲間多く、仲間だがほとんど打解ける事が出来きない孤独感と駄目な大人達。そして9章でキムがピンらの事を語って解説し、心情と考えを吐き出す姿がなんとも言えない。 寓話的だが、どことなくある現実味と哀愁漂う。周りの大人とピンの孤独と感性、行動が比較して特にそれを痛々しく感じさせる。 読みやすく、同時に読み終えた時にこの本書独特の残る哀愁がある
★1 - コメント(0) - 2013年6月17日

全体としては寓話的なのだが、9章だけは主人公の少年ピンの目線ではなく、青年キムの戦争観が語られる。この9章がすごく良い。 アドリア―ナ、愛しているよ、と考え続けている。これが、まさにこれだけが、歴史なのだ。
★3 - コメント(0) - 2013年5月26日

シュールの極み『レ・コスミコミケ』よりはるかにわかりやすい内容。第二次大戦中のレジスタンスに巻き込まれた少年の自伝的な話だが、個人的には藤子不二雄A『少年時代』を別の視点から書いたような印象だった。
★1 - コメント(0) - 2013年3月6日

最初に読むべきカルヴィーノではなかったかも?
★2 - コメント(0) - 2012年5月29日

子供である主人公が語り手になっている点、いわゆる「英雄」が出てこず、みな何らかの屈託を抱えた人物たちが登場する点などにより、戦争を描きながらも軽妙な作品に仕上がっている。
★1 - コメント(0) - 2012年4月30日

奇想・幻想風味はほとんど無くて、あまり好みじゃ無いけど、カルヴィーノの原点がこういう作品なのは興味深い。戦争中の話ながら具体的な戦闘が描写されないのは、本当に大切なのは、歴史の本に載らないような個々人の思いだという作者のスタンスからか?大人の真似をして背伸びをする子供の図は、普通微笑ましいものだけど、戦争中のそれは痛ましいね(;Д;)
★3 - コメント(0) - 2012年3月30日

何だか物悲しい気分になる。精一杯背伸びして摩訶不思議な大人たちとうまくやっていこうとするピンの孤独が、いつの間にか読み手の心にも冴え冴えと染み込んでいく。戦争文学とはいえ、一種童話のような風景で展開されるのは、「こども」の視線で世界が構築されているからなのかな。どっちつかずなピンの存在と、世界と大人のどうしようもなさについての彼の認識の鋭さは印象的。
★3 - コメント(0) - 2012年1月29日

こどもの世界からもおとなの世界からも弾き出され、ひとりぼっちで他者を憎むことでしか生きられないピンの孤独が胸に痛い。実は現実の大人だってともすると同じような孤独におちいる可能性大だけど、大人の孤独は己の選択の結果。子供であるピンには現状から自力で逃れる術などなく、その悲惨とは較べるべくもない。限界ギリギリまで張り詰めたピンの心象、政治委員キムの心情、どうしようもない大人たちのそれぞれの思いと事情が渾然一体となった、確かにこれは寓話なのだ。
★2 - コメント(0) - 2011年4月27日

再読。ふとしたことからパルチザンに身を投じた少年。と言うよりは巻き込まれてしまったような、本当にふとしたことからパルチザンの拠点と関わることになった少年の目に映った世界。時折伝説的(神話的or民話的?)な色合いを帯びることはあってもさほど英雄的にはならない大人たちとの交流には、戦争文学とはとても呼べない不思議な味わい。最後には独特の哀しさが残ります。カルヴィーノの実験的な手法が現れていない分、独特の味わいのある小説。
★1 - コメント(0) - 2011年3月21日

パルチザンって何?チーズの種類?とか思ってしまった自分の無知さに悲しくなる一方、この哀しみだったり痛々しさは寓話だからこそ引き立つのかなぁとも。第9章が・・・
- コメント(0) - 2009年11月27日

子供でいられなかった子供はどう生きればよいのか
★1 - コメント(0) - 2009年5月10日

けしてあざとくない、繊細で悲しくて美しい物語。
★1 - コメント(0) - 2008年2月21日

67点
- コメント(0) - 2007年12月6日

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